STEP5初出勤する行きたくない時対策

1. 「仕事に行きたくない」と思ったら

「これが私の理想だ」と思う職場を見つけたとしても、いざ初出勤となったら「なんだか行きたくない…」と思うこともあるもの。
それは新しい環境への恐怖だったり、本当にここでいいのかなという不安だったり、人によって様々。
でも行きたくないという気持ちは、誰もが一度は抱いたことがあるはずです。企業を経営している社長も、スポーツ選手も、これから一緒に働くはずの同僚だって経験者かも知れません。

でも思い出してください。せっかく頑張って採用活動をし、ようやくつかみとった新しい勤務先。大変なことも色々あったのではないですか?

まずはどうして行きたくないという気持ちになるのか、分析してみましょう。

2. どうして行きたくなくなるのか

初日に行きたくなくなる理由はこんなようなものが上位に上がるようです。

未知への不安と緊張

初めての場所、初めて会う人々、初めて取り組む仕事内容。初日は「わからないこと」だらけです。どんな人がいるんだろう?ちゃんと仕事を覚えられるかな?失敗したらどうしよう?といった不安や緊張が、心理的な負担となり、「逃げ出したい」という気持ちに繋がることがあります。

完璧主義や失敗への恐れ

「初日から完璧にこなさなければ」というプレッシャーを感じてしまう人もいます。しかし、誰でも最初は不慣れなものです。失敗を恐れるあまり、「迷惑をかけたくない」「うまくできなかったらどうしよう」という気持ちが先行し、足が重くなってしまうことがあります。

環境の変化への抵抗

これまでとは全く異なる新しい環境に身を置くことは、心身ともにエネルギーを必要とします。慣れない場所や人に囲まれることへの抵抗感や、新しいルールや流れを覚えることへの億劫さが、「現状維持」を望む気持ちを生み出すことがあります。

体調不良や精神的な不安定さ

緊張やストレスから体調を崩してしまうこともあります。また、元々精神的に不安定な状態にある場合、新しい環境への適応に対する不安がより一層強くなり、「今は無理かもしれない」と感じてしまうことがあります。

しかし案ずるより産むが易しとはよくいったもの。あれこれ想像していても始まりませんから、まずは初日を制覇しませんか。
もしかしたら思っていたことがまったくの杞憂に終わるかもしれません。

3. 憂鬱な気分になった時の対処法

バイトの初日が近づくにつれて、どうしても憂鬱な気分になってしまうことがありますよね。そんなネガティブな感情に押しつぶされそうになった時、少しでも気持ちを楽にするための対処法をいくつかご紹介します。

不安な気持ちを具体的に書き出す

頭の中で漠然とした不安が渦巻いていると、余計に憂鬱な気分になりがちです。ノートやメモ帳に、自分が何に対して不安を感じているのか、具体的に書き出してみましょう。「仕事内容が難しそう」「人間関係が不安」「ちゃんと馴染めるか心配」など、どんな些細なことでも構いません。書き出すことで、頭の中が整理され、不安の正体が見えてくることがあります。

初日の良い面を探してみる

どうしてもネガティブなことばかり考えてしまいがちですが、初日にも良い面は必ずあります。「新しいことを学べるチャンス」「新しい出会いがあるかもしれない」「一歩踏み出すことで達成感が得られる」など、少しでもポジティブな側面を探してみましょう。意識的に良い面に目を向けることで、気持ちが少し上向きになることがあります。

誰かに話を聞いてもらう

信頼できる家族や友人、先輩などに、今の憂鬱な気持ちを話してみましょう。誰かに聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがありますし、客観的なアドバイスをもらえるかもしれません。共感してもらえることで、「自分だけじゃないんだ」と感じ、安心感を得られることもあります。

リラックスできる時間を作る

無理にポジティブになろうとするのではなく、自分の心と体がリラックスできる時間を作りましょう。好きな音楽を聴く、アロマを焚く、ゆっくりお風呂に入る、軽い運動をするなど、自分が心地よいと感じることをして、心身の緊張をほぐしましょう。

「なんとかなる」と楽観的に考える

完璧主義になりすぎず、「最初は誰でも初心者だから、できなくても仕方ない」「困ったら誰かに頼ればいい」と、少し楽観的に考えてみましょう。完璧なスタートを切ることよりも、まずは一歩踏み出すことが大切です。

憂鬱な気分は、新しいスタートを切る前の心の準備期間なのかもしれません。焦らず、これらの対処法を試しながら、少しずつ前向きな気持ちを取り戻していきましょう。

4. それでも、どうしてもやる気が出なかったら…

職場にさえ到着してしまえば、後はなんとかなるもの。
しかし、初日または数日を乗り切っても「やっぱり無理だ」と思ったら、きちんと申請してから休みましょう。数日お休みをしてみてどうしても続けられないと判断したら、その際は職場にきちんと謝罪して辞退を申し出てください。間違っても無断欠勤などしないように。
もちろん謝るときにはとても嫌な気持ちになるものですが、無断でそのままフェードアウトするほうが後々まで引きずります。真心こめて謝って、スッキリしましょうね。