STEP2応募する電話応募マニュアル

1.電話をかける前の準備と心がけ

やってみたいアルバイトが決まったら、いよいよ応募先へ電話で連絡する段階です。とはいえ、受話器を手に取った途端に思った以上に緊張してしまい、肝心なことを聞き漏らさないか、伝えるべきことをちゃんと言えるか、不安がよぎるものです。
頭が真っ白になってあせってしまう。そんな事態に備え、手元にそろえておきたいものを紹介します。
電話をかける前に次の内容をメモしておくと、通話の最中でも落ち着いて話を進められます。とりわけ、こちらから伝えたいこと(応募の意思、希望の時間帯、連絡先)と、確かめておきたいこと(面接の場所、持ち物、選考の流れ)は、あらかじめ書き出して整理しておきましょう。

準備しておきたいもの

応募先の求人情報

条件などの基本的な内容には事前に目を通しておき、すでに載っている情報をわざわざ電話で尋ねることのないようにします。募集内容をもう一度見直してから連絡すれば、やり取りもスムーズです。

メモ用紙と筆記用具

面接の日時、当日の持ち物、場所、折り返し用の連絡先などをその場で書き留められるよう、メモ帳とペンは欠かさず手元に置いてください。

カレンダーや手帳

面接の日程や時間を決めるときに必要になります。自分のスケジュールを確かめられるものを用意しておきましょう。

ここまでそろえておけば、電話中に言葉に詰まってしまったときも、落ち着いて対応しやすくなります。
あわせて、応募者としての基本的な電話マナーもおさらいしておくと、担当者とのやり取りがぐっと運びやすくなります。冒頭で「お忙しいところ恐れ入ります」と添え、要件は手短にまとめ、聞き直されずに済むようゆっくり話す。この三点を心がけてみてください。
面接のスケジュールは、電話口でお互いの都合が合う日時をすり合わせて決めます。自分の予定は当日から1カ月ほど先まで頭に入れておき、採用担当者の都合にも柔軟に合わせられる状態が理想的でしょう。

携帯電話からかけるなら、まず充電の残量を確かめること。そして周囲が騒がしくなく、電波の届きやすい場所を選んでください。通話が途切れたときのために、折り返し用の連絡先を控えておくと安心です。応募先への電話は、静かな場所からかけるのが基本です。電波が心もとない場合は折り返し連絡になることもあるので、連絡先と名前をすぐ口にできるよう準備しておきましょう。

どれだけ支度を整えても、緊張のあまり何ひとつ思い浮かばなくなる、そんな瞬間は起こり得ます。備えとして、伝える内容や質問したい事項を箇条書きにしておくとよいでしょう。

伝え方を前もって整理し、言わなくてよいこと(長々とした自己紹介など)を削っておけば、電話そのものが短く済み、相手が立て込んでいるときでも応じてもらいやすくなります。メモは、頭の中を整理するうえでも役立ちます。

2.話し方と電話をかける時間帯

話し方について言えば、とにかく元気よくハキハキと受け答えする。これさえ忘れなければ、言葉遣いが多少ぎこちなくても、担当者に悪い印象は残りにくいものです。電話マナーとしては、まず名乗り、要件を短く伝えることを意識してください。

むしろ気をつけたいのは、声が小さかったり、ボソボソ話して何度も聞き直されたりすること。相手が聞き取りやすい速さで伝え、聞き返されたときも慌てず、言い直しながら応じましょう。

電話をかける時間帯は、相手が忙しいであろう時間をできるだけ外すよう配慮するのが肝心です。応募先の状況によっては、要件だけ短く伝えて折り返し連絡をお願いする、という進め方になることもあります。

一般に、開店直後や昼休みの前後は立て込んでいることが多いので要注意です。忙しい時間帯は業種や店舗によっても変わりますから、求人の募集要項や営業時間に目を通し、連絡しやすい頃合いを見計らって電話しましょう。

3.応募の電話トーク例と注意点

応募の電話は、以下の流れをたどると落ち着いて進められます。ここでは、電話の運び方を順に追っていきます。土台となるのは、応募者が伝える内容と、採用担当者に確かめたい内容をあらかじめ整理しておくことです。

トーク例

  • 応募先:お電話ありがとうございます。○○(店名)でございます。
  • 自分:お忙しいところ恐れ入ります。私、○○と申します。○○(求人誌・求人サイト名)の求人広告を見て、アルバイト応募の件でお電話いたしました。採用担当の○○様はいらっしゃいますか?(担当者の名前がわからなければ「採用のご担当者様」や「採用担当の方」などでかまいません)
  • 応募先:確認いたしますので、少々お待ちください。
  • 自分:よろしくお願いいたします。
  • 応募先:お電話代わりました。
    (採用担当者が不在のときは、「折り返しお電話をいただけますでしょうか」と伝え、連絡の取れる時間帯と電話番号を伝えます。折り返しがあり得る場合は、電話に出られる時間をあらかじめ考えておくと安心です。)
  • 担当者:担当の○○です。
  • 自分:お忙しいところ恐れ入ります。求人広告を拝見してご連絡しました、○○と申します。○○(職種名)の募集はまだ続いていますか?
  • 応募先:募集しております。ご応募されるということでよろしいですか?
  • 自分:はい、応募させていただきたいです。ぜひ面接を受けさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?
  • 応募先:かしこまりました。それでは、ご都合のよい日時を教えていただけますか?
  • 自分:○月○日以外でしたら、○時以降でそちらのご都合に合わせてお伺いできます。
  • 応募先:それでは、○月○日の16時でいかがでしょうか?
  • 自分:かしこまりました。○月○日の16時に面接をお願いします。日時を復唱いたします。○月○日の16時ですね。
    (日時が決まったら、面接の場所(店舗名、入口、受付)もあわせて確認しましょう。分かりにくい立地なら最寄り駅からの道順も尋ね、迷いそうなときのためにメモしておくと安心です。)
  • 自分:ほかに確認しておいた方がよい点はございますか? 持ち物や場所など、教えていただけますと助かります。
  • 応募先:特にございません。それでは、○月○日の16時にお待ちしております。
  • 自分:かしこまりました。○月○日の16時に、履歴書と身分証明書を持ってお伺いします。面接の場所は○○でよろしいでしょうか。
    (締めくくりには「本日はお忙しいところありがとうございました」と一言添え、電話を切る前に伝え漏れがないか見直します。相手が切るのを待ってから受話器を置くのがマナーです。)
  • 自分:よろしくお願いいたします。お忙しいところご対応いただき、ありがとうございました。失礼いたします。
  • 応募先:はい、こちらこそよろしくお願いいたします。失礼します。

【注意点】

  • 相手が電話に出たら、まずは挨拶をして自分の名前を名乗りましょう。
  • 面接当日の持ち物が求人情報に載っていなければ、電話で確認しておきましょう。
  • 面接の日時は、必ず復唱して確かめます。
  • 電話を切るときは「失礼します」と言い、相手が切るのを待ってから電話を切るようにしましょう。

応募先への電話は、あなたの第一印象を左右する大切な連絡です。採用や選考の入り口になるだけに、内容を整理して落ち着いて臨みましょう。

続いて、応募先への電話でとりわけ起こりやすい場面ごとの補足です。

  • 担当者が忙しい場合:用件だけを短くまとめ、折り返しが可能な時間を伝えます。
  • 面接の日時がすぐ決まらない場合:候補となる日時を複数示します。こちらから連絡する必要があれば「こちらから改めてご連絡いたします」と添えましょう。
  • 聞きたい内容が多い場合:重要な内容(面接の場所、持ち物、選考の流れ)から優先して尋ね、長引きそうなら「後ほど確認してもよろしいでしょうか」と切り出すと応じてもらいやすくなります。

そこまで気負わなくても大丈夫ですが、事前にトークを見直し、電話で伝える内容を整理してイメージトレーニングをしておくと心強いです。相手が立て込んでいることもあるので、要点は短く伝え、必要に応じて折り返し連絡をお願いできるよう構えておきましょう。