STEP4面接に行く面接で気をつけるべき敬語表現

1. 面接で敬語を使いこなせる自信がない。どうしたらいい?

面接のときはちゃんと敬語で話さないといけないのに、正しい言葉づかいに自信がなくて困っている……。そのような悩みを持つ人はたくさんいます。そもそも敬語とは、相手に敬意を払うための言葉づかい。相手を上に見て使う尊敬語、自分の立場を下げて使う謙譲語、相手を問わず丁寧な言葉を使う丁寧語の3種類があります。話す相手や内容、シチュエーションなど、さまざまな条件で3つの敬語を使い分ける必要がありますが、面接のために基礎から覚えなおすことは手間も時間もかかってしまいます。ここでは面接時に注意したほうがいい表現をいくつかピックアップしてご紹介します。

2. 面接で気をつけるべき敬語表現とは?

バイトの面接は、緊張しますよね。言葉遣いに自信がないと、さらに不安になってしまうかもしれません。でも大丈夫! ほんの少しのポイントを押さえるだけで、グッと印象が良くなりますよ。今回は、面接で特に気をつけたい敬語表現について、具体的な例を挙げながら解説します。

一人称の使い方

面接では、自分を指す一人称として「私(わたくし)」を使うのが一般的です。「僕」や「俺」はカジュアルすぎるため、避けましょう。

NG:「俺」「自分」

OK:「私(わたくし)」または「私(わたし)」

家族の呼び方

面接官に家族のことを話す場面は少ないかもしれませんが、もし聞かれた場合は、呼び方に注意が必要です。

NG:「お母さん」 「旦那」

OK:「父」「母」「兄」「姉」「弟」「妹」 「夫」「妻」

配偶者について話す場合、へりくだった表現として「家内(かない)」「主人(しゅじん)」を使用しても問題ありません。

返事の仕方

面接官の質問に対する返事は、はっきりとした声で「はい」や「いいえ」を使います。「うん」や「ううん」は避けましょう。明確な返事をすることで、面接官に対して誠実な印象を与えることができます。

NG:「うん」「わかった」

OK:「はい」「承知いたしました」「かしこまりました」

なお、よくバイトの現場でスタッフが使っている「了解です」や「ご苦労さまです」は、自分と同じか、目下の人に対する表現ですので、目上の人に使うと失礼です。このような場合は「承知しました」や「お疲れさまです」が正しい表現です。

役職のある人の呼び方

面接時に店長や社長など、役職のある人に会った場合「店長さん」や「社長様」のように役職に敬称をつけるのは二重敬語となり、不自然です。店長や社長という表現は、すでにその中に敬称としての意味を含んでいます。この場合は「〇〇店長」「〇〇社長」と役職名だけで呼ぶか、「様」をつけるのがより丁寧な印象になります。

NG:「店長さん」「社長様」

OK:「〇〇店長」「〇〇社長」「〇〇部長」「〇〇様」

その他に注意すべきポイント

語尾を意識する

  • 「~だと思います」→「~と存じます」
  • 「~ですか?」 → 「~でしょうか?」「~でいらっしゃいますか?」
  • 「~します」 → 「~いたします」

クッション言葉を使う

相手に何かをお願いしたり、意見を述べたりする際に、頭に「恐れ入りますが」「失礼ですが」「差し支えなければ」などのクッション言葉を加えることで、印象が和らぎます。

<例文>
「恐れ入りますが、面接時間の変更は可能でしょうか?」

アイコンタクトと表情

話すときは、面接官の目を見て、明るい表情で話すように心がけましょう。自信を持って話す姿勢は、言葉遣い以上に相手に良い印象を与えます。

ハキハキとした声で話す

自信のない小さな声や、早口で聞き取りにくい話し方は避けましょう。落ち着いて、一言一句はっきりと話すように心がけてください。

これらのポイントを押さえて、面接で好印象を与えましょう。敬語を正しく使うことで、面接官に対して誠実で丁寧な印象を与えることができます。