こんにちは、福島県出身のかんちと申します。
突然ですが、みなさんはコレ↓
↑なんだか分かりますか?
人参のポリポリとした食感とスルメイカの旨味が染みた、ちょっと甘くてしょっぱいおかず……
そう! 福島の郷土料理「イカ人参」です! わかった方は福島県出身ですかね? もしくは「秘密のケンミンSHOW」の熱狂的ファン!?
会社のみんなにもイカ人参を知っているか聞いてみたのですが、ほとんどの人がその存在を知りませんでした。
それもそのはず。社内には自分以外に東北出身者がおらず、「秘密のケンミンSHOW」のヘビーウォッチャーもいなかったのです。
そこで初めて福島の名物についてみんなあまり知らないことに気付きました。
なのでつい先日(3ヶ月前)、帰省した際に地元福島のお土産や名物をいろいろと買い……
ジモコロ編集部のメンバーに集まってもらって、「福島の名物をあれこれ食べてもらう会」を開催しました。
たのむ! 全部美味しいと言ってくれ!!
福島の郷土料理「イカ人参」
まず最初にメンバーに食べてもらうのは、冒頭に紹介した「イカ人参」。私の実家では子供のころから食卓に並んでいた馴染みのある料理で、よくスーパーにも売っていますが、県外に出るとほとんど見かけることはありません。
「どうどうどう!?」
「スルメイカと人参の組み合わせ、初めてだけどこれはイケる!」
「よかった……」
「お酒のおつまみにも合いそうですね」
「少し酸っぱいのが意外!」
「え!?酸っぱい!? そんなことある……!?」
「あ、ほんとだ……。ほんのり酸味がある。今まで食べたイカ人参で酸っぱさを感じたことはなかったが……」
「ということはまさか……」
「……!?」
「あっ!これ原材料見ると醸造酢が入ってますよ」
「っぶねー!! イカ人参は郷土料理だし、家庭によって味付けが違うからね! これはそういう味のやつだね! あっぶねー!! ヒュ~~~~~」
お土産の大定番「ままどおる」
続いて食べるのは福島土産の1〜2位を争う銘菓「ままどおる」。昔からある定番のお土産ですが、メンバーは誰も食べたことがないらしいのです。はたして!?
「『ミルクたっぷり ママの味〜♪』の歌のCMでもおなじみの『ままどおる』ですよ」
「なにそれしらん」
「福島でテレビをつけたら必ずと言っていいほど流れるCMです」
「笑顔いっぱい ママの味〜♪」
「歌詞、違くないですか?」
「あれ!? 2番!? 2番の歌詞なの?」
(数年前から歌詞自体が変わったそうです)
「まぁともかく食べてください! ミルク餡が詰まっていて、美味しいので!」
「ほんとだ、うまっ。何かほっとする味だわ」
「お茶にも合いそうですね。上品な甘さでなんか懐かしい味がします。これがママの味……」
「気持ち悪いな。歌詞が変わった理由がなんとなく分かったわ」
「ほんのり苦いというか、コクを感じますね。うまい!」
密かなブーム「酪王カフェオレ」
お次は「酪王カフェオレ」。
発売から47年の歴史を持つ飲み物で、福島県のスーパーやコンビニには大体売っている定番の飲み物です。最近では関東でも買えるようになってきているとか!?
「はたして……」
「わっ、これめっちゃ好き! 近所のスーパーに売ってたら絶対に買う!」
「やった。うれしい!」
「甘くてクリーミーで美味い! さっきの『ままどおる』とも合いますね」
「これ僕は前から知ってたんですけど、美味しいですよね。パッケージもレトロなデザインでかわいい」
「このパッケージって昔からずっと変わっていなくて、最近だと福島の伝統工芸品の『赤べこ』ともコラボしてるんですよね」
こんにちはð
酪王カフェオレ赤べこ
酪王牛乳赤べこ
農協牛乳赤べこ
があるのをご存知ですか?
販売するといつもあっという間に完売し再販する…を
繰り返すほどの人気者です。
実は私もこっそり集めてますðð#もうすぐ仲間がふえます#白河だるま総本舗#酪王オンラインショップ#JAタウン pic.twitter.com/TO8fOEf23X— 【公式】酪王協同乳業(酪王カフェオレ) (@Rakuou_kyodo) November 11, 2022
「なにこれ、普通にほしい!!」
「ネットショップで買えるらしいです」
柏屋の「檸檬」と「薄皮饅頭」
続いては個人的に一番好きなお土産スイーツ「檸檬(れも)」。
レモン風味のチーズタルトで1個で満足できる美味しさなので、お土産を渡す人数が少ないときによく買っています。
「僕が小学生の頃に発売された商品なんですけど、初めて食べたときにめちゃくちゃ感動したんですよね。それからずっと好きなんです」
「ほぅ……」
「おっさんが食べる絵面ばっかりで、この記事の仕上がりが心配になってきたな……」
「うんまい!」
「チーズがギッシリでチーズケーキみたいですね」
「タルトが柔らかくて食べやすいですし、甘さが控えめでいいですね」
「賞味期限が常温で製造から20日間ってのもいいんですよね。同じ会社が作っている『薄皮饅頭』もオススメ!」
日本三大まんじゅうの一つ、柏屋の「薄皮饅頭」。170年以上の歴史があるそう。
「あっ、結構重さがありますね」
「やっぱり、あんこのボリュームすごい」
「皮も薄くてほぼあんこだね。こりゃいいわ」
「親戚の家にあったらめっちゃ食うかも」
知らん商品「のりピー」
お土産売り場で見かけた「のりピー」という商品。福島出身の私も存在を知らなかったのですが、実は40年以上前から地味に売れているらしいです。
味のりに細かく砕いたピーナッツがまぶしてあって、子供のおやつによさそう。
「カチカチだ!」
シャクッ!
「あ!うまい。こりゃおつまみだわ」
「あー!これ好き!」
「本当に?」
「どれどれ……」
シャクッ!
「…………」
「うまそうに食ってくれ」
「予想していた味とちょっと違うので戸惑いました」
「だから、もっとうまそうに食ってくれ」
「爆裂うまいわけではないんですが、ついつい食べちゃう味ですね。ヒットせずに地味に売れ続けている理由が分かりました」
「正直すぎ」
ごはんのお供「うまくて生姜ねぇ」
2010年に生まれてじわじわと知名度を上げている福島の新定番土産「うまくて生姜ねぇ!!」。細かく刻んだ生姜を特性の醤油に漬けた瓶詰め商品で、写真の激辛バージョンから、バーベキュー専用までいろんな種類が出ています。
「あ、これのノーマルバージョンをYouTubeの企画で食べたことあります! その時は豆腐にかけて食べたんですけど、生姜のシャキシャキ感がめちゃくちゃ美味かった」
「うまくて生姜ねぇ!!」の紹介は10:04頃から
「個人的に激辛好きなので、今回ノーマルバージョンではなく『ど派手に辛い』と書かれた真っ赤なやつを買ってみたのですが、こういうのって辛さの予想を超えてくることってあんまりないんですよね」
「これで死ぬほど辛かったらどう責任取ってくれるんだ」
「まぁまぁ。炊きたてのご飯あるので、乗っけて食べてみましょうよ」
「ほら、美味そうでしょ!?」
「美味そうだけど、色がだいぶ赤いよ?」
「うわ~~~~~~~~ん」
「ごめん、これ辛すぎるわ……涙出てきた」
「いやいや、ギャラクシーさんが辛いの苦手なだけですって」
「うわ~~~~~~ん……これはヤバい。一気に汗吹き出してきた……」
「でしょ!?」
「手加減してよ!もう!」
「ギャラクシーさん、目の周り紫色になってきてません!?」
「ひい~~~~~~~~ん」
「あ、冷蔵庫に別記事用に買った未開封のノーマル『うまくて生姜ねぇ!!』もありましたよ」
「すごい偶然だ」
「最初からこれにしてよ!」
「あっ、ウマ……これ持って帰ろ」
「辛いほうは僕が責任を持って持ち帰ります」
新定番「クリームチーズのみそ漬け」
『うまくて生姜ねぇ!!』に続けとばかりに、最近土産コーナーでよく見かけるようになったのがこちらの『クリームチーズのみそ漬』。
私の生まれ故郷である福島県南相馬市の会社が製造している商品で、名前の通りクリームチーズを味噌で漬けた商品です。価格は税込み648円と手頃で、常温保存が可能! しかも賞味期限も3ヶ月と長いのでお土産として最適です。
酒との相性は言わずもがな。
「味濃いですね!!ごはんにも合うかも」
「たしかに、おかかと和えておにぎりの具にしてもよさそうよね」
「こりゃクセになりますね」
「お酒飲めないギャラクシーさんはどうですか?」
「これめっちゃうまい。さっきの酪王カフェオレとは絶望的に合わないけど」
「そりゃそう」
日本酒「奥の松飲み比べセット」
福島は「東北の米どころ」と呼ばれるくらい稲作が盛んな地域。美味しいお米がとれるということは、日本酒も美味しいってこと! でも私は圧倒的ビール党で日本酒について全く詳しく無いため、お土産にちょうど良さそうな『奥の松 飲み比べセット』を買ってきました。
「吟醸、純米、本醸造の3種類が飲み比べできるのはいいですね」
「3本セットで1,100円なので、贈る側にとってもちょうどいい価格設定よね」
「あ~~~こりゃ『クリームチーズのみそ漬』に合う! 気持ちいい~」
「加藤さん、もう一杯いきます?」
「いただきます」
「それぞれ酒に個性があって全然違うわ。うめぇ~~~」
「僕は『純米吟醸』が一番好きですね。加藤さんはどれが好きです?」
「『あだたら吟醸』かな。最初口に入った瞬間は甘口なんだけど、途中から辛口に感じて不思議だわ。うめっ!」
年中美味しい「福島の果物」
最後に紹介するのは福島の果物! この撮影をしたのは今から3ヶ月前なので、このときは桃を持ってきました。福島には桃以外にも梨・ぶどう・柿・りんご・いちご・さくらんぼなど、1年を通して美味しい果物を生産しています! うれしいね!
こちらの桃は「川中島白桃」という品種。かたい桃派とやわらかい桃派がいると思いますが、こちらはいい感じに熟したトロットロの柔らかい桃です。
爪楊枝から滑り落ちるくらいの柔らかさ。
「めちゃ甘いですね……すご……」
「うんまっ!」
「実家から箱で送られてくることもあるので、店で桃を買ったことがないんですよね」
「うらやましい話だ」
「桃が終われば梨、その次はリンゴ、イチゴと季節によって美味しい果物が送られてきます」
「めちゃくちゃ自慢してくる」
「ふるさと納税とかネット通販でも福島の美味しい果物が食べられるので、みなさんも是非!!」
機会があったら食べてね!
今回はイカ人参から酪王カフェオレ、ご飯のお供まで、色々な福島の美味しいものを紹介しましたが、福島にはまだまだ知られていない美味しいものがたくさんあります!
今度福島に行く機会があれば、またはお土産をもらう機会があれば、ぜひこれらの名物や気になるものを実際に味わってみてください!
それでは!