こんにちは、ジモコロ編集長の柿次郎です。
皆さん、2018年1月23日に発生した群馬県にある草津白根山・本白根山の噴火を覚えていますか?
事前の火山活動の動きを観測できなかった「予想外」の噴火。火口近くのスキー場で犠牲者を出してしまいました。
草津白根山から約5キロメートル離れた草津温泉では、噴火による直接の被害はなかったものの、直後に宿泊予約のキャンセルが増加。
風評被害による被害額は推定で3億円とも言われています。
草津温泉といえば、日本を代表する温泉地の一つ。そのピンチにライバルである大分・別府温泉が出した粋な広告も話題になりました。
「今は、別府行くより、草津行こうぜ。」
という広告。一瞬草津が出した挑戦的な広告かと思ってよくみたら、実は別府が出してて「どういうこと?」となり、最後しっかり「なるほど、良いな…」と思わせる。
草津に興味持たせながら自分たちのPRもできてるのすごい。#草津へ行こう pic.twitter.com/JbYgPNhj9h
— Azusa Takeuchi (@by_azsa) 2018年2月21日
噴火から1ヶ月以上経ち、マスメディアによる報道も随分と落ち着いてきました。しかし、関心が薄れてしまいそうな今こそ、メディアとして何かできることがあるはず!
そこで今回「ジモコロ草津応援ツアー」と題したプロジェクトを行います!
みんなで草津温泉に行って楽しみ、現地の情報を発信しよう
日時:2018年4月1日(日)〜2日(月)
場所:群馬県草津町 草津温泉
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/
参加費:自腹
必要なもの:気持ち、お金、SNSアカウント
参加者全員で一つの宿に泊まり、4月1日の夜に大宴会を開催します。その他は各自で温泉に入ったり観光を楽しんだりと自由!
・草津温泉を全力で楽しみ、地元にお金を落とす
・現地の実際の姿をSNSで発信する(ハッシュタグは #ジモコロ草津応援ツアー)
目的はこの2つだけのシンプルなツアーです。
なぜジモコロが応援するの?
さて、とはいえ「なぜジモコロが草津を応援?」と思う方もいると思うので、ここで簡単に経緯を説明させていただきます。
ジモコロでは、熊本震災後の2016年7月3日〜4日に
「熊本の正しい現状を伝え、現地の観光に貢献すべく皆で黒川温泉に行こう!」
というコンセプトの元「ジモコロ熊本復興ツアー」を開催しました。
参加したのはライター・編集者・クリエイターなど総勢117人。全員自腹です。
現地ではそれぞれがSNSでツアーの模様を発信し、Twitterで「#ジモコロ熊本復興ツアー」がトレンドワード入り。現地の方達の協力もあって、大きな反響を呼びました。
そして、あれから約1年半。白根山の噴火からしばらくして、僕の元にあるメッセージが届いたのです。
そして追いかけるようにもう一言。
このメッセージの送り主は、群馬県桐生市でアウトドアショップ「Purveyors」を経営する小林宏明さん(通称コバさん)。僕にとっては頭の上がらない先輩です。
そんなコバさんが地元の役所や市議会議員の方達と「草津のために何かしようぜ!」と立ち上がり、僕の元にも協力要請が届いたのです。
たしかに熊本でやって、草津でやらない理由はありません。しかも熊本に比べて東京からのアクセスもよく、前回以上に人を集めやすいはず。これはやるしかない。
そしてもう一つ、今回のプロジェクトにおける僕なりの考えがありました。
今後、日本で起きるであろう災害時に動けるチームを作りたい
「ジモコロ熊本復興ツアー」で感じたのは、何か起きた時に現地に乗り込み、情報発信することの大切さです。
マスメディアだけでは拾いきれない現地の声がある。また、センセーショナルな災害イメージだけが先行し、その後の適切な報道がされない課題にも気づきました。小さなメディアでも情報発信の火付け役にはなれるはずです。
そして、より迅速で、よりわかりやすい情報発信のためには仲間が必要です。
自然現象である災害は、この先も日本のどこかで必ず発生するでしょう。
そんな時にすぐさま動ける情報発信のための「チーム」を作れば、今後のために役立つのではないか? そんな風に考えています。
編集者・ライターだけでなく、映像やデザイン、イラスト、音楽など、幅広い職種の人が集まれば集まるほど、より強いチームができるはず!
ツアーの決め事は最小限!
群馬県のプレイヤー、高崎市&前橋市の市議会議員、草津観光協会の方々と話し合った結果、ジモコロ草津応援ツアーの決め事は最小限にさせていただきました。
・4月1日(日)に現地集合
→魅力は東京からのアクセスの良さ。東京駅からは北陸新幹線で軽井沢まで行き、そこからバスを利用して約2時間半〜3時間で到着です。レンタカーのあいのりでも約3時間ぐらい。
お昼に東京を出ても夜の宴会には余裕で間に合います。なんなら日帰りだってOKです。なぜなら翌日は月曜日だから…。こちらの都合ですみません。
・スタート地点で手ぬぐいをゲットし、湯巡り体験
→草津温泉に到着したら、湯巡り手形用の手ぬぐいをゲット。無料の公衆浴場(3ヶ所)を自由に回って心ゆくまで温泉を満喫してください!
・夜は宿で大宴会!
→100人以上が集まれる会場を手配中です。現地の人も一緒に、美味しいご飯とお酒を楽しみましょう!
・SNSやブログで情報発信
→これが一番大事!
・純粋に楽しみましょう!
→自分たちが全力で楽しんで、その結果として現地にお金が落ちることが目標です!
ツアー詳細についてはFacebookのイベントページ(非公開)で随時連絡していきます。
基本的には知り合いがメインになりますが、「このイベントに参加したい!」というライター、編集者、ブロガー、クリエイター、メディア関係者、アーティスト、ローカルの活動をしている方々などなど…「参加したい!」という方は申し込みフォームからご応募ください。
知り合いの方はSNSアカウント経由でお気軽にどうぞ!
最後にコメントを紹介します
●Purveyors 小林宏明
群馬に来てたかだか1年の僕ですが、群馬の素敵な人たちに出会えたことで生まれた群馬愛をこの草津応援ツアーに表現できればと思ってます。わいわい楽しみ!
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●桐生市役所 小林正人
草津良いと〜こ 一度は〜おいで〜♪
お湯の中だけでなく、街にも花を咲かせましょう! 温泉のように熱いハートの群馬県民が当日皆様にお会い出来る事を心待ちしております。
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●高崎市議会議員 清水明夫
仲間が困っているときに、自分ごととして自然と立ち上がろうとするのが、義理人情を大事にしてきた我々群馬県民のDNAです。と、立ち上がろうとしてみたは良いものの、草津の実態は、今日も穏やかだそうです。ただただ、楽しく、草津を満喫し、草津のありのままを発信できれば、何よりです。
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●前橋市議会議員 岡 正己
いろんなランキングで常に最下位付近の群馬。そんな群馬の中でひときわ輝くトップランナー草津。世界に誇れる草津。このツアーはきっかけだと思います。群馬のことを思って集まる人たちと、群馬を感じ交流することで、群馬への熱い想いが集まることで新しい何かが生まれるはずです。そんな期待を込めて気軽に楽しく草津に集まりたいです。みんなで群馬の明るい未来を創造していきましょう。
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●草津温泉観光協会 福田俊介
今回、非常にありがたいお話をいただいたと思っています。草津の温泉街は今まで通り、何も変わらず営業しています。日本でも有数の大きさの露天風呂「西の河原」や湯畑のライトアップ、湯もみと踊りショーなど、見所も満載です。ぜひ思いっきり草津温泉を満喫して、リアルな姿を発信していただけたら嬉しいです!
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それでは皆さん、4月1日に草津温泉でお会いしましょうー!!!
この記事を書いたライター
株式会社Huuuu代表。8年間に及ぶジモコロ編集長務めを果たして、自然大好きライター編集者に転向。長野の山奥(信濃町)で農家資格をGETし、好奇心の赴くままに苗とタネを植えている。