2022年末、とある記事が話題になりました。

それが、こちら。

 

世界の家庭料理ベスト100(Best Traditional Food in the World)

 

このランキングで、日本のカレー(Karē)が1位に輝いたのです。

発表したのは、世界の旅行情報をグルメ中心に発信している「Taste Atlas」。読者のレビューポイントをもとに作られたランキングで、なぜかカレーが堂々の1位に輝いたことが、大きな話題を呼びました。

 

ただこれ、2位以下にどんな料理があるのか気になりませんか?

 

というわけで今日は、2位~10位から、

・特に馴染みのないもの

・どんな料理か気になるもの

3つピックアップして、実際に作って食べてみようと思います!

 

選んだ料理はこちら!

 

ただ、筆者は味音痴なため、食レポ要員として編集部の2人に協力してもらいました。

 

 

【この記事に登場する人】

ギャラクシー:ジモコロ編集長。アジア系の料理が好み。

松岡:ジモコロ編集部。グルメ系記事を多く書いている食通。

――――――

加味條:この記事を書いているライター。青じそドレッシングにシソが入っていることを成人してから知った馬鹿舌。

 

それでは、お2人にはこれから、「ブリャオン・パト」「パネーン」「セビーチェ・ミクスト」を振舞いますね。

どんな料理か、名前からまったく想像がつかないなぁ。

世界のTOP10のうち、3つを一気に食べられるんですね。楽しみです!

1位のカレーは当然食べたことあるから、これで4つ制覇したことになるね。

そうですね。今日はぜひ、世界ランキングの実力を感じてください。

ワクワクする!

早く食べたい!

では、料理を始めます!

 

料理開始!

まず、使用する食材はこちらになります。

 

あさり、タイ米……見慣れたものもあれば、何だかわからないものもあるな…。

これだけで3品作れちゃうんですか? 結構、少ない気が……。

使いまわすものも多いので、これで3つ作れちゃいます。

そうなんですね! 何をどれに使うんだろう……。

 

※※ このあとは、実際には3品同時進行で作りましたが、わかりやすいように1品ずつ紹介していきます ※※

 

世界7位 セビーチェ・ミクストの作り方

使う食材は、こちら!

・ピーマン 1つ

・紫玉ねぎ 1/2個

・シーフートミックス 100g

・EXバージンオリーブオイル

・セビーチェの素

ちょいちょいちょい!!!

なんですか?

「セビーチェの素」て。無いよ普通。

 

こちら、実はカルディで売ってたのを偶然見つけまして。

カルディ!? 何でもあるな!

本当はもっといろんな食材を組み合わせてソースを作るんですが、これなら簡単だし、カルディなら全国にあるので真似しやすいかなと!

オンラインショップにもありました。

じゃあ、作っていきますね。

 

まずは玉ねぎを薄切りにします。薄いほどいいです。切ったら、水にさらしておきます。

 

ピーマンも細切りにします。細いほどいいです。

完成形がわからないまま料理の過程を見せられるの、新鮮だな……。

 

続いてシーフードミックスです。本当は茹でて解凍した方がいいらしいんですが、めんどうなので熱湯をかけてヨシとします。

省ける手間は、省いていきましょう!

解凍できたら、冷水で冷やして、キッチンペーパーで水気を切ります。

食材の下準備ができた感じかな?

これでほぼ完成です。

えっ!?

 

あとはボウルで、シーフードミックスと、セビーチェの素をあえて、野菜を加えれば完成です!

オリーブオイル使ってなくないですか?

そうだった。オリーブオイルは10g加えて、いっしょにあえます。

 

レシピでオリーブオイル「10g」って言われるとパニックになりますよね。

たしかに。大さじ/小さじで書いてほしい。

ググったら大さじ1強説と、大さじ1弱説があったので、間を取って大さじ1入れます。

 

水を切った玉ねぎと、ピーマンを入れて……

 

完成です!

おー! 簡単だね! マリネ、みたいな感じなのかな?

まさにそうです。「セビーチェ・ミクスト」の正体は、ペルーで愛されている魚介と野菜のマリネでした。

おいしそう!

 

世界6位 パネーンの作り方

使う食材は、こちら!

ピーマン 4つ

紫玉ねぎ 1/4個

シーフードミックス 100g

タイ香り米 2合

ロイタイ パネーン 250ml

さっきと上3つが完全一致だ。

奇跡が起きまして、ほぼ同じ食材で作れることがわかりました。ピーマン、玉ねぎ、シーフードミックスの汎用性の高さに感謝です。

ちなみに、「タイ香り米」「パネーン」っていう見慣れない2つは……

もちろん、カルディです。

カルディすごいな。

※こちらもオンラインでも買えました。(タイ米パネーン

 

まずは時間がかかるので、お米を炊きましょう。これはいわゆる、ジャスミンライスですね。

炊き方は日本のお米と違うんでしたっけ?

パッケージ裏によると、サッと洗って、水の浸透を待たずにすぐにセットすればいいみたいです。水の量は通常通りですね。

 

そしたら、野菜を切ります。ピーマンは大きめの乱切り玉ねぎは細切りです。余談ですが、ピーマンは種も食べていいと知ってから、ピーマンの処理がだいぶ気楽になりました。

種全部取るの、めんどくさいですからね。

シーフードミックスは先ほど雑に解凍した残り半分を使いますので、割愛します。

 

ここでようやく火を使います。鍋にサラダ油を熱して、玉ねぎを炒めます

どれぐらい炒めるんでしょう?

透き通るぐらいがいいと思うんですが、紫玉ねぎって透き通ったかどうかわかりづらいんですよね。勘でいいと思います。そしたら……

 

ここで、これの登場です!

出た、パネーン! 

 

これを鍋にあけて……

この匂いは……

ココナッツミルクだ!

 

沸騰しない程度に温めたら、シーフードミックスとピーマンを入れます。あとはこのまま、5分ほど煮るだけです。

これも簡単だなぁ。

カルディのおかげです。

 

あとは炊きあがったジャスミンライスに盛り付ければ……

 

完成です!

「パネーン」ってカレーだったんだ!

そうです! 「パネーンカレー」とは、ココナッツミルクがたくさん入った甘さと辛さの同居するタイのカレーでした!

いい匂い!

 

世界3位 ブリャオン・パトの作り方

最後の料理!

使う食材は、こちら!

あさり 300g

紫玉ねぎ 1/4個

レモン 1個

イタリアンパセリ それなり

にんにく 1かけ

EXバージンオリーブオイル

白ワイン

 

お! ピーマン&玉ねぎ&シーフードミックスのパターンを脱した!

これは「ブリャオンパトの素」とか無いんですね。

そうですね。目を皿にして探したんですが、これはイチから作ることになりました。

まずは玉ねぎをみじん切りにするんですね。

そうですね。玉ねぎのみじん切り、何回やり方をググってもイマイチうまくいかないので、いつもパッションで切ってます。

(※パッションで切る=適当なサイズに切った玉ねぎを、ひたすらまな板の上で細かくしていく作業を勝手にそう呼んでいる)

料理はパッション。

 

ニンニクもみじん切りにして……

 

イタリアンパセリは、葉をちぎって、茎はみじん切りにします。

みじん切りが続きますね。

ちなみに、本来ここはパクチーを使います。「地中海料理では珍しくパクチーを使う」というのがこの料理の特徴らしいです。

特徴消えちゃってるじゃん!

すみません、パクチー苦手なので……。味噌汁を塩こうじで作るような感じだと思ってください。

不安になってきた。

 

レモンは半分に切って、半分はくし切りにします。……あっ

 

切り口をまちがえました。絞りづらい形に……。

大丈夫、大丈夫!

 

残りの半分はフォークで穴を開けて……

 

レモン汁を絞っておきます。これで下準備は完了です!

まだ、どうなるのか全然想像つかないぞ……?

ここからは、フライパンを使います!

 

まずは、みじん切りにした玉ねぎとにんにくを炒めます

にんにくの香り、最高!

料理において、にんにく炒めるときが一番幸せな時間ですよね。

 

玉ねぎがしんなりしてきたら、パセリの茎を入れてさっと炒めて……

 

ここで、あさりの登場です。

出たー!

砂抜きとか面倒なので、今日は冷凍の砂抜き済みのやつを使います。凍ったまますぐに調理できて便利です。これを……

 

どーん!

豪快だ。

あとは白ワインを大さじ2入れて……

 

蓋をしてしばらく蒸し焼きにします。

 

~数分後~

 

おお! いい匂い!

あさりが開きましたね。そしたらフタを取って、煮汁を煮詰めます

 

皿に持って、仕上げにレモン汁と、取っておいたイタリアンパセリの葉っぱを乗せ、切っておいたレモンも乗せたら……

 

完成です!

おお! これはまさに「あさりの酒蒸し」では!?

そうですね! ブリャオン・パトの正体は、白ワインと香草を使ったポルトガルの地中海風「あさりの酒蒸し」でした!

 

これで3品完成です!

おー、すごい! なんか、お洒落に見える!

それでは、冷める前にお召し上がりください!

 

実食!

いただきます!

……と、その前に。

 

ちょっと失礼しまして……。

松岡くん!? 仕事中だよ!?

あさりの酒蒸しにシーフードマリネに……完全に居酒屋メニューじゃないですか! 飲まないと料理本来の楽しみ方ができないかなと!

すごい勢いで自己正当化している。

 

じゃあまずは、世界3位のブリャオン・パトから食べてみましょうか。追いレモンをかけて……。

 

いただきまーす!

 

うまっ! これいいなぁ、普通のあさりの酒蒸しより好きかも!

えっ、本当ですか? では僕もいただきます!

 

うっま……。あさりの旨味が玉ねぎに染みてて、抜群に良いですね……。

たしかに、日本のあさりの酒蒸しには玉ねぎ入ってないもんな。そこが良いのか!

レモンとイタリアンパセリのおかげで、味わいがあっさりしてるのもいいですね!

あさりだけに、あっさりと。

いらんこと言ったなー。

 

あさりとニンニクの香りが混ざって絶妙だなぁ。この2つがこんなに合うとは!

玉ねぎのシャキシャキ感も良いですね! これ、残った汁をパンに漬けたり、パスタにかけたりしても美味しそう。

良いこと言うねぇ。

 

次は、これ行っちゃおうかな!

世界7位、ペルー料理のセビーチェ・ミクストですね。

香りはすごく爽やかだな……。

 

ぱくっ

 

う……うまーい!

良かった!

食べたことない味だなぁ。味のレイヤーが多い感じがする。それでいて、すごくサッパリしてて食べやすい!

 

おいしい! このマリネソースがめっちゃ良いですね。何が入ってるんでしょう?

ちゃんと作る場合は、レモンやライム、唐辛子、キュウリや玉ねぎなどの野菜を混ぜて作るみたいです。

なるほど! 唐辛子や柑橘が遠くにいる感じはしますね。このソースを、タコの刺身にかけるだけでも美味しくなりそうです。

いいねえ! 鯛とかホタテとか、なんでもいけそう!

 

味見だけのつもりが、うますぎて完食しちゃった。

同じくです。

食べてて全然飽きが来ないから、ずっと食べ続けちゃう!

夏バテのときにも良さそうですね!

 

じゃあ、最後にタイ料理・パネーンですね。

香りは「ザ・アジアのカレー」って感じだなぁ。

 

ぱくり

 

うまい! ……あっ、辛い!

結構しっかり辛いですよね、パネーンカレー。

口に入れた瞬間は結構甘くて、後から辛みが来るな。でもなんだろう、妙に落ち着く味

 

僕もいただきます!

 

めっちゃうまいじゃないですか……。辛さはそこまでじゃないかも?

結構、蓄積ダメージが後から来るんで気を付けてください。

僕、辛いの好きなので、割と大丈夫ですね。鼻に抜ける辛さで、スッキリしてて食べやすいです! これも夏にピッタリかも!

 

コクがあるよね。日本のカレーのコクとはまた違う感じの。

ココナッツミルクのコクですかね。

そうかも! 辛いだけじゃなくて、優しさがあるなぁ。

 

まとめ

その後、あっという間に全品を食べ終えた2人。

 

もりもり食べてくれて、作り甲斐があったなぁ。

お母さんの感想?

というわけで、世界ランクTOP10のうちから3品を食べてきたわけですが、いかがでしたか?

看板に偽りなしだね! 全部美味しかった!

特に印象に残ったものはありますか?

 

僕は、パネーンカレーですかね。食べながら、他の食材もいろいろ試してみたくなりました。

たしかに、普通に日本のカレーみたいに、じゃかいも・玉ねぎ・人参・豚肉で作っても美味しそうですね。

あとはピーマンやナスを煮込まずに、素揚げにして後乗せしてもいいかも。

それ、めっちゃ良い!

この素ってカルディですよね? 帰りに買っていって、夕飯もこれにしようかな。

1日2食パネーン!?

 

僕はどうだろうなぁ。全部美味しかったけど、セビーチェが好きだったかも。

すごく食べやすかったですよね。

ペルー料理って、日本人の口に合うものが多いんですよ。焼きそばがあったり炒飯があったり。

それでかなぁ。僕、なぜかペルーに繋がりを感じてるんだよね。昔住んでたような気がしてる。

何言ってるんだこの人。

いやぁ、良い撮影だったな。ごちそうさまでし……

ちょっと待ってください!

 

???

 

まだご飯余ってますよね? いい具合にご飯を消費できそうなものをお持ちしました!

何!?

これです!

 

あっ!

世界1位の料理、カレーです!

 

レトルトカレー、一瞬で完成してすごい。

 

うまい……うまいわ……! そりゃそうだ、ハウス食品のプロが作ったやつなんだから……!

 

うまーい! ちゃんと世界1位の味だ……! 今のレトルトカレーってこんなに進化してるんですね!

 

うっっっま……! 口に合いすぎる。

 

 

 

 

 

ありがとうございました。

(おわり)

 

↓↓↓ おまけ画像もあります ↓↓↓

 

※レシピは主に下記リンク先を参考に、オリジナルな解釈を加えています。必ずしも各料理の正しい作り方に準じていませんので、ご了承ください。

ブリャオン・パト
https://www.rakuten.ne.jp/gold/mp/recipe/page/recipe322.html

パネーン
https://dragonflower.tokyo/kaldi/roithai_phanaeng_curry/

セビーチェ・ミクスト
https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/worldculture/recipe/peru1/