どうもお久しぶりです。非常勤ライターのひにしです。今日は練馬区にある石神井公園駅に来ています。

なぜならこれから西武線に乗って秩父に行くからです。しかも―

自転車を電車にそのまま載せて

いきます。

 

「は? どういうこと??」

そう思いますよね? 私もそう思っています。

そもそも、なぜそんなことになったのか? と言いますと……

 

私の愛車、TREKの「ALR5」。車体だけで30万くらいした

 

1年位前からロードバイクを始めまして、関東近郊にちょこちょこ行っていることを、同じく最近自転車にハマった編集長・ギャラクシーさんにうっかり漏らしたから!です。

結果、「自転車を電車にそのまま載せられる『サイクルトレイン』っていうのがあるらしいよ!一緒に行こうよ!」とゴリ押しされたわけですね。

 

普段はゆるめに走っているので、こんな感じの服装でラフに乗っています。

 

「そろそろ待ち合わせの時間だけど、ギャラクシーさんはどこかな……」

「お~~い、ひにしさーん」

 

愛車のCervélo「Soloist」で登場したガチな服装のギャラクシーさん

 

「めちゃくちゃガチな格好の人がきた!! え、今日そんな気合い入れて走るんですか……? 私はゆるくしか走れませんよ!?」

「山を走るのは初めてだから不安で……格好だけでもちゃんとしてきました。今日はゆる目でいきましょうね!」

「この、自転車乗り同士がスタート前にやる『今日はゆっくり行きましょうねって牽制する時間』なんなんでしょうね……」

 

 

自転車片手に改札を通る初体験

今回利用するのは西武鉄道池袋線・西武秩父線サイクルトレイン。練馬の石神井公園駅から埼玉の飯能、さらに秩父までを繋ぐこの電車に、なんと自転車をそのまま乗せて移動できるんです。

 

公式サイト

このサイクルトレインは基本的に土曜休日の朝に石神井公園駅を出発し、今回の目的地である西武秩父駅には1時間ちょっとで到着します

▼下り

石神井公園駅(8:54)→飯能駅(9:25)→西武秩父駅(10:03)

▼上り

西武秩父駅(17:07)→飯能駅(17:50)→石神井公園駅(18:26)

ちなみに料金は秩父まで片道1800円でした。

※要予約=詳しくは公式HPをご確認ください

 

自転車を押して改札を通る不思議な感覚……

 

指定された集合場所には他にも2組のサイクルトレイン利用客がいました。駅員さんに先導されつつ、全員でぞろぞろとホームまで自転車を持っていきます

 

ロードバイクは重くても10kgくらいなので、大人であれば階段でもサクサク持ち上げられます

まあ、そこそこ長い階段だったから多少の大変さはあったけどね……

 

自転車を押してホームを歩くの、非日常すぎてテンション上がる!! 対面のホームにいる人たちも「なんぞ?」って顔で見てくる。そりゃそうだわ。あきらか、見たことない光景だもんな。

 

本来なら、自転車を駅構内や電車内に持ち込む場合、前輪と後輪をバラして「輪行袋」というものに入れ、完全に覆わなければいけません(これが非常に面倒くさいし重いし大変……)

自転車をそのまま電車に乗せられるというのはありがたいですねー!

 

などと騒いでいるうちに、きた! 我々が自転車を載せる電車が来た!

当たり前だけどめちゃくちゃ普通~~~~の在来線だ! 本当にいいのか、自転車をそのまま載せてしまっても!

 

 

自転車をそのまま載せられる電車に乗る

無事、乗車完了

自転車を載せられるのは最後尾の10号車のみなのですが、この日は我々を含めて4人しかいなかったため、つまり1両を4人で占領できました。

 

ではさっそく、車内で自転車がグラグラしたり倒れたりしないように、固定していきましょう!

 

事前に固定するためのベルトを渡され、使い方の説明書をもらったので、その通りにやれば大丈夫なはず

 

吊り革とフレームを固定して、ハンドル部分を端っこに固定すれば出来上がり。ちょっと不安だったけど終わってみれば10分もかからずに固定完了

 

これが完成図。見た目よりもしっかりと固定されています。

注意点としては、車体の右側面(オイルの付いたチェーンやギアなどがある側)がシートに触れない方向を向けて固定する、くらいですね。

 

さあ、あとは約1時間、秩父に着くまで電車旅を楽しむだけ!

 

とても楽しんでいるようには見えませんが、これでも自転車旅への期待でドキドキしています

 

どんどん自然豊かになっていく風景を楽しんだり、Netflixでアニメを見たりしていたら、すぐに西武秩父に到着です。はっや!

 

 

秩父をめちゃくちゃサイクリングする

西武秩父駅イエーイ!

駅を出たところにある「CHICHIBU」のモニュメント前で記念写真を撮ったら、さっそく出発しましょう!

 

今回、我々二人は自前のロードバイクをサイクルトレインに乗せてやってきましたが……秩父はサイクリングをとても推しているので、駅近くで自転車のレンタルも可能!

手ぶらで秩父まで来て、電動自転車などを借りてサイクリングを楽しむのもアリですね!

 

サイクリングのモデルコースもたくさんあります

サイクリング

今回は帰りの電車の時間も決まっているので、「行ってみたいなー」と思った秩父のスポットをちょいちょい巡って全部で30kmくらいのコースを組みました。

30kmなんて余裕すぎるかなーとか思ってたんですが、想像以上にアップダウンが激しかったので、ゆるポタ勢の我々には走りごたえのあるコースでした。ロードバイクに乗り慣れていない人はちょっときついかもしれません(しんどいのは坂なので電動自転車なら余裕なのかも)

 

 

最初の目的地「寺坂棚田」へ!

まずは西武秩父駅から4km弱のところにある棚田を見に行ってみることに…………したのです、が!

 

余裕ぶっこいているといきなりの坂がきて立ちこぎしている私

 

「え、え、え、最初からきっつい! 急に坂くるなんてむりー!

「この坂を越えた先に見える、さらにエグい坂のとこが棚田らしいですね」

「序盤からこんなに坂登るなんて聞いてない! きついって」

 

めっちゃ斜面にある寺坂棚田。よく考えたら「棚のようになってる田んぼ」が平地にあるわけないよな……

でも景色が良くて心洗われる。駅からすぐにこんなんあるとか、秩父の底が知れない。

▼寺坂棚田

所在地: 〒368-0072 埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1846

 

「日本の原風景って感じですね~。棚田を見るとPS2のホラーゲーム『SIREN』を思い出します

「こののどかな風景を見て、よく真っ先にホラーゲームを思い出せるな」

「いつも都会しか走ってないんで、こういう田舎を自転車で走るのめっちゃくちゃ楽しいですね!」

「え、あ、うん……」

 

まだ開始15分なのに、想定してたよりきつい坂に体力をごっそり奪われた私。

もう、不安しかない。

 

 

羊がいる公園「羊山公園」へ向かう

休む間もなく次の目的地、「羊山公園」に向けて走り出します。寺坂棚田から羊山公園は約3km。わずか15分くらいの距離なんですが、マジ坂えっぐい!!! 斜度って写真では伝わりにくいのがもどかしい!!

 

これ、今回体力もつか……?という不安に怯えながら無心でペダルを回し続けていると―

 

 

羊山公園に到着ーーーー! 広い! 気持ちいい! 本当に羊がいる!!!

かわいい~~!!!

▼羊山公園

所在地: 〒368-0023 埼玉県秩父市大宮6360

 

羊に触ってもOKとのことだったので、近くに来るまでしばらく待ってみる

ゆうこ(この羊の名前)がまあまあ積極的にこちらにきてくれるが、ギリさわれない距離でじらしてくる

 

羊、ギリギリでいつも生きていたいのかな…あぁ……

 

結局羊には触れませんでしたが、かわいい動物を見て一気に体力回復しました。トイレや自販機、ベンチもあるし、サイクリングの休憩スポットにはちょうど良かったですね

 

 

次はダムへ向かう。ものすごくほっこりする景色が続く

羊山公園を出て、次に向かうのは「浦山ダム」。さっきまではずっと坂を登ってましたが、今度は勢いよく下っていきます。

下りって楽しい! 下るために登るみたいなとこありますよねー。まあ一瞬で終わるんだけど……

 

レトロトンネルが映えー! ちょっと走るだけでこういう景色がぽんぽん出てくるのすごくいい

 

秩父は札所がたくさんあるようで、自転車で寺社巡りするのも楽しそうですね

 

私も「秩父札所12番の野坂寺」で、めちゃめちゃかわいいお坊さんの看板と記念撮影

 

知らない田舎道を走っていると、冒険してるみたいで楽しい。心が子どもに戻っていく。

 

民家や畑や小さな神社が連なっていて、『ぼくのなつやすみ』みたいな景色。いいよねえ……

 

ちょいちょい出てくる踏切もかわいい

 

踏切で貨物列車を撮ろうとしたら、誤って自転車を倒したりしたけど私は元気です

 

坂を登って登って、さらに登った頃に、やっと遠~~くに目的地のダムっぽいものが見えてきました

すごい。奥に見えるダムと緑と愛車。すでにこの構図がめちゃくちゃいい。

 

「もうここで良くないですか?」

「でも浦山ダムは堤高の高さが見どころらしいので、近くで見たほうが絶対いいですって」

「…………」

 

はあ、はあ、ひい……!

 

と、到着~~~!!!!!

 

ダム目の前!

 

浦山ダムは都民のみなさんにはお馴染みの「荒川」の上流、荒川水系浦山川に建設されたダム。堤高156m(ビルの30階くらい)を誇る、日本屈指の大ダムです

▼浦山ダム

所在地: 〒369-1801 埼玉県秩父市荒川久那4041

 

橋からのダムwithチャリ!! えーーーーーー超よいー! これは、感動!!!

 

「うわ最高……」

「頑張って坂を登ったかいがありましたね!!! 山々に囲まれたダム、超良いロケーション!」

「苦労が全部報われる景色! 自分の足でここまで来れたの感動……」

「ちなみにこの近くに、SIRENの羽生蛇村のモデルになった廃墟があるらしいですよ」

「さっきから感動をホラーゲームで上書きするのやめてください」

 

 

道の駅へ! 

つぎの目的地、「道の駅あらかわ」に向かっていると、ずらりとカメラを構える人たちが……

 

みんな線路(橋)を撮ってる? なんで……?と思って寄り道したら―

 

直後にすっごいかわいいラッピング電車が目の前とおった! 

ふらっと立ち寄った瞬間、偶然ラッピング電車が通ることってある!? めちゃツイてる!

 

少し走って「道の駅あらかわ」へ到着。

するとまたも人々が線路の近くでカメラを構えてる。なんだ? またラッピング電車か?

 

 

 今度はSLーーー!!! 秩父鉄道を土日だけ走ってるSL!

今回の旅、電車運すごいぞ

 

色々ありましたが、こちらが「道の駅あらかわ」です。

▼道の駅 あらかわ

所在地:〒369-1803 埼玉県秩父市荒川日野538−1

・秩父の道の駅「道の駅 あらかわ」

 

入り口にいたイメージキャラクター(?)の「あらかわ道子」さん。佇まいがすごい

 

道の駅はこぢんまりとしてるけど、知らないお野菜やおびただしい量のキノコにテンションあがる。

チャリだと持って帰れないのがほんとに残念! 何も買えないのが悔しすぎるので、今日はご当地サイダーで英気を養うことにしました

 

秩父うめと秩父かぼす。天然水仕込みで見た目もなんだかおしゃれですね! イートインスペースがあったので休憩がてら飲んでいきます

 

「秩父うめウマーーーー!!!!! クエン酸が体に効いてるのをめちゃくちゃ感じる。梅の香りが爽やかで後味もスッキリだ!!!!」

「かぼすサイダーもめちゃめちゃおいしいです 。疲れた体に酸っぱい炭酸が最高ですね!」

 

 

お昼ご飯を食べに名物が食べられるお店へ

時刻は13時を少し回ったところ。さすがにおなかがすいてきたので、お昼ごはんを食べに向かいます。

 

「道の駅あらかわ」から自転車でわずか5分、手打ちそばわらじカツ丼が人気の「ちちぶ路」さんへ

名物いっぱい食べたいし、腹ペコだから「わらじカツ丼とそば(くるみつゆ変更)」のセットを頼む!

▼ちちぶ路

所在地: 〒369-1804 埼玉県秩父市荒川小野原204

・秩父観光協会HPぶらっとちちぶ「ちちぶ路」

 

うんまいにきまってるやつがきた

 

わらじかつ、顔と同サイズ! めちゃくちゃでかい

 

うまうまうま……!!!

わらじカツは大満足の大ボリュームで、しかもただ大きいだけじゃなくて味が濃くてめっっっちゃおいしい!

そばは香り豊かでコシがしっかりあるタイプ。つゆを「くるみ」に変えたことで、さっぱりしてるのに味が強い!なんだこれ!良すぎる!!

 

「スゲー食うなぁ(笑)柔道部の男子高校生じゃん」

「仕方ないじゃないですか、あんなに登ったり下ったりしたんだし、ってはーーめちゃくちゃ美味しいー」

「サイクリング行くと、運動で消費したカロリー以上に食べちゃうのあるあるですよね……」

 

 

駅に戻りつつ、締めに甘いものを食べにいく

旅も後半、そろそろ駅に戻りましょう!

途中、偶然通りかかった橋がばりきれいで感動したりしましたが―

 

後半はもう、最初っから容赦なしの上り坂。わらじカツとそばでカロリー補給してなきゃ絶対無理だった

 

「旅の後半でこの坂道の連続はやばい。ギアを一番軽くしても全然足りなくて、ペダル踏むたびに体が重くなる」

「しかも、頂上かと思ったところからさらにもう1段階登っていくパターンが多くて心が折れますねこれ」

「なんかもう太ももがプルプル痙攣してきたよーー!!! 無理かもーーー!!!」

 

 

……とぼやきながらひたすら走っていると、気がついたら市街地にいた。

 

我々はついに帰ってきたのだ……人里に……

 

無事に帰り着けたことを神さまに感謝すべく、秩父神社に寄ってみましょうかね

▼秩父神社

所在地: 〒368-0041 埼玉県秩父市番場町1−3

・公式HP

 

水みくじというのが有名らしいのでやってみましょう。真っ白な何も書かれていない紙を……

 

川の水に浸してみると…

 

「中吉」の文字が浮かび上がってきた! ネタにもならない中途半端な結果ですいません

 

最後にどうしても甘いものが食べたくなってジェラート屋へ。秩父神社のすぐ向かいにあった店。ここ最高だった!!!!!!!!!!!!

▼サンドルチェ 秩父番場店

所在地: 〒368-0041 埼玉県秩父市番場町4−8

・公式HP

 

秩父産のワインや秩父錦(日本酒)、イチローズモルト(ウイスキー)など、地元のお酒のジェラートがある! フルーツ系もチョコ系もかなり気になるぞ!

 

疲れの勢い余ってダブルを頼んだ二人組。

私はワインとラズベリーシャーベットにしたのだけど、これが絶妙な組み合わせ。

 

「あ、これワインの味ちゃんとする……ムチャクチャ上品でおいしい!」

「疲れてるから甘いものが本っっっ当に染みる……この日本酒のアイス、香り高いわ~~~おしゃれ~~~」」

「ラズベリーの方も……おお!この酸味!うまい……これ交互に食べると、もう……!」

 

「ここのジェラート、全部の味が濃厚で最高! 西武秩父駅から徒歩だと12分なので、歩きで観光に来た人もぜひ行ってほしい」

「さっきまで疲れ切って無言でペダル回してた人間と思えないくらいよく喋るな」

完・全・復・活!!

「いや、もう旅も終わりなんよ」

 

 

帰りの電車へ!

西武秩父駅に戻ってきた! 長かった一日も終わりです

 

サイクリングのシメといえばコーラですよねー

 

「コーラうっっめーーー!! 糖分が炭酸と共に脳の奥まで駆け上がっていく感覚がとんでもない! 」

「長距離自転車乗った後のコーラほど美味しいものはないんだよなあ……コーラって一体何なんだ……」

 

というわけで今回の秩父サイクリングはこれにて終了!

再びサイクルトレインに乗り込んで、東京への帰路につきます

 

今日は朝から秩父へ行って、棚田にダム、SLに可愛い電車、わらじカツにそば、そしてジェラートまで色々楽しんだなぁ……

山道は想像以上にアップダウンが多くて何度も心が折れそうになったけど、それを補って余りある出会いの連続だった。

自転車だからこそ見つけられた景色、立ち寄れたスポットばかりで楽しかった~~!

 

きつかったけど、また行きたいな。今度は違うルートで

 

帰りの車両は私たちしかいなかったので貸切状態。

私はもう意識が朦朧としていたので、いつの間にか座席を占領して爆睡してしまいました。

 

以上です! ではみなさん、さようなら!

※なお、このあと石神井公園駅から自宅まで15km程度走って帰宅しました

 

今回のサイクリングの記録。実際に自転車に乗っていた時間は2時間弱だった模様。数字で見ると大したことないように思えるけど、ゆるポタ勢には結構走りごたえあって楽しかったです!