足を骨折して思い知ったことビフォーアフター 【社会 不便すぎ】

2020.01.10

足を骨折して思い知ったことビフォーアフター 【社会 不便すぎ】

骨折の経験、ありますか?突然駅の階段ですべって転んで足首を脱臼骨折して入院をするケガを負った筆者。まだ骨折したことのない人に伝えておきたい「え、そうだったの!?」ビフォーアフターを紹介します。松葉杖の怖さやバリアフリートイレ、電車の車椅子マークなど知ってそうで知らない知識も。車いすで飛行機と新幹線に乗るときの驚きの事実も写真付きで詳しく見せます。

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    今日はあなたの身にもいつ降りかかるかわからない話をさせてもらう。

    筆者は35歳の女性なのだが、つい最近初めて骨折した。

     

    骨折したのは右足首。駅の階段で転んだ勢いで骨折し、運悪く脱臼もしてしまった。

    救急車で運ばれ、ついた診断名は「右足関節脱臼骨折」

    手術の後、約1ヶ月の入院になった。

     

    ちなみに先生には「こういう靴で捻ったり骨折する人、本当に多いんだよね〜」と言われた。

     

    こういう靴

     

    私はもうこういう靴(プラットフォームサンダルって言われてるやつ)、一生履かないと心に決めた。

    女性の皆さんには、もうそれはすごくお気をつけいただきたい。

     

    そんでね、もう入院はいろいろと大変だった。その辺りは自分のブログに書いたので興味がある人は見て欲しい。

     

    さて、そんな骨折バージンだった私も、骨を折ったことで初めて気づいたことが結構あった。

    そこで、まだ骨折したことのない人に伝えておきたい「え、そうだったの!?」となった骨折ビフォーアフターを紹介したいと思う。

    めちゃめちゃ長いんだけど、飛行機と新幹線のとこだけでも読んで欲しい!!

     

    飛行機の搭乗

    ビフォー:車椅子だと優先搭乗してるよね。差はそれくらい?

    アフター:想像もしない乗り物を使って搭乗することがある

    退院直後に飛行機に乗る機会があったので車椅子で行った(事前に航空会社には連絡済み)。特に感動を覚えたのは、これだ。

          

    車椅子のまま飛行機に搭乗できる車

     

    私が搭乗する飛行機が「タラップを登って乗るタイプ」だったので、当然自力で登れるはずがない私のために用意された。

    そして、中がまたすごい

     

    もう電車。

    このまま私が乗っている部分が上昇して、飛行機のタラップの反対側に横付けされる仕組みらしい。

     

    あの奥の扉はもう飛行機の通常の搭乗口とは逆サイドの出入り口だ。

    思わぬ体験をしたが、私1人の為にたくさんの人が動いてくれていることがわかる。もう、感謝しかない。

     

    ちなみに、乗ってきた車いすは預け荷物となり、こういう小さめの車いすに乗り換えさせてもらって搭乗する。

     

    ありがたい限り。

     

    新幹線の席

    続いては、同じ乗り物でも「新幹線」で感じたビフォーアフター。

     

    ビフォー:車椅子をたたんで横に置きやすい席があったりするのかな?

    アフター:切符買うときに「個室使いますか?」って聞かれてビビる

    車椅子に乗って新幹線の切符を買おうとした時のことだ。

     

    駅員さん「個室は利用されますか?」

     

    「?」マークが浮かんだ。

    よくわからないが、手配してもらった。

     

    切符の座席番号が手書き!

    そして、ホームに着いて案内された席がここ!

     

    「多目的室」という名の個室で、車椅子だけでなく寝たきりの方など幅広く使われている模様。

     

    さてさて、開けてみると……

     

    完全個室じゃん!!!!!!!!!!

     

    操作すると、座席部分が倒せてフラットになる。すげえ…

     

    「閉」ボタンを中から押すと、外から「開」を押しても開かない仕組み。

    よくできている。

     

    車内販売がこの中までしっかり声かけもしてくれた。隣に車椅子で使えるトイレもあるし、こんな席があるなんて全く知らなかった…。

     

    ※ちなみにここ、身体の不自由な方の利用がない場合には、小さな子供連れの方の授乳や、体調不良の場合などにも利用できるとのこと。有用すぎる。

     

    電車に乗る時の補助

    飛行機、新幹線は乗る頻度がそこまで高くはないが……もっとも乗る機会が多い「電車」はどうなのか?

     

    ビフォー:駅員さん忙しいだろうし、いろいろ時間かかりそう

    アフター:スロープを出したり、お手伝いもめっちゃくちゃ迅速

    「あのスロープとかお願いするの、駅員さんも面倒かもしれないから、出来る限りお願いしないようにしよう……」

    車椅子生活で電車に乗る時、最初に思っていたことがこれ。

    これまでの人生で駅のホームでスロープを出す駅員さんを見かけることはあったが、自分がそれをお願いする立場になってわかったことがある。

     

    遠慮をしないで「絶対補助をお願いした方がいい」

     

    想像以上にめちゃめちゃ迅速にすぐ駅員さん動いてくれる。

     

    今まで考えたこともなかったけど、電車は意外と段差がエグいのでスロープがないとまじで乗れない。かなりの傾斜なので、駅員さんが押してくれた。一人だったら助けがないと本当に詰むやつ……。

     

    なんと、車椅子たたむのまで手伝ってくれる。ありがてえ…

    乗る駅と降りる駅の連絡連携とかもしっかりされてて、自力で無理するよりお願いをして、しっかり感謝する方がよほどいいな!と思う。

     

    ちなみに、こういう表示がある所が車椅子置くスペースがある乗り口。こんな表示があるのも初めて知った。

     

    車椅子置くスペースがないとこに乗り込んでしまうと……

     

    はちゃめちゃ邪魔になってんじゃないかと気を使う。

     

    大きな駅の移動

    しんどいのは電車の中だけではない。駅に着いてもそれはもう大変……

     

    ビフォー:大きい駅だしバリアフリーはしっかりしているだろう

    アフター:大きい駅だろうが移動で詰む

     

    新宿駅や大阪の梅田駅でも車いすで移動する機会があった。通常時であればどちらも駅の中を移動して反対側の出口へ出たり、駅ビルを通ってショートカットをするなんてことがあると思う。

    しかし、普通に行けるつもりで進むと「階段しかない箇所」があって、詰んでしまうということが結構ある。

    一番やばい時は、手すりにつかまりながら、片足ケンケンで階段を降りた。(車いすは友達にお願いして降ろしてもらった)

     

    もうね、めちゃくちゃ怖かったわ!!!!

     

    優先トイレ

    ピンポイントで困ったのがトイレ!

     

    ビフォー:なんでこんなに広い作りなんだろう…?

    アフター:車椅子には広さが必要! 占拠されるとまじやばい

     

    これは空港の優先トイレ。ベッドなどもあってかなり快適。

    足を折る前は、優先トイレの中を見るたびに、「すげえ広いな……」と思っていた。

     

    が、車椅子生活をしてはっきりわかった。

    狭いと、車いすを車の車庫入れみたいにやたらと切り返さないと便器まで移動できないからすげえ大変。スペースに余裕があればあるほど助かる。

     

    当たり前だけど、車いすだと普通のトイレには入りたくても入れないのだ。

    でも優先トイレを占拠して化粧や、別の用途で長時間使う人に遭遇することがあった。

     

    正直、マジで本当にMajiで恋する5秒前ってほど困った。

     

    あくまで「優先」だから、車椅子じゃないなら使わないでなんてもちろん言えない。けど、化粧などトイレ以外の行為は別の場所でやってくれ~!と心の底から思った。

    優先トイレは数が少ないので、軽い気持ちで占拠されてしまうとこちらはもう「アウト」になる。

     

    松葉杖の移動

    車椅子を卒業して松葉杖に。でもこれはこれで―

     

    ビフォー:なんかちょっとかっこいい…!

    アフター:いつも3分の距離、15分かかる。本気でつらい

     

    子供の頃、骨折して松葉杖で登校してくる同級生がかっこよく見えた。ちょっといいなと思った記憶すらある。そんなあの頃の私に伝えたい。

     

    松葉杖は!!!!死ぬほど!!!大変!!!!!だ!!!!!!!!!

     

    私は装具で足が着ける状態で松葉杖を使っていたので片足だけで歩くよりは楽だったはず。それでもめちゃくちゃ大変だった。

     

    こんな装具をつけて歩いてた。片足がT.M Revolutionとしか思えない状況。

    ちなみに最初は3分で行ける駅まで15分かかった。装具をつけた足はそれはもう激痛だし、松葉杖は脇で挟むから、そっちも痛い。

     

    松葉杖 is もう一生お世話になりたくない。

     

    松葉杖での電車

    電車は車椅子だろうと松葉杖だろうと厳しい。

     

    ビフォー:松葉杖の人、大変そうだなあ…

    アフター:大変なんてレベルじゃない!満員どころか普通の混み具合でも無理

    満員電車どころか普通に電車はまじで怖い。

     

    両手が塞がったこの状態で荷物を持って、ギュウギュウの人々に押されながら電車の揺れに耐える。

     

    かなり無理。相当無理。

     

    たまに松葉杖の人を電車内で見かけることあると思うが、もし席を譲れる立場にいたら是非ゆずってあげて欲しい。

    私はあまりの無理さと怖さに電車に乗れず、ほぼタクシーのお世話になってしまった。

     

    骨折してみて、改めて思ったことまとめ

    骨折してみて初めてわかったことがたくさんある。まさに―

    「骨身に沁みた」

    正直、「そうだったの!?」ってことばっかだったし、「知らなかった!」ってことばっかりだったんだよ!

     

    もう本当にさまざまな方々のお世話になった。通りすがりの人も含めて。「何かできることありますか?」って声をかけてくれた人、助けてくれた人……。

     

    足を折ってから半年。私も街中で困ってる人や松葉杖の人がいたら、確実に率先して声をかけたい。

    「余裕がないときこそ、周りの人や困っている人のために動ける人でいたいな……と本気で思えたこと」

     

    それが、私が足を折って唯一よかったことなのかもしれない。

     

     

     おまけ:旅行での宿泊

    生活に必須というわけではないけど、車椅子だからという理由で旅行を中止したくなかった

     

    ビフォー:考えたこともなかった

    アフター:バリアフリー対応の部屋への変更、超スムーズ

    骨折前に予約していたホテルに「骨折しちゃいまして、段差などがつらいんです。風呂も立てないのでイスを置いたりできますか?」と連絡したら、ホテルの方が「バリアフリー用の部屋に無料で変更しますよ」と快く言ってくれた。

    まじでありがてえ。

     

    ちなみに実際に泊まったバリアフリー用の部屋ってこんな感じ。

     

    はっ?ドア?って思うけど、入り口から室内までドアが全部「引き戸」なの。

    車椅子の出入り前提だと、これ必須ですからね。

     

    お風呂も立たずにできるし、段差も当たり前だけど一切ない。はあーありがてえ……!

     

    おまけ:フェス参加

    車椅子でも楽しく過ごそう。

     

    ビフォー:車いす専用席があると聞いたことあるなあレベル

    アフター:VIPかと思うほどのとんでもなく手厚い対応

     

    足を折る前から手配をしていた夏フェスに車いすで参加をしたのだが、「車いす専用席」がある以外にもかなり手厚い対応をしてくれた。

     

    灼熱の中のテント。車いすや傷病者用の席は日よけがありとんでもない暑さの中とても快適

    さらに、車いすスペース専用の人員がいて、必要に応じてトイレなどに連れてってくれるし、高い位置にあってステージがめっちゃ見やすい場所にあるのも驚いた。

    もちろんフェスによって対応に違いはあるはずだけど、この厚遇は驚いた。すごいぞ!

    イーアイデム

    この記事を書いた人

    ひにし あい
    ひにし あい

    本業はSEOやWebマーケの非常勤ライター。日本酒とワインとビールと美味しいご飯が全ての活力源。特技はカラオケ芸。好きな音楽はヴィジュアル系。

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