こんにちは、ジモコロ編集長のギャラクシーです。

突然ですがみなさんは『ボンビング』というスポーツをご存知でしょうか?

 

ざっくり言うと靴を投げてゴミ箱でキャッチするというスウェーデンのスポーツ」です。

たぶん知らないですよね? 知ってる人がいたとしたら、おそらくスウェディッシュポップを好きな人ではないでしょうか。

 

Life

1990年代、スウェーデンのポップミュージックが日本で大流行しまして、『カーディガンズ』や『クラウドベリージャム』といったバンドが活躍してたんですね。で、同じくらい人気だった『エッグストーン』というバンドが当時考案したスポーツ【ボンビング】です。

 

日本ではそのスポーツをミュージシャンのカジヒデキさんが紹介してまして―

 

※このMVの1分10秒あたりでエッグストーンのメンバーとカジヒデキさんがボンビングに興じる姿が映ってます

 

地方都市の冴えないフリーターだった僕は、「おしゃれなミュージシャンが考えたおしゃれなスポーツをおしゃれな人が紹介してる……僕もやってみたい……」と憧れていたのです。友だちがいなかったので無理でしたが。

 

あれからおよそ30年

 

今でもその炎は僕の中で燻り続け…………

 

というわけでみんなでボンビングをやってみたい

いや僕らはそれがどういうスポーツか知らないんですよ

世代的にスウェーデンに何の思い入れもないですね……

ギャラクシーさんもやったことはないんですよね? ルールは知ってるんですか?

カジヒデキさんのHPにざっくりとしたルールが書いてあったからたぶん大丈夫! やりたい! やろうよ!

そんなに言うならいいですけど……こっちで何か用意するものあります?

靴とゴミ箱は僕が用意するから、みんなはとにかく爽やかスウェディッシュ・ボーイみたいなファッションで来て。それだけ!

爽やかスウェディッシュ・ボーイ???

 

 

当日・待ち合わせ場所

爽~~~!!

 

ヌモォォ~~ン……

 

おまえらスウェディッシュポップのことなめてるだろ

僕たちはスウェディッシュポップのことを知らないんですよ!

スポーツって聞いたんで動きやすいジャージで来ました

僕はちゃんと爽やかさを意識したコーディネートにしてます

松岡くんは頑張ってくれてるけど……顔がギャングスタラップなんだよなぁ……

 

このメンバーでボンビングやります!!

 

 

ボンビングのルール(ざっくり)

ボンビングは2チーム(1チーム2人なので合計4人必要)に分かれて靴を投げたり、それをゴミ箱でキャッチしたりする対戦型のスポーツです。

※わかりやすいようにかなり省略している&解釈違いがあるかもしれないので、詳しいルールはこちらをご覧ください

 

必要な道具

必要なものはプラスチック製ゴミ箱4つと1つ

※靴に関しては「ローファー、もしくは靴」と書かれていたのですが、今回は捨てる予定だったサンダルにしました。このサンダルけっこう重いのですが、ある程度重量のある靴のほうが遠くまで投げられると思います

 

コート

コートは6m×10mが2つ。この2つのコートの間には18mの空きスペースが必要なようです。

 

ゲームの進行と得点が入る状況

 

▼まずはチームAの一人目が靴を投げます。

この靴が―

相手チーム(チームB)のコート内にノーバウンドで入った→→→チームAに1点入ります

チームBにゴミ箱でキャッチされた→→→チームBに1点入ります

・コートの外に落ちた→→→チームBに1点入ります

▼次にチームBの一人目が投げ、その次はチームAの二人目が、さらにその次はチームBの二人目が、という感じで交代で靴を投げます

▼17点先取したチームが勝利です

 

まずはコートを作っていきます。今回はビニール紐をライン代わりにしました

 

でっっっっっっか! コートが完成してみたら想像してたより遥かに巨大だった

テニスコートよりちょっと大きいですね(ボンビングコート30m×10m|テニスコート23.77m×10.97m)

 

ではギャラクシー&加藤チームと、かんち&松岡チームに分かれて……いよいよボンビング開始じゃ~~~!!!

 

 

実際にやってみる

記念すべき一投目は僕(ギャラクシー)が行います

 

相手コートはこの範囲。敵にキャッチされずにこのコート内に靴を投げ入れることができれば、自分のチームに点が入ります(敵にキャッチされる、またはコートに入らなかった場合は敵の得点になります)。

自陣から見ると相手コートは遠くてかなり小さい! 難しそう!!

 

いくぞーーー!!

 

靴が宙を舞う不思議な光景

はたして……!?

 

 

よっしゃー!! 1点ゲットじゃーーー!!!

ゴミ箱のフチに当たってバウンドし、地面に落ちました!!

 

素手やグローブなら簡単にキャッチできるのに、ゴミ箱で捕るの絶妙にムズい!!!!

飛んできた靴の方向に対して、ゴミ箱の“口”をまっすぐに向けないとうまく入らないですね

 

続いてかんち・松岡チームのターン。かんちが投げます!

 

来た来た来た来たーーーー!!!!!

 

あっ……

 

ちょうど中間あたりに飛んでくると、いわゆる“お見合い”の状態になっちゃうなー

「任せて」とか「オーライ」とか声がけしましょう!

 

続いてギャラ・加藤チームの攻撃。加藤が投げた靴は……

 

 

なんと松岡が奇跡のキャッチ! キャッチした側に得点が入りました!

一度プレーするとキャッチの難しさがわかるので、敵味方含めて全員が拍手しました

 

そんな松岡が投げた靴は……

 

コートに入らずっっ…………!! この場合は守備チームに得点が入ります

球形のボールと違って、靴はバランスが悪い形状だから投げるの難しい!

 

集合~~~~!!!みんな~~~~~!!!!!一旦集合~~~~~~!!!!!

????????

 

え、なんですか?

ボンビング、めっちゃおもろくね!!??

まあ……やってみると意外に楽しいですね

キャッチできると気持ちいいです

良かった。じゃあ続きをプレーしましょう

なんなんだ

 

その後も試合は続き……

 

初心者同士、低いレベルで一進一退の攻防

 

投げたり―

 

受けたり―

今回はめちゃめちゃ「なんちゃってルール」でプレーしています。本当は「片足でキャッチしちゃだめ」とか「よろよろしちゃだめ」などルールがあります

 

 

 

ちょっと慣れてきたり―

 

とはいえやっぱり難しかったり―

 

時にファインプレーがあり―

※もう一度書きますが本当は「片足でキャッチしちゃだめ」とか「よろよろしちゃだめ」などルールがあります

 

時に靴が脳天を直撃する珍プレーもあり―

 

日頃の運動不足がたたって肩が痛くなったり―

 

暑さのせいでおかしくなり、ジョジョ3部のダービー弟みたいになるやつが出たりしました

 

そんなこんなでついに迎えた最終局面!

ボンビングは17点先取したチームが勝ちなので、次の攻撃を成功させたらギャラクシー&加藤チームの勝利です

 

ラストいくぞーーー!!!

このターンで勝つ!!!!

ここまで来たら負けたくない!

バッチ来ーーーーーい!!!

 

オラァァァ死ねぇぇぇーーー!!!!!!!!

爽やかスウェディッシュ・ボーイが死ねとか言うなよ

 

天高く舞った靴は大きな放物線を描き…………

 

 

松岡のゴミ箱でバウンドした後、コートに突き刺さったのでした

 

第一回ジモコロボンビング杯

ギャラクシー&加藤チームが優勝!!!

 

くぅ~~~~っ! 正直、試合の前はやる気があったとは言えなかったけど……負けると普通に悔しいですね!

せっかく慣れてきたのに……

最後はスウェディッシュ力(りょく)がものを言いましたね

スウェディッシュ力って何

 

敵味方に分かれて戦いましたが、試合が終われば同じスポーツを楽しんだ仲間同士。スウェディッシュシップにのっとり握手を交わしたのでした

 

 

まとめ

というわけで今回は、30年近くずっとやってみたかったスポーツ『ボンビング』を実際にプレーしました。

最後に、プレーした感想をみんなに聞いてみましたよ!

 

ボールが靴だから投げるのもキャッチするのも不規則さがあっておもしろいです。あと常に動き回るスポーツではないので、体力がなくても誰でも楽しめるのが良いですね。そもそも「靴を投げてゴミ箱でキャッチする」というユーモアありきのスポーツなので、わいわい言いながら気軽に遊べると思います!

手じゃなくゴミ箱でキャッチすることで一気に難易度が上がっておもしろい。絶対想像通りにはうまくキャッチできなくて、だからこそキャッチできるとすごい偉業を成し遂げた気持ちになる。全員一緒のところから始まるから、スポーツ苦手でも楽しめますね

一投目で肩に違和感を覚えたので日頃の運動不足を実感しました。ただ個人的にボールを遠くに投げるのが超苦手なんですが、意外と靴のほうが投げやすくて楽しめました。慣れてくると端っこの方を狙ったりできるのでどんどん面白くなってきますね。もしかしたら30年後とかにオリンピック競技になってるんじゃないですか?

久しぶりにするスポーツとしては意外に満点の楽しさでした。スウェディッシュ・ポップは知りませんでしたが、この機会に聞いてみようと思いました

 

以上です!

みなさんもぜひプレーしてみてくださいね!