みんなの現状報告 〜そっちはどうだい?〜 北海道・釧路編

2020.04.22

みんなの現状報告 〜そっちはどうだい?〜 北海道・釧路編

全国で大変な状況が続く今日このごろ。ジモコロ編集部では、全国のお店の声を集めるシリーズ連載を始めます!今回は北海道・釧路編。あえて地域を絞り、面として並べて見た時に初めて分かることがあるかもしれません。みんな〜!そっちはどうだい?

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    そんな会話もなかなかしづらくなってしまった今日このごろ。この大変な事態の中、全国でお店を営む人たちは何を考え、どう向き合っているのでしょうか。

     

    ジモコロでは、そんな彼らの声を集める連載「みんなの現状報告〜そっちはどうだい〜」を始めました。

    ローカルのお店が直面している状況や、その対策を可視化することで、困っている別のお店にとってのヒントや、ゆるやかな連携を作ろうという試みです。

     

    連載2回目の今回は、北海道・釧路でお店を営む人たちの声を紹介します。
    あえて地域を絞り、面として並べて見た時に初めて分かることがあるかもしれません。

     

    それでは……

    みんな〜〜〜!!! そっちはどうだい???

     

     

    【今回、紹介するお店】

    ・釧路ゲストハウス コケコッコー(北海道・釧路/宿泊業)

    ・イッケンヤカレーコミン(北海道・釧路/飲食店)

    ・ラーメン屋夏堀(北海道・釧路/飲食店)

    【北海道・釧路】釧路ゲストハウス コケコッコー

    釧路ゲストハウス コケコッコー 名塚ちひろさん

    業種:宿泊業(ゲストハウス)
    所在地:北海道釧路市阿寒町新町2-4-33
    営業状況:一時停止中
    HP:https://www.gh-kokekokko.com/

    ■お店の現状

    3/1からお客さまの受け入れを一時停止しています。3/1時点でご予約頂いていた分がキャンセルとなったため、手持ちのご予約はゼロとなりました。

    例年、GWの売り上げはとても大きいため、この状況はゲストハウスのオーナーである以前に一人の生活者として厳しいとしか言えません。

    休業を決断した背景としてあるのが、ゲストハウスの特性です。私達が拠点とする釧路市阿寒町は比較的クローズドなコミュニティであるため、本州や海外からのゲストを受け入れることが、地域の方々を不安にさせる恐れがあったからです。また、実際そのような声が耳に入ったことも事実です。

    一方、地域の飲食店は通常営業を続けている店も少なくないです。主な顧客が地域の人々となるため、リスクの感じ方がゲストハウスとは違うのかもしれません。営業の一時停止を決断した時期がゲストハウスの閑散期だったことは不幸中の幸いでした。これがハイシーズンだったら、もっと悩んでいたと思います。

    ■今後の展望

    例年であればもうすぐ観光シーズンに突入する時期ではありますが、営業再開の判断がとても難しいです。

    北海道は2月末に全国に先駆けて緊急事態宣言を出しました。それから1ヶ月半経った今、あくまで肌感覚ですが状況が落ち着いてきたと感じる部分も出てきました。

    一方で、上記の通り、本州や海外からのゲストを受け入れる立場としては、自分たちが地域の方々に不安を与えてしまう可能性を懸念しています。ゲストハウスとして感染症のリスクをゼロにすることはできないため、とても悩んでいるのが足元の状況です。

     

    【北海道・釧路】イッケンヤカレーコミン

    イッケンヤカレーコミン 鎗田武志さん

    業種:飲食店(カレー屋)
    所在地:北海道釧路市富士見3-3-15
    営業状況:営業中
    SNS:instagram

    ■お店の現状

    イッケンヤカレーコミンは、築50年の古民家を自らリノベーションした小さなカレー屋で、2014年にオープンしました。最近ではさまざまな世代・職業のお客さまに来ていただけるようになり、認知度も上がってきたように思います。

    そんなありがたい変化がある中でこのような状況になり、うちも少なからず影響を受けています。

    お店で召し上がる方が減り、テイクアウトされる方の割合がこれまでの3倍くらいに増えました。地域のイベントに出張営業することもありますが、4月に予定していたイベントは軒並み中止となってしまいました。

    ■新たな取り組み

    北海道では2月末に全国に先駆けて緊急事態宣言が出ました。今もネガティブな状況が続いていますが、こんな状況だからこそコミンはお客さんに喜んでもらい、少しでも楽しみをお届けするような存在でありたいと考えています。

    そんな想いのもと一つの取り組みとして、3月末からコミンを含め釧路川の南側の地区(橋南地区)で飲食店を営業する糸さん・エウレカサウスアベニューさんと合同で「橋南トライアングル」というスタンプラリーを始めました。

    3つのお店で商品をお求めいただいた方に、次回少しだけお得になる割引券を提供するプログラムです。気になる方はInstagramで「#橋南トライアングル」と検索してみてください。もちろんテイクアウトでも大丈夫ですよ。

     
     
     
     
     
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    その他にも、コミンを応援してくれる方々へのカスタマーサポートとして、ご自宅で作れるコミンのカレーを使ったアレンジレシピの公開や、アウトドアやDJの経験を活かしたコンテンツのライブ配信など、コミンとSNSで繋がっている方が家にいても楽しんでもらえるようなアイデアをどんどん形にしていきたいです。

    厳しい状況ですが、みなさんの沈んだ気持ちが少しでも明るくなるといいなと思っています。

     

    【北海道・釧路】ラーメン屋夏堀

    ラーメン屋夏堀 夏堀めぐみさん

    業種:飲食店(ラーメン屋)
    所在地:北海道釧路市春日町4−3
    営業状況:営業中
    HP:https://www.kushiro-natsubori.com/

    ■お店の現状

    ラーメン屋夏堀では、席を間引きソーシャルディスタンスを確保するなど、できる範囲での対策を打ちながら、家族と従業員が力を合わせてお店の営業を続けています。

    2月末に緊急事態宣言が出るまでは売上面で新型コロナの影響はありませんでしたが、緊急事態宣言が出た後は普段の5割程度まで落ち込み、今は4割減くらいで推移しています。

    この売上水準だと国の給付金支給の対象からは外れる可能性が高く(※)、当面の運転資金に不安があることは事実です。感染対策としてさまざまなことが自粛されるのは仕方のないことですが、私たちと同じように給付金支給基準の狭間で揺れている事業者は少なからず存在すると思います。売上の落ち込みはもはや程度の問題ではありません。

    (※給付金支給の基準が前年同月比5割以上の売上減少のため)

    ・今後の展望

    この状況がいつ収束するのか分からないため、今後もお店を継続できるのか、従業員と家族をどう守るのかという不安があるのが今の状態です。

    街の飲食店全体として厳しい状況であることは間違いありませんし、現状に対する不安があるのは事実ですが、新しいことを考えて形にするチャンスとも捉えています。

    まずは、この機会にはじめての出前を始めました。お届け後、スープをあたためて麺を茹でるだけのカンタン調理で、お客さま自身にラーメンを仕上げて頂く「新しい出前」を目指しています。自由にアレンジして自宅で楽しんでいただけたらと思っています!

    このような状況の中でも夏掘を訪れて励ましの声をかけて下さるお客さまがいらっしゃいます。とてもありがたく、励みになります。

    今後もお客さまの期待に応えられるよう、また、従業員・家族の安全を守りながら営業を続けられるよう動いていきたいと思います。

     

    みなさんの現状もお待ちしています

    「みんなの現状報告 〜そっちはどうだい?〜」では引き続き記事を公開していきます。

    記事を読んだ皆さんも、SNSで「#そっちはどうだい」のハッシュタグをつけて、現状を報告していただけるとうれしいです。

    先の見えない、大変な状況だと思います。みんなで現状や取り組みをシェアして、少しでも前向きに日々を過ごしていきましょう。いつかまた、笑って会える日を信じて。

     

    アンケート取材・まとめ:クスろ

    OGPイラスト:小松佑

    イーアイデム

    この記事を書いた人

    日向コイケ
    日向コイケ

    1992年生まれ、Huuuu inc.所属。 好きなものはHIPHOPとカツ丼と銭湯。四畳半の風呂なし物件で快適に暮らす方法を実験中。

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