九州一の大都市・福岡県福岡市。観光、買い物、レジャーなどたくさんの楽しみ方がありますが、外せないのはグルメです!

ガイドブックを開くと、人気店や有名店の情報がズラリ……けれどせっかくなら、地元の人が本当は教えたくない、知る人ぞ知るお店に行ってみたいですよね。

 

というわけで今回は、福岡県でユーチューバーとして活動する「みえちゃんねる」のみえちゃんさんに、「予算1万円」で巡る絶品グルメのお店を紹介してもらいました!

 

▼みえちゃん

ストーンセラピスト、メンタル心理カウンセラー、日韓文化経済フォーラム日本支部代表。元モデル、レースクイーン、ミスコン13冠。趣味は廃墟、廃村、廃坑、遊郭跡、離島巡り。

▼みえちゃんねる

福岡を中心に、九州のディープなお店やスポットを紹介しているチャンネル

 

 

 

みえちゃんさんは、どんなお店を紹介してくれるのでしょうか?

 

韓国料理 釜山(プサン)

最初に案内してもらったのは、福岡空港のすぐ近くにある「釜山」。その名の通り、韓国料理のお店です。店構えから通好みの雰囲気が漂います。

 

みえちゃんさんのイチ推しはカルビタン(1,350円)。「暑いときには熱いもの、お約束ですよね。コラアゲンがたっぷりやけん、お肌にもいいんですよ」とのことで、早速注文します。

 

うま味が凝縮した濃厚なスープからは、大きなゴロゴロのカルビが! ハフハフ言いながら口に運びます。

 

カルビ、韓国のり、白米の無限ループがいつまでも続いてしまいそうな美味しさです。ビビンバやじゃじゃ麺など、他のメニューも気になるところですが、カルビタンは本当に間違いありません。

 

お店はカウンターとテーブル2つのこじんまりとした空間です。アットホーム感もあって、いかにも地元民に愛されていそうな雰囲気ですが、空港が近いからか一見の人も多いのだそう。

 

みえちゃんさん「昼間はランチ、夜はお居酒屋兼カラオケみたいな感じで、お酒を飲みながらチヂミやホルモンを食べる人が多いです。だから、食事もお酒もここ一軒で全部完結する(笑)」

 

釜山

住所|福岡県糟屋郡志免町大字別府2-17-15

電話|092-937-0950

さくら家

続いては、何とも可愛らしい店構えのお好み焼き屋さんです。

 

ほかにもタコ焼きや焼きそばやサンドウィッチなどの軽食や、ドリンクメニューもあります。驚きなのはこのお値段!

 

昔ながらの駄菓子屋価格です。アイスコーヒーが300円、かき氷が150円って、昭和にタイムスリップしたのかと錯覚しそうです。

 

みえちゃんさん「安いやろ? 食べて飲んで、デザートまで食べてやっと1000円くらい。しかも、常におやつも付けてくれる(笑)。サービスよかろうが!」

 

そんなお店を切り盛りするママ。この笑顔の通り、明るくひょうきんで、お客さんたちから愛される存在です。

注文を取りに来たママに、みえちゃんさんが「きれいなお姉さん、ありがとうございます」と言うと、すぐさま「メガネ貸そうか?」と返していました。

 

注文したのはタコ焼きとアイスコーヒー。タコ焼きは10個もあります! 実家に帰るとたらふくご飯やおやつが出てくる、あの感じを思い出します。

 

ここでみえちゃんさんが、スマホを取り出します。実は先日、YouTubeでさくら家さんを紹介したところ、かなりの反響があったのだとか。その動画をママに見せていました。

 

 

 

常連さんたちの間で、ママが出演するYouTubeの鑑賞会が始まりました。その様子を撮影するみえちゃんさん。

楽しくてほっこりと癒される時間を過ごさせていただきました! そしてお会計をした後は、ママが「はい、おみやげ」と袋に詰めたお菓子をくれたのでした。

 

さくら家

住所|福岡県福岡市博多区住吉5-1-20

電話|092-473-6541

スリランカレストランKIYOMI

続いてはスリランカ人の方が経営するカレー屋さんです。日本を愛するあまり、移住してこちらで結婚。KIYOMIというのは娘さんの名前なのだそうです。

 

みえちゃん「ここのカレーはかなりスパイシーだけど、クセになる味なので、パンチが欲しいときに来ます。香辛料は肌にもいいし、代謝も良くしてくれるのでいいことづくめ。お値段もめちゃくちゃ安いんですよ」

 

みえちゃんさんが注文したのは、お気に入りだという「ヌードルカレー」のセット(1,200円)。ご飯の代わりにビーフンが盛られています。

 

みえちゃんさん「一瞬甘いけど、後から辛さが来る! くせになるっちゃ、これがまた。カレーって飽きんね、連チャンでもいけるよ」

 

みえちゃんさんがイチ推しする理由は、美味しさだけではなく、サービスの良さ。この日はオーナーは不在でしたが、外国人のスタッフさんはみんな丁寧で親切。カレーのルーは一杯までお変わり無料で、セットにはサラダやデザートまで付きます。それでこの価格はコスパ最高ですね!

 

日本人だけでなく、外国人のお客様も多く、異国情緒を感じられるとのこと。広々とした空間なので、ついついくつろいでしまいますね!

 

 

スリランカレストランKIYOMI

住所|福岡県糟屋郡志免町南里5-5-20

電話|092-986-3373

SNACK ファーストクラス

最後はみえちゃんさんが「素晴らしいスナック」と太鼓判を押すお店です。なかなか年季が入った店構えで、外からは様子がうかがえません。みえちゃんさんの案内がなかったらたどり着けなかっただろうな……。

 

出迎えてくれたのはとても品のあるママ。もともとは福岡の歓楽街・中州でクラブや居酒屋を経営し、現在はずっとやりたかったというスナックをしているそうです。

 

お客さんからは「ここみたいに気取らん店が一番いい」と言ってもらえるんだとか。先日も初めて来たお客さんが「良かった、また来ます」と言ってくれたと嬉しそうに語ってくれました。「こんなババアの店なのにね(笑)」とはママの言葉。

 

このお店、セット料金2,000円、カラオケ1曲100円というお安さです。遠方からお客さんが訪ねてきてくれると、福岡名物を味わってほしいと、ママがお手製のもつ鍋を振舞うこともあるのだそう。

 

お客さんはみんな気さくで、和気あいあいとした雰囲気。この後、カラオケ大会が始まってお店はさらに賑やかに。みえちゃんさんも、ママやほかのお客さんと楽しそうに盛り上がっていました。

 

SNACKファーストクラス

住所|福岡県福岡市博多区堅粕1丁目25-1-4

電話|092-633-5900

【番外編】レンタルブック

左は店主の池田昌樹さん

 

飲食店ではないけれど、みえちゃんさんが「ぜひ紹介したい!」というお店が「レンタルブック」。その名の通り、貸し本屋さんです。こちらのお店では、約6万冊の漫画を取り扱っているそうです。レアな漫画もたくさんあるのだとか。

 

店内には少年~青年・少女などあらゆるジャンルの漫画が並びます。これでもまだまだ一部です。漫画好きにはよだれが出そうな空間。

 

池田さん「貸し本屋は、数十年後には消えてしまう業態化もしれません。けれど、続けているのはやっぱり好きだから。お客さんも、ご近所の方だけでなく、離れたところからわざわざ来てくれる人も多い。片道2時間かけていらして、100冊借りていく方もいます。そういう方たちのためにも、がんばっていきたいです」

 

レンタルブック

住所|福岡県糟屋郡志免町別府北2-2-1

電話|092-622-8884

気になるお会計は……

さて、散々食べて飲んで楽しんで、この日のお会計はいくらになったでしょうか。飲食店4店舗の合計金額は、何と5,250円! 予算1万円の半分にもなりませんでした。以下、内訳を紹介します。

 

釜山

1,350円

注文したもの:カルビタン

 

さくら家

700円

注文したもの:タコ焼き(400円)、アイスコーヒー(300円)

 

KIYOMI

1,200円

注文したもの:ヌードルカレーセット

 

ファーストクラス

2,000円

注文したもの:セット料金

 

合計

5,250円

 

安っっっ!!!!!!

 

みえちゃんさんインタビュー

素敵なお店をたくさん紹介していただき、ありがとうございました! 最後にみえちゃんさんへインタビューをさせてもらいました。

 

ーみえちゃんさんがディープな場所を紹介し続ける理由は?

「子どものころから、地図やカメラを持って家の界隈を歩き回っていました。大きくなったら川口隊長(※)の弟子になるのが夢だったんです。変わった子でしたね(笑)。今は「福岡探検倶楽部」というグループを主催して、廃墟探索や歴史的な建物巡り、街歩きなどしています。山奥に行くこともあって、虫は怖いんだけど、オヤジ隊員を先に歩かせてね」

※俳優・川口浩が世界中を探検するテレビ番組「川口浩探検シリーズ」

 

ーYouTubeはどのようなきっかけで始めたのですか?

「もともとは、隊員たちとの遊びの様子を治める倉庫として使っていたんです。それが、佐世保の廃水族館の動画をあげたときに、コメントが付いたのがきっかけで、本格的に始めました。内容がコアだからか、登録者はすぐに1000人になって、1年くらいで1万人を超えました」

 

ー今回もいろいろなお店を紹介いただきましたが、YouTubeでもちょっとディープなお店を紹介されていますよね

「私、昭和が似合うような、B級のお店が好きなんです。お店を撮影するときはいつも飛び込みで。パッと店構えを見て、「いいかも」ってわかるんですよ。そうすると、全部当たりなの。福岡にいい店はたくさんあるけど、私はガイドに乗らないような名店を探すのが得意で。料理の味や見た目の映えだけじゃなくて、お店のおじちゃんやおばちゃんとのおしゃべりも重要ですね」

 

ーお店の方たちとみえちゃんさんが、とても仲良さそうなのが印象的でした

「現地の方の生の声は大事ですね。あんな場所にこんなスポットがあるよ、って教えてくれたり、いろいろな情報をいただけるから助かります。お店をYouTubeで紹介することで、お店の方にも喜んでもらえるし、視聴者さんからも「こんなお店もあるよ」「今度行ってみるけん」ってコメントをもらえたりする。みんなが喜んでくれるんです」

 

ーちなみに、ディープな場所に通って、危ない目にあったことは? お化けとか……

「あはは! お坊さんいわく、私は心霊スポットに行っても幽霊が寄り付かないそうです。ガツンと跳ねのけるくらいのパワーがあるみたいですよ」

 

ー最後に福岡の魅力を教えてください

「福岡は物価が安いんです。産地直送の野菜も魚も、家賃も駐車場もみんな安い。

あとはコンパクトな街だから、福岡の中心部に住んでいても、車で30分も走れば田舎に行けちゃいます。トランクを広げた中に、都会からプチ田舎からド田舎まで全部入っているので、動きやすいんですね。

最後は、やっぱり人がいい。みんな気さくでアットホームなんです。「あんたはよそ者やけん」っていうのがなく、「おいでよ、みんなで楽しもうよ」っていう県民性がある。だから過ごしやすいしストレスもない。

実際、単身赴任で福岡に来て、気に入ってそのまま移住してくる人も多いんです。住めば絶対に都になる街ですよ。」

 

ーありがとうございました!

 

まとめ

というわけで今回はみえちゃんさんの協力を得て、ガイドブックやネット情報だけではなかなかたどり着けない、福岡のちょっぴりディープなお店を紹介しました。

どのお店もリーズナブルで美味しいのはもちろん、人の温かさが何より魅力だと感じました。「いらっしゃいませ」というより、「おかえり!」と迎え入れてくれるようなアットホームさ。

気軽に行けるお店ばかりなので、ぜひ足を運んでみてください!