はじめまして、ライターでチェーン店マニアのBUBBLE-Bと申します!

僕は飲食チェーン店が好きすぎて全国のチェーン店をたくさんめぐるチェーン店トラベラーという活動をしています。

 

突然ですが、「餃子」しか食べないハシゴ酒、やったことありますか?

 

そんな、同じものばかり食べてると飽きるじゃん…もっと色々食べたいのに何でわざわざ?とお思いの方、いらっしゃいますよね。僕もそうでした。

 

しかしあえて単一の食べものにフォーカスすることで、今まで見逃していた面白さに気づけることが分かったのです。

 

そんな飲み方を「ななめ飲み」として提案したいと思います!

 

本の肝心な所だけをかいつまんで読む「ななめ読み」のごとく、お店の肝心なメニューだけをかいつまんで食べて飲むのが「ななめ飲み」。
時間の無い現代人が重要な味だけを確実に味わえる、まさにハシゴ酒2.0なのです。

 

今回は餃子にフォーカスし、東京・中野駅周辺にある中華チェーン店でななめ飲みをしてみます!

まだまだ知らないチェーン店それぞれの餃子。

皮は厚いのか薄いのか?
餡は肉肉しいのか野菜が多いのか?
お酒に合うのはどんな味の餃子か?

 

ななめ飲みを通して、これまで何となく食べていた餃子の知られざる個性を発見できるかもしれません。

それでは、始めましょう!

ななめ飲み 餃子編 in 中野、はじめます!

やってきましたJR中央線、中野駅。
これから延々と餃子だけを食べ続ける狂った飲み会に参加してくれたのは…

 

という、グルーヴ感あふれるアニキ達です。
では早速、行きましょう!

……と、その前に、ルールを確認しておきましょう。

ななめ飲みは、この2つのルールに則った飲み方とします。

 

・複数のお店で同じ一品だけを食べながら飲む
・お店からお店に行くのは徒歩

 

この2つのルールに則るだけで、なんだか急に街が食フェス会場に見えてくる。
そこがポイントです。だからあえて、徒歩圏内で行ける範囲に限定させます。

 

つまり、ななめ飲みはルート選びが肝心!

 

このルールに則って決めた本日のルートは、こちらです!

1軒目「熱烈中華食堂 日高屋」
中野駅北口を出てすぐ。サンモール商店街の中にある「日高屋 中野店」からスタート!

2軒目「ぎょうざの満州」
再び駅に戻り、南口方面を出てしばらく行った所にある「ぎょうざの満洲 中野南口店」が2軒目。

3軒目「珉珉」
再び駅に戻ってサンモールを歩き、ブロードウェイ手前の道を右折した所にある「珉珉 中野店」を3軒目にチョイス。

4軒目「餃子の王将」
そして珉珉から徒歩一分の「餃子の王将 中野店」でクライマックス!

 

それぞれ熱烈なファンを持つ有名チェーン店が、中野駅の徒歩圏内にこれだけ集まっているのです。これは中野で毎日餃子オンリーの食フェスが開催されていることに等しいのではないか!?

と適当なことを言いながら、我々は1軒目の日高屋に向かったのでした。

1軒目:「日高屋」からななめ飲み、スタート!

中野駅北口のサンモール商店街を少し歩けば、そこは日高屋 中野店」!

埼玉・大宮の中華料理店をルーツとし、新宿歌舞伎町に1号店を持つ熱烈中華食堂 日高屋。混雑した店内に通された席は…

 

向かい側の相席との仕切りがあるテーブル!!

まさにベルリンの壁ならぬ日高屋の壁!
これはこれで楽しいけど、どうやって乾杯しよう。
俺たちを分断する壁を超えて、真の世界平和(ビールで乾杯)を実現できるのだろうか……。

 

メニューは表紙からビールと餃子を猛プッシュ!
我々のななめ飲み行脚を歓迎してくれてます(多分)。餃子6個で210円! 安い!

 

そんな我々にも冷えたビールは届き…

 

餃子も、日高屋の壁を越えて届けられました!

では行きましょう! 乾杯~!!

 

断絶された壁に自由と平和がもたらされた瞬間です!

 

いや、普通に立てばいいんですけどね!

とかやっていると、見かねた店員さんが普通のテーブル席に案内してくれました。都会の親切!

 

そして、これが日高屋の餃子です。
ちょうど今年の10月からリニューアルされたそう。皮が薄くなり、肉も40%増量、背脂と化学調味料を大きく減らして、ジューシーで食べやすい味になったとのこと。

さあ、食べてみましょう!

「形が美しいですね。鉄板で焼いたような筋が入ってますね!」

「フラットな味というか、癖がなくてとても食べやすい」

「ちょっと甘みがある。なんだか、長野のテンホウに近いような感じがします」

ななめ飲み1軒目として、日高屋というチョイスは良いスタートではないでしょうか。日高屋の餃子はこの10月でリニューアルしたんですよね。美味しいなぁ」

「こんな感じで今日4軒回るんですよね? 楽しみになってきました」

 

2軒目:「ぎょうざの満州」に“3割うまい餃子”を食べに行く!

次は2軒目の「ぎょうざの満州 中野南口店」に向かいます!

 

ありました! 真っ赤な看板が食欲を刺激する、ここはぎょうざの満州 中野南口店」!埼玉・所沢に本店を持つ老舗です。

 

さすが餃子専門店、メニューの表紙に焼き餃子がドーンと鎮座!
餃子6個で230円。こちらも安い!

 

なんと、スーパーチューハイが11月だけ300円の特別価格に!(※取材は11月に行われたもの)
これは即オーダー。

 

さっそく焼き餃子が運ばれてきました!

皮は北海道産、餡の中身も全て国産品を使っているというこだわりの一品。特に豚肉は処理後1週間以内の新鮮な青森県産の生肉を使ってるとか。

 

餃子の小皿にはぎょうざの満州ではおなじみのフレーズ「3割うまい!!」の文字が! ちなみにこれは、「うまい、安い、元気!」でうまさ3割増し、という意味なのだとか。

 

そしてこれが「スーパーチューハイ」! 餃子にぴったりですね。

では行きましょう! 乾杯~!!

 

 

「おっ、これは肉の味がしっかりしてる!」

皮がすごく『焼いてる感』がありますね! ほんのりとごま油の風味もあっておいしいです」

さっきの日高屋とは全然違うタイプですね

「皮はもっちりしてますね」

肉の力を信じてる感じがいいですね。肉がどうにかしてくれるっていう。日高屋とはまた全然違いますね。焼き目のパリパリ感好きだなぁ」

「まだ日高屋と満州しか行ってないですけど、これで3軒目に行くと、また別の角度の視点が加わるんですよ」

「なるほど! こうして餃子だけを純粋に比較してる人ってなかなかいないと思うから面白いですね。やっと楽しみ方が分かってきた」

 

3軒目:「珉珉」の薄皮餃子に悶絶!

再び中野駅を通り抜けて、サンモールの先にある中野ブロードウェイに向かいます。

 

そこから路地を少し歩いたところにあるのが…

 

珉珉 中野店」!
大阪・千日前に本店を持つ、関西発祥の餃子の老舗です。

 


メニューの1ページ目は、餃子からスタート!
元祖焼餃子が7個で380円。

 

珉珉の焼き餃子が運ばれてきました!
ちなみに珉珉の焼き餃子は、日本でまだ「餃子」という食べ物自体がほとんど知られていなかった時代に、いち早く「焼き餃子」として提供されたという、歴史ある餃子です。

 

珉珉の餃子の皮は強力粉を100%使用、餡は白菜をたっぷり使用して、豚肉、羊、ニンニクなどの17種類の具材をバランスよく使用し、最高級の落花生油で焼かれているのだとか!

 

カリッとした皮のエッジを焼き方の個性を感じる、珉珉の焼き餃子。美しい…!

お酒も届いたので早速食べていきましょう。

 

「あっ、柔らかい! 皮がめちゃくちゃ波打ってますね。どうやったらこんな形になるんだろう」

「食べると餡の野菜の感じがすごいです。上品な味わいで美味いなぁ」

「油感としつこさが全然ない。ほんと上品ですね」

「すっごいアッサリしてて前菜のような餃子ですね。よく珉珉で餃子を食べるんですけど、こんなにしっかり味について考えたことないなぁ」

もはやデザート。餃子しか食ってないのに

肉肉しい満州とは全然違いますね。珉珉ってこういう餃子なんですね

 

4軒目:ラストを飾るキングこと「餃子の王将」!

ななめ飲み餃子編 in 中野、ラストを飾るのはご存じ餃子の王将 中野店!

「珉珉 中野店」から徒歩30秒のところにある、「餃子の王将 中野店」! これほどの至近距離とは、まさに餃子戦争!

 

関西人ならこの看板を目にするだけで脳髄が肉汁のように滴ると言われている餃子の王将は、京都・四条大宮にて創業した中華レストランの老舗です。

 

餃子の王将は焼き餃子6個で240円。餃子の王将は焼き方をカスタムオーダーできるということで、それぞれ「ノーマル」「よく焼き」「うす焼き」「両面焼き」でオーダーしてみました!

 

まず、「ノーマル」が到着! これが餃子の王将のスタンダードです。いわゆる普通の焼き方で、いつもの王将の餃子です。

 

こちらが「よく焼き」。普通より少ししっかり目に焼いており、ビターでクリスピーな味わいが特徴です。

 

そしてこちらが「うす焼き」。よく焼きとは逆に、あまり焼かない餃子。ソフトな食感が楽しめます。

 

最後にきたのが「両面焼き」! 両面カリカリで、もう明らかに見た目が異なってます。

 

全部並べるとその違いがはっきりと分かります! 迫力!

 

お酒も到着して、いよいよ最後の…
乾杯~~!!!!

 

 

ついに来てしまいました。ななめ飲みのシメは餃子の王将です

まずノーマルから。あっ、これぞ王将の味ですね! すぐに分かりますね

「両面焼き美味しいなぁ。普通、餃子の皮はカリカリの面とヤワヤワの面があるけど、これは表も裏もカリカリっていう。これは好きだなぁ」

「餃子の王将って、ここまでの3軒の良いところを全て取り入れた、キメラのような餃子ですね

「日本人が好きな味に向けてバランス調整されているというか」

餃子の王将は味がしっかりしていますね。それと反対側にいるのが珉珉の軽さのある餃子。で、その真ん中にあるのが満州と日高屋かなぁ

「それぞれご飯と合わせたらどうなるのかも気になりますね」

 

ついに、中野で餃子を食べ尽くした!

これにて「ななめ飲み 餃子編 in 中野」完了!

 

他のメニューには目もくれず、ひたすら焼き餃子だけを食べてハシゴ酒をした我々は、すっかりチェーン店の餃子について饒舌に語れるようになっていました。

 

これまで普通だと思っていた駅前のチェーン店の餃子に、これほどの異なる個性が宿っていたとは全員驚きで、この発見の楽しさが「ななめ飲み」の醍醐味かも知れません。

 

 

そして、なによりお財布に優しい!
この達成感と満足感が得られたのに、一人あたり2,501円。 安いっ!!

 

今回は中野 × 餃子という組み合わせで行いましたが、街と食べ物の組み合わせは無限大。

普段とは違う角度から街を楽しめる「ななめ飲み」、皆さんも是非お試しあれ!

【おまけ】ななめ飲み 餃子編モデルコースの提案

最後に、東京で餃子のななめ飲みができるコースのご提案!

 

中野編

スタート地点:中野駅 南口
1軒目:「熱烈中華食堂 日高屋」
2軒目:「ぎょうざの満州 中野南口店」
3軒目:「珉珉 中野店」
4軒目:「餃子の王将 中野店」

 

新宿編

スタート地点:新宿駅 東口
1軒目:「熱烈中華食堂 日高屋 新宿東口店」
2軒目:「福しん 新宿ペペ前店」
3軒目:「大阪王将 新宿東宝ビル店」
4軒目:「餃子の王将 新大久保店」

 

池袋編

スタート地点:池袋駅 東口
1軒目:「餃子の王将 池袋東口店」
2軒目:「中華食堂一番館 池袋サンシャイン60通り店」
3軒目:「紅虎餃子房 池袋サンシャイン店」
4軒目:「福しん 公会堂前店」