よっ!
はいそんなわけで皆さんこんにちは~~~!
川神(かわしん)でーす!
まあいきなり「川神」とか言われたところで、「え?何?」ってなると思うので川神についてご説明しますね!
川の、神です!
そんな川神、本日は高知県にある、透明度日本一の「仁淀川(によどがわ)」に来ておりま~~~す! 水が死ぬほど綺麗です!
試しにペットボトルに川の水を入れてみてもこの透き通り具合ですからね。ザ・ボルヴィック!って感じです! よくわかんないけど! 売り物のミネラルウォーターだって言われても全然違和感ない!
そもそも僕は「川神」の名の通り、普段から「海より川派」を公言しておりましてですね。夏が来て「海だべ? 海行くべ?」みたいなノリの人を見かける度に正座させた上で三時間くらい説教カマして「川派」への転向を迫っているわけであります。
もちろん海だって楽しいし最高であることを否定するつもりは無いのですが、これが「首都圏の海」となると話は別であります。
だって、夏場はめちゃくちゃ混むからね……!
車で行けば渋滞に巻き込まれ、電車で行けばデカい荷物を抱えて下手すりゃ満員。ビーチじゃ大抵BBQ禁止だし、海の家の料理は高いし、海もそれほど綺麗じゃないしベタベタするしで、「川で遊べばもっと快適なのに……!」と思うことしばしばです。
東京から埼玉の秩父くらいなら片道2時間あれば行けて水も綺麗。BBQもできるし、それほど車も混まないし、意外と「川で泳いだことない」みたいな人がたくさん居てキレそうになります。
ちなみにこれが高知ともなると、中心部から15分くらいで泳げる川があります。
そこに……
これ~~~!これこれこれ~~~~!
どうですかこの圧倒的な夏感!
どう? 海も良いけど川も良いでしょ? ダメ?
いや~~~、川はやっぱ最高だな~~~~!!!!
と、そんな風にノリノリな僕を苦々しい顔で見つめるおっさんが一人います。こちらは東京の銀座にある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」職員の横山さん。今回、我が「ジモコロ」が高知に上陸するにあたってナビゲート役を買って出てくれたのだ。
「ちょっと! さっきから『川最高!』しか言ってないじゃないですか! これじゃ高知県が『ただ川が綺麗なだけの県』みたいな扱いになるでしょ!」
「え? 違うの?」
「違いますよ! 高知は食べ物がめちゃくちゃ美味しいんですから! 『じゃらん』の『地元ならではの食べ物が美味しかった県』で一位に選ばれてますし! ほら、行きますよ!」
「えー、もっと川で泳ぎたいのに……」
高知グルメを堪能しよう
そんなわけで怒る横山さんに連れられて、渋々やってきたのが高知県の中土佐町久礼です!
半分舐めつつやってきたこちらの中土佐町久礼ですが、これがどうしてなかなか良い感じの街並みであります。
こういう味のあるお店とか良いですね……。
こういう「ザ・商店」って感じのお店も良い。
そんな街並みに突如現れるのがこちらの久礼大正町市場じゃい!
両側にぎっしりとお店が並んでおりまして
高知らしくカツオが一本丸々売られていたりします! でかい!
カツオのたたきの調理風景を見せていただいたのですがこの迫力をご覧ください!
ワラを燃料にして高火力を生み出しているとのこと。
できたてホヤホヤのカツオのたたきと
カツオ、アジ、イカのお刺身!
この久礼大正町市場ではさばいたばかりの新鮮なお刺身を定食にして食べられるのダ!
いただきます!
「うん!」
「いやいやいや! うん、てなんですか! B級アイドルでももう少し気の利いたコメントしますよ! ちゃんと感想を言ってください!」
「えー、だって高知のカツオが美味い、なんてわざわざ書かなくてもわかりきってることじゃないですか」
「いやまあそれはそうですけど、感想言わないと見てる人には伝わらないじゃないですか!」
「よし!これで伝わったはず」
「あなた、本当にライターなの?」
「文章を書かずに美味しさを伝える、っていう新しい表現にチャレンジしています」
市場にはひっきりなしに近所のおばちゃんが買い物に来る。
干物なんかもたくさんあるよ!
こういういい感じのお店で
ところてんを食べたりしました。
東京では酢醤油(大阪は黒蜜)でいただくことの多いところてんですが、高知ではなんとカツオだしで食べます。ダシが効いてて美味い!
その後も横山さんに連れられて「あおぎ」へ。こんな良い感じのテラス席から
テラス席からこんなに良い感じの眺めを堪能しつつ
天然モノの鮎!
天然モノのウナギ!
カニラーメンなどをいただきました。川の幸!
ちなみにこのラーメンに使われている「ツガニ」はいわゆる上海ガニの親戚で、高級食材として知られる上海ガニより美味とも言われるレベルなのに高知では単にダシをとるために使われるらしい。贅沢すぎる。
ちょっと笑ってしまうくらいに美味い。もちろん鮎もウナギも天然モノはなかなか口にできるものではありません。身がしっかりとしているのに脂の旨味と口当たりのよさ…養殖のウナギとは違う!
「ま、僕の田舎はこれまた清流で知られる奈良県の吉野川らへんなので、おじいちゃんが釣ってきた天然モノの鮎やウナギはたくさん食べて育ちましたけどね。川最高!」
「高知は海も綺麗なのに川の話ばっかり……」
高知市内を攻めてみよう
ひと通り高知グルメを食べたら、今度は路面電車に乗って高知市内を攻めます!
取材時は「よさこい」直前ということもあって、商店街では若い女の子達が練習をしております。活気があっていいですね。
「すごい。200人くらい女子がいる……! 迫力あるなー! 本番が楽しみ!」
「本番はまだ先なんでヨッピーさんは見れませんよ」
「えっ」
そんなこんなで足を運んだのがこちらの居酒屋「はがじぞう」さん。高知のグルメはなんでもござれの名店であります。
「食べてばっかりやないか~い! 太るわ!」
「だって、美味しいものがめちゃくちゃ多いからしょうがないじゃないですか……!」
「まあそれはわかる。なんて言いますか、平均値がめちゃくちゃ高いですね。何食べてもだいたい美味いっていう」
「そうなんですよ。ちなみにこの後も、シメに高知県民のソウルフードを食べに行きますので」
「まだ食べるのかよ」
そんなわけで「はがじぞう」さんを出た後は、地元で人気の屋台「安兵衛」さんへ。
これだけ食べた後に餃子!
「重いわ!」
「まあまあ!これが不思議とサクッといけるんですよ!」
「あ、ほんとだ。薄皮で軽くてめちゃくちゃ美味い」
「でしょう。高知の人は飲んだ後にこの餃子でシメて帰るんですよ」
肥満を気にして慌てて買った「からだすこやか茶」。これだけ食べてしまったら、後の祭りな気がする。
高知のくいだおれを堪能した翌日…
「このままでは太り殺される」と思ったので、二日目は横山さんと離れて川遊びができまくるお店「ハッピーラフト」さんにやってきました。
ここで何をするかと言うと……
キャニオニングです!
キャニオニングとはこういう良い感じの渓谷で、ロープを使ったり飛び込んだり、さっきみたいに天然のスライダーを滑ったり、上流から川をくだっていく遊びのこと。日本の起伏のある地形と豊富な川の水に恵まれているので割とあちこちでやれるみたいです。関東だと群馬県の水上、関西だと奈良県の吉野川流域あたりが盛んだとか!
これがちょっと異常に楽しくてですね。川神であるところの僕が我を忘れてひたすらはしゃいでしまいました。
こんなのもあるよ!
モデルは一緒に取材した柿次郎!
当たり前ですけど水がめちゃめちゃキレイです!
ちなみにこのツアーを組んでくださったハッピーラフトさんはハンモックもあるオシャレな店舗でして、キャニオニング以外にもラフティングなどのツアーも組んでおられます。
なんでも高知県から徳島県にかけて流れる吉野川は川の流れが激しく、世界的にも有名なラフティングスポット。2017年には世界大会も行われるそうです。実際、外国人がこの激流を目指して世界各地から集まってくるそうだ。
いやーー、川って最高……!
ほんと、何度も言いますが、海も良いけど川も良いんですよマジで……! もちろん流れが急なところだと危ないのでライフジャケット着たりして安全対策はバッチリしなくちゃいけませんが、こんな風に浅瀬に寝転がってるだけでも永遠に時間を過ごせそうなくらい気持ち良いわけです。
お盆が明けちゃえば海はクラゲが出たりで泳げなくなったりしますが、川ならその心配がありませんからね。皆さんもぜひ、騙されたと思って一度川遊びにチャレンジしてみてください!
オマケの写真
ひろめ市場のカツオのタタキ丼。ワラで焼いた本格的なやつ。
懐かしのトーストサンド。西日本では高知市内にしか残ってないらしく、これを食べるためだけに県外から人が訪れるぐらいレア。
何気なく食べた商店街のコロッケが美味くて笑ってる僕。
東京帰ってから体重測ったら1.5キロぐらい太ってました。
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