【宇宙兄弟】マンガ家のアシスタントってどんな仕事?

2019.07.02

【宇宙兄弟】マンガ家のアシスタントってどんな仕事?

アニメ、実写映画化と大人気の漫画『宇宙兄弟』(講談社モーニング連載)。素晴らしい作品を作り続けるマンガ家・小山宙哉先生のアシスタントに話を伺いました。実際の作業や、デジタルへの移行、先生の名言など、ぶっちゃけてもらいましたよ!

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    こんにちは! ライターのギャラクシーです。

    僕はマンガが好きでよく読むんですが、中でも大好きで何回も読み返している作品が……

     

    宇宙兄弟(1) (モーニングコミックス)

    小山宙哉先生の『宇宙兄弟』です!(講談社モーニング連載中)

    アニメ化されてるし、小栗旬主演で実写映画化もされたので、もちろん皆さんもご存知でしょう。

     

    一度は諦めた宇宙への夢を、再び追い始める主人公・ムッタを中心に、登場人物すべてにドラマがあり、挫折があり、そして宇宙への純粋な想いがある……。

    夢を追うすべてのオトナに読んでほしい、熱い群像劇です。

     

    そんな『宇宙兄弟』を生み出しているのが、こちらのスタジオ!

    お仕事中にすいません、お邪魔しま~……

     

    ん?

     

    え? え?

     

    あ、あの人は……!?

     

    こ、こ、こ、小山宙哉先生だーーっ!!!

     

    小山 宙哉(こやま ちゅうや)

    京都出身。デザイン会社のサラリーマン、マンガ家のアシスタントを経て、『モーニング』でデビュー。現在、同誌にて『宇宙兄弟』を連載中

     

    うわー! 憧れの人にやっと会えた……! 先生っ、ムッタとヒビトが子供の頃に見たあの光って本当にUFOだったんですか!? せりかとの恋はどうなっちゃうの? デニール・ヤングが食べてるアメとかガムは実際に売ってる? アンディ・タイラーはなぜあんな変な髪形にしてるの!?

     

    汲めども尽きぬ泉のごとく、聞きたいことが溢れ出てくる……

     

    でも、

     

    今回は小山宙哉先生へのインタビューではないのです……

     

    実は僕、学生の頃はマンガ家になりたくて、色んな雑誌にマンガを投稿していました。その頃からず~~~っと気になってたのが、

     

    マンガ家のアシスタント

     

    という仕事。実際はどんな仕事なの!?

     

    そんな疑問を解消すべく、小山先生のスタジオで7年もアシスタントを務める星野まゆしーさんに話を聞いてみましょう。

    マンガ業界における一般的なアシスタント業務について、さらに「それ小山先生だけでしょ!」という特殊すぎる事例まで、色々ぶっちゃけてもらいましたよ!

     

    アシスタントの基礎

    インタビューの前に、アシスタントが手を加えることで原稿がどうなるのか、ビフォー・アフターを見てみましょう

    小山先生が人物にペンを入れた状態

    「×」=黒く塗る、「カルロ(男性キャラ)の左耳にマイク」といった指示が書いてありますね

     

    アシスタントが手を加え、完成した原稿がこちら。

    ベタ、背景、効果、トーンが入ることで、一気に「マンガ~~~!」って感じになりましたね(ちゃんとカルロの左耳にマイクも描かれています)

     

     

     

    アシスタントがどんな仕事をしているのか、わかって頂けたでしょうか?

    では、まゆしーさんに詳しく話を聞いていきましょう! ヤァマ~~ン!

     

    「よろしくお願いします! まゆしーさんは、どういう経緯でアシスタントになったんですか?」

    「学生の頃から雑誌にマンガを投稿してはボツをくらってて、ある時 編集さんに『絵は描けてるから、勉強のためにアシスタントをやってみない?』と声をかけてもらったんです。その編集さんというのが、当時の『宇宙兄弟』の担当で」

    「なるほど。アシスタントといえば、毎日徹夜で家にも帰れないみたいなイメージですが、実際はどうなんでしょう?」

    「う~ん、そういうスタジオもありますが、ここはそんな感じではないですね」

    「暇なんですか?」

    「暇ではないです。締め切り前はめちゃめちゃ忙しいし、まさに戦場って感じです。私が入りたての頃は2徹したこともありますよ」

    「『頃は』ということは、今はそうでもないんでしょうか」

    「2徹した時、小山先生も普段なら10分で描ける絵が40分かかってしまったらしくて。徹夜は効率が悪いから、もうやらないということになりました」

     

    作画中の小山先生

     

    「計画的に作業を進めることにしたわけですね。今はどんなシフトで働いてるんでしょう?」

    「基本は9時か10時に始まって、終わりが21時半くらいですね。昼は1時間、夕飯は1時間半、他にも休憩がもらえます」

    「じゃあ、働いてるのは実質8~9時間くらいですか。もっと『修羅場の連続で次々とアシスタントが倒れ……』みたいなエピソードを期待してたのに」

    「小山先生はサラリーマンとして働いた経験があるせいか、労働環境に関してはかなり考えてくれてますね」

    ※小山先生はマンガ家になる前、デザイナーとして働いていた

    「『宇宙兄弟』はモーニングで隔週連載されてますけど、アシさんは毎日来てるんですか?」

    「いえ、大体一週間くらい手伝って原稿を完成させ、その後、先生が次のネームを終えるまでの一週間ほどは、アシスタントがやる作業はないので休みです」

    「じゃあ月のうち半分働いて半分休みって感じですか。……ちなみに、休みの間は給料は出る?」

    「給料は出ないです。でも休みの間は自分のマンガを描けるので、むしろ助かってますね。スタジオによっては月給制のところもありますけど、それなりに忙しかったりするので……自分にあった働き方ができるところを探すのがいいと思います」

     

    めちゃめちゃ和気あいあいとしてるスタジオ。働きやすそう!

     

    「昔のマンガって、主役(マンガ家が描く)はすごくうまいんだけど、モブキャラ(アシスタントが描く)はすごくヘタで、違和感があったじゃないですか」

    「あぁ、ありましたね」

    「でも今のマンガはそういうことってあまりない。これは、業界全体でアシスタントのレベルが上がってるってこと?」

    「そうですね。今はプロよりうまいんじゃないかっていうレベルの人が増えてます」

    「別のマンガ家のアシスタントさんに聞いたことがあるんですが、『昔はヘタな人が勉強のためにアシをやることもあったけど、今は最初からうまい人しかアシスタントになれない』って」

    「昔よりうまい人は多くいるわけなので、どうせ給料を払うならうまいアシスタントが欲しいというのが、業界全体の本音だと思います。ただ、小山先生の場合はかなり特殊で……人柄とやる気重視で、まったく経験のない人を採ったりもします」

    「え、じゃあ人柄が良くてやる気さえあれば、ヘビでも採用する?」

    「ヘビは無理ですが……人類であれば可能性はゼロじゃないです。元ホストマンガの経験なしの方を採用したこともありますよ。香水つけて、髪もロン毛のかたでした」

    「へっ? 経験なし!?」

    「はい。面接に同席した担当編集者は『未経験だし、今の人は不採用ですよね?』って言ったんですが、先生は『一生懸命さがすごく伝わった』と言って採用になりました」

    「でも、未経験の人を採用しても、普通はついていけなくて辞めるのがパターンでは?」

    「ところが、その人は最終的にはチーフになって、先生の右腕として、どこに行く時も必ず連れて行くような存在になったんです。今は漫画家として、手石ロウという名前で連載を持ってます」

     

     

    「小山先生、人物を見る目がすごい!」

    「昔は『とにかくうまい人』も雇ってたそうですが、『うまいだけ』だと、しんどいらしいです。このスタジオはコミュニケーションが結構大事なので」

     

    アシスタントはどういうステップを踏んで成長する?

    「ド新人がこのスタジオに入った場合、最初にどんな仕事をするんでしょう?」

    「最初はやはり雑用がメインになりますね。『ロケットの資料探して』とか、『単行本から、あのシーンのムッタを探してコピーちょうだい』とか」

    「え、じゃあ自分がアシスタントしてる作品は、隅から隅まで読んで把握してなきゃだめってこと? キャラの名前も全部覚えてるの?」

    「それはどこのスタジオでもそうだと思いますよ。脇役の脇役まで把握してます。自分の親戚より『宇宙兄弟』のキャラ名のほうが多く憶えてるかも」

    「名前を覚えるのが苦手な人は向いてないですね。『描く』という作業でいうと、最初は何を?」

    「枠とかですかね。枠線って意外と難しくて、ミリ単位でしっかり引いてます。他は、ベタを塗ってもらったり、キャラクターの持ってるバッグなどの小物類を描いてもらったり」

     

    ▼誰でもわかる「アシスタントのステップアップ」

    まず、小山先生が人物を描きます(言わなくてもわかると思いますが、↑この絵は先生が描いたわけではありません)

     

    アシスタントが枠線、ベタ、小物を入れるとこうなります

    枠線はもちろん定規で引くんですが、それ以外の部分に関しては定規を使ってカチカチになった線はあまり好みじゃないらしく、先生からは「手描き感やラフさを持たせてほしい」と言われるそうです

     

    小山先生って、小物にめちゃこだわりそう。実は、今回の記事で小山先生のスタジオを選んだのは、宇宙兄弟を読んでる時に『靴にすごいこだわりを持ってるマンガ家さんだなー』と思ったからなんです」

    「あ! 確かに先生は靴が好きで、クローゼットに『ABCマートかよ』ってくらいズラ~~~っと並べてあります」

    「そういう細かいこだわりを持ってる人のスタジオなら、アシスタントさんは適度に苦労してるだろうからイイ話が聞けそうだなーと」

    「はい……先生のこだわりは、勉強になると共に大変な部分でもありますね……」

    「さて、ベタ、枠線、小物類、ときて、次のステップは?」

    「いわゆる『仕上げ』と呼ばれる作業ですね。効果線を引いたり、トーンを貼ったり」

     

    これがスクリーントーン、通称「トーン」と呼ばれるもの。細か~~いドットやパターンの集合になっていて、カッターで切ってシールのように原稿に貼ります

    白と黒しか使えないマンガ原稿で、中間色を出したり、模様として使われるんです

     

    トーン、効果線(集中線)を入れた状態

     

    ちなみに、トーンは削ったり重ねたりといったテクニックがあるんですが、小山先生は「重ね」は、リアルになりすぎるという理由で、やらないそうです

     

    「仕上げをマスターすると、いよいよ背景を任されるって感じですかね?」

    「そうですね。私は最近まで仕上げが担当だったんですが、後輩が入ってきたんで、今は背景もやってます。私は背景が苦手なので……毎日『背景こないで~背景こないで~』って思ってました」

    「宇宙こい~宇宙こい~って?」

    「(笑)宇宙ならベタで済みますからね~。でも技術がいるような作業は、やればやるだけ伸びるんで、描けるようになると楽しいですよ」

     

    背景やモブを入れるとこんな感じ

     

    モブに関しては、先生のこだわりで、どんな小さいサイズの人物も「のっぺらぼう」にはせず、必ず目と口を入れるそうです

    言われて見てみたら、ほんとに小指の先くらいのキャラにも目と口が描かれてる!

     

    「ここ最近の漫画業界の大きな変化というと、作画環境のデジタル化だと思います。小山先生のスタジオではどうでしょう?」

    「先生はずっと紙にアナログで描くことに こだわってらしたんですが……ここ数ヶ月で急にデジタルを導入しました」

    10年以上続いてるマンガなのに、最近急に!? 数ヶ月前に何があったんだ」

    「井上雄彦先生(SLAM DUNK、バガボンドなど)が、新装版『SLAM DUNK』の表紙をデジタルで描いたんですよ。小山先生は井上先生のことを尊敬しているので、それで……」

    「小山先生って、意外と影響されやすい性格?」

    「良い部分に関しては、影響を受けることも必要なので……」

    「デジタル化されたことで、作業スピードは上がりましたか?」

    「移行しはじめたのが最近なので、慣れない機材に四苦八苦して、メチャメチャ時間がかかってます。でも、慣れれば効率はかなりアップするはず」

     

    「今からアシスタントを目指すなら、もうデジタルは必須って感じですか」

    「はい。フォトショップクリップスタジオ(どちらも画像を扱ったり、イラスト・マンガを描く際によく使われるソフト)は使えたほうが絶対に良いです」

    「プロの現場において、デジタル作画はどういう部分が魅力なんでしょうか」

    「まず、早い。プロには締切があるんで、必ずスピードが求められますから。そして、修正できるのが最高です。あっ間違えた!と思ったらすぐに戻れるし、ちょっと右に配置したいとか、大きくしたいとかもワンタッチなので」
    「僕も記事でイラストやマンガを描いてるんですが、紙とはかなり描き味が違うんで、未だに慣れないです。Gペンやカブラペンは削るように描くけど、デジタルは滑る感触で……」

    「アシ仲間はiPad Proを使ってる人が多いです。スクリーンに貼るフィルムによっては、紙に描いてる感触にかなり近いらしくて。引っかかり具合が、紙と遜色ないんですって」

    「え、プロのアシスタントもiPad Pro使ってるんだ……! 買おうかな」

     

     

     

     

    小山先生のスタジオならではのこと

    「今まで自分がやった作業で、一番達成感があったのはどのコマですか?」

    「ムッタのロケット打ち上げシーン(25巻)かな。迫力が出るように色々工夫しました。小山先生は普段あまりアシスタントを褒めないんですけど、その時は『おぉ……! 良いやん(注:先生は京都出身)』と褒めてくれました」

     


    「あまり褒めないって、ビンスと一緒ですね。ここぞという時だけ褒めてくれるっていう」

    ※ビンス=『宇宙兄弟』の登場人物でありムッタの上司的存在。いつも冷静沈着・無表情でめったに他人を褒めない

    「あとは、26巻の月面のシーン。重力が軽いので、砂が細かく散らないとか、実は細々としたこだわりがあります」

     

    このシーンの砂煙に注目

    ちなみにネイルの色が黒なのは、インクが付着しても目立たないように……かな?と想像したんですが、違うかもしれません

     

    「そういうのって、先生の下描き原稿に『ここは砂が散らない』とか一々書いてあるんですか?」

    「あまりにも細かい指示は、入ってないです。最初にざっと説明されるんで、いかに先生のイメージを察して、紙の上に再現するか、みたいな力が必要になってきますね」

    「ヒエ~大変そう! でも仕上げや背景って、読者はサッと読み飛ばすじゃないですか。『苦労したんだから、もっとちゃんと見てよ!』とか思わないんですか」

    「思わないですね。縁の下の力持ちに徹するのがアシスタントだと思うので」

    「職人だなぁ……。背景以外で苦労することはあります?」

     

    「ロケットとか月面車は、資料の写真が一定の角度のものしかない場合もあるので、裏側を描くときにすごく苦労しますね」

    「裏側とか、どうせ誰も知らないんだから適当に描くわけには……」

    「だめです。どの部分がどういう役割で、どう動くのか、おおよその構造を把握してないと不自然なものになっちゃう。比率は特に大事で、おおざっぱにやるとすごく歪んでしまうんです」

    「小山先生は基本的に人物を描いて、アシスタントは背景やモブ、ロケットなんかを描くんですよね? じゃあ、ロケットが発射された回は、先生はすごく楽で、アシスタントは超大変ってこと?」

    「はい。先生がネームを描き終わった段階で、『今回はこんな感じです』とみんなに共有されるんですが……ニヤニヤしながら『今回は背景の人が大変やけど、頑張ってな』と言われたりしますね」

    「そういう時は、『先生は口で言うだけだから良いよなぁあ~? あぁ~ん!?』って思います?」

    「それは……」

     

     

     

    「思わないです」

    「本当に?」

    「本当です。ロケット発射シーンは確かに大変ですけど、逆に、人物がいっぱい出てくる会話シーンなんかは先生だけが大変なわけですから」

    「そう言われればそうですね。アシスタントの世界では、一生懸命描いたものが、リテイク(やり直し)になることも、よくあると聞きました。実際、ありました?」

    「ありますね~。群衆とか、ビルがいっぱいの背景がリテイクになると、さすがにツラいです」

    「そういう時は、『先生は口で言うだけだから良いよなぁあ~? あぁ~ん!?』って思いますよね?」

    「思いませんってば! ここで妥協しないから人気マンガ家になったんだろうなって思います。私も見習わなきゃって」

     

    オシャレなスタジオのオシャレなテーブル……でもよく見るとインクのシミが。原稿を描いたばかりの戦士が、ここに手をついたのでしょうね

     

    アシスタントになって良かったこと

    「今日は色んな苦労話が聞けましたが、最後に、アシスタントをやってて良かったことを教えてください」

    「マンガの技術が学べるとか、人気作品に参加できるというのは当たり前として……ってことですよね? だとしたら、『視点』を学べたことが一番大きいかもしれません」

    「視点?」

    「小山先生は、いわゆる“一流のマンガ家”じゃないですか。でも、全然かしこまったところがなくて、いつもくだらないことで笑ってるんですよね」

    「僕、『宇宙兄弟』のギャグのセンスも大好きなんですよねぇ。モッシュがドロップキックで腕を折るエピソードとかめっちゃ好き」

    「そう、先生って子供の心を持ってるんですよね。そういう視点を持ってないと、おもしろいマンガは描けないんだろうなって」

    「なるほど。他にはアシスタントのメリットってありますか?」

    編集部の方と人脈ができるのは大きなメリットだと思います。自分のマンガを見てもらえたりするし」

    「ぐっと具体的になりましたね。小山先生から漫画に対するアドバイスをもらうことはありますか?」

    「ありますよ。見せたネームは9割直しが入ります(笑)。どう描いたらいいか悩んでた時に、『うまく描こうとしなくていいねん。読者を楽しませる前に、まずは自分が楽しまんと』って言葉を頂いて、それはずっと憶えてます」

    「良い言葉だなー。9割直しが入るのも、めちゃめちゃ優しくないですか? 僕、このメディアの副編集長やってますけど……新人ライターの原稿にタダで直しを入れるなんて、絶対やりたくないですよ」

    「改めて考えてみたら、小山先生からアドバイスをもらえるって、すごく恵まれてますよね」

     

    「アシスタント同士は仲が良いんですか? それとも、いずれマンガ界にデビューするライバルとして憎み合ってるんでしょうか」

    「憎み合ってないし、仮に憎み合ってるとしても『はい、憎み合ってます』って言うわけないじゃないですか。めちゃくちゃ仲良いですよ!」

    「やはり夢を持つもの同士、戦友として仲が良いんだ」

    「仕事以外でも、スタッフだけで集まることがあるんですけど、これからどう生きてくか、どう稼ぎを増やすか、何を目標にするのか、みたいなことを延々語り合ってます」

    「仲間がいるって良いですよね。僕、『宇宙兄弟』で一番好きなシーンがあるんですが、言っていいですか?」

    「ムッタのお父さんが『ニャンボ!』っていうギャグを覚えるシーン?」

    「違います。少年時代のムッタが、クラスメートに『シャロンっていう天文学者の家に、みんなで行かないか?』って言うんですけど、みんな『星なんか見て何がおもしれーんだよ』って反応で、孤立するんですね」

    「あぁ、はいはい、どのシーンかわかりました。私も大好きです」

    「時が経って、ムッタは宇宙飛行士のテストを受けるんですが、同じ夢を持つチームメイト達を見ながら少年時代のことを思い出し、『あの時、誘えば喜んでついてきてくれる奴らが……ここに居たんだ……』って涙するんですよ。最高でしょ」

    「ですよね。私たちも夢で繋がった大事な仲間です。そういう繋がりができたのも、アシスタントやってて良かったことですね」

    「良い話だ。では、本日はありがとうございました! アシスタントのお仕事は大変だと思いますが、頑張ってください!」

    「いえいえ、It’s a piece of cakeですよ!」

    ※It’s a piece of cake=楽勝だよ!(作中でシャロン博士が教えてくれる名言)

     

    まとめ

    というわけで今回は、人気マンガ家のアシスタントにお話を聞いてみました。大変ではあるけど、尊敬する先生や、仲間たちと夢を追う職場……僕もアシスタントやっとけばよかった、と思いました。

     

    今回お話を聞いた星野まゆしーさんは、自身でも色んなマンガを描いていますよ! 婚活のマンガとか……

    ぜひ読んでみてくださいね!

     

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    そしてそして―

     

    『宇宙兄弟』最新36巻が、8月23日に発売決定!

     

    宇宙兄弟最新刊36巻特設サイト

     

    月に取り残されたムッタを救うため、ロシアからあの男が駆けつける……? 限定版にはアポの顔をモチーフとしたぬいぐるみポーチがついてくるぞー!

    お楽しみに!

     


     

    宇宙兄弟の作中で、ヒロイン・せりかが宇宙を目指す理由のひとつ、それが難病『ALS(筋萎縮性側索硬化症)』。

    治療研究費への寄付を集める「せりか基金」が設立されています。チャリティーグッズのご購入、または寄付によるご支援はこちらから

     

    せりか基金公式サイト

     

    ©小山宙哉/講談社

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    ジモコロ編集長。株式会社バーグハンバーグバーグ所属。よく歩く。走るし、電車に乗ることもある。

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