こんにちは、ライターの松岡です。

 

突然ですが、ポテトチップスっておいしくないですか?

 

一度食べはじめたら無くなるまで手に取ってしまう、”金色の誘惑”と呼ばれるお菓子。

数枚だけ食べようと袋を開けて、そのまま1袋全て食べきってしまうのもポテトチップスあるあるですよね。

 

中でも、国産のじゃがいもや製法にこだわる湖池屋のポテトチップスが僕は好きです。

湖池屋は日本で初めてポテトチップの量産化に成功した会社で、ロングセラー商品として有名な「のり塩」は発売から62年も愛される看板商品。

ちなみに1番最初に販売をしたポテトチップスのフレーバーは「のり塩」で、2番目に販売した商品は「ガーリック」という意外な歴史があります。

 

あまりにも商品が好きなので、過去にインタビュー取材をさせて頂きました。

 

普段何気なく食べているポテトチップスですが……あらためて、「このおいしさを作っている方たち」に会って日頃の感謝を伝えたい…!!

 

株式会社 湖池屋

関東第二工場

というわけで、ポテトチップスの製造現場を見学できないか相談したところ、埼玉県加須市にある関東第二工場で取材させていただくことになりました!!

この建物の中にあのおいしさの秘密があるなんて、ワクワクしちゃいますね。

 

本日は特別に湖池屋の

工場を見学させて頂きます!!

 

工場内を見学するため、作業着に着替えて衛生チェックを受けます。食品工場なので管理やチェックはとても厳重! 着替え、消毒、エアシャワー等々いくつもの工程を経て、ようやく工場に入ります。

 

では、湖池屋の須永さん……工場見学のご案内をよろしくお願いします!!

 

 

湖池屋のポテトチップスができるまで

いざ、工場内へ!

 

工場の中を進んでいくと……

 

????

 

無限にじゃがいもが流れてる??

 

おい!おい!おい!!

 

じゃがいもって

日本でこんなに

生産してたの!?

 

無限にじゃがいもが流れてきますけど、1日にどれくらいの量を加工するんですか?

だいたい220トンですね。

220トン!?

 

作業員の方が包丁を持って並んでいますが、こちらではどんな作業をしているのでしょうか?

ここではじゃがいものカットをしています。

え、人力でポテトチップスのサイズにスライスしているんですか!??

いえ、人力ではとても無理なので、スライスは機械でしています。ここではその機械に通しやすいように、じゃがいもをカットしてサイズ調整してるんです。

 

他にも、じゃがいもの芽を取り除いたり、緑化した部分をカットする作業もおこなっています。そういう作業はやはり手作業のほうが向いていますから。

手作業でそんな細かな調整をしているんですね。職人だ!これだけの量をカットしていると料理が上手になりそうですが、どうですか?

1日に相当な量をカットするので、カレー作りとかは得意になりますね。

ここで作業している人たちのお子さんは、全員おいしいカレーを食べているのか……うらやましいな。

 

続いて見せてもらったのは……

 

!?!?!?

 

!?!?

 

ポテトチップスの滝!?

 

ポテトチップスの川!?

 

なんかすごいことに

なってるぞ!!

 

じゃがいもをカットしたあと、揚げたてのポテトチップスが滝と川のように流れていますけど、これって一枚一枚職人さんが手で揚げてるんですか?

揚げる工程は全て機械で管理しています。人力では無いんですが、職人さんが揚げているかのようなレベルで、機械が丁寧に、そして均一に、作業をしていますよ!

確かに、毎日220トンのポテトチップスを人力で揚げるのは無理ですよね。

 

こちらの作業場ではどんなことをしているのでしょうか?

ここではポテトチップスの選別をしています。

すべてのポテトチップスが合格するわけではないんですね。

 

基本的には焦げであったり、割れているもの、膨らみがあるものを外したり、異物が混入していないかのチェックもこちらで作業しています。

なるほど!こちらでポテトチップスの品質を管理しているんですね。

そうです。大事な作業になるので、人員の数を調整してチェックしています。

 

ちなみにこちらのポテトチップスは何味になる予定なんですか?

この工場で製造する分に関しては、今日だと「のり塩」「コンソメ」「カラムーチョ」の味になります。

ええっ!!「カラムーチョ」と「のり塩」って同じポテトチップスを使っているんですか!?

ベースは同じポテトチップスを使っていますね。

知らなかった…!!今までカラムーチョ専用のポテトチップスや工場があると思っていました。

実は同じなんですよ。日によって作るポテトチップスのフレーバーが変わったり、機械の刃を調整して別のポテトチップスを製造することもできます。

すごっー!!知らないことだらけで工場の作業を見ると楽しいですね。

 

この機械ではどんな作業をおこなっているのでしょうか?

ここではポテトチップスの味付けをしています。

えっ、さっきまで素揚げだったチップスが、この2メートルくらいの機械を通る間に味付けされるんですか? 中ではどんな動きをしているんだろう。

フレーバーとなる粉をドラムの中で混ぜて味を付けています。満遍なく同じ味になるように、緻密に計算されてるんです。

 

おっ、生で見る出来立ての

のり塩」さんだっ!!!

 

ポテトチップスの完成が間近で見れるのは最高ですね。ライブ感がすごい。ちなみに「のり塩」を作るときのこだわりなど何かありますか?

 

均一に味が混ざるように、フレーバーとのりを分けてかけています。他の商品はひとつのフレーバーだけで作ることがほとんどですが、「のり塩」は2段階に分けて味付けをしてるんです。

そんな細かなこだわりがあるんですね!

味付け用の粉の補充や管理に関しては、人の手でミスが起きないようにチェックしています。ここで目視チェックや検食をして味に問題がないか確認をするので大事な仕事ですね。

人と機械が共存して美味しいポテトチップスが誕生してる。

 

出来立てのポテトチップスがどんどん機械に吸い込まれていきますが、あれは何の作業をしているのでしょうか?

計量機で重さを計って、1袋ずつ袋詰めをする作業になります。

完成までの流れがめちゃくちゃスムーズですごい!!

 

袋詰めされた躍動感あるポテトチップスを追いかけていくと……

 

包装機で袋ずめされた商品をダンボールに詰めるのが、最後の作業工程になります。

商品の梱包は機械ではなく人の手でやっているんですね。

 

機械でも梱包しているんですが、実はこの作業に関しては人手の方がスピードが速いんです。なので人と機械、ダブルで作業を進めています。

梱包の時に注意している点ってありますか?

 

賞味期限の印字などは注意して確認をする部分ですね。あとは”噛み込み”と言ってポテトチップがシール部分に入っていないかなど、製品自体に傷がないかを目視で確認しています。

言われてみれば、最後の梱包に問題が起きたら美味しい状態でポテトチップスが届けられないですもんね。こんなに細かなチェックがあって出荷されているなんて、店頭の商品を見ただけだとわからなかったので勉強になりました。

 

 

工場での仕事内容とは

湖池屋の工場見学を終えたあと、実際にパートタイムで勤務している小林さんにお話を伺いました。

 

本日はお忙しい中、取材にご協力頂きありがとうございます。小林さんは湖池屋の工場で働いてどれくらいになりますか?

今年で12年目になります。

すごい!オリンピックが3回開催できる年月を経てる。

私はまだ下の方で、長い方だと30年以上働いている方もいます。

うちは勤続年数が長いパートさんがたくさんいらっしゃいますね。

それだけ長く働けるってことは、職場環境が良いってことですね! どんなきっかけで湖池屋の工場で働きはじめたのでしょうか?

子育てが終わって時間ができたので、良い職を探していたんですね。そしたらちょうど知り合いの方がこちらの工場に勤めていまして、『環境が良いよ』という話を聞いて面接を受けたんです。仕事内容についても詳しく聞いて、年を取った私にもできるかなと思って。

 

工場の仕事内容としては、小林さんはどのようなポジションなのでしょう?

芋切り・選別・箱詰めの3つが主な作業になります。その3つの作業のうち1つだけの作業をずっとすることはなくて、1週間ごとに担当する作業がローテーションで変わるイメージですね。どの作業も楽しいですよ!

 

それですと毎週気分が変わるので1週間集中してやり続けられますね! 作業的につらいことはありますか?

勤めはじめの頃はずっと立ちっぱなしなので辛いと思ったこともあるんですけど、すぐに慣れましたね。慣れれば楽しい仕事だと思います!

プロフェッショナルたちのおかげで湖池屋の美味しいポテトチップスが作られていると思うと、次に買う時から目線が変わりますね。いつも本当にありがとうございます!!

 

ちなみに男女比率ですと、働いている方はどちらが多いですか?

今だと女性の方が8割で男性の方が2割ほどになります。

女性の方が多い職場なんですね。職場環境としても働きやすいですか?

働きやすい環境ですね。社員の方も優しいですし。

(ニコォ……)

 

それは隣に須永さんがいるから忖度して……というわけではなく?

(笑)いや本当です。わからないことがあると親身にちゃんと説明してくれたり、仕事の相談をしてアドバイスなどもしていただけますので働く時の不安は解消できますね。

仕事の相談がしやすい環境なのは長く続けるのに重要な部分ですよね。わからないまま勝手に仕事をして失敗してしまうのが、一番良くないことだと思うので。

 

小林さんは週にどれくらい工場で働かれているんですか?

週5日勤務ですね。基本的に土日がお休みなので、平日月曜日から金曜日まで、8:30〜17:10のシフトで勤めています。事前に申請をすれば平日でも休みが取りやすいので助かってます。

それはいい職場環境ですね。その他にもオススメのポイントなどございますか?

お昼休みとは別に15時にお茶をする休憩時間があったり、栄養バランスもボリュームもばっちりの社食が1食180円で食べることができるのも嬉しいですね。

あとたまに格安で湖池屋の商品が購入できる社員割引制度なんかもあります。親戚中に配るといって箱買いする社員もいますね!

本当にいい職場環境だっ!僕も湖池屋の工場で働きたくなりました。

 

ちなみに工場で作られているポテトチップスですが、特に美味しくなる時期ってあるんですか?

時期によってその時々の最適なじゃがいもを使っているので、常に美味しくは作れているんですが、新じゃがの時期になると『そろそろ新じゃがのポテトチップスが食べれるね』と社内で話題になります。

湖池屋の社内でも話題になる新じゃがのポテトチップスが流通する時期があると!?

 

北海道でとれる新じゃがは8月~10月にかけてと言われて、少し前まで皆さんにも北海道産の新じゃがを味わっていただいていたかと思います。

本当だっ!!めちゃくちゃパッケージでもアナウンスされてる。見つけたら食べてみよーっと!

繰り返しますが湖池屋では一年を通して最適なじゃがいもを使用していますので、いつ食べてもポテトチップスは美味しいですよ!!

わかりました! 新じゃがは、いわば「お祭り」みたいなものってことですね! 今日は取材にお時間をいただきありがとうございました!!

 

 

まとめ

工場最寄りの加須駅にあったパネル

 

というわけで今回は、湖池屋関東第二工場を見学させてもらいました! 実際にそこで働いている方にお話しを聞いて、自分がおいしくポテトチップスを食べていられるのは、この方々のおかげなんだなーと改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました!

みなさんも湖池屋のポテトチップスを口に入れた時、この記事のことを一瞬でも思い出していただけると幸いです!

 

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