アイドル対談『コロナで活動はどう変わったの?』【ライブは?収入は?】

2020.05.19

アイドル対談『コロナで活動はどう変わったの?』【ライブは?収入は?】

コロナの影響でライブ活動が激減したアイドルたち……一方でネット通販やYou Tubeでの配信に活路を見出すこともあるとか。というわけで、果実の粒や種を数える「ひま粒し」が世界的にバズり中の吉川友、アイドルや声優を抱える社長でもある里咲りさ、そして今やバイトでの収入すら激減したみほたん(オタフクガールズ)の3人に話を聞きました!

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    皆さん自宅 籠もってますか? ライターの大坪ケムタです。

     

    新型コロナウイルスの影響で、「人と会う」「人を集める」仕事……例えば飲食店やライブハウスなどが悲鳴をあげているのは御存知の通り。

     

    アイドルもまたそんな仕事のひとつです。特にライブをメインに活動している人たちは、主な活動を休止せざるを得ない状況になっています。

    今、アイドルたちに何が起きていて、どんな活動をどんな気持ちで行っているのか。3人のアイドルにZOOM対談をお願いしました。

     

    対談をお願いしたのはこの3人!

     

    吉川友

    抜群の歌唱力と唯一無二のキャラクターで輝き続けるソロアイドル。果実の粒や種を数える「ひま粒し」が世界的にバズり中。

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    里咲りさ

    深夜バラエティでも活躍するシンガーソングライターアイドルでもあり、アイドルや声優を抱えるマネージメントや企業アドバイスも行う社長でもある。

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    みほたん(オタフクガールズ)

    「難ありアイドル」がキャッチフレーズの大阪の2人組アイドルの一員で、電気・ガスの支払いにちょいちょい困る貧乏ガール。

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    ライブに舞台にと活躍する吉川さんに、アイドルや声優をマネジメントする側でもある里咲さん、バイトしながらの活動を公言している「貧乏アイドル」みほたんと、アイドルとしても三者三様。それぞれの現状をうかがいました。

     

    活動が出来なくなりお金がピンチに!

    「いきなりぶっちゃけた話を聞きたいんですが、新型コロナウイルスの影響で仕事はどのくらい減りました?」

    「本当にぶっちゃけた事聞いてきますね……!」

    「わたしはたまたま舞台や準備がメインの時期だったんです。だからライブが減ったという感じはないんですけど、外に出れないから撮影やレコーディングも全部家でやるようになって。配信も頑張ってます。事務所から配信用のグッズとか送られてきて、逃げられないんですよ!」

    「わかる! わたしはアイドルや声優をプロデュースする側でもあるので、事務所に所属してる子には機材を送りつけてますね……」

     

    「具体的にはどういう機材を送ってるんですか?」

    「スマホだけだと映像が薄暗かったりするんで、照明を送ったりしてますね。リングライトっていって、丸い円型のライトがあるんですよ。簡易スタジオばりにきれいに撮れるんです」

    「あ、それわたしもそれ使ってます! 瞳の中に光の輪ができてキレイなんですよ。ほら……」

     

    背景が納豆なのはアレですが、カメラに顔を近づけてくれた時、めちゃめちゃドキッとしました

     

    ちなみにリングライトはこんな感じの照明です。YouTuberなどがよく使っているライトで、安いものだと3000円くらいから売っています

     

    「里咲さんは仕事量はいかがですか?」

    「そんなに減ったという感じはなかったんですけど、月に一度の主催ライブがなくなったり、3月末にCDリリースして、これからいろんな事をやってくつもりだったのが動けなくなっちゃいましたね。あとわたしの事務所に所属してる子は月8本くらいあったライブが全部なくなったりしてます」

    「里咲さんは自身のnoteに『コロナウイルスで150万借金』て書いててすごく気になったんですが」

     

    里咲りさnoteより

     

    「ほんとは150万どころじゃないですよ! うちの会社、創業時に公庫から融資受けてるんで、追加融資ないとマジで回らないと思って、この前1000万円の追加融資を申請してきました。まだ通るか分からないですけど……ただ、社員の給料とか固定費を考えると、例え通ってもこの先回るかわかんないです」

     

    「いっせんまん……それでも先が見えない状況か」

    「あと、会社に映像制作部があるんですけど、撮影が出来ないので納品が後倒しになっちゃったのがキツイですね。ほとんどのお取引先がテレワーク推奨になって。キャッシュフローが大変なことに……」

    「会社経営はホントキツイですね……。では続いて、みほたんは活動状況どうですか? 普段から電気代やガス代の支払いにちょいちょい困っている、と公言されてますが」

    「わたしはライブがメインだったのに、全部なくなっちゃいましたね。最後のライブが3月の頭の週で、それ以降全てキャンセルか中止に……」

    「ぜ、全部!?」

    「3月14日にCDを出すタイミングで、発売記念の主催ライブをやる予定だったんですけど、東京はキャンセル、大阪は配信ライブに切り替えました。そこの売り上げを見越して動いてたんで、かなり痛いです……!」

    「わぁ~……」

    「地下アイドルなんで、もともとアイドル活動は収入的に大きなプラスではないんです。ただ、『こんな状況だからバイトを頑張るか……』と思っても、普段やってる飲食のバイトも週4だったのが週1になり、ほとんど働いてない状態で」

    「それはキツイ! 食べていけるんですか?」

    「派遣の工場とかでも働いたりしてたんですけど、今はそれも取り合いになっててなかなか無いですね。なので、やむなくアイドル活動のための資金が生活費に消えてしまいました

    「緊急時なんで、例えば実家から仕送りしてもらうとか……」

    「はい。実家からお金をもらったんですけど、たぶんわたしが将来結婚するときのためにおじいちゃんが貯めてくれてた結婚資金を解約したものじゃないかと……」

    「もうアイドルとしての話を超えてません?」

     

    こういう時だからアイデアで乗り切る!

    「今は外に出れないのもあって、アイドルのみなさん配信とかSNSに力いれてますよね。特に有名になったのが吉川さんのツイートではないでしょうか」

    果物の粒を数えだしたら、ちょっとバズっちゃいまして……」

    「ちょっとどころじゃない! 海外のメディアにも取り上げられて、世界的にバズってましたよね」 

     

     

    「あれって、なぜやりはじめたんですか?」

    「ひとことで言うとヒマだからです。昔からツブツブしてるものが好きなんですよ。蓮コラとか毛穴とか……」

    「大抵の人が、むしろ苦手としてるものでは?」

    ちょっとしたフェチ趣味ですね」

    「もともと家にいるのが苦手なタイプだから、ヒマだしツブツブを数えてみようと。集中してツブツブを数えてると時間が早く過ぎる

    「結果的に世界が注目したわけだから、良かったですよね」

    「ただ、今やアイドルというより『粒の人』として認識されてるんで、それをどう覆せばいいのか……」

     

    ※ちなみに一番最初に数えたのはハッサクだそうです

     

    「では里咲さんはこの時期ならではの活動というと?」

    「里咲さんはしっかりしてるから、どういう活動してるか興味ありますね」

    「やっぱり配信ですね。いろいろやってみたんですが、まず大規模イベントが出来なくなると聞いて、じゃあその真逆のお客さんと1対1でやれるイベントがやりたいと思ったんです」

    「斬新すぎる」

    「その人のためだけにワンマンライブやったり、その人のお悩み相談やったり、中には『家にいすぎて誰とも話してないんで、お話してください』てのもありました。みんなそれぞれの思いでお願いしてくれるんですね」

    「社長としてはこの時期に始めた活動とかってあります?」

    「所属の声優が、大人なのに漢字とか英語が読めない子が多すぎるので、中学1年生からみんなで勉強しなおしたほうがいいな思って、お勉強配信しようと思ってます」

    「みんなで勉強するの、良いですね」

    「あと、昔からネット通販はしてたんですけど、応援したくて買ってくれる人が多くなってて……おかげで通販の売上は増えています。嬉しいです!」

    「私達も物販はいつもより動いててありがたいですね」

    「こういう時だからこそ応援してくれるんですね」

    「あと関わる人全員が在宅のまま、リモート作業だけで曲を作ったんです。スタジオで録音する時も、エンジニアから説明受けながら自分で録音して。2日で完成させました」

     

     

     

    「普段は曲作るのに半年くらいかけるんですけど、今回はスピード感ある作業が出来てよかったなと思います」

    「わたしは、配信では水着で料理したりしてます。急に水着になったら驚いちゃうかもしれないですけど、ウチ(オタフクガールズ)は、もとから水着にはよくなってたので」

     

    「他にも新曲のCD-Rとビデオ通話をセットにして販売するといった工夫してます。あと私達のライブって小道具をいろいろ使うので『used小道具』を売り出しました。ステージで使った手製の墓を販売したり」

    「アイドルから墓が送られてくるってこと、あるの?」

     

     

    自宅配信でうっかり見えてしまうプライベートな姿

    雲の上の存在であるはずのアイドル……しかし自宅からの配信によって思わぬプライベートがチラ見されてしまったりするそうです。

    まずはアイドルとしての彼女たちと、自宅での姿を見てもらいましょう。トップバッターは吉川さん。

     

    ライブ中の吉川さん

     

    部屋で籠もり中の吉川さん

     

    続いて里咲さんは……

    ライブ中の里咲さん

     

    部屋で籠もり中の里咲さん

     

    最後はみほたんさん

    ライブ中のみほたん

     

    部屋で籠もり中のみほたん

     

    やはり3人とも全然雰囲気が違いますね! ファンにとってはアイドルの私生活が垣間見れるのは嬉しいことですが……

     

    「みなさん配信が増えたと思いますが、ライブと違って配信では普段着ってことが多いですよね?」

    「配信の時は自分のグループのパーカー着てるんですけど、最近それを着てるのを忘れて外出しちゃってちょっと恥ずかしかったです」

    「『みなさーん! アイドルのみほたんですよー! みほたんがここにいまーす!』って喧伝したい人……みたいに思われたらイヤですもんね」

    「今日みたいなネットでの取材も増えたんですけど、メイクと上着だけちゃんとしてて、下はジャージとか多いですね。映らないから。今も下はスパッツなんですよ!

    「わたしも下はだらしない格好のこと多いです。とても人に見せられない……」

    「みんな下はちゃんとしたの履いてないんじゃないかなぁ? 配信見てる人たちは、いかにアイドルを立たせて油断した服装を見れるか、頑張ってみてください!」

     

     

    「アイドル活動以外で、最近はじめたこととかありますか?」

    「これからなんですけど、そば打ちキットを買おうかなと思ってるんですよ」

    「定年退職後のおじさんがやるやつ」

    「ホームベーカリーは家にあるんで、次はそば打ちかなと」

    「わたしも普段作ってないものを作りたくなって、最近はトルティーヤの研究をするようになってきて」

    「薄いナンみたいなやつ! 小麦粉だからお金もかからなさそう」

    「そう、わたしにピッタリでしょ? でも正しい硬さがわからなくて、研究に研究を重ねて……やっと本物の味に近づいてきたんですが、わかったのは、わたしトルティーヤそんなに好きじゃないなって」

    「壮大な無駄……」

     

     

    「あと昔から競馬をひっそりやってたんですけど、これを機に表に出すようにしました。もともとが貧乏キャラで売ってるんで、貧乏+ギャンブルだとイメージ悪すぎるんで、表には出さない方がいいなと思ってたんです」

    「面白い! たしかにそうですね」

    「ありがたいことにJRAは中止せず競馬やってるんで、その辺を書くようにしたらちょっとだけ競馬好きのフォロワーが増えましたね」

    「そういうカミングアウトはわたしもありました。猫を飼いはじめたんですけど『猫を商売道具にしてる』と思われるのがイヤで言えなかったんです。でも自宅で配信するようになったら、どうせ鳴き声とか聞こえちゃうじゃないですか?」

    「急にカメラの前に来ちゃったりね。配信あるあるですよね」

    「だからネコ飼ってる情報を解禁したら、普段見えない生活の一旦が見えて喜んでもらいましたね」

     

    「この時期だから見始めたドラマとか漫画ありますか?」

    「わたしはアニメ『鬼滅の刃』を見始めました。普段あんまりアニメとか見ないんですけど、めちゃめちゃおもしろい! あと『バチェラー』にちょっと遅れてハマってます。出演者のインスタとかフォローしちゃいますね、あれは」

     

    『三国志』を読み始めました。“信用したら裏切られる”の連続で、めっちゃ人のこと信じられなくなります。あとは『ギルモア・ガールズ』っていう、特に何も起きない平穏な日常ドラマを見てます。こんな状況だから、今は平穏なものが見たい……」

     

    「ファンに教えてもらった『昼のセント酒』とか、『ジェームスメイの日本探訪』とか見てますね。あとわたしが『ゴールデンカムイ』大好きなので、自宅で暇ならこれ見て~!ってファンに宣伝してます」

     

    新しい出会いや選択の中から作り上げていくしかない

    「正直、今後の活動への不安はありますか? ストレスも溜まっていると思いますが」

    「5月のライブもなくなってしまったので、ファンの人ともだいぶ会えないことになったのが心配ですね。ずっと粒とるわけにもいかないので……」

    「これまで当たり前にあったことが出来てないので不思議な感じはします。でもわたしたちより、ファンの人の方がつらいんじゃないかな」

    「わたしはでかい声を出せないってストレスだったんだなって最近感じてます。今まで『歌いたい』ってそんなに思ってないつもりだったんですけど、はやくみんなの前で歌いたいな」

    でもインターネットがあってよかったというのは感じます。こんな状況でもやれることがある。会わなくてもできることもあるなって発見もあったし。この経験はコロナが落ち着いてからも活かせると思います」

    「確かに、コロナが終わっても、前と同じではなくなってる気がしますね」

    「みんな変わるしかない。新しい出会いや選択の中から作り上げていくしかないと思います」

    「このZOOM対談もですけど、いろんな技術が使えるようになってくるからそれにも期待したいですね。4DXの配信とかしたい!」

    「なるほど。こんな時でも前向きな姿勢、見習いたいですね。今日はありがとうございました! では最後にファンに伝えたいことがあればお願いします!」

    「なかなかライブ出来なくて皆さんに会えないのが申し訳ないんですけど、いつか落ち着いてライブできる時代が戻ってくると思うので、楽しみにしておいてください!ライブ以外だと、『粒展』とかもやりたいですね!」

    「ご飯をたべてお水を飲んでいっぱい寝て、健康に過ごしてください!安心して今まで通りのライブとかチェキ撮ったりしたいです」

    「おおむねわたしは元気に生きてますので、みなさんも元気で! できれば通販買ってくださ~い!」

     

    まとめ

    ライブ出来なくても、粒を数えたり、配信したり、物販したり、ファンにとってはそのすべてがアイドル活動。総じていえば「元気を与えること」がアイドルの仕事だと言えます。

    いつかまたいつも通りのライブが出来る日まで、お互い応援しあおう。それがアイドルとファンのコロナウイルス禍の中でのサバイバル法なのではないでしょうか。

     

    以上です。ありがとうございました!

     

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    この記事を書いた人

    大坪ケムタ
    大坪ケムタ

    1972年佐賀県生まれ。アイドルとかプロレスとかエロとかの雑文屋さんだったはずが、気づけば年間100本トークイベントやってたので、最近は「ライター/イベンター」が肩書です。帽子おじさん。

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