
朝、起きてすぐにスマホを観てしまう。
横になったまま各種SNSをチェックして気がつけばベッドの上で30分以上時間が経っている。
電車に乗っている時もスマホに夢中で、トイレに入っていても、歯を磨きながらだってスマホと共にある。一日のほとんどをスマホの画面を眺めて生きている。親の顔よりも見たスマホ。スマホと過ごした青春。

そんな生活をしていた時、ふと「スマホ(ネット)が使えなくなったらどうなってしまうんだろう」と思いました。ソワソワしてしまうのか、イライラしてしまうのか、このままだと急にスマホが使えなくなった時に何が起こるか分かりません。
なので、電波の届かない「海」を移動する船旅でスマホから離れてみることにしました。
なるべく乗船時間が長いフェリーを探す
なるべく長い時間をかけて船に乗ろうと思って探したところ、東京~徳島~北九州(新門司港)を結んでいる「オーシャン東九フェリー」という船を見つけました。
基本的には車や貨物を運ぶ船らしいですが、もちろん人だけの利用も可能で、旅好きの人たちのなかでは有名なフェリーらしいです。

そして北九州までかかる時間は、なんと約34時間!飛行機なら90分程ですが、この船はその22倍程の時間をかけてゆっくりと進みます。
ちなみに「オーシャン東九フェリー」が日本国内を移動する船で二番目に乗船時間が長いフェリーらしく、一番長いのは東京には停泊せず「名古屋〜仙台〜苫小牧」を結んでいる太平洋フェリーで、名古屋〜苫小牧間でかかる時間は約40時間!いつか乗ってみたいですね。
そしてホームページには、Wi-Fiはないし、携帯の電波も沖合いに出るとつながらないという表記がされています。
これで思う存分スマホのない生活をおくることができるはず。
いざ港へ

乗り場の最寄り駅の一つである、りんかい線「国際展示場駅」に到着しました。
今回のフェリーの乗り場である東京港フェリーターミナルは近くに駅がないので、車を持っていない人には手段が限られています。東京駅〜東京港フェリーターミナルを結ぶJR関東バスもあるのですが、本数が少ないのと、僕が心配性で早く乗り場に着きたかったので、駅からタクシーを使いました。

倉庫が立ち並ぶ風景を観ていたら10分程で東京湾フェリーターミナルに到着。周りには倉庫とコンテナしかなく、店が一軒も無いので、必要なものは事前に買っておいたほうがいいと思います。

早く着いたからなのか、かなり大きなターミナルの割に中に人が全然いません。ちらほらとお客さんは見かけたのですが、乗船の時間になるまで従業員の方を見かけることはなかったです。中は綺麗で整っているのですが、それ故に寂しい気持ちが増幅してしまいました。

発券機にQRコードを読み込ませてチェックイン。乗船券のプリントを受け取りました。今回はせっかくだからと個室を予約しました。WEB予約事前決済割引を使って34,430円。もちろん船に車を積まないのであれば、絶対に飛行機のほうが早いし安いのですが、僕には34時間かけて小倉に行きたい理由があるんです。

この船は基本的に毎日出港しています。365日、常にどこかにこの船がいる。普段は陸地の事しか考えてなかったので、すごいことだと思いました。
僕は日曜日の乗船なので東京を18時に出港して北九州の新門司港到着するのは明後日の早朝5時です。船の中で2泊することになります。ただ、そう言われてもまだ現実感が湧きません。
三階にある待合所には人がまったくいません。広めのスペースではありますが、自動販売機が数台とトイレがあるくらいで特にすることもなかったので、一応持ってきた酔い止めの薬を飲んで、1台だけ置かれているテレビで流れいたゴルフの大会を眺めつつ、つかの間のインターネットを楽しみました。
乗船開始時間が近づくと他の乗客が何名か現れましたが、ほとんどの人は車やトラックで事前に乗船するため、僕のように車じゃない人は約10名ほどしかいませんでした。繁忙期とかではないと、毎日これくらいの人数なのでしょうか。

これが今回乗る船「りつりん」です。
いざ乗船!

船へと繋がる通路で、やっとこれから34時間も船に乗るという実感が湧きました。実際、2日間連絡がつかなくなって仕事は大丈夫なのか、めちゃくちゃ揺れたらどうしよう、もし忘れ物があったらどうしよう…など、いろんなことを考えて少し不安になってきます。大げさに言えば、まるで宇宙に行くロケットに乗るような気持ちでした。
とはいえ、もう後には戻れません。

船に乗ると、乗務員さんから丁寧に船の説明を受けて個室の鍵を受け取ったので、自室へ向かうことに。
船内はいかにも船!って感じではなく、区役所や公共施設みたいな雰囲気で、中学生の頃に行った部活の合宿を思い出して不思議と安心感がありました。

船はワンフロアに全ての施設が揃っていて、作りもシンプルかつ上下の移動もないので、とても快適でした。
そして船内図にも書かれている「本船にはWi-Fiの設備はございません」の文字。きっと血眼になってWi-Fiを求める人がいるのでしょう。気持ちは分かります。

そしてここが2日間を過ごす2名用個室です。(※1名利用でも値段は同じ)
思ったよりも全然広いです!左側にある大きな白い板はベッドで、下げると2段ベッドのようになります。

テレビも付いてるし、床がカーペットなので常にゴロゴロできるのも嬉しいです。
ちなみにテレビは沖合いに出るとBSしか映らなくなりました。

ホテルによくある小さめの冷蔵庫も。

こちらが一番安価な2等洋室(相部屋)です。相部屋とはいってもカプセルホテルのように壁で囲まれた空間があるので、ある程度のプライベートは確保できます。

そしてこちらが翌日撮影した4名個室です。みんなでワイワイしながら船旅をするのも楽しそうですね。

入口で説明を受けた際に、到着する新門司港は近くに駅もなく、電車やバスの接続がないため乗合タクシーを利用してくれと言われたので、まずはそのチケットを買いに行くことにしました。前日の15時までに買わないといけないですし、港への到着が早朝のため、これを逃すと完全に詰みます。

案内所とおみやげショップが一緒になっている場所へ。途中で寄る徳島の特産品や、フェリーのグッズなども販売していました。

オリジナルTシャツに少しだけ心を奪われつつ…

タクシーのチケットを無事に購入。これで早朝の港に一人取り残されることは無くなりました。

出港の時間が近づいてきたので展望デッキに出てみることにしました。

天気も良くて、レインボーブリッジや東京タワー。豊洲のタワマン地帯、葛西臨海公園など様々な景色を見ることができました。今からこの夜景を背にして旅に出るんだ。そんな気持ちがどんどんと大きくなってきます。

展望デッキに出る前にビールの自販機があったので反射的に購入しました。

定刻18:00。ついに船がゆっくりと動き出しました。夜の海風を浴びながら、だんだんと離れいく陸地に別れを告げます。
そして最初の見どころである、東京ゲートブリッジの通過です。

うわあああああああ〜〜〜〜〜!!!!!!!でっかい!!!
もちろんまだここは東京なんですが、何故かこの橋を境目に、今までとは違う場所に出てしまった様な気がしました。

さよなら東京。

記念撮影コーナーがあったので乗務員さんに撮影していただきました
グルメを楽しむ

さて、船も無事に動いたので、船内で一番の広さを誇る共有スペース「オーシャンプラザ」で、楽しみにしていた船内グルメを堪能するとしましょう。
ただ、東九フェリーは船内にレストランがないんです。(昔はあったらしいですが)
ではどうやって食事をするのかというと……

全て自販機なんです!!

ご飯系は基本的に冷凍食品になっていますが、種類が豊富で、パスタ、助六寿司、担々麺……

中華にホルモンに焼き鳥にカツサンド……

うどん、そば、おにぎりまであります。

さらにはカップヌードルに……

スープ系やお菓子におつまみ……

アイスまで!

さらに緑茶とほうじ茶は無料!
いつでも温かいお茶が飲めるのは地味に嬉しいですね。

そして忘れてはいけないお酒の自販機は2台設置されていました。

チューハイ系も取り揃えています。

ちなみに販売停止の時間帯があるので注意してください。
ドライバーが乗船することが多いからなのでしょう。

自販機の向かい側にはズラッと並ぶ電子レンジたち。自販機の種類ごとでアルファベット別に分けれており、基本的にワンタッチで調理が開始されるため非常に楽でした。人が多いと多少の待ち時間が発生しますが、ここは海の上。のんびりと待ちましょう。

ちなみにレンジ用のお皿や

調味料類も各種取り揃えています。マヨネーズまであるのは嬉しいですね。

・熱田 塩ホルモン (800円)
・フライドポテト(400円)
種類の多さにかなり悩みましたが、記念すべき第一食目はこのデッキでいくことにしました。
塩ホルモンは濃いめの味付けで、ビールにぴったり!量も多く、むしろ一缶じゃ足りないくらいのボリュームでした。ポテトも冷凍とはいえ、ちゃんとホクホクで美味しかったです。無料で使えるマヨネーズを添えていただきました。

普段ならテレビでYouTubeやTVerを視聴しながらご飯を食べるのですが、今日は窓から見える夜景もつまみにしつつ、ビールを煽ります。
ちなみに、まだ船が陸地に近いこともあり、スマホの電波は若干弱いながら使えることを確認しました。ただ普通に使ってしまったら旅の意味がなくなってしまうので、撮影をする時以外は見ないようにしています。

ホルモンとポテトだけだと物足りなかったので、再び自販機の前で熟考をしてチャーシューまんを購入。人はシェフの写真が載っている商品に弱い。

・チャーシューまん 3ヶ入(500円)
これが大当たりでした。しっかりと味付けされたチャーシューとふわふわの饅頭がベストマッチ。
ボリュームも程よく500円で満足度が高かったです。

・北海道十勝ポップコーン(300円)
段々と酔いも回ってきて、自販機で買うこと自体が楽しくなってきてしまい、さらにポップコーンも購入。電子レンジで温めるタイプのポップコーンは自宅でよく作っているので、上手に作れると思っていたのですが、自宅と違って業務用はワット数が高く、若干焦がしてしまいました。焦げの苦みを噛み締めながらレモンサワーで流し込みます。
実際船って揺れるの?

揺れ対策で椅子が地面と繋がれていました
船の揺れについてお伝えすると、僕が乗船している間は天気も良く波も低かったこともあり、大きな揺れを感じることは一度もありませんでした。ただ、エンジン音と振動がずっと続くので常に体が小刻みに揺れている感覚はありました。それもある程度したら慣れましたが、最初は「これがずっと続く!?」とびっくりしました。
御手洗いにも、ちゃんと対策があります。
実際、揺れについては天候次第で大きく状況が変わると思いますので、ある程度は運の要素も大きいかと思いますが、少しでも揺れが苦手な方は酔い止めを飲んでおいたほうがいいかもしれません。(船内の自動販売機でも販売されています)
船内で楽しむ

いい感じにお腹もいっぱいになったので、オーシャンプラザの横にあるゲームコーナーへ行ってみることにしました。
スマホが使えない今、数少ない船内の娯楽です。

そこまで広くはない一室にスロットマシンが5台、そして奥には謎のプライズマシンが置いてありました。

景品は、ラブブや足がウネウネと動くイカのおもちゃなど、ちゃんと流行を意識したラインナップ。

その中でも一際目を引いたのが、この猫です。
この表情なに?無?あと体が船?船と猫が超合体したキャラ?かわいい!!かわいい!!と興奮していしまい、微弱な電波になっているスマホで調べたところ、阪九フェリーというフェリーの会社が作った「ふねこ」というキャラクターでした。
あっ、スマホを使ってしまった…。
長年のクセで、知らないことがあるとすぐにスマホで調べてしまうんです…。

阪九フェリーHPより
これは思い出として絶対にゲットしたい!!!!!
気がつけば100円を入れていました。

ゲームのルールは簡単で、先端に丸いオブジェが付いた棒を上と右ボタンで動かして、最後に止まった位置から先端に伸びる丸いオブジェが自分が、欲しい景品の番号の穴に奥まで入れば景品ゲット。
しかしそう簡単にはいかず…

入りそうで入らない……。
いや、分かってはいたんです。こういうゲームは実力だけじゃないって。たぶん設定金額に達するまで微妙にズレるようになってるって…。
結局1,500円程使って、取れる気配すらないので諦めました。

そんな顔で見ないでくれ……。出してあげられずごめんよ……。

あと、まったく経験のない「まどマギ」のスロットに100円入れたらいきなり大当たりになってしまい、誰もいないゲームコーナーで「本当に?」ってくらいの爆音で音楽が流れ出して焦ったりもしました。(大当たり後は、進め方がよく分からないのでクレジットが一瞬で全部なくなりました)

その後は、リラクゼーションスペースでのんびりしたり

部屋のテレビで流れている船内の注意喚起映像をぼんやりと眺めたり

お風呂に入ったりして過ごしました。撮影はしませんでしたが、かなり広めでお湯の温度もしっかりと熱いし、シャワーの水圧もちゃんとしているし、窓から陸地の夜景を遠くに眺めながら入れて本当に最高でした。しかも24時間入れます。

ランドリールームも完備しています

お風呂から出たら小腹が空いたので、再びオーシャンプラザへと足を運んで夜食を物色。

・かき揚げそば(550円)
かわいい形のかき揚げが乗っているそばを食べました。冷凍ながらにコシもあって美味しかったです。

部屋でテレビを見ながらゴロゴロ。揺れも少ないからなのか体が慣れてきたのか、だんだんと自分が海の上にいることを忘れていきます。
この頃には船が沖合に出たのか、スマホの電波は完全になくなっていました。

眠くなってきたのでベッドを出してみました。
11月にしては掛け布団が頼りなく見えますが、館内は暖房がしっかりと効いていて、とても快適です。
普段なら寝る前にSNSをぼーっと眺めてしまうのですが、電波がなければ見ることもできません。
軽く読書をして、23時頃に就寝。
海の上で目を覚ます

早朝5時30分。いつもとは違う環境だからか、早く目が覚めました。
最初は寝ぼけていて自分がどこにいるのか分かりませんでしたが、エンジンの振動と心地の良い揺れで自分が海の上にいることを思い出します。そして窓のカーテンを開けると、そこには一面に広がる海。

思わず見惚れてしまいました。海と空と光だけの景色。人工物は一つもありません。あまりに自然が襲ってきて逆に怖くなるほどでした。
もしここで一人ぼっちになったらどうしよう…とか考えてしまいます。

展望デッキに登ってみました。気持ちがいい。なんとなく言っちゃう気持ちがいいではなく、本当に気持ちがいいってこういう事を言うんだって体で実感した気がします。

船の現在位置は和歌山県まで来ていました。ゆっくりと進んでるとはいえ、確実に遠くまで来ています。

・スパイシーハンバーグカレー(800円)
・ドライブイン鳥の鳥スープ(170円)
自然を堪能していたらお腹が空いてしまったので、朝ごはんはがっつりと食べることにしました。
選んだのはハンバーグカレーとフリーズドライの鳥スープです。

玉ねぎの甘味が際立つ感じのまろやかなカレールーと、食べ応えのある大きなハンバーグとの相性が良く、あっという間に完食。朝の海を眺めながら食べるカレー、なんて贅沢な時間なのでしょうか。

オーシャン東九フェリーの4隻ある船の1つ「しまんと」とすれ違いました。
ちなみに、船とすれ違う時などは船内放送で教えてくれます。

時刻は13:10。オーシャンプラザでのんびりと読書をしていたら、定刻よりも少し早く経由港である徳島港へと到着しました。

船からは、東京から運ばれてきた車やトラックが出ていきます。
ここでは1時間ほどの停船となりますが、一時的に下船することはできないので船の上から徳島を楽しむしかありません。
船内に戻って、何か徳島の食べ物がないか探してみると…

・アワライズ すだち(190円)
自動販売機に「徳島限定」と書かれた見たことのない飲み物が売っていたので購入してみました。

阿波踊り専用エナジードリンク!?
どうやら徳島を代表する伝統芸能である阿波踊りで最高のパフォーマンスを発揮するために開発されたエナジードリンクらしく、徳島県内の自販機等で販売されているものだそうです。すだちの風味が効いていて、普通のエナジードリンクよりもキリッとした味わいがあり、とても美味しかったです。
またいつか徳島をちゃんと楽しむことにして、今回はこれで徳島を堪能したことにしましょう。

二日目も船の揺れはまったくなく、とても穏やかに過ごすことができました。

徳島でほとんどの人と車が下船していったのか、オーシャンプラザには人がほぼおらず、北九州まで向かう乗客は恐らく10人くらいだった気がします。
広い船内がほぼ貸し切りのような状態でした。

時刻は14:00。朝にカレーを食べてしまったのでお腹が空くまで少し時間がかかりましたが昼食にしようと思います。
昨晩から気になっていた助六寿司を食べてみることにしました。冷凍の助六寿司は人生初です。

恐る恐る電子レンジに入れて温めます。

・助六寿司(600円)
レンジから取り出して袋を開けると、出てきたのはきれいな助六寿司!これは美味しそうです!
しかし、一口食べた瞬間に、その期待は驚きに変わりました「熱々すぎる!!!」

規定の時間を守ってレンチンしたはずなのですが、とにかく熱い。米の芯まで熱々です。熱を帯びた酢飯の悲しさよ。
お腹は空いていましたが、しばらく景色を眺めて少しだけ冷ましてから食べました。

熱々助六寿司を食べたらなんか曇ってきました。熱々助六寿司の呪いかもしれません。

再び、ゲームコーナーで「ふねこ」のぬいぐるみをゲットしようと思いましたが…

無理でした…。
絶対にいつか助けに来る。そう心に決めました。

部屋で読書をしていたら、あっという間に辺りが暗くなっています…。
今回の船旅のお陰で、今まで積んでいた本を読み終えることが出来ました。基本的に電波がないかつ娯楽もない状況なので、作家の方とかが強制的に原稿を書くという目的で乗船するのもいいかもしれません。ただ、もし揺れがすごかったらおしまいですが。

翌日は朝5:30に新門司港へと到着してしまうので、この旅の最後の食事をすることにします。福岡の企業であるピエトロのパスタコーナーで特に気になったこちらにしました。

・ピエトロ 絶望スパゲティ(850円)
これが今回の船旅グルメのNo.1でした。しっかりとオイルをまとった鰯と、細かく刻まれた玉ねぎ、人参、セロリの甘みが口の中でじんわりと染みてきます。
食事としても満足度が高いし、さらにはツマミとしても最高です。こんなことなら赤ワインのボトルを持ち込めばよかった…。
最後の一口をいとおしむように食べました。
(※ちなみにこのソースはレトルトでも販売しているそうなので必ず買います)

・本枯節天(350円)
最後の食事と言いましたが、船旅が終わってしまうのが名残惜し過ぎて、かごしまのさつま揚げがレトルトパックに入った「本枯節天」も買ってしまいました。乗船前にコンビニで買っておいた日本酒「菊水ふなぐち」を冷蔵庫で冷やしておいたので、部屋で船旅の余韻に浸りながらいただきます。

鰹の風味がしっかりとしていて、日本酒と合います。

そんなこんなで時刻は22:00。船の上で2日間を過ごすなんて、乗船前は「きっと長く感じるだろう」と思っていたのですが、人間どんな環境でも慣れてしまうものなのですね。あっという間に時間が過ぎてしまいました。
そしてこの頃にはスマホが使えないことが当たり前になっていて、ふとした瞬間にスマホを手に取ることが無くなっていました。今目の前にあるものだけを見る。そして考える。当たり前のことだけど、それが普通にできるようになってちょっと嬉しかったです。
さて、寝坊したら大変なので、寝ることにします。
ついに34時間の船旅が終わる

朝4:00に目が覚めました。静寂です。航行中はずっとエンジンの振動があったのですが、その振動がなく空調の音だけが聞こえていました。
現在地を確認したら既に新門司港の近くに来ているようで、どうやら早く着きすぎたからなのか港の手前でエンジンを切って停泊しているようでした。
窓の外を見ると、工場や倉庫、そして北九州空港の光が輝いています。

最後にもう一度お風呂に入って体をサッパリとさせて、部屋をきれいに片付けます。
そして5時頃には船内放送で下船準備をしてオーシャンプラザに集まってくださいという放送が流れました。個室利用の人は部屋に回ってくる乗務員さんに鍵を返却してから向かいます。

ほぼ定刻通りの5:30。新門司港に下船するためのタラップがかけられました。

約34時間ぶりの地上です。久しぶりの揺れていない地面を噛み締めながら歩きます。
果たして、最初に見える景色はいったい何なのか…

パチンコとスロットでした。

約2日間、何一つトラブルもなく北九州まで運んでくれたフェリーりつりんに感謝を。

そして、乗り場を出たところで待っていた乗合タクシーに乗り込みます。
ちなみに徒歩で下船したのは僕含めて二人だけでした。

約15分程でJR門司駅に到着。
門司区のマスコットキャラクター「じーも」がお出迎えしてくれました。かわいい…。

記念写真を撮った

早朝にやってる店が少ない門司駅周辺で時間を潰すのは難しいと思い、小倉駅まで向かうことにします。

早朝の小倉駅

・かしわごぼ天 3本(税込799円)
※店員さんのミスでごぼ天が5本入ってます
24時間営業をしていた「資さんうどん」で朝食をとりました。ごぼ天3本を注文したはずが、店員さんのミスでごぼ天が5本になるという嬉しいアクシデントがあり、ありがたくいただきました。
これで一応九州を楽しむこともできたと思います。(本編は船なので)
そして……

・・・・。

・・・・。

・・・・。

90分後には東京にいました。
あんなにゆっくりと34時間かけて移動した距離をたったの90分で…。
あまりに早すぎてワープしたのかと思ったくらいです。
まとめ

初めての長時間の船旅ということもあり不安だらけでしたが、実際には手続きも乗船もかなり簡単で何故今まで気軽に船に乗らなかったんだろうと思うくらいでした。
移動自体には時間はかかるのですが、移動自体が旅の本編になりえる体験ができますし、船内にはゆっくりとした時間が流れている感じがして、「何もない状態でゆっくりしたい」「なにかに集中したい」という人にはかなりオススメだと思います。
ちなみに…翌日の朝には相変わらずスマホをいじってしまいました……。
オーシャン東九フェリー公式サイト
https://www.otf.jp/
※記事中に出てくる価格は2025年11月時点での価格です。














































