こんにちは!ヨッピーです!
本日はなぜか、アイスクリーム万博こと「あいぱく」で働かされております。

 

そして今日はこの、ソフトクリームを持ったおじさんの話がメチャクチャ過ぎてやたらと面白かったのでその話をさせてください!

 

アイスマン公式X

実はこのおじさん、「アイスマン」「アイスマン福留」の名前で活動する、日本初のアイス評論家なのです。テレビにもたくさん出ているので見かけた事がある人も多いかもしれない。

 

そしてアイスマンさんのもうひとつの顔がアイスクリーム万博こと「あいぱく」の主催者です。

今日は僕の友達がこちらのイベントで麻婆豆腐のキッチンカーを出店するのでそのお手伝いに来ております。

あいぱくは全国各地のご当地アイスクリームがその場で食べられる、言わば「アイスクリームのフェス」とも言えるイベントで全国各地で開催しており、毎回とんでもない数のお客さんが来場します。

この日は西新宿での開催で、「初めての真冬開催のあいぱく」という事でお客さんが来るか心配していたそうなのですが、ご覧の通りたくさんの人が遊びに来ております。

 

普通に考えれば「デカいイベントの主催をして、アイス評論家としてテレビにもたくさん出てて、さぞかし儲かってるんだろうな」って思うじゃないですか?

でもこのおじさん、まじでメチャクチャなんですよ。

今日はぜひ、その話をさせてください。

 

 

アイスマン誕生秘話

アイスマンさんとは元々面識があったんですが、この間たまたま飲み屋さんで遭遇した時にお話を聞いて、「面白すぎるからぜひ記事にしたい」ってお願いしたんですよね。今日はよろしくお願いします。

いやー、光栄です!何から話せば良いでしょうか?

「アイス評論家」になった経緯から聞いてもいいですか?

とりあえず順番に言いますと、工業高校を出て最初は六本木の台湾レストランのお店に就職したんですよ。でも「こんなのやってらんねーな」って思って3ヵ月で辞めたんですね。そこから長距離トラックのドライバーになったんです。

まあ、手っ取り早く稼げますもんね。

そうそう。でもこれも全然向いてなかったんですよ。4時間かけて荷物を運んで、着いてから荷台を開けたら空っぽだったりして。「え!?なんで!?荷物を盗まれた!?」ってめちゃくちゃ焦ったんですけど、よく考えたら単純に僕が荷物を積み忘れてたんですよね。

 

面白すぎる。致命的じゃないですかそれ。

そうなんですよ。しかもこれを何回かやってるんですよね。「あ、また積むの忘れてた!」って。一生懸命やってるのに!

まあ、僕もそういうミスをやらかしがちな人間なのでわからなくもない……。

それで、「トラック向いてねーな」って思いつつ、「じゃあなんの仕事しようかな」って考えてたら雑誌に「これからはインターネットの時代だ」って書いてあったんですよ。30年前くらいかな? それを鵜呑みにしてパソコンを買って、「パソコンを買ったからプログラマーになろう」と思ったんですよ。とはいえ当然こっちは未経験だからなんにもわかんなくて。とにかく面接を受けたんです。

そんなの通るわけないですよね?

そりゃもう断られまくりましたよ。断られるどころか「あなたは何を考えてるんですか」とか「プログラマー舐めてる?」って怒られたりするぐらいで。ドライバーしながらだから、面接に作業着で行ったらびっくりされました。「未経験で今はトラックのドライバーです。プログラムはなんにもわかんないけど、とりあえず月30万は欲しいです」って言ってたらそりゃ落ちますよね。何十社って受けました。

でもその頃になると、「面接を受けるのが趣味」みたいになってくるんですよね。仕事の息抜きに面接に行くっていう。

どういうメンタルしてるんだろう……。

面接で怒られたり落とされたりしてもぜんぜん落ち込まないんですよねなぜか。でも買ったパソコンを触ったりしているうちに用語とかもなんとなくわかるようになってきて、いよいよ面接に受かったんですよ。

当時月の手取りが13万とかだったんですけど、当時もう家を買ってたんでローンもあるし、13万じゃぜんぜん足りないのでマックの深夜清掃のバイトをしながら働いて。

そしたら、国の支援制度みたいなやつでWEB制作の講座をやってたのでその講座を受けて、「よし、これで独立しよう」って思ってWEB制作の会社を立ち上げたんですよ。バカなんでしょうね。普通に考えて上手く行くわけないじゃないですか。

金融公庫で目いっぱい借金して、オフィスも借りて、社員も4人雇ったんですよ。そしたらすぐ行き詰まりました。

でしょうね。ちなみにこちらが、当時アイスマンさんがやってた会社「変態企業カメレオン」のHPです。

・変態企業カメレオン

 

当時カメレオンで提供していた、ウソの免許証が作れるサービス「妄想ライセンス」で作ったUFOの運転免許証

 

これまたその時に作った「山吹色のお菓子」。贈答用だそうです。

 

 

日本初のアイス評論家が爆誕


まともにやっても当然儲かるわけがないので、「妄想ライセンス」とか、「バカサミット(https://www.baka3310.com/ )」とか変なことも色々やったんですけど全部ダメで、結局オフィスの家賃も払えなくなって「あー、詰んだな」って思いました。借金もあるし。家も売っちゃったし。

活動拠点が無くて困ってたら家入一真さんが面倒見てくれて。

家入 一真さん! GMOペパボやCAMPFIREの創業者であり、元代表取締役社長ですね。実業家、投資家として有名な。

家入さんが「今度シェアオフィス作るからそこを拠点にしたら?」って言うから、そこを拠点にしてコンビニアイスを食べた感想をひらすらブログに書いてました。

それでせっかくだし、と思って「コンビニアイスの評論家」を勝手に名乗って、報道機関にリリース打ったんですよ。「日本初のコンビニアイスの評論家です」って。評論家でもなんでもないのに!

そしたらめちゃくちゃ問い合わせが来て、アイスメーカーさんと対談を組まれたんですよ。「これはヤバい!」と思って慌ててアイス100種類食べましたもん。とりあえず100種類食べておけば恰好はつくかな、と思って。

すさまじい見切り発車ぶりですよね。これまでの行動の全てが見切り発車で本当にすごい。

いや本当にバカなんですよ。あんまり深く考えずに「とにかくやっちゃえ」って感じで動いちゃうんです。ただ、アイスは題材が良かったんですよね。アイスの評論家を名乗って食べている内にどんどんアイスに興味が湧いてきて、めちゃくちゃ勉強したんですけど、それが本当に楽しかったんです。

「アイスクリーム流通新聞」っていう業界紙があるんですけど、何十年分の貴重な資料を借りて全部読みましたし、国会図書館にも通って色々調べてるうちに面白くなってきてどんどん詳しくなりました。それでテレビにもたくさん呼んで貰えるようになって。

 

これ、持ち上げるつもりで言うわけではないんですけど、「アイス評論家」っていうポジションはめちゃくちゃ良いですよね。

最近、地上波テレビでは「コストコのおすすめ商品」とか「ドンキホーテのアイデア商品」とかめちゃめちゃ紹介されるようになったじゃないですか?あれの先駆けになってるのはアイスマンさんの「コンビニアイス」だと思います。身近な商品を紹介する番組が明らかに増えた。

ですよね!?それまでの「テレビで取り上げられるスイーツ」って、代官山のケーキ屋さんとか銀座のパフェとか、オシャレで高級なやつが多かったんですよ。でも、普通の人がそんなの見せられたところで簡単に食べに行けないじゃないですか。

コンビニアイスなら番組見たあとにすぐ「食べてみよう」って行動に移せるし、だからこそ気になって視聴者も見ちゃうんですよね。「銀座で美味しいパフェ」より、「コンビニで一番おいしいアイス」の方が気になるじゃないですか。東京に住んでない人も見るわけだし。

それに、夏になると絶対テレビでアイス特集組まれるし、そういう時には呼んで貰えるので定期的に仕事が入ってくる良いポジションだな、と思ってます(笑)

その、「アイスの勉強が楽しかった」っていうのはなんでなんですかね?もともとの性格なのかなぁ。

子どもの頃はいわゆる「昆虫博士」みたいな感じだったんですよ。家にあった図鑑を穴があくほど見てたので昆虫にはすごい詳しかったんです。

僕、父子家庭で育ってるんですけどいわゆる「カギっ子」だったので夜までひとりで遊んでいる時間が長かったんです。

ああ……。

 


だから、逃避行動みたいな部分があったのかもしれないですね。図鑑を見て自分の世界に閉じこもる、みたいな。

保育園もいつも遅番でね。仕事を終えた父親が遅くに迎えに来るんですけど、お腹空いてるから、帰りにたい焼きとかあんまんとかを買ってくれて、それを食べるのが日課だったんです。

そうなると「ヤマザキと中村屋は黒ごま風味のこしあんで、木村屋はつぶあんのみ(※当時)」とか詳しくなってくるんですよね。その頃からずっと甘党で甘いものが好きなので、それが原点なのかもしれない。

友達と遊ぶよりアリを観察したり図書館で図鑑を読んだりするのが好きだったし、蜂を飼ったりイモリを飼ったりしてましたし、「調べるのが好き」「甘いものが好き」という特性が混ざったんだと思います。

じゃあ、いよいよ「アイス」っていう天職に出会ったわけですね。

そうです。とは言え、ブログ書いたりたまにテレビ呼ばれたりするくらいで食べてはいけないので、また「何しようかなぁ」って悩んでたら当時「肉フェス」とかが流行ってたんですよ。それで「これだ!」と思ってアイスのフェスをやろうと思ってはじめたのが「あいぱく」です。

よっ!待ってました!

 

 

そしてあいぱくへ……

第一回はラフォーレ原宿でやったんですよね。もうその頃はアイスに相当詳しくなっていたので、日本中の美味しいアイスを集めてお客さんに届けよう、って。

「1(あい)8(ぱ(9)く」で189種類のアイスを売ろうと思ったんですけど、流石に189種類は厳しかったのでなんとか100種類は手配して。

持ち帰り用に保冷袋なんかもたくさん発注してね。「1万人は来るだろうから1万袋作ろう」と思って作るんですけど、その保冷袋に400万円かかったんですね。更に、当時実績もなんにもないから全国からアイスを集めるって言ったって全部買い取りなんですよ。

うわーーー。リスキーな事するなーーーー。で結果はどうだったんですか?

それはもちろん―

 

大赤字ですよ

でしょうね

アイスもめちゃくちゃ余っちゃって。冷凍庫に保存しなきゃいけないから保管料も月15万円くらいかかって高いんですよ。結局1000万くらいの赤字を出しちゃった。「あーー、詰んだな」って思いました。

二度目の「詰んだな」が出た。

ただ、大赤字だったのは事実なんですけど、メディアからの反響はすごかったんですよ。地上波テレビもたくさん来たし、雑誌にも取り上げられたし、ニュースにもなったんです。だから、外から見ると「大成功したイベント」みたいに見えるんですよね。大成功どころか大失敗なのに。

それで百貨店とかから問い合わせが来るんですよ。「ウチでもやってください」って。百貨店って、若いお客さんを集めるのに苦労してたので、あいぱくはうってつけなんですよね。若い人たちや子どもを連れた家族連れがたくさん来るから。

なので「ウチでもぜひ!」って言って頂くんですけど、「無理ですよ。大赤字なんで」って返信してました。そしたら鹿児島のアミュプラザさんが、「赤字だから無理ってことは、赤字をウチが補填すればやって頂けるんでしょうか?」って言ってくれたんですよ!

おおおおーーー。

それで、「もちろん!赤字を補填してくれるなら出来ます!」って言って、第2回は鹿児島のアミュプラザでやったんですね。そしたらなんと、6日間で10万人が来たんです!

10万人はハンパねーな!しかも鹿児島で!

そうなんですよ。ラフォーレの時は「とは言っても東京でしょ?」くらいだったのが、「鹿児島でこれだけ人が来るならウチも!」みたいな感じで、もう日本全国から問い合わせが来るようになったんですよ!

そしてバカの僕も流石に学習するんで、色々仕組みを変えたり、なんとか赤字が出ないように改善しながらあちこちで続けてるのがあいぱくなんです。これはちょっと自慢させて欲しいんですが、百貨店のイベントで集客が多いのって、北海道物産展とあいぱくなんですよ。

おおおーーーーー。北海道物産展と並ぶんだ。それは本当にすごい!

でしょう?

そしたらいよいよ儲かるフェーズに入ってきた、っていうことですか。

いや全然。借金も残ってます。結局、なにか思いついちゃうんですよ……。こういう出し物をしたらお客さんが喜んでくれるんじゃないかとか、色々やってしまうから……。ただ、かなり安定はしてきました。集客もだいたい読めるようになってきたので在庫をめちゃくちゃ余らせたりすることもなくなりましたし。

でも、お話を聞いてると「安定してくるとなんか別の事がしたくなる」っていう癖があったりするんじゃないですか?

よくわかりますね。おっしゃる通りです。アイス、特にソフトクリームって日本だと大手メーカーの力がめちゃくちゃ強いので、日本人がソフトクリームの味を想像すると全部それになるんですよ。

でも、高温殺菌して大量生産してるソフトクリームってミルクの風味が飛んじゃう。原料を牧場から直接仕入れて、「カルピジャーニ」っていう、「ソフトクリーム界のフェラーリ」って呼ばれてる機械で作ったらもっともっと美味しいんですよね。「本当に美味しいソフトクリーム」を食べたことない人はまだまだ多いと思います。

 

これがこだわりの原料と、「ソフトクリーム界のフェラーリ」ことカルピジャーニの機械で作る「フラワーソフト」。

「この美味しいソフトクリームを、もっともっと日本に広げよう」と思って、原宿に「あいぱくTOKYO」っていう実店舗を出しました。しかも竹下通り!

 

あいぱくTOKYO 原宿店

住所|東京都渋谷区神宮前1丁目20−4 Axia原宿 103C →MAP

営業時間|11:00~19:00

定休日|火・水曜日、年末年始

うおおおおおーーー。賭けに出ましたね!でも、「あいぱくTOKYO」っていう名前からして、最初から多店舗展開を狙ってますね?「あいぱくOSAKA」とかゆくゆくは増やしていこうっていう。

まさにそうです。我々にはあいぱくのノウハウがありますし、我々のイベントには何万人っていうお客さんが来てくれるんですよ。それが原宿の竹下通りっていう一等地にお店を作ったらそりゃあ行列店になるぞ、って思うじゃないですか?

だから、行列を捌くためのパーテーションとかも色々発注してからお店をオープンしたんですけど、結局パーテーションを一回も使いませんでした

ウケる。笑っちゃダメなんだろうけど。

フェスやるのと実店舗やるのは全然違うノウハウなんですよね……。気付くのが遅かったんですけど……。実店舗はね、家賃もかかるし人件費もかかるからどんどんお金が出てっちゃう。正直、かなり苦戦しています。こんなはずじゃなかった……。

うーむ、カルピジャーニで作ったクラフトソフトクリーム、ぜひ食べて欲しいから閉店前にこれを読んでる皆さんはぜひ、あいぱくTOKYOへ……!

 

ぱくっ……

 

濃厚でフワフワで美味い!

 

なんでだろう。お店の場所をGoogleマップで見たら竹下通りから少し横に入ったところなんですね。立地の問題もデカそう。

そうなんですよ。竹下通りって、あのメインストリートはとんでもなく混んでるのに、一本ズレるだけでガクンと人流が落ちるんです。これは想定外だったな……。

事前調査したら簡単にわかる話な気がするんですけど……。

結局、僕がバカなんですよ……。

 

というわけで破天荒というか「行き当たりばったり」「見切り発車」という言葉がこれほど似合う経営者はなかなかいないと思うのですが、そんなアイスマンさんは「死ぬまでにアイスの博物館を作りたい」という野望を持っているそうです!

そのためにもぜひ皆さんも「あいぱく」及び「あいぱくTOKYO」に遊びに来てください!
まだまだ寒い時期ではありますが、急いで食べに行かないとそのうち閉店しちゃうかも!?

 

あいぱく/アイスクリーム万博 は2026年も各地で開催!

現在開催が決定しているのは―

▼3月26日~3月30日
京都府(京都市勧業館「みやこめっせ」)

▼4月24日~5月6日
東京都(新宿住友ビル 三角広場)

▼他、各地で開催予定

※開催スケジュールについては、確定次第 公式HP公式Xで随時更新されます! フォローしてチェックしましょう!