はじめまして。フリーライターの杉浦圭と申します。

趣味は街歩き、特技は引越し、得意なスポーツは散歩です。大学進学以降、転職や転勤などを機にさまざまな土地を練り歩いてきました。現在は東京で取材や執筆をしながら、日々散歩に勤しんでいます。

そんな楽しい東京生活を始めてから早5年、大抵の観光地には足を運びましたが、なかでも上野浅草は非常に魅力あふれるエリアで何回行っても飽きません。上野は美術館が集まるアート散策にもってこいの街。浅草は観光だけでなく、食べ歩きも楽しい名店ぞろいの街です。

ただ、最近目が悪くなって医療用サングラスをかけ始め、外を歩く際には転倒防止用の杖も手放せなくなりました。そうすると、今まですんなり歩いていた街が全く違って見えるんですね。

思わぬ所でつまずきそうになったり、歩くスピードが遅くなったりと、「街の歩きにくさ」が際立つように。一方で、ゆっくり歩くようになり、今まで素通りしていたものに気が付くようになったのも事実です。

そこで、今回は私の好きな上野〜浅草の街を「杖+サングラス」の状態で散歩してみることにしました。私はこれを『杖さんぽ』と命名して日々活動しています。

この杖さんぽを通して、観光地としての顔だけでなく、いつもと違った視点から見た“新しい上野〜浅草の顔”をご紹介します。個人的におすすめの観光スポットなども紹介しているので、旅の参考になれば大変嬉しく思います。

<目次>
上野駅から浅草通りを歩く
・純喫茶がひしめく上野の名店「古城」
・銭湯の街・台東区を代表する老舗「寿湯」
・元フレンチシェフが営む人気ラーメン店「稲荷屋」

かっぱ橋道具街を歩く
・かっぱ橋道具街の玄関口「ニイミ洋食器店」
・お土産にもぴったりな食品サンプルの「東京美研」

かっぱ橋本通りでおいしいお店に寄り道
・“魔性の味”が病みつきになる喫茶店「お休み処 オンリー」
・自家製酵母がこだわりの人気パン屋「食パンですよ」

浅草寺から仲見世通りを歩く
・浅草に来たからには「浅草寺」でお参りを
・浅草ならではの個性的すぎるお土産は「ダイコクドラッグ」で買おう

 

上野駅から浅草通りを歩く

早速、上野駅から浅草まで散歩してみようと思います。スタート地点は、入谷(いりや)改札前の「ジャイアントパンダ像」です。彼は高さ約3m・重さ約300kgと圧倒的なインパクトがあるにも関わらず、駅の隅にあるからか存在感は薄めです。ちなみに子パンダはお出かけ中とのことでした。

改札を出てすぐ目の前に広がるのが、上野駅の東西を結ぶ自由通路「パンダ橋」です。夏の西日に照らされて道が光り輝いています。

私は「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」という勝手にまぶたが閉じたり光がまぶしく見えたりする目の病気を持っているのですが、パンダ橋は照り返しが強すぎるのであまり渡らないようにしています。光を直視すると、ラピュタのムスカのように目が痛くなってしまうんですね。

上野駅の東側にはペデストリアンデッキが広がっています。上京したての頃は、タコ足のように延びる通路に惑わされることがしばしばありました。

ここもパンダ橋同様、照り返しが強い上に階段が多いため、晴れの日はあまり歩かないようにしています。そのため、上野駅に行く際はもっぱら地下経由です。

このペデストリアンデッキは狭い階段も多いので、いつも手すりを鷲づかみしています

杖を持ち始めてから、地味に手すりのありがたみを感じ始めました。私は右利きなので左手で手すりを持つのですが、地元の関西に帰るとエスカレーターの立ち位置が右側になるので、杖の持ち替えに一瞬手間取ります。

スムーズに乗り降りする良い方法がないか今も模索中です。もしご存知の方はぜひ教えていただけると大変助かります。

今回は、上野駅の東側にある「浅草通り」を歩いて浅草寺を目指すことにしました。何か良い感じのものがあれば都度近寄ってみます。この歩道は歩行者用と自転車用に分けられているので歩きやすいですね。

私は普段、医療用サングラス(遮光メガネ)をかけて生活しています。これは、まぶしさの要因となる短波長光(紫外線+青色光線)をカットしたメガネで、見た目は普通のサングラスとほとんど変わりません。

たまに「夜は遮光メガネをかけなくてよいのでは?」と聞かれるのですが、実際のところは車のライトや信号がまぶしいので外せないのが本音です。夜道は暗い路地だとほとんど見えないし、明るい場所だとそれはそれでまぶしいし、なんとも厄介なんですね。そう考えると、昼間は上を向いて歩く大チャンスです。

すると早速、見逃せない看板を見つけました。店名の上に「高級喫茶」と書かれています。私は高級喫茶に目がないので入ってみましょう。

入口がひっそりと地下へ続いています。「古城」という名前から既に高級感が漂っていますね。入口が暗いので、手すりのありがたみを感じながら入店します。

階段を降りると、鮮やかな内装に驚きました。豪華絢爛なシャンデリアに、光り輝くステンドグラスと、入口からは想像できないほど華やかな空間です。数多くのドラマのロケ地となっているそうで、地元住民と思われる年配の方や観光中らしき若者まで多くの人でにぎわっていました。

あまりにもゴージャスな空間に圧倒され、いつもは頼まないミルクセーキを頼んでしまいました。こうした新たな出会いも散歩の醍醐味です。創業時からある伝統メニューだそうで、アクセントのさくらんぼがレトロで可愛いですね。

喫茶古城
〒110-0015 東京都台東区東上野3丁目39-10 光和ビル B1F
https://x.com/kojyo_kyoko

 

古城でついまったりしてしまいました。先を急ぎます。

道中、下町らしい外観の歯医者を見つけました。名前が右横書きで「比留間歯科醫院」と書かれてあります。銅板の壁やレトロな窓枠から、長い歴史と下町情緒が感じられますね。

この浅草通りは、通称「仏壇通り」とも呼ばれています。文字通り仏壇店・神具店が軒を連ねており、その数は約50店近くあるそうです。こんなにあるとどこで仏壇を買おうか悩んでしまいますね。果てしなく続く仏壇店の並びを見送りながらずんずん歩きます。

上野駅のお隣、銀座線稲荷町駅に差し掛かりました。日差しが強いので裏路地を歩いていたところ、ある銭湯を見つけました。

台東区は銭湯が多い街で、「人口及び面積に対する軒数」の割合は都内一。この「寿湯」は、立派な建物に昔ながらののれんがかかった、懐かしい雰囲気の銭湯です。映画の舞台にもなったようで、たくさんの常連さんが出入りしていました。

私は銭湯に行ったことがないのですが、銭湯って明るいのでしょうか。もし入って明るかった場合、全裸でうろたえることになるので事前に確認が必要そうです。

寿湯
〒110-0015 東京都台東区東上野5丁目4-17
https://kotobukiyu.jp

 

さらに歩を進めると、私の大好きな「らーめん稲荷屋」がありました。私は上野を歩く際、必ずと言っていいほど稲荷屋に行きます。フレンチ出身の店主が営んでおり、個性的な限定メニューが人気の店舗です。

どのメニューも抜群においしいのですが、私は毎回「醤油背脂ラーメン」を頼んでしまいます。なぜなら抜群においしいからです。醤油のコクと多過ぎない背脂の旨みが相まってがっしり心を奪われます。稲荷町駅周辺はラーメン店が多いのですが、稲荷屋は特におすすめの店舗です。

らーめん稲荷屋
〒111-0041 東京都台東区元浅草2丁目10-13 島田ビル 1F
https://www.instagram.com/noodle_inariya/

 

ここでラーメンを食べてしまうと浅草までの道中で一杯ひっかけてしまいそうなので、気を引き締めて歩きます。仏壇通りはまだまだ続いており、「スイウン堂」の看板が光り輝いています。ちなみにここはタレントの山口もえさんのご実家です。

 

かっぱ橋道具街を歩く

スイウン堂を通り過ぎると、料理道具の聖地「かっぱ橋道具街」に到着しました。ここは食器や調理道具、のれんにエプロンと、食に関わるものなら何でもそろう専門商店街です。

左手に見えるどでかい男性は「ニイミ洋食器店」のシンボル「ジャンボコック像」。初めて見たときは、その大きさとやけにリアルな顔に度肝を抜かれました。今はもう慣れましたが、夜に見たときなんかはいまだに少しドキッとします。

こちらが夜のジャンボコック像です。アニメに登場するラスボスみたいな雰囲気がありませんか

ちなみに上の写真は、私がかけている遮光メガネ越しに見たジャンボコック像です。さらに強そうに見えませんか。かっぱ橋道具街は街灯が多いのであまり不自由はないのですが、このように夜間は暗くて見えにくいので、転ばないように杖を持って歩いています。

以前、夜に出かけた帰りに歩道を歩いていると、植え込みから何かが出ていてヒヤッとしたことがありました。もしかして何かの動物かもしれないと思いおそるおそるメガネを取ってみると、普通に雑草でした。こうした罠もたまにあるので、引っかからないよう注意が必要です。

話が脱線してしまいました。散歩に戻ります。

ニイミ洋食器店の品揃えはかなり豊富で、私はここでラーメン鉢とペッパーミルを買いました。そのほか、喫茶店でしか見ないミルクピッチャーや、実家によくあるグレープフルーツ搾り器など、「どこで買えるんだろう」と思うような商品がたくさんあるので、見ているだけでも楽しい店舗の一つです。

ニイミ洋食器店
〒111-8628 東京都台東区松が谷1丁目1-1
https://niimi1907.com

 

せっかくなので、かっぱ橋道具街を歩くことにしました。このストリートは道幅が狭くて、歩くのに苦戦しそうです。歩道にはみ出した商品にぶつからないよう注意して歩きます。

一度、歩行者とすれ違いざまに杖と相手の足がぶつかってしまったことがあり、細い道を歩く際はいつも神経を使います。いつか慣れるものでしょうか。

道中、圧倒的な存在感の店に出会いました。食品サンプルを取り扱う「東京美研」です。『食欲の演出家』というキャッチフレーズにも、思わずうなずいてしまう程のインパクトがあります。近寄ってみましょう。

ピカピカのぶどうや、つるりと光るリンゴは本物と見紛うほどのリアリティ。桃のさらさらとした表面の手触りまで想像できる程そっくりです

ケーキやクレープもバラエティ豊かなラインナップです

食品サンプルはお土産としても人気で、外国人観光客の姿をよく見かけました。日本土産で本物と同じサイズのクレープをもらったら度肝を抜かれるのではないでしょうか。家のどこに飾るか考えつつ、さらに歩を進めます。

株式会社東京美研
〒111-0035 東京都台東区西浅草1丁目5-15
http://www.office-web.jp/tokyobiken/shop/

 

かっぱ橋道具街は屋根が低いので、信号の位置もだいぶ低めです。こんなに目が合う信号機は初めてかもしれません。

途中、店がない一角があると思ったら、金色に輝く河童がいました。やけに人間らしいフォルムです。近寄ってみましょう。

思ったより筋骨隆々の河童です

彼の名前は「かっぱ河太郎」だそうですね。両手に釣り竿と魚を持っています。河童って手づかみで魚を獲ると思っていたのですが、どうやら彼は釣りで捕まえるタイプのようです。

散歩に同行してくれたジモコロ編集長のだんごさんが写り込んでいます

かっぱ橋の名前の由来は2つあるそうで、1つは、かつてこの辺りにあった伊予新谷(いよにいや)藩の下屋敷で、武士たちが内職で作った雨合羽を橋に干していたという「雨合羽」説。

もう1つは、かっぱ寺こと曹源寺にゆかりのある「河童」説。文化年間、合羽屋喜八(通称・合羽川太郎)が私財を投じて洪水対策の掘割工事を始めたところ、彼の善行に感動した隅田川の河童たちが工事を手伝い、以来、河童を見た人は運が開けたのだとか。

一瞬、「かっぱ河太郎を見たから私も運が開けるかもしれない」と思いましたが、特に善行を積んでいないので、ただ自分のいやしさに気付いただけでした。恥じ入るばかりです。

 

かっぱ橋本通りでおいしいお店に寄り道

筋骨隆々の河太郎と別れ、少し歩くと「かっぱ橋本通り」に合流しました。ここはかっぱ橋道具街のちょうど中央で交差する、東西方向の商店街です。せっかくなのでこのストリートを歩いて浅草寺を目指すことにします。

七夕飾りが施されています。調べてみると、ちょうど「下町七夕まつり」が開催されていました。催し物がいくつかあり、パレードや阿波踊りなどが行われるそうです。カラフルな飾りが風流ですね。ちょうど道の先にスカイツリーが見えて、浅草らしさを感じます。

かっぱ橋道具街と違い、かっぱ橋本通りはもんじゃや寿司、カフェなどのグルメが多いみたいです。おいしそうな店があれば近寄ってみます。

早速、純喫茶を見つけました。『魔性の味』とのキャッチコピーに惹かれます。こちらの「お休み処オンリー」は、元々純喫茶として営業されていましたが、現在はコワーキングスペースとなっているようです。食べ物の持ち込みが可能とのことなので、浅草で買ったお土産などをこちらでいただくのも良いかもしれません。

お休み処オンリー
〒111-0035 東京都台東区西浅草2丁目22-8
https://restplaceonly.wixsite.com/coffeeonly

 

お腹が減ったので寄り道することにします。こちらは浅草に来たら立ち寄るお気に入りのパン屋さんです。「食パンですよ」はその名の通り、食パンが看板商品。店主こだわりの自家製酵母で作られた食パンは絶品です。

「食パンですよ」の食パンは、今まで食べた中で最も柔らかいと感じています。食感はかなりモチモチで、しっかりとした弾力とほんのり感じる甘みが絶妙なバランス。トースターで焼いてもサンドイッチにしても何でもおいしくなる不思議な食パンです。

そのほか、惣菜パンも充実のラインナップで、その数なんと30種類以上。クリームパンやあんぱんなどの定番商品はもちろん、他店とは一線を画すバラエティ豊かなメニューが大きな魅力です。

例えば、普通のカレーパンではなく、「コーンカレーとラザニア」や「きのこカレー」など、一味違った個性的なメニューがそろっており、どれも全部おいしいのが「食パンですよ」のすごいところ。

食パンですよ
〒111-0035 東京都台東区西浅草3丁目12-4 細山ビル 1階
https://www.instagram.com/shokupandesuyo/

 

悩みに悩んだ結果、今回はりんごカスタードパンを買いました。ほくほくしながらかっぱ橋本通りを駆け抜けます。

道中、店先で4種類のかっぱを見つけました。4人とも作画が違います。よく見ると白い植木鉢もかっぱのようでした。こんなにたくさんのかっぱに出会えて「一度で四度おいしい」感じがしてかなりお得です。

そろそろかっぱ橋本通りの出口です。信号を渡ると浅草に到着します。観光地は人が多い分、どうしても歩きにくくなるのが少々辛いところです。

歩道にはみ出た店の看板やのぼりなども、私にとっては厄介な存在となっています。今までは何も考えずに歩いていた道も、眼瞼痙攣を患って以降、看板が「障害物」になるのだからなんとも不思議な感覚です。

ただ、困りごとが増えたと同時に、人の優しさに触れる機会も増えました。歩行者が私を見て避けてくれたり、なんなら電車で席を譲ってもらうこともたまにあります。

目が不自由とはいえ視力はあるし、足腰が悪いわけでもないので、当初は「世界に嘘をついている」ような気がして、申し訳なさや戸惑いを感じていました。しかし、せっかくの厚意を無下にしたくないので、お礼を言いつつ「あの人に絶対良いことがありますように」と祈りながら座るようにしています。

こうした人の優しさに触れると、自分も親切にしようと思えるので、個人的に良い循環ができているように感じます。

そんなことを考えていると、浅草の中心部に到着しました。浅草寺は左手に見える「奥山おまいりまち」方面にあります。早速行ってみましょう。

この辺りは外国人観光客でいつもにぎわっていて、アニメのプラモデルといった外国人向けのお土産や食べ物なども密集しています。「奥山おまりいまち」の左手にあるビルにはユニクロやスシローなどが入っているのですが、いつ行っても外国人観光客を見かけるので、まるで海外に来たかのような感覚になります。

また、最近は神戸牛の店が爆発的に増えていて、浅草だけでも神戸牛を取り扱う店は10店舗以上あるのではないでしょうか。牛カツ店や和牛コロッケなど、あらゆるビーフが人気を集めています。私も一度は神戸牛を食べてみたいものですが、財布を握りしめて浅草へ来ても気が付いたらスシローに入っているのだから不思議です。

浅草寺が見えてきました。この辺りは以前まで道路工事中だったのですが、きれいに舗装されて人工芝スペースもできました。平坦な道は私にとってはかなりありがたいものです。

考えてみると、眼瞼痙攣になってからは、丸の内や日本橋のような道が整備された歩きやすい街にしか行っていない気がします。反対に、新宿や渋谷のような強い光や交通量の多い場所には、ほとんど足を運ばなくなりました。

困りごとがあると行動が制限される。そんな当たり前のことを、自分が当事者になってようやく実感しています。世の中には思いがけない場面で困っている人がいるということを、忘れずにいたいものです。

 

浅草寺から仲見世通りを歩く

いろいろ考えていると、いつの間にか浅草寺に到着していました。浅草寺は都内最古の寺院で、その歴史は約1300年以上前に遡ります。一年を通してさまざまな伝統行事があり、グルメやお土産も豊富で何度行っても飽きない、歩くのが楽しい場所ですね。せっかくなのでお参りしていきます。

今のところ、眼瞼痙攣の根治的な治療法は確立されていないため、「近いうちに神戸牛が食べられるくらい急に収入が増えますように」とだけお願いしてきました。いつか叶うことを祈って先に進みます。

道中、浅草寺周辺のマップを見つけました。日本語だけでなく、英語・中国語・韓国語の表記もあります。

5年前に上京し、初めて浅草を訪れたのはコロナ禍真っ只中でした。当時から考えると、こうした案内図や看板、店のメニューなどさまざまなものがインバウンドに対応し、街全体の空気が変わったように思います。活気のある最新の浅草を感じつつ、仲見世通りに向かいます。

仲見世もにぎわっていますね。昔ながらの人形焼き屋に舟和の芋羊羹、最近流行りのイチゴ飴など、バラエティ豊かなお土産が勢ぞろいしています。

いろいろな店を眺めているとなぜかお土産が欲しくなってしまうのだから、観光地には不思議な力がありますね。とはいえ、やはり仲見世通りは少々歩きにくく、人にぶつかってお店の商品を壊しかねないので、裏通りを歩くことにします。

最近、観光地が歩きにくく感じるのは「人が多いから」だけでなく、「人の目的の違い」も大いに関係しているのではと考えるようになりました。

観光地は、商品を見る・写真を撮る・店に並ぶ・待ち合わせするなど、さまざまな目的を持つ人たちが集まっています。そのため、周囲への注意が行き届かず、人とぶつかるリスクが高くなるのかもしれません。

案の定、裏通りはガラガラです。この裏通りにもおいしいお店がたくさんあって、個人的に穴場だと感じています。以前、ここで買ったメロンパンがおいしかったのでおすすめです。仲見世通りを巡ったら、ぜひ裏通りもチェックしてみてください。

道中、私の求めていたお土産を見つけました。こちらのダイコクドラッグでは、外国人観光客向けのお土産を数多く取り揃えており、どれも気になるものばかりです。ちょっと見てみましょう。

ご当地マグネットですね。赤い鳥居には「日本」と書かれてあるので、汎用性の高いデザインです。下のマグネットには雷門がついていて、浅草らしさを感じさせるお土産になっています。ちょっと欲しいかもしれません。

こけしのようなものもありました。「キミドール」という商品です。調べてみると、日本のこけしからインスパイアされたオーストラリアのブランドでした。ほかにも、お箸やキーホルダー、ボールペンなどありとあらゆる日本ならではのお土産が目白押しなので、ご興味ある方はぜひ立ち寄ってみてください。

ダイコクドラッグ浅草中央店
〒111-0032 東京都台東区浅草1丁目32-3
https://daikokudrug.com/store/asakusa/

 

無事、雷門に到着しました。上野駅を出発しておよそ2時間。ちょうどいい観光モデルコースになっているのではないでしょうか。

杖さんぽを始めてから、上野や浅草を歩くのは今回が初めてです。歩きやすい場所や思わぬ難所など、さまざまな気付きがあり、面白い散策となりました。

私の病気は「1万人に1人」と言われたりするニッチなものですが、ドライアイや眼精疲労などと間違われることも多く、実際にはもっと多くの患者がいるとも言われています。「世の中にはこういう人もいるのか」と、少しでも新たな視点が加われば、これほど嬉しいことはありません。

上野浅草は、歴史ある下町の風情と最新のトレンドが共存する、見どころの多いエリアです。今回ご紹介した場所以外にも、おいしいグルメやユニークなスポットはまだまだたくさんあります。初めて訪れる方も、地元の方も、新しい発見があれば幸いです。

イラスト:poporon108(Instagram