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複数の企業から内定をもらったとき、あるいは進路を考え直したときに必要になるのが「内定辞退」の連絡です。「メールで伝えても失礼にならない?」「件名はどう書けばいい?」「承諾したあとでも辞退できる?」——いざとなると、書き方やマナーに迷う人は少なくありません。
この記事では、内定辞退メールの基本マナーと書き方のポイントを整理したうえで、そのまま使えるケース別の例文を紹介します。件名の付け方や送るタイミング、よくある疑問への答えまで、これを読めば迷わず丁寧に辞退の連絡ができるようになります。
「内定辞退は電話で伝えるべき?それともメールでいい?」と悩む方は多いですが、結論から言えば、メールで伝えても問題ありません。まずは、内定辞退の連絡の前提となる3つの基本を押さえておきましょう。
内定辞退のメールは、次の4つの要素を押さえれば、失礼なく誠実な印象で伝えられます。
遠回しな表現は、かえって相手を困らせます。「今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました」と、辞退の意思をはっきりと伝えましょう。曖昧な書き方は誤解のもとになり、余計なやり取りが発生する原因にもなります。
時間と労力を割いて選考してくれた企業への感謝と、辞退することへのお詫びは必ず添えます。この一言があるかないかで、印象は大きく変わります。「貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず」といった気遣いの言葉を入れましょう。
辞退理由は詳しく書きすぎる必要はありません。「一身上の都合」「熟考の結果」で十分です。他社への入社を決めた場合も、社名まで書く必要はなく、「他社への入社を決意いたしました」程度で問題ありません。ただし、担当者から理由を尋ねられたときに備え、簡単に説明できるようにしておくと安心です。
本来は直接またはお電話でお伝えすべきところをメールで連絡する場合は、そのことへのお詫びを一文入れると丁寧です。「本来であれば直接お伺いすべきところ、メールでのご連絡となりましたことをお詫び申し上げます」といった一言が、細やかな気配りを示します。
ここからは、状況に合わせてそのまま使える内定辞退メールの例文を紹介します。会社名や氏名を差し替えるだけで使えるので、自分のケースに近いものを参考にしてください。
内定承諾前の、もっとも標準的な辞退メールです。
【件名】
内定辞退のご連絡/山田太郎
【本文】
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。先日内定のご連絡をいただきました、山田太郎と申します。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変光栄なお話をいただきながら恐縮ですが、熟考の結果、今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。
選考にあたり、皆様の貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となりましたこと、心よりお詫び申し上げます。本来であれば直接お伺いしてお伝えすべきところ、メールでのご連絡となりましたことも、あわせてお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
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山田太郎
電話番号:090-0000-0000
メール:yamada@example.com
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一度承諾したあとの辞退は、より丁寧なお詫びを添えます。
【件名】
内定辞退のお詫びとご連絡/山田太郎
【本文】
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。〇月に入社予定としていただいております、山田太郎と申します。
一度は内定をお受けする旨をお伝えしたにもかかわらず、大変恐縮なのですが、諸般の事情により、今回の内定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。
内定を承諾したあとにこのようなお願いをすることとなり、多大なご迷惑をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます。私のために貴重なお時間とご配慮をいただきましたにもかかわらず、このような結果となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
取り急ぎ、少しでも早くお伝えすべきと考え、メールにてご連絡いたしました。ご不明な点がございましたら、お電話にてご説明させていただきます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
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山田太郎
電話番号:090-0000-0000
メール:yamada@example.com
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先に電話を試みた場合は、その旨を冒頭に添えます。
【件名】
内定辞退のご連絡/山田太郎
【本文】
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。山田太郎と申します。
先ほどお電話をさせていただきましたが、ご不在のようでしたので、メールにて失礼いたします。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。誠に恐縮ではございますが、熟考の結果、今回は内定を辞退させていただきたく存じます。
貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となりましたこと、心よりお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
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山田太郎
電話番号:090-0000-0000
メール:yamada@example.com
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エージェント経由の場合は、まず担当者へ連絡します。
【件名】
内定辞退のご連絡/山田太郎
【本文】
〇〇エージェント
〇〇様
いつも大変お世話になっております。山田太郎です。
先日ご紹介いただきました株式会社〇〇より内定をいただきましたが、熟考の結果、今回は辞退させていただきたくご連絡いたしました。
親身にサポートしていただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません。お手数をおかけしますが、企業様へのご連絡をお願いできますでしょうか。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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山田太郎
電話番号:090-0000-0000
メール:yamada@example.com
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忙しい担当者に一目で用件が伝わるよう、件名は簡潔に、内容と差出人名を入れるのが基本です。
最後に、せっかくの丁寧な連絡が台無しにならないよう、避けたいポイントを確認しておきましょう。
基本の流れをつかんでも、細かな点で不安が残ることもあります。特に相談の多い疑問について、押さえておきたいポイントを整理しておきましょう。
回答期限が設けられている場合は期限内に連絡する必要があります。ただし、辞退を決めたなら期限を待たず、できるだけ早く連絡するのがマナーです。また、承諾後に辞退する場合は、入社日が近いほど企業の負担が大きくなるため、決まり次第すぐに連絡しましょう。
法律上、内定承諾後でも辞退は可能です。内定辞退は労働者に認められた権利であり、原則として損害賠償を請求されることはありません。ただし、入社準備にかかった費用の返還を求められる可能性もゼロではないため、できるだけ早く、誠実にお詫びを伝えることが大切です。
詳細まで正直に伝える必要はありません。「一身上の都合」「熟考の結果」で十分です。他社に決めた場合も、社名を明かす義務はありません。ただし、担当者から尋ねられた場合は、角が立たない範囲で簡潔に答えられるようにしておくとよいでしょう。
企業から「承知しました」といった辞退を承諾する返信が来た場合、基本的にこちらから再度返信する必要はありません。何度もやり取りすると、かえって担当者の手間を増やしてしまいます。どうしても感謝を伝えたい場合は、短くお礼を一言添える程度にとどめましょう。
内定辞退は、決して失礼な行為ではありません。大切なのは「どう辞退するか」であり、辞退の意思を明確に伝え、選考への感謝とお詫びを添えれば、メールでも十分に誠実な連絡ができます。
ポイントは、辞退を決めたらできるだけ早く連絡すること、件名で用件と氏名を分かりやすく伝えること、そして事務的になりすぎず気遣いの一言を添えることです。今回紹介したケース別の例文を、自分の状況に合わせて活用してください。丁寧な辞退の連絡は、社会人としての信頼にもつながります。すっきりとした気持ちで、次の一歩を踏み出しましょう。
(イーアイデム編集チーム)