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「もう長く働いているし、そろそろ時給を上げてほしいな…」「でも自分から給与の話を切り出すなんて気まずい」——そんなふうに、給与交渉(時給交渉)に二の足を踏んでいませんか。
実は、給与交渉はバイト・パートでも十分に可能で、特別なことでも失礼なことでもありません。大切なのは、準備・タイミング・伝え方の3つ。この記事では、時給アップを叶えるための具体的なコツを、切り出し方の例文つきで、はたらく人の目線でやさしく解説します。
「給与のことを自分から言うなんて、図々しいと思われないかな」——そう感じてためらう人はとても多いです。でも、まず安心してほしいのですが、給与交渉は雇用形態に関係なく、法的にも認められている行為です。バイト・パートでも、時給アップの相談をすること自体はまったく問題ありません。
多くの職場には昇給や時給改定のしくみがありますが、責任者が一人ひとりの頑張りにすべて気づいてくれるとは限りません。何も言わなければ現状維持のまま、ということもあります。だからこそ、自分の働きぶりや希望を丁寧に伝えることには意味があるのです。
むしろ、根拠を持って前向きに相談する姿勢は、「この仕事を長く続けたい」という意欲の表れとして好意的に受け止められることも少なくありません。伝え方さえ気をつければ、印象を損なうことなく交渉に臨めます。
いきなり「時給を上げてください」と切り出しても、なかなか通りません。給与交渉を成功させるカギは、事前の準備にあります。次の3つをそろえておきましょう。
この3つがそろうだけで話に説得力が生まれ、相手も検討しやすくなります。
同じ内容でも、タイミングと相手を間違えると、うまくいくものもいきません。
おすすめのタイミングは、評価面談や契約更新の前、繁忙期を乗り切った直後、新しい業務を任された節目など、「成果や貢献が見えやすい時期」です。ただし契約更新の直前は、すでに次期の時給が決まっていることもあるため、更新のひと足前に相談するのがコツ。逆に、忙しい時間帯や相手に余裕がなさそうなときは避けましょう。
交渉する相手は、時給や待遇を決める権限がある人(店長・マネージャー・責任者など)が適切です。いきなり本題に入らず、「少しご相談したいことがあるので、お時間をいただけますか」と先に声をかけ、落ち着いて話せる場をつくると丁寧な印象になります。
いよいよ本番。伝え方ひとつで結果も印象も変わります。基本は「感謝 → 実績・根拠 → 希望 → 柔軟な姿勢」の順で伝えること。まずは切り出しの一言から見ていきましょう。
「お給料のことで少しご相談したいことがあります。お手すきのときに、お時間を少しいただけますか?」
「いつもご指導いただきありがとうございます。おかげさまで最近は◯◯の業務も一人で任せていただけるようになりました。これからも長く貢献したいと思っています。
つきましては、これまでの働きをふまえて、時給の見直しをご相談できないでしょうか。近隣の同じような求人も参考にしつつ、◯◯円ほど上げていただけたらと考えていますが、御社(お店)のご事情もふまえて、ご検討いただけるとうれしいです。」
【件名】
時給についてのご相談(氏名)
【本文】
◯◯店長 お疲れさまです。◯◯です。いつもお世話になっております。
日頃の業務について、時給の見直しをご相談させていただきたく、ご連絡しました。勤務を続けるなかで◯◯や△△を任せていただけるようになり、今後も貢献していきたいと考えております。
つきましては、一度お時間をいただき、ご相談できれば幸いです。ご都合のよい日時をお知らせいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
反対に、次のような伝え方は逆効果になりやすいので避けましょう。
冷静で誠実な姿勢こそが信頼につながり、前向きな検討を引き出します。
「交渉して、実際どのくらい上がるの?」というのも気になるところ。金額は職場や職種、あなたの貢献度によって大きく変わりますが、一度の交渉で時給が数十円ほど上がる、というのが一つの目安です。
いきなり大幅アップを狙うより、まずは「確実な一歩」を目指すのが現実的。責任のある役割(バイトリーダーなど)を引き受けたり、資格やスキルを身につけたりして、少しずつ市場価値を高めていくと、次の交渉もしやすくなります。近年は最低賃金の上昇が続いているため、相場を根拠にした交渉もしやすい状況です。
パートやアルバイトで、扶養の範囲内で働いている人が見落としがちなのが「年収の壁」です。
時給が上がると、働く時間が同じでも年収は増えます。年収が一定のラインを超えると、税金や社会保険料の負担が生じる「年収の壁」に該当することがあり、場合によっては手取りがかえって減ってしまうことも。
税金面では、かつて「103万円の壁」と呼ばれていた所得税の非課税ラインが、2026年1月以降の収入分から178万円まで引き上げられました。配偶者や親の扶養に入れるかどうかの基準も、103万円から136万円に変わっています。
社会保険では、扶養の収入基準である「130万円の壁」は変わらず残っています。一方、いわゆる「106万円の壁」(月額賃金8.8万円の要件)は2026年10月に撤廃される予定で、今後は週20時間以上働くかどうかが社会保険加入の主な基準になります。
具体的な金額や条件は改正が続いており、年や働き方、勤務先の規模によっても異なります。扶養内で働きたい場合は、交渉の前に、勤務先や最新の情報で自分のケースを確認しておくと安心です。時給が上がった分、働く時間を少し減らして年収を調整する、という考え方もあります。
準備をして丁寧に伝えても、その場ですぐに希望が通るとは限りません。でも、それで終わりではありません。
まずは次につなげる視点を。「次回の見直しのタイミングで検討します」という返事や、「ここまでできたら上げる」という具体的な条件を引き出せれば、それは十分な前進です。
給与そのものが難しくても、シフトの融通や勤務時間、任される役割など、お金以外の条件を交渉するのも選択肢。働きやすい環境を整えることも立派な成果です。
それでも頑張りに見合った評価が得られないと感じるなら、より条件のよい職場を探すのも前向きな一手です。イーアイデムなら、高時給の求人や自分に合った働き方の仕事を条件からじっくり探せます。今の職場での交渉と並行して、選択肢を広げておくと安心ですね。
給与交渉はバイト・パートでも法的に認められた行為であり、相談することはまったく問題ありません。
成功のカギは、自分の貢献を整理し、相場を調べ、希望額と理由をセットで用意する「事前準備」にあります。
タイミングは評価面談や契約更新の前がおすすめ。伝え方は「感謝→実績→希望→柔軟な姿勢」の順を意識し、冷静かつ誠実に臨みましょう。一度の交渉で数十円のアップが一つの目安ですが、すぐに通らなくても、次回の見直し時期や条件を確認できれば前進です。扶養内で働いている人は、時給アップによる年収の壁への影響も事前に確認しておきましょう。
今の職場での交渉も、より良い条件の職場探しも、どちらも自分の働き方を前向きに見直す一歩です。
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(イーアイデム編集チーム)