子育てしながら働くワーママ&ワーパパって毎日どうやって乗り越えているの……?
夫婦それぞれ、どんなタイムスケジュール&ルーティンで、どんな工夫をしているのかを教えてもらう本シリーズ。
第3回は菅原さくらさんに登場いただきました。
👨👩👦 育児中・共働き夫婦のスケジュールを教えて! 👨👩👧👦
- 第1回:フルタイム妻&フリーランス夫の「ルールは決めてもフレキシブルに」
- 第2回:小学1年生&年少を時短勤務しながら育てる。最優先は「自身の健康」
- 第3回:この記事です
菅原さん家族の1日のスケジュール
この数年で、私は働き方がぐっと変わりました。
新型コロナ前はつい「入れられるだけ仕事を入れて稼いでおこう」と考えがちだったのですが、2020年の緊急事態宣言下は仕事量が7~8割ほどに縮小。
「これくらいスケジュールにゆとりがあると、精神衛生上かなりいいな……」と感じたことをきっかけに、単価アップ&業務効率化で収入は上げつつ、仕事量はフル稼働の8~9割をキープするようにしています。
仕事量を抑えているおかげで、長男の就学で増えた宿題チェックや習い事の付き添い、風邪を引きやすい次男の看病などにもなんとか対応できています。
とはいっても、めまぐるしい日常。ギリギリ回していくためにどんなことを工夫しているのかを紹介します。
★1 忙しい朝は「思考」と「移動」を省く
一人で元気に起きてくる長男と違い、とにかく寝起きの悪い次男。一度や二度ではまず起きないため、余裕を持って出発の1時間前から声かけをスタートします。
それとほぼ並行して、夫は子どもたちの朝食を準備。なんらかのパンとバナナ、ヨーグルト、ミロを定番キッズメニューとし、まだ脳が半分眠っていても用意できる仕組みにしています。

眠くて白目の弟と、朝から基本ごきげんの兄。ヨーグルトの種類は固定せず、ささやかな変化をつけるようにしています
次のタスクは、前日に洗濯乾燥しておいたものを元の場所に戻すこと。
「乾燥機と浴室乾燥をフル活用して、ベランダに干さない」「洗面所内に子どもたちの洋服やタオルを収納して、運ぶ手間を省く」など、ほとんどの作業が洗面所のなかだけで完結する動線にして効率アップを図っています。
★2 家事育児は夫婦で完全シェア&なんでもスイッチ可に
共働きなので、家事育児は夫婦で完全シェア。主な分担は下記のとおりです。
【私】料理、食料品の買い物、子どもグッズや衣類の発注、衣替え、連絡帳、PTA、寝かしつけ、日々の水回り掃除、保育園のお迎え
【夫】洗濯、日用品の買い物、大きな家計の管理、長男の宿題や運動のサポート、長男ミニバスの当番、排水口などの特別な掃除、保育園の送り
※掃除機はルンバ、拭き掃除はブラーバ
ざっくりと分担は決まっているけれど、気づいたときに気づいた方がやることも。どちらかがいないときは、特別な引き継ぎをしなくても相手のタスクをほとんど引き取れる状態にしてあるので、飲み会や出張が入っても問題ありません。
また夫婦のあいだでは、Googleカレンダーを共有してスケジュールをシェア。

家庭のタスクや子どもの予定、夜の外出など、必要な項目のみ共有。習いごとの付き添いは日によって変わるため、担当者の頭文字をつけています。
子どもが発熱で早退……などというときは、連絡をとりあって、在宅勤務できる方が動く。夫婦どちらも外出しないといけないときは、義実家や隣県に住む伯母、ベビーシッターの手を借りることもあります。

予想外の次男の発熱に緊迫し、夫婦で「!」だらけのLINEを送り合いながら、予定を調整している様子
★3 昼間の穴は、寝かしつけ後の深夜に埋める
取材や打ち合わせ以外の作業時間が自由なフリーランスなので、平日昼間は仕事を中抜けして、美容室や趣味の時間をとることも。でもそのぶん週2、3日は寝かしつけのあとで起き、深夜残業をして帳尻を合わせます。子どもが発熱して、昼間働けなかったときも同様です。
ときには、なかなか寝ない次男の背中をトントンしながらiPhoneで原稿を推敲したり、メールを返したり……KindleやYouTubeでコンテンツを摂取したり。ただ、睡眠時間を削ると身体を壊すタイプなので、あまりにも忙しい日以外は24時半には就寝。毎日6~7時間の睡眠は確保するようにしています。

21:30に寝かしつけを始めたはずが、22:30、次男めっちゃ元気にお祭り状態。絶望的。一刻も早く寝てほしい(長男はベッドに入って5分で寝るほど寝つきがいい)
「私がやらなきゃ」の属人的なタスクをなくす
長男と3人暮らしのときは、夫婦で家事育児をシフト制にして「朝番/夜番」としていましたが、子どもが2人になると、やっぱり大人の手は多い方がスムーズ。ママべったりでなかなか手のかかる次男が生まれてからは、朝晩どちらもツーオペを基本にしています。
でも、ときには思いっきり仕事をしたいし、遊びにも行きたい。全てを完璧にするのは無理なので、何事も「こうしなきゃ」「これはやらなきゃ」とは思わないようにしています。
例えば、料理は好きだけど「絶対にやらなきゃいけないタスク」ではありません。仕事が忙しいときは週4日デリバリーや外食、なんてことも。
子どもも21時半には寝かせたいけれど、23時までにどうしても送りたい原稿があるときは、寝かしつけを後回しにしてパソコンを開くこともあります。スムーズな日常、ていねいな暮らし……そりゃできればいいけれど、全ては努力目標です。
それに、家事育児は個人プレーではなくチームプレー。夫と連携するのはもちろん、子どもたちにも学校の持ち物や宿題、食べ終わった食器をシンクに運ぶなど、自分のことはなるべく自分でやってもらいます。
パントリーからお茶のペットボトルを運んだり、ティッシュボックスを取り換えたりするのは、子どもの仕事になってきました。お掃除ロボットをかけやすいように、出かける前は家族総出で床のおもちゃを拾います。
属人的なタスクを減らし、みんなで一気にやって一気に終わらせる……その姿勢で、なんとか日々を回しているような感覚です。
👨👩👦 育児中・共働き夫婦のスケジュールを教えて! 👨👩👧👦
- 第1回:フルタイム妻&フリーランス夫の「ルールは決めてもフレキシブルに」
- 第2回:小学1年生&年少を時短勤務しながら育てる。最優先は「自身の健康」
- 第3回:この記事です
編集:はてな編集部
子育てと仕事の両立で“工夫”できること
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※2023年12月4日9:15ごろ、スケジュール画像の一部を修正しました。