こんにちは。ライターの瀬戸はるかです。現在は東京で暮らしている私ですが……

いつか海外で生活してみたい!!!!

という夢を子供の頃から持っていました。

 

大人になった今こそ「その時」ではないか? と思い調べてみると、どうやらそんな夢を叶えてくれる魅力的な制度「ワーキングホリデービザ」というものがあるらしいのです!

ほうほう……で、ワーキングホリデービザって何?

 

▼ワーキングホリデー(ワーホリ)ビザとは―

観光、就学、就労ができる特別なビザです。どこに滞在しても、どこを旅行しても、仕事をしても、語学学校に通っても良いという素晴らしい自由度の高いビザです。 (中略)一生に一度のチャンスなので絶対に活用してください。

日本ワーキングホリデー協会 HPより引用

一生に一度のチャンス!!??? これは……使わない手はないのでは!?

でも海外で生活するって、家とか仕事とかどうするの? どんな準備をしていけばいいの?

 

というわけで今回は、そんな疑問を解消するべく―

 

・りかこさん(オーストラリア)

 

・まさとさん(カナダ)

 

・ゆうなさん(アイルランド)※注:右がゆうなさん

 

3人のワーホリ経験者と、「日本ワーキング・ホリデー協会」の方にお話を聞いてきました!

 

▼登場人物

瀬戸はるか | ライター

この記事の筆者。海外旅行が好きすぎてワーキングホリデーに憧れている

ギャラクシー | ジモコロ編集長

ワーキングホリデーのことを全く知らない人の代表として参加した


りかこさん|ワーホリで行った国「オーストラリア」

オーストラリアに行ってプロテインを飲むようになった

まさとさん|コープ留学で行った国「カナダ」

ワーホリに行きたかったが、年齢制限があったためコープ留学※コープ留学については後述

ゆうなさん | ワーホリで行った国「アイルランド」

音楽が好きでアイルランドを選んだ

真田さん | 日本ワーキング・ホリデー協会

ワーキングホリデーの支援などをしている「日本ワーキングホリデー協会」の広報担当

 

 

ワーキングホリデー基礎の基礎

ワーキング・ホリデービザ……通称ワーホリって、言葉は知っていても実際どういう制度なのかよくわからない人も多いと思います。僕がまさにそれなんですけど……

そうですよね。というわけでまずは日本ワーキング・ホリデー協会の真田さん、ざっと教えてください

 

簡単にいうと、海外で1年間滞在できるビザですね。みなさんが旅行で行くときの観光ビザというのは3ヶ月しか滞在できないし観光しかできないんですが、ワーキングホリデービザだと1年間滞在できます。(※)その間、学校に行ってもいいし、働いてもいいし、遊ぶだけでもいいんです。

得すぎる!

ただし年齢は18~30歳(31歳の誕生日まで)の人に限られます。(※)

どこの国でも行けるんですか?

今回は初心者の方のために詳しい説明は省きますが……日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国なら行ける、みたいなニュアンスで思ってください。

 

▼日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国(2024年時点)

オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チリ、アイスランド、チェコ、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダ、ウルグアイ、フィンランド、ラトビア、ルクセンブルク

└詳しくは外務省ワーキング・ホリデー制度のページを参照

どの国も魅力的で目移りしちゃうな……人気なのはどこですか?

 

1番人気なのはオーストラリアですね

オーストラリア! へ~そうなんですね! みんなマッドマックス(ロケ地がオーストラリア)が好きなのかな

そういうわけではないと思いますが……実は、日本と1番最初にワーホリ協定を結んだのがオーストラリアなんです。歴史が長いとそれだけ体験談や情報が集まりやすいので、行く人も増えやすいですね。

なるほど……体験談や情報の集まりやすさも国選びの基準になるんですね

 

(※)国によって滞在期間や年齢制限などの詳細が多少異なる場合があります。

実際に海外に行ってみてどうだった?

オーストラリア

ではここからは実際に海外に行ってみてどうだったのか、それぞれ聞いていきましょう! ますはオーストラリアに行ったりかこさん!

 

オーストラリアは年間通して温かくて、過ごしやすかったですね。ワーホリで人気の理由の一つが快適な気候じゃないかなって思います。先進的な都会と、きれいな海、少し車を走らせれば広大な自然もあってすごく良い国でした!

オーストラリアといえばゴールドコーストやエアーズロックなど、観光スポットも多いですよね

 

ゴールドコースト

 

エアーズロック

 

海外に行きたい方が不安に思うこととして「治安」があるかと思いますが、かなり治安もいいと感じました。首都のシドニーは清潔だし、時差が2時間で、日本とも連絡が取りやすいのも良かったです。

何かあった時に連絡がつきやすいのは心強いな……

 

オーストラリアは親切な人が多くて、国民性も明るいんですよね。イベントで音楽が流れ始めたときに、周りの人がみんな突然ダンスしはじめて楽しい文化だなと思いました(笑)

オーストラリアって食べ物はどんな感じなんですか?

オーストラリアはラミントンというケーキが有名ですね。キューブ型のスポンジ生地にチョコをコーティングして、ココナッツをまぶして作るケーキです

 

おいしそう……!

 

ただ、移民も多いのでオーストラリアでしか食べられない!というものよりも、いろいろな国の食べ物が集まっているようなイメージです。ピザとか、パスタとかもたくさん食べました

 

カナダ

続いては、まさとさんが行かれていたカナダについて。すごく寒そうなイメージがありますが……

そうですね。カナダはとにかく寒くて、昨年の冬はマイナス40度くらいまで行きました。

 

 

まっ、マイナス40度!? 以前 冷凍倉庫を取材したことありますけど、あれより寒いの!?

マイナス40度という数字だけ聞くと驚きますが、日本の真冬にダウンやフリースを1枚足せば、全然耐えられます! 時に厳しく、だからこそ美しい自然は、むしろカナダの魅力だと思いますね

 

 

もちろん自然だけじゃなくて、都会はめちゃめちゃ発達してて不便さはないですよ

確かに、トロントなんかは、アメリカ含む北米全体でも4番目に大きな都市と言われてますよね

 

トロント

 

まさとさんは今もカナダでお仕事をされてるとのことですが、仕事面での違いってありましたか?

日本は新しいことを始める前にしっかり考える風潮があると思うんですけど、カナダでは「とりあえずやってみよう!」という文化があるのが良かったです。失敗しても悪いこととして扱われないので、新しいことに挑戦しやすいですね。

なんか海外っぽい。

そのおかげで売り上げを上げられたり、従業員の給料を上げられたりしたので、自分にはこっちの方が合ってるなって感じました。働き方や意識が自分に合ってるかどうかって、結構大事だと思います

 

アイルランド

ゆうなさんが行ったアイルランドも寒いイメージがあります。どうでしたか?

私も極寒の地というイメージを持ってましたが、日本より少し寒い程度でした。その代わり夏もあまり気温が上がらないんです。びっくりしたのは、「一日の間に4つの季節がある」と言われるくらい天気がコロコロ変わることです。

 

えー!じゃあ毎日傘を持ち歩いてるんですか?

風が強くて傘は使えないので、みんなウインドブレーカーを着て凌いでました。

気候に慣れるまで時間がかかりそうですね。アイルランドの好きな部分はどんなところですか?

みんなフレンドリーなところですね。最初アイルランドについたときに少し迷ったんですけど、不安そうな顔をしている私を見て声をかけてくれたりして。生活してても、知らない人と挨拶したり、世間話をしたりするのが当たり前なんです。

映画とか見てるとアイルランドってすごいお酒を飲みそうなイメージです。ギネスビールも確かアイルランド発祥ですよね?

 

そうですね。アイリッシュパブで毎日ライブをやっているので、それを聞きながら飲みます

 

アイルランドの食事はどうでしたか?

私が美味しいと感じたのは乳製品ですね。チーズとか、ヨーグルトとか。

 

アイルランドってすごく自然豊かで。首都のダブリンですら、街を少し出ると広大な緑地があって、羊や牛、馬がたくさん放し飼いにされているんです。だから乳製品がたくさん作られていて、安いのに美味しいんです。

美味しいチーズ食べられるの、いいな~

 

 

ワーホリのここを聞きたい

英語ってどれくらい必要?

海外で生活する時に最も不安に思うのが、「外国語」じゃないでしょうか。みなさん英語圏で暮らしてみて、困ったことはありませんでしたか?

実はわたし、アイルランドで最初に働いていたレストランでクビになったんです……同僚や上司とは帰国後の今でも連絡を取り合っているほどすごく仲がいいんですが、「人柄は好きだけど英語力が足りない」と言われました。

 

悔しかったんですけど、それがきっかけで英語の勉強に力を入れるようになって、ワーホリ後にも語学留学にも行ったりしました。渡航当時と比べると英語へのハードルは凄く下がったと思います。

なるほどなるほど。まさとさんはどうでしたか?

カナダは移民がとても多いので、「英語が苦手な人がいるのは当たり前」という国なんですね。だからみんな簡単な言い回しで話してくれる文化があって。慣れないうちは助かりましたね

オーストラリアも英語を話せない人がいることを理解してくれる環境でした。みんなが英語を母語にしているわけではなく、むしろ母語が英語ではない人の方が多かったと思います。

私は、海外に行こうと思った理由が「英語を話せるようになりたかった」からなんです。日本で仕事をしていたときに英語を使う機会が結構あったんですが、全然話せなかったのが悔しくて。

 

現地の語学学校に通うまさとさん

 

なんとかなるだろう、と思って行ったんですが、最初は辛かったですね。現地で語学学校に通ってたんですけど、3ヶ月くらいは先生が何言ってるかもわからなくて。昔から英語が一番苦手な教科だったんですよね……

私も学生時代、英語がすごく苦手でした……。

逆に、学生時代に英語が嫌いだったお二人でも、今は何とか話せるぐらいにはなったんですか?

学生のときはTOEIC400点台だったんですけど、今は900点近くですね。

すご!

実際に海外に行ってしまえば英語で話すしかないので、苦手でも生活していくために英語を憶えますよ。

そして英語で話してみると、日本とは違う文化や考え方に触れられるのが楽しくて、もっともっと英語を勉強しようって思えます。

良い方向のスパイラルが発生してる!

先ほど「日本とは違う文化や考え方に触れられる」とおっしゃってましたが、“違いに戸惑う”ということはなかったんですか?

自分が常識だと思っていたものが通じなくて、大変な思いを色々経験しましたね……(笑)

海外で生活すると、自分が常識だと思っていたことが通用しないって、あるあるですよね。それは「行ってよかったと思う理由」でもありますけどね。

具体的に「常識が違う」って感じたエピソードとかありますか?

 

カナダでは利益につながること以外はやらなくても良いっていう考え方があって。たとえば、レジの人はスマホをいじっていることが多いです。スマホを見てても売り上げが下がるわけではないので(笑)

日本だと客がいない時でもピシッと立ってなきゃいけないというのが常識ですが、それはあくまで「日本での常識」に過ぎなかったと。

でもさー、レジの人がスマホでSSRのガチャ回してたら……「缶詰のあんこってどこですか?」とか声かけづらいなー……

もちろんそういうのが嫌な人もいて、評価がチップに反映される仕組みです。いい接客をすれば収入が増えるわけですね。賛否両論ありますが、私は良い文化だなと思いました。

 

家と仕事はどうやって見つけたの?

みなさんは現地でどんな家に住んでいたんですか?

私は15人くらいのシェアハウスでした。自分の部屋は個室で、キッチンやトイレが共用です。

 

個室は快適そうだけど……15人って多くないですか!??

多いです……。騒がしいし、共用シンクには汚い食器が積み重なって、トイレは混んだりして……家自体も良物件ってわけではなくて、急に水道が2週間も止まることがありましたね。

それは辛い……家賃はいくらくらいですか?

月10万円くらいですね。

た、高~~~~~~~!!!!!

他の皆さんはどんなところに住んでいましたか?

私は最初、ホームステイをしながら家を探していたんですがなかなか見つからず…。難航している様子を見たホストファミリーが声をかけてくれて、結果的にホームステイをしていたところに1年住むことになりました。ホストファミリーがとっても優しくて。

 

見るからに優しそうですね。このホームステイ場所はどうやって見つけたんですか?

ワーホリ協会さんを通して見つけてもらいました。家のクリスマスパーティにも参加させてもらって、とても良い思い出ですね

私も、最初はワーホリ協会さんを通して3ヶ月間ホームステイをしましたね。

 

へ~! ワーホリ協会ってホームステイ先の相談もできるんですね!

3ヶ月間のホームステイ後は、どんなところに住んだんですか?

 

シェアハウスを見つけてそこに住んでいました。自分の部屋にはベッド、お風呂、トイレがあって、キッチンだけ他の人とシェアって感じですね。家賃は2人で14万円くらいでした。

海外では日本と違って、シェアハウスやシェアルームが一般的ですね。日本のように一人暮らしのワンルームに5~6万円で住めることはまずありません。

まさとさんは今もカナダに住んでいるとのことですが、同じ家に住んでるんですか?

いえ、今は日本でいう1LDKに住んでいて、家賃は23~24万円くらいです。

東京よりも高いですね……

 

もっと安い場所もありますが、治安が悪いこともあるのであまりおすすめはできないですね。

その家はどうやって探したんですか?

現地の家探しサイトを使って、内見を申し込みます。ただ、カナダは住宅不足が深刻でめちゃめちゃ苦労しました。内見の申し込み枠がすぐに埋まってしまうので、サイトを30分おきにチェックしてましたね

 

アイルランドも住宅が足りてなくて、家探しがすごく大変でした……私は結局見つけられなくて、ホストファミリーの家に住まわせてもらったんですけど

オーストラリアも家が全然なかったですね。

世界、家 全然足りてない

確かに家探しは大変だったんですけど、個人的にはそれよりも仕事探しが大変でした。

 

仕事はどうやって探したの?

仕事探しはどんなところが大変でしたか?

オーストラリアは、移民やワーホリで来ている人が本当にたくさんいて、みんな職を探してるんですね。私は特に資格や目立つ経験もないし、英語も母国語話者ほどではないのでその条件で雇ってくれるところがなかなか見つかりませんでした。

 

じゃあどうやって見つけたんですか?

最終的には、日本でバイトしていたアパレルブランドがオーストラリアにもあったのでそこで働くことになりました。

 

日本での経験が生きたんですね!

仕事を見つけるときには、海外でも通用するような資格や、世界的なチェーンのアルバイト経験があった方が有利だなと思いました。

勉強になるなぁ……ゆうなさんはどうやって仕事を見つけたんですか?

 

現地の仕事探しアプリを使って、毎日応募し続けたり、履歴書をお店に直接持って行って熱意をアピールしたりしました。直接行くのが一番効果的だと思います。

直接行くのは勇気が要りそう……仕事を見つけるのにどれくらいかかりましたか?

私は1ヶ月くらいですね。でも周りには2~3ヶ月かかってる人もいたし、その間の生活費も必要なので、ある程度お金を用意していたほうがいいですね

「なんとなく働きたい」だと苦労することが多いと思うので、その辺りの戦略は事前に考えておいたり、ワーホリ協会さんに相談したりしてから出発する方がいいかもしれませんね。

とにかくなんでもワーホリ協会に相談しよう!

 

ぶっちゃけいくらかかるの?

みなさんの話を聞いて、ワーホリに行きたい気持ちが高まりました! でも心配なのは費用面……! みなさんどれくらい貯めて行ったんですか?

カナダでは物価が上がっていたのもあって月30万ぐらい使いましたね。トータルでは貯金を200万円くらい使いました。

200万!!! 結構しますね! 他の人もそれくらいでしたか?

 

私は生活費は月15万ぐらいでしたが、語学学校に行った期間が長かったので実際に使った額としては250万ぐらいかかりました。

私の場合は、語学学校に行った期間が短かったので、トータルで80万〜100万ぐらいでした。

それぞれ全然違いますね!

どんな過ごし方をするかによって必要な費用も変わってくるので、まずは「何のために行くのか」を明確にしてみるといいかもしれません。

瀬戸さんは何のために行きたいの?

正直なんとなく海外に行ってみたい!っていうだけなんですが……

 

それも立派な理由ですよ!

え、いいの!? なんか意義のあることやらなきゃ怒られるのかと思ってた

ワーキング・ホリデーの目的は、海外の文化や生活に触れ合い、国同士の相互理解を深めることです。だから目的はなんでもいいんです。遊びに行きたいでも、出稼ぎでも。ただ、「どう過ごしたいのか?」を考えると、より良い時間の使い方ができると思います。

どう過ごしたいのか……?

遊びに行くならどういう遊びをしたいのか、出稼ぎならどれくらい稼ぎたいのかを明確にすると、準備することや予算が見えてきます。たとえば、サーフィンをしたいなら海がきれいな国に行こうとか、サーファー仲間ができる英語力を身につけよう!ってなりますよね。

なるほど。

よくある例だと英語力を高めたい!という目的で行ったのに、日本人とばかり絡んじゃうとか。実際ワーホリ前はTOEIC700点ぐらいあったのに、帰ってきて680点に下がっていた人もいました。

 

むしろ英語力落ちてるやん。

そうなんです。だから事前に過ごし方を考えておくことが大事ですね。

私はどんなふうに過ごすのがいいかをワーホリ協会さんに相談していました。

相談しながら固まることもありそうですもんね。みなさんはどういう目的でワーホリに参加しようと思ったんですか?

単純に海外で「生活」してみたかったんです。旅行や留学は何歳になってもできるんですけど、1年間自由に滞在できるような機会ってワーホリ以外にあまりなくて。ワーホリビザは30歳までしか取得できないので、「今しかない!」と思っていきました

 

そうか、ワーホリって30歳までしか行けないのか。

私はちょうど30歳のときにコロナで行けなくなってしまって。でも諦められなくてCo-op(コープ)留学という制度を使いました。

コープ留学ってなんですか?

「学校での授業」と「就労体験」がセットになっているプログラムで、ワーホリと違って年齢制限がありません。ただしすべての国というわけではなく、カナダ特有のものですね。学校ごとにプログラムが組まれているのですが、おおよそ「学習期間50%+就労期間50%」という構成です。

※詳しくは日本ワーキング・ホリデー協会公式ブログの記事を参照

そんな方法もあるんですね。私が知らない制度や国もありそうだから、まずは私も相談に行ってみようかな。

「海外に行きたい」「生活したい」と思った時、ワーホリ協会を使わなくても他にも様々なやり方があります。ただ、どんなやり方にせよ自分だけの準備で完結せずに、経験者やサポート団体に相談することをおすすめします。

なぜですか?

SNSやWeb上の情報だけで準備を完結すると、情報の取りこぼしがあったり、良いことばかりに目がいってしまって悪いことは調べずに行ってしまったりすることもあるので……

確かに、失敗談とかも聞けると嬉しいかも。

 

 私、実は大きい失敗談が一つあって……海外対応のクレジットカードを1つしか持って行かなかったんです。現地に行ってみたらそのカードが対応してないところではお金が引き出せなくて、かなり大変でした。最低でも2枚か3枚くらいは海外で使えるカードを用意しておいた方がいいですね。

それは落とし穴すぎる……。確かにこれくらい具体的な話は経験者からじゃないと聞けないですね。

 

 

海外に行ってわかった日本の良さ

海外に行って良かったなと思うことはありましたか?

日本の良さに改めて気づけたことですかね。日本がますます好きになりました!

 

確かに日本にいると日本の良さとかあんまり考えないな……たとえばどんなところですか?

日本は食事のレベルが本当に高いです。オーストラリアも高価なご飯が美味しいのは同じですが、日本は安くても美味しいのがすごいです。

コンビニも、ファストフードも美味しいですよね。

私はラーメンが恋しくなってオーストラリアで色々なラーメン店を巡ったんですが、一杯2000円くらいするんですよ! そのとき一蘭には勝るラーメン屋はない!と思いました(笑)

日本は和食以外も美味しいのがすごいですよね!イタリアンも韓国料理も全部美味しいじゃないですか

食事以外だと日本の良さを感じることってありましたか?

物事が時間通りに進むって、改めてすごいなと思いました。ヨーロッパだと鉄道やバスが遅れるのは当たり前って感じで。

遅延証明書とかくれないんですか?

遅延が日常茶飯事だから、そもそも証明書がないんじゃないかなぁ。仕事や学校でも、遅刻は「バスが遅れた」で許されることが多いんです。

でもそれはちょっとうらやましいかも。私も「バスが遅れた」で全ての遅刻を許されたい。

いえいえ、それが旅行などの大きな移動の場合だと、対応を考えなきゃいけないので大変ですよ……日本の正確さって最高だなって思いました

まさとさんが感じた日本の良さはありますか?

私は、日本の自然がすごく素敵だなと実感しました。

カナダの方が自然はたくさんあるのでは? さっき見せてもらった写真どれでしたっけ……え~っと、あっこれだ!

 

オーロラの写真! 大自然度が限界突破してるじゃん

でも日本って北海道のように雪がたくさん降っているところもあれば、沖縄は暖かくて南国の雰囲気があったりしますよね。春は桜が咲いて夏は入道雲が浮かんでて……そういう多面性は日本ならではだなと思いました。

多面性……!そんな視点で考えたことなかったな。

カナダの人からも、「日本はいつか行きたい国」ってよく言われます。憧れられる国に住んでいるんだなってちょっと嬉しく思いました。

オーストラリアでも温泉が人気だったり、日本の桜が再現されたりしてて、日本の文化は人気があるんだな〜と感じました!

私たちが何も感じてないことが、海外から見てみると魅力だったりします。それって1回日本を出てみないとわからないんですよね。

どんどん本当に行きたくなってきたぞ

ワーホリって1年のビザなんですけど、最初は「1ヶ月で行って、次は3ヶ月、次は半年」というようにマイルストーンを決めると、1年のハードルが下がって気楽に行けると思います。

ダメだったら帰ってくることもできますしね

みなさんから色々な話を聞いて、夢みたいだった海外生活がリアルに感じられるようになりました。私も行くぞーーーー!!!

 

 

まとめ

というわけでみなさんの話を聞いてモチベーションが上がった私……後日さっそくワーホリ協会へ相談に行きました!

 

自然あふれる場所で生活したいのでカナダがいいかなって思ったんですけど、音楽が好きだからヨーロッパも良いなと……どっちも行きたいけど10月に31歳になっちゃうから片方しか行けないんですよね?

10月までにカナダのビザを取っておけば、ヨーロッパの後にカナダに行くことも可能ですよ!

え!?行けるの!???

行けます!! ヨーロッパといっても、慣れてないなら最初は英語圏のイギリスとかアイルランドが良いかもしれませんね

じゃあ行きます!!!!

 

……という感じで話が進み、なんと今年の9月からワーホリでアイルランドへ行くことになりました!

ギネスビール飲むぞ〜!

 

取材協力|日本ワーキング・ホリデー協会