こんにちは、YONA YONA WEEKENDERSの磯野くんです。

前回の記事では知られざる池袋駅メトロポリタン口に降り立ち、僕のメロコアバンド時代を回想しました。

仲間たちとしのぎを削った池袋マンホールや、安酒を片手に夜を明かした西口公園は姿を変えてしまいましたが、春日亭の油そばは当時と変わらぬジャンキーな味わいで、僕の胃袋、そして心までも満たしてくれました。

 

『あのご飯を食べると、あの時の記憶が蘇る』

そんな思い出の味で、今回もエモーショナルな気持ちにひたひたに浸っていきたいと思います。

 

さて、前述のメロコアバンドですが、僕が25歳の誕生日を迎えた2014年に、約6年の活動に終止符が打たれます。

きっかけはメンバーからの脱退宣言。

『将来への不安』がその理由でした。

 

本コラムの武道家編で綴った通り、旧友との飲み会で感じた”疎外感のようなもの”は日増しに大きくなっていき、彼もまた、人知れず僕と同じ気持ちを味わっていたのです。

ショックだった一方で、メンバーの申し出にどこかほっとしている自分がいて、それが情けなく、やりきれない気持ちでした。

 

プロとして食っていける兆しが全く見えない中、それでも音楽にしがみついていたのは、今思えばただ現実から目を背けていただけだったのかもしれません。

最後に仲間を集めた企画ライブを開催し、僕のメロコアバンドは呆気なく解散することとなったのです。

 

上京してプロのミュージシャンになるという夢を失ってしまった僕。音楽への情熱の炎は消えかかっていましたが、時を同じくして当時お付き合いしていた彼女(現在の妻です照)との結婚を考え始めた時期でもありました。

散々迷惑をかけてきた彼女を幸せにしたい。今ならまだ”普通の道”に戻れるかもしれない。

そう思った僕は、就職エージェントに登録し、本格的な就職活動をスタートさせました。

 

学歴も無く、アルバイト経験しかない僕の就活は困難の連続でした。

そんな中、僕のバンドでの経験を『面白い』と興味を持ってくれた企業が現れたのです。そこはサービス業のベンチャー企業で、とにかくガッツのある若い人材を求めているとのこと。何のスキルも持ち合わせていない僕にはうってつけでした。

書類選考からトントン拍子で面接が進み、無事内定を勝ち取ることが出来たのです。

 

僕が配属されたのは、出来立てホヤホヤの新規部署。都内のマンションに常駐し、コンシェルジュ業務をこなしつつ、居住者向けの家事代行サービスを売り込むことが主な仕事でした。

 

僕は大田区の1000戸ほどある大型マンションの担当に決まり、いよいよ社会人としての日々が幕を開けました。

 

最初の一ヶ月はとにかく我武者羅に働きました。

上司に怒られても、商談に失敗しても、自分が社会に溶け込んでいる感覚がとにかく心地よかったです。

 

誰かに必要とされる仕事ができているんだ、僕も”普通”になれたんだ……と。

朝の満員電車で鮨詰めになりながら、窓に映るスーツに身を包んだ自分の姿を見てそう思いました。しかし、そんなフレッシュな気持ちも長くは続きません。

同じマンションを担当していた先輩が異動になり、入社三ヶ月目の僕に責任者という大役が回ってきたのです。

 

それからというもの、毎日上司に営業ノルマの未達を詰められ、要領良く仕事をこなせず終電での帰宅は当たり前。

休日は社用携帯の着信に怯えていました。

 

自分で成約をとった家事代行サービスは、アルバイトスタッフの人手不足で供給が追いつかず、自らエプロンをつけて掃除に行ったり、身も心も疲弊していました。

パリッとしたスーツ姿はあっという間にヨレヨレのしがないダメリーマンへ。

それでも『自分が求めてた普通はこれなんだろ?』と自らに発破をかけながら働きました。

 

そんな日々の中で唯一の楽しみがランチタイムでした。最初はコンビニ弁当を事務所で食べていましたが、ある時から居住者用のレンタサイクルを拝借して外に出るようになりました。

 

少しでも職場から遠ざかりたくて、Googleマップを頼りに色々なお店を開拓したものです。

午後からの商談?

本社で会議?

そんなの関係ねぇ!

 

というわけで今回訪れたのは、「麺でる田園調布本店」。

この地で20年以上続くいわゆる”二郎インスパイア系”の人気店で、僕が仕事のランチタイムの際に足繁く通っていたお店です。

 

当時は勤務先から15分くらいチャリを漕いで行ってましたが、今回は最寄り駅である雪が谷大塚から10分ほどかけて歩きます。

 

田園調布駅から歩くと結構かかるのでお気をつけ下さい。

 

開店30分ほど前に到着すると運良く一番乗り。

 

シャッターの向こうから芳しい豚の香りが漂っています。外観の撮影をしているとポツリポツリと人が増え始め、開店する頃には10人以上の行列になっていました。

 

時間ぴったりに開店。

 

入店後、券売機でラーメンと生玉子の札を購入しカウンターの上に置きます。

 

二郎系初体験のマネージャーが隣でありえないくらいソワソワしていたので、コールのしかたなどを優しく手解きしていると……

『お客様、ニンニクは?』と例のお伺いが。

 

衣装のフィッティングを控えていたので、”マシ”は自粛し『ニンニク少なめ、魚粉で』とお願いします。

 

いよいよラーメンの着丼です。

 

これこれ!小高いもやしの丘に、麺でる名物魚粉の小径。大ぶりにカットされた切り株の様な豚も見ているだけで興奮してしまいます。

 

もやしに味を染み込ませるため天地返しをお見舞いし、スープを一口。

重厚な醤油のパンチ、溢れ出す豚の旨味が脳天を撃ち抜きます。大変好みの非乳化スープです。

 

ムチムチの極太麺は自家製のもの。

 

ここの麺は数あるインスパイア店の中でも個人的に一目置いています。

スープとの愛称、食感、喉越しどれをとっても一級品で抜群の美味さです。

 

ここで登場するのが生玉子。

 

溶いた玉子に麺をディップし、すき焼き風にズビズビと啜ります。

これが二郎系上級者の楽しみ方です。

 

その後は卓上の一味でピリっと味を引き締めつつ、最後は残ったスープにお酢を投入しサッパリお口直し。

 

あっという間に完食しました。

 

ここの麺でるは二郎系独特の緊張感は殆どなく、初心者でも安心して利用できるお店。

 

店主は二代目で、僕が通っていた頃の先代の息子さんなんだとか。笑顔が爽やかで、接客も凄く丁寧です。先代のおやっさんもめちゃくちゃ気さくな人でした。

 

帰り際に必ず「足りました?」と聞いてきてくれたり、なんとなく顔を覚えられたな〜というタイミングから、頼んでもいないのに麺量が尋常じゃないほど増えたことを覚えています。

懐かしいなぁ。

 

仕事でどれだけ疲れていても、美味いラーメンとおやっさんの笑顔で何度でも立ち上がることが出来ました。ありがとう。

 

店を出たあと、LUUPを借りて多摩川へ行ってみました。

 

当時はここのベンチで昼寝をしたり……

 

ムカつく上司の顔を想像しながら川に向かって石ころを全力投球していたものです。

懐かしいなぁ。

 

しかし、この日は最高気温38℃の猛暑日で足早に退散……

 

現在「麺でる田園調布本店」の営業日は、月・木・土のみ。

営業時間は12時から14時までと、なかなか来店するハードルが高いのですが、お腹も心も十二分に満たされること請け合い。

 

是非行ってみて下さい。

 

■記事執筆:YONA YONA WEEKENDERS 磯野くん

 

■YONA YONA WEEKENDERS new single『未明のブルー』

・配信リンクは→こちら

 

■『予酔いの宵』リリース記念

YONA YONA WEEKENDERSのNEW EP『予酔いの宵』リリースを記念してリアルイベント「宴」を開催いたします。全三回を予定している宴では、それぞれ食を通してEPの世界観を体験いただくことができます。

 

第二夜は東京・新代田の「BASSANOVA」にて今作EP『予酔いの宵』のコンセプトを表現した「YOYOIラーメン」、第三夜は東京・下高井戸のMORISHIMA COFFEE STANDにて「YOYOIコーヒー」が開催日限定メニューとして提供されることが決定!加えて、最終日となる第三夜では、磯野くんによるミニアコースティックライブも実際。

 

いずれも応募にあたって完全生産限定盤CD『予酔いの宵』(VIZL-2465)に封入されている応募用シリアルコードが必要となります!

奮ってご応募ください!

★宴 第二夜|YOYOIラーメンで宴
開催日:2025年10月8日(水)

会場:BASSANOVA(新代田)
内容:EP『予酔いの宵』のコンセプトを表現した限定ラーメン「YOYOIラーメン」を提供。

 

★宴 第三夜|YOYOIコーヒーで宴
開催日:2025年10月22日(水)

会場:MORISHIMA COFFEE STAND(下高井戸)
内容:開催日限定の「YOYOIコーヒー」を提供。最終日の第三夜は、Vo.&Gt.磯野くんによるミニ・アコースティックライブも予定。

 

【応募方法】
完全生産限定盤CD『予酔いの宵』(品番:VIZL-2465)に封入のチラシ記載QRコードから特設フォームへアクセスし、同チラシに記載のシリアルコードと必要事項を入力のうえご応募ください。

応募期間:2025年9月23日(火)0:00 〜 9月30日(火)23:59
※応募期間を過ぎるとご応募いただけません。

 

■YONA YONA WEEKENDERS 6th EP “YOYOI NO YOI” Release Tour

2025年9月28日(日) 仙台darwin (OPEN 17:00 START 18:00)

2025年10月4日(土) 広島CLUB QUATTRO (OPEN 17:00 START 18:00)

2025年10月5日(日) 名古屋BOTTOM LINE (OPEN 17:00 START 18:00)

2025年10月18日(土) 福岡BEAT STATION (OPEN 17:00 START 18:00)

2025年10月24日(金) 札幌PENNY LANE24 (OPEN 18:00 START 19:00)

2025年11月7日(金) 沖縄OUTPUT (OPEN 18:30 START 19:00)

https://eplus.jp/yonayonaweekenders/

 

・YONA YONA WEEKENDERS 公式サイト