こんにちは、YONA YONA WEEKENDERSの磯野くんです。

前回の記事では中野にある二代目武道家を訪れ、パンチの効いた家系スープと、モチッ!パツッ!な酒井製麺のハーモニーを堪能しつつ、Rinky Dink Studio中野店でのアルバイト時代を回想しました。食後は元バイト先に突撃取材を敢行。

武道家も中野リンキーも、当時と変わらぬ温かさで僕を迎え入れてくれました。

 

『あのご飯を食べると、あの時の記憶が蘇る』

そんな思い出の味で、エモーショナルな気持ちにひたひたに浸っていきたい!

 

というわけで、今回訪れたのは池袋です。

池袋と言えば、「不思議な不思議な池袋〜♪ 東が西武で西東武〜♪」とかつてビックカメラのテーマソングで歌われていたように、東口に西武百貨店、西口に東武百貨店があるというなんとも初見殺しな駅です。

 

そんな池袋駅に”メトロポリタン口”という出口が存在するのをご存じでしょうか。

 

こちらは1992年に誕生した複合ショッピング施設メトロポリタンプラザの開業に合わせ新設された改札口なのですが、「メトロポリタン口なんて使ったことない!」「そもそも存在を知らない!」と、僕の周りの殆どがそう答えます。

 

当時僕がやっていたメロコアバンドは、千葉県出身のメンバーのツテで千葉のライブハウスを拠点に活動していましたが、「やっぱり売れるなら都内の箱で名を上げるのが定石じゃね?」と、東京進出へとフェーズを移していきました。

 

しかし、都内の箱に繋がりもなく、HPやSNSを介して届く香ばしいイベントのオファーに飛びついては、高額なノルマをふんだくられるというのを繰り返していました。

 

そんな時、メンバーの一人が「自分達と同じようなジャンルで、同世代のバンドが出演している箱が池袋にあるらしい」と見つけてきたのが、何を隠そうかつてメトロポリタン口近くに存在したライブハウス”池袋MANHOLE”だったのです。

当時、都内の有名なライブハウスではオーディションライブをやっている様なところもあり、「僕達で大丈夫だろうか……」と一抹の不安を抱きながらデモ音源を持ち込んだことを覚えています。

しかし、そんな不安も杞憂に終わり、デモを持ち込んだその場でブッキングライブの出演が決まりました。

 

マンホールは噂の通り同世代のメロコア・パンク系の若手バンドが出演していて、シーンで名を馳せているようなバンドも数多く排出しているライブハウスでした。店長をはじめ、スタッフさんは皆気さくで、現役バンドマンもアルバイトとして何人か在籍していました。

 

大きな夢を持って上京した同世代の若者達。仲が深まるのに時間はかかりませんでした。いつしかMANHOLEは僕たちの溜まり場となり、”ホーム”となりました。

 

というわけで今回訪れたのは、ライブの際にバンドマンたちが足繁く通っていた思い出の油そば店、春日亭 池袋本店。

 

マンホールがあった山中ビルからは徒歩2分、池袋駅西口からは徒歩3分という好立地です。

最後に訪れたのは恐らく15年以上前ですが、佇まいはあの頃と変わっていません。

 

オープンと同時に入店し、当時良く食べていた看板メニュー”鳥豚(とりとん)油そば”と、”生玉子かけご飯”の食券を購入。

 

店内の壁には無数のらくが……

 

否、油性ペンアートがぎっしり。

 

暫くすると小さなカップに入った食前スープが運ばれてきました。

 

生姜の効いた醤油味のスープが食欲を刺激し、これから出てくる油そばへのワクワクが高まります。

 

油そばもほどなくして着丼です。

 

丼の頂点に鎮座するチャーシューの上には、鶏ガラと豚骨を二日間じっくり煮込んだ濃厚な鶏豚タレがこれでもかとかかっていて、非常にジャンキーなビジュアル。

 

底からひと思いにかき混ぜて頂きます。

 

一口啜ると、少し固めに茹でられた麺、シャキシャキのもやしとメンマが、濃厚なタレをまとって口の中で小気味良い食感を織りなします。

 

タレにくどさはなく、鶏と豚の旨味が存分に感じられるバランス感。

 

卓上の酢やラー油、マヨネーズなどで味変しながら食べ進めると、こんもり盛られていた麺がまるで幻であったかの様に瞬く間に消失しました。

 

ここで登場するのが〆の生玉子かけご飯。

 

丼に残ったタレにご飯と卵をぶち込み、薬味のたっぷり入った特製の醤油ダレをかけて頂きます。

 

ギルティ具合の増したTKGはもはや飲み物。

 

スルスルとかき込み……

 

あっという間に完食です。

 

店を出たあと、当時を懐かしんでマンホールの跡地に行ってみました。

 

マンホールはメトロポリタン口を出てすぐのビルの地下にありました。

 

激狭のライブハウスで、キャパは100人ほど。しかも楽屋はありません。ステージにはボロボロのカーテンがかけられており、衣装は出番前にステージ上で着替えていました。

サウンドチェックを終えると、スタッフさんがカーテンを手動で開け、ライブがスタートします。

 

ライブを終えると、店長やスタッフさんを交えての反省会。チケットノルマの精算を済ませ、機材を片付けると打ち上げが始まります。

絵に描いたような貧乏バンドマンだったので、打ち上げは近くの土間土間で、3000円飲み放題コースで朝まで粘るか、コンビニで安酒を買い込み西口公園で飲むのが定番でした。

 

久々に西口公園に行ってみると、2019年にリニューアルが行われ、完全に様変わりしていました。

 

当時あった噴水も、空き缶だらけだったベンチも、その面影すら見当たりませんが、僕たちは確かにあの時ここで酒を酌み交わし、夢を語り、明け方には池袋の地面と同化していたのです。

 

集客も上手くいかず、売れてるバンドを羨んだり、酷いライブをして先輩バンドに叱責されたり、自分の情けなさに涙を流したこともありました。

 

それでも、池袋の地下、楽屋もない小さなライブハウスで、そして池袋メトロポリタン口で繰り広げられた幾つもの夜は、僕の音楽人生において大きな財産です。

 

YONA YONA WEEKENDERSのメンバーであるスズキシンゴや小原”Beatsoldier”壮史との出会いもちょうどこの頃。

当時は別々のバンドをやっていたので、ブッキングライブで共演したり、お互いの主催ライブに呼んだり呼ばれたりしていましたが、まさか彼らと一緒にバンドをやる未来が待っているとは……。

 

 

 

 

人生何があるかわからないものですね。

 

■記事執筆:YONA YONA WEEKENDERS 磯野くん

 

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