

こんにちは! ライターの鬼谷と申します。
ジモコロ編集部ひとり旅シリーズとして、今回私は和歌山県串本町にやってきました!
なぜ串本町を目的地に選んだのか。それは……

串本町が本州の最南端だからです!
「最◯端」という土地にはどうしても魅力を感じてしまいます。「行けるとこまで行った」という達成感が好きで、オープンワールドゲームを遊ぶときも世界の果ての透明な壁にぶつかるまで意味なく進み続けてしまうのですが、それの現実バージョンみたいなことです。
東日本に住む私にとって本州最南端というと九州に近いほう、つまり山口県あたりにあるものかとこれまで思い込んでいたのですが、紀伊半島のでっぱりの方が赤道に近いということを知ったのも旅のきっかけ。本州最西端は山口県にあるのでほどよいゲームバランスですね。

そんな本州最南端の串本町までは、新大阪駅から乗換なしで行けてしまうのです!
乗車時間は3時間半と東京〜新大阪以上にかかりますが、特急くろしおで新大阪7時半発の始発・串本18時半の終電に乗れば日帰りでも十分観光できるので、休日で達成感を得たい関西在住の方にはおすすめです!
海に潜る展望塔「串本海中公園」
→かつお茶漬けが人気「萬口」
→本州最南端「潮岬」
→樫野崎灯台
→海に並ぶ奇岩「橋杭岩」
この順で巡っていこうと思います! 行くど〜
串本海中公園

まずは串本海中公園です!
入場すると最初に水族館エリアが……
(係員)ご来場ありがとうございます!こちらへどうぞ!
(鬼谷)!?
(係員)こちらに立っていただいて、串本の海はサンゴが有名なので「1、2のサンゴ礁」で撮りますよ〜!
(鬼谷)え? サンゴ? 撮る?
(係員)1、2の……
(鬼谷)サンゴ礁〜♪

ということでいきなり写真を撮っていただきました。
一人旅だと自分入りの写真を撮ることが難しいのでありがたいサービスですね。小さいカードに印刷された写真は無料でもらえるとのことでしたが、せっかくなのでハガキサイズに印刷された写真を購入しました。(データ付きで1枚1,500円)

そんな歓迎を受けつつ進めば、串本の海に生息する約400種・4000匹の生き物の展示がスタート!

壁の岩場にこぞって頭を入れようとする熱帯魚たち
黒潮によって温められたこのあたりの海では、温帯と亜熱帯の生き物が生息するらしいです。

7000万年前に存在したという史上最大のカメ「アーケロン」の復元模型も大迫力。現代のカメのスケール感からするとデカすぎて笑えますね。
この上に住もうと思えば住める。

カメの剥製です。

「手が汚れるのでオサガメに触らないでください」という、剥製側の事情ではなくこちら側のその後を気遣ってくれる注意書きがありました。

模型や剥製だけでなく生きているカメもいました! 皆とても元気に泳いでいます。
やっぱり生き物は動いてると嬉しいです。餌をあげることもできます。
そして串本海中公園の目玉といえば、すでにその名前からお察しの方もいるかもしれませんが……

海中展望塔です!!!

水族館から海へ伸びる橋の先に顔を出す、円形のフォルム。
この中に入って海中を覗ける施設なのです!

係員さんにチケットを渡し、螺旋階段を下ると……

だんだん外からの光が入らなくなり……

ついに……

海中に入りました!!

丸い窓から海中の様子を見てみましょう。

ほわ……。
海面に降り注ぐ日光を浴びてサンゴ礁が輝いている……。
どうしてこんなにキレイなんで礁……。
まるで海の中に潜っているようですが、濡れずにこの光景が見られるのでいい気分です。

魚もたくさんいますよ〜。このときは野生のハリセンボンも見られましたし、運がよければウミガメにも遭遇できるとか! こんな海があるなんて知らなかったヨ〜。
ちなみにこの日の海水の透明度について係員さんに聞いたら「良くもなく、悪くもなく」とのこと。私はすでに十分感動していましたが、これですら「良くもなく」だったとは!

海中からも見えたメジナという魚は群れで集まっており、上からだとさらに多く見えます。
なぜこんなに都合よくいるのか……と思ったら、この展望塔で餌が売られていて、お客さんが常に投げ入れているからだと分かりました。一石二鳥のアイデア!
静かな海の中から、あるいは海風を感じられる展望台から野生の魚を観察する体験は、普通の水族館じゃなかなか味わえないのでめちゃくちゃ楽しかったです!!
カツオ茶漬け「萬口」

串本駅から徒歩1分、お魚料理のお店「萬口」さんでお昼ごはんを食べることにしました!
「かつお茶漬け」が名物とのことで、それをいただきます。

これがかつお茶漬けです!!!
一番ボリュームのあるセットを選んだため、煮物とお刺身(右上で見切れている)もついています!

これが主役たるカツオ! 12切れの新鮮な生カツオがごまダレに漬かっています。
おひつのごはんを丼によそって、まずはカツオ6切れを乗せていただきます。

う、うまあ〜い……(泣)
モチモチと柔らかいカツオの身に詰まったうまみが、キリッとした濃い味のごまダレによってばっちり味わえます。とにかくインパクトの強いおいしさです!!
6切れをこうして食べたら、もう6切れは残りのごはんに乗せて……

お茶漬けだーーーーー!!!!!
(お茶漬けに染まったこの俺を〜♪)

ガツンとくるうまみの漬け丼に対して、温かく優しい味のお茶漬けが最高のギャップ……!
箸が止まらず一瞬で完食してしまいましたし、さらにごはんをおかわりして、カツオの切り身が入った卵かけご飯「かち飯」にしていただきました。元気がつく味だー!!
空腹も満たしたところで、いよいよ本州最南端の潮岬へ向かいます!
本州最南端の地「潮岬」

串本駅から車で10分、潮岬に着きました!
どうですかこの青空に映える潮岬観光タワー! 駐車場もしっかりありますし、南紀熊野ジオパークセンターという施設が隣接しており、このあたりの地理的特色を学ぶこともできます。
ここから海側を向けば……

ひゃー! 空も広く気持ちいい開放感!!!
海が見えるということは、この芝生の広場を下ればついに……

本州最南端に到達!!!!!
普段生活している本州という土地において、最も赤道に近い位置にたどり着きました。やっぱり達成感があります!
ちなみに冒頭で「串本まで大阪から特急で一本」とご紹介しましたが、私はなぜか和歌山市から車で2時間以上かけて運転してきたので、また別の達成感もあります。(次は特急を使いたいですし、皆さんも特急を使うべきです)

南側にせり出す岬ということで立地的にめちゃくちゃ逆光になってしまうのですが、むしろそれすらも最南端を感じる要素となって楽しいです。
このときは平日でしたが祝前日ということもあってか観光客はそれなりにいて、同じく一人で来ていた男性に写真を撮っていただきました。

最南端から見た南側の景色。
写真だと分かりにくいですが、いつもよりオーストラリアが近く見えました。
冗談です。

本州最南端の黒猫だ!

本州最南端の休憩所もあります。

本州最南端の自販機で……

本州最南端のジュースを買う。

本州最南端のゴミ箱で、本州最南端のリサイクル。
最南端にいるだけで何をしていてもボーナスポイントが付く気分で楽しいです。

最南端部分から先ほどの潮岬観光タワーを見やると、まるで映画のような良い風景でした。

潮岬観光タワーの足元には「TSUBAKI」というおしゃれなカフェがあります。
インスタグラムを拝見したところ、「本州最南端」というフレーズをまったく使っておらず、オシャレさの真髄を感じました。

店内を暗めにしてくれているから窓からの眺めも鮮やかで、最高の休憩ができました。ラテもおいしかった〜。
もはやここだけで一日のイベントを終えて帰宅してもいい、というか近くに住んでいたらそんな休日を送りたいと思える観光スポットでした。
潮岬観光タワーはドライブの目的地としても最高!!!
樫野崎灯台

ということで無事に本州最南端の地を見届けたため、橋を渡って東側にある紀伊大島へ移動し、次の目的地である樫野崎灯台に向かいます。

紀伊半島と紀伊大島を繋ぐくしもと大橋です。渡った後に紀伊大島側から撮りました。
見えている範囲は半島と大島をつなぐ道の半分で、半島側にもう半分のシンプルな橋があるんですが、そっちもかなり良かったです!(運転していたため写真を撮ることはできず無念)

紀伊大島の東端の方まで車で進むと駐車場があるので、そこから灯台までは歩いて一本道を進みます。

駐車場から歩いてすぐにあるのがトルコ記念館。かつてトルコ(オスマン帝国)の軍艦が樫野崎沖で海難事故に遭い、地域住民が協力して乗組員の救助や遺体・遺品の回収を行ったことから、友好の証として設立されたそうです。
このときはもう夕方に差しかかっていて、私は最終的にまた2時間かけて和歌山市に帰って車を返さなきゃいけなかったので泣く泣く入館を諦めました(どうしてこうなった)。再三のアナウンスになりますが、串本観光にはぜひ特急くろしおで訪れることをおすすめします。

樫野崎灯台に続く最後の道です。
なんとなく、「進む前にデータをセーブしておきたい」と思いました。

着きました! 樫野崎灯台です。
入って右側の建物は、明治3年にイギリス人技師が建設させた旧官舎。有料で見学することができ、熟練のおじさんが板についたトークで建物内を案内してくれました。(灯台は無料で見学できます)

樫野崎灯台は日本最古の石造り灯台で、いまも灯台として現役で活躍しています。
青空に白が映える〜!
螺旋階段から展望台に登ってみましょう。

展望台からの海面までの距離は最南端の潮岬よりも近い印象で、よりダイレクトに海を望めます。

太平洋、でかすぎる……。
橋杭岩

樫野崎灯台から串本駅方面に戻り、いよいよ最後の目的地・道の駅くしもと橋杭岩に到着しました! ブラウンの壁面が魅力的ですね。
さて、このブラウンの壁を小一時間ほど見つめましょう。
「違う違う! 右を見て!」
え? 右?

どでかい岩が海上でまっすぐ並んでる!?!?!?

これこそが串本のもう一つの名所「橋杭岩」です。
地盤の軟らかかった部分が長い年月をかけて削られ、硬い岩だけが残ってこのようになったそうです。その姿は橋の杭に見えるとしてこのように名付けられました。
約850メートルにわたって巨大な岩が立ち並ぶ様子は目の当たりにすると異様な迫力があります。なにか大いなる存在がたわむれに石を並べていったような……。

そんな道の駅の向かいにあるのが「串本儀平」という和菓子屋さん。
ここの「薄皮まんじゅう」が名物らしいので、最後に買って帰りましょう。

こちらのお店は明治26年創業とのことで、130年以上の歴史があります。

薄皮まんじゅう、橋杭岩だよ。

橋杭岩、薄皮まんじゅうだよ。
……というそんな薄皮まんじゅうはまさに皮の薄いおまんじゅうで、つまりあんこを割合多く味わえるわけですが、その構成を前提とした穏やかな甘みでとてもおいしかったです! 老若男女に寄り添ってきたお菓子なんだろうなあ。
串本観光おすすめです!

以上、和歌山県串本町ひとり旅のレポートでした!
水族館、地理、グルメと幅広く楽しむことができ、日帰りでも大満足の旅行となりました。
関西在住の方や、大阪滞在から少し足を伸ばして観光してみたい方など、休日のおでかけ先にぜひ検討してみてはいかがでしょうか〜。
それでは!
ジモコロ編集部では、他にも編集部員が青森や長崎、新潟や愛知など各地に一人旅してレポートしていますよ!











































