e-アイデム

どこでも地元メディア ジモコロ

50年前の『はらぺこあおむし』が今も1位? 専門店に聞いた人気絵本ランキング

2020.02.25

50年前の『はらぺこあおむし』が今も1位? 専門店に聞いた人気絵本ランキング

人気記事

    こんにちは! ライターのオケモトです!

    僕はアルバイトとして「学童保育」で指導員をやってるんですが、絵本って今の子どもにもめちゃめちゃウケるんですよ。

     

    ミッケ! たからじま―I SPY 7

    ちなみに僕は子どもの頃『ミッケ!』という絵本が好きでした。

    見開きいっぱいの大きな絵の下に文章が書いてあり、絵の中から指示されたものを探すという、遊び要素のある本でした。みんなでワイワイ読むことができ、学校にこの本を持っていけば一躍ヒーローでした。

     

    誰だって子供の頃に好きだった絵本や、思い出のある作品ってありますよね。

    というわけで、まずは編集部でダラダラしてたライターたちに、好きな絵本を聞いてみました。

     

    ギャラクシー『アレクサンダとぜんまいねずみ』

    アレクサンダとぜんまいねずみ―ともだちをみつけたねずみのはなし

    国語の教科書に載ってて、退屈な授業中に何度も読んでいた。 ユーモアと美しい友情があって大好き。

    このストーリーの流れだと悲しい別れがあるのかな……?という展開から、泣けるハッピーエンドになるのが良いです。

     

    ヤスミノ『おじさん いいもの みつけたよ』

    おじさんいいものみつけたよ

    アリ視点なので、全部が「正体不明の巨大な変なもの」として描写されてて、 異なる立場だと全くものの見方が変わる、という感覚が新鮮でした。

     

    まきのゆうき『ねずみくんのチョッキ』

    ねずみくんのチョッキ (ねずみくんの絵本 1)

    ねずみくんがチョッキを友だちの動物に貸したら、次々にでかい動物に又貸しされていって、 最終的に象が着てチョッキが伸び伸びになってしまうんだけど、 象の鼻と組み合わせてブランコにしてもらってHAPPY……という話。

    色んな動物が着ていって、チョッキがどんどんでっかくなる構成がコミカルで良かったです。

     

    原宿『うどんのうーやん』

    うどんのうーやん

    『ぐりとぐら』のパンケーキとか、『からすのパンやさん』とか、 美味しそうな食べ物が描かれてる絵本って大人の記憶にも残ってる気がするのですが、『うどんのうーやん』のうどんも美味しそうで好きです。

    うどんの具が出前の途中でどんどん増えていくだけのシンプルでめちゃくちゃな話なんですけど、 そこもなんか元気になりますね。

    最後の「うーやん、また頼むで」のあとの余韻も温かくて最高。

     

    ダ・ヴィンチ・恐山『みんな大好き塊魂の説明書』

    みんな大好き塊魂

    PS2のゲーム『みんな大好き塊魂』は、説明書が「操作方法を説明する絵本」になってたのがすごい記憶に残ってます。

    わざわざページを増やしてそんなコスパの悪い仕掛けをする制作陣のいたずら心に感服して何度も読みました。

    絵は今も現役で絵本を作られているクリハラタカシさん……!

     

    今売れてる絵本ランキング

    僕が子どもの頃からあった絵本もまだ人気だし、最新の絵本だっておもしろい。しかも、大人が読んでも泣けたりする。いつまでだって感動を忘れない。

     

    ひょっとして絵本って、すごいコンテンツなのでは?

     

    というわけで、絵本について詳しく教えてもらうため―

     

    神保町にある、こどもの本専門店『ブックハウスカフェ』に来てみました。

    今はどんな絵本が売れてるの~!?

     

    ブックハウスカフェ

    住所|東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1F

    営業時間|平日11:00~21:00・土日祝11:00~19:00

    定休日|お店のHPをみてね

    お店HP

     

    店内を埋め尽くすような数の絵本! どれもおもしろそう!

     

    「あ!!これ読んだことある!」のオンパレードです

     

    この作品、映画にもなってましたね。好き!

     

     

    人気作品のグッズも扱ってます

     

    ブックハウスカフェの名前通り、カフェスペースがあります。買った本はもちろん、サンプルとして置いてある本も読みながら、コーヒーやアルコールが飲めるんですよ。

    絵本って長く心に残るものなのだから、大事に選びたいですよね。試し読みが気軽にできるこういうカフェ、すごく重要では?

     

    そんなブックハウスカフェの店長、茅野さんにお話を伺ってみましょう!

     

    「今日はよろしくお願いします! 僕は学童保育のバイトをやってまして、絵本にすごく興味があります」

    「それは素晴らしいですね。何でも聞いてください」

    「まずは、今の子ども達にどんな絵本が売れているのか知りたいんですが……」

    「では当店の売り上げ7位までをざっとご紹介しましょう」

     

    1位『はらぺこあおむし』

    はらぺこあおむし

    いわずと知れた名作。日曜日に生まれた青虫が月曜はりんご、火曜は梨といろいろな食べ物を食べて成長していく。

     

    2位『100万回生きたねこ』

    100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

    一匹の猫が輪廻転生を繰り返していく様を描いた作品。100%泣いてしまう名作。

    アニメ『カウボーイビバップ』で主人公のスパイクが最終回、死を覚悟して最後の決戦に向かう前にこの絵本の話をしていましたね。

     

    3位『どうぞのいす』

    どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

    うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰りひろげられる取りかえっこのおはなし。

     

    4位『わたしのワンピース』

    わたしのワンピース

    空から落ちてきた真っ白い布でうさぎさんが作ったワンピースは、天気や風景によって次々と柄が変わります。

     

    5位『ねないこだれだ』

    ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)

    夜遅くまで起きていると、お化けが子どもをさらいにきて空の彼方まで連れて飛んで行ってしまう。少し怖くてドキドキする絵本。

     

    6位『からすのパンやさん』

    からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

    いずみがもりのからすのまちのパンやさんは、子どもたちの意見を参考にして、すてきな形のパンをどっさり焼いて大繁盛します。

     

    7位『だるまさんが』

    だるまさんが

    「だ・る・ま・さ・ん・が……」で右に左に動くだるまさん。0歳の赤ちゃんが声をあげて笑う絵本。

     

    というわけで売り上げ7位までの作品をご紹介しましたが、みなさん知ってる絵本はありましたか?

    「絵本の売れ方」は特殊すぎる

    「売り上げランキング、どの絵本も一度は見たことがある名作ぞろいでした。かなり古い作品もありましたね」
    「絵本はロングセラーがたくさんあるんですよね。昔に出た本がずっと売れ続けてたりします」

    「確かに、僕が子どもの頃に人気だった作品が、まだ売り上げランキングに入ってる!って驚きました」

     

    売り上げ一位の『はらぺこあおむし』

    なお、写真左下の、通常版より小さい本は「ボードブック」といいます。小さく丈夫であり、赤ちゃんでもめくりやすいんです。角が丸くなってるのも良いですね!

     

    「売上一位の『はらぺこあおむし』なんて、50年も前に出版されていますからね。それが今も順調に売り上げられているって、すごいことですよね」

    「50年前の映画やマンガで、今でも売り上げ一位って考えたらすごさがわかりやすいですね」

     

    「『ぐりとぐら』も1963年の本です。表紙を見て思い出したり、お話が心に残っている人、多いと思います」
    「大きい卵でカステラを作る話ですね。子どものころ、あの黄色いカステラを食べるのが夢だったな~」
    「最後のページで、卵の殻を使って車を作るのも夢があっていいんですよね」

    「最近出た絵本で、人気が出た作品はありますか? 僕がバイトしてる学童保育では、『おばけずかん』というシリーズがものすごく人気です」

     

    やまのおばけずかん (どうわがいっぱい)

    「はい、『おばけずかん』はすごく人気があるシリーズですね。子どもは恐竜、虫、乗り物、そして怖いものが大好きです!」

    「いつの時代も子どもが好きなものって変わらないんですね」

     

    ブラックライトでさがせ!  妖怪探偵修業中

    「最近だと、ブラックライトで照らすと妖怪や文字が出てくるような本も売れてます。『ブラックライトでさがせ! 妖怪探偵』のシリーズです」

    「小学生はブラックライトで見えない文字を浮かび上がらせるのが、三度の飯より好きですからね」

    「そ、そうなんですか?」

    「ジモコロの姉妹メディア『オモコロ』でマンガを描いてた藤岡拓太郎さんというライターがいまして。その人が書いた絵本って置いてますか?」

    「もしかして『たぷの里』ですか!? もちろん店に置いてるし、めちゃ売れてますよ! 絵本業界でセンセーションを巻き起こしている作品ですね」

    「古くからの絵本が未だに売れ続けてる業界で、新しい絵本が人気になるって、すごいことなんでしょうね」

     

    たぷの里

     

    「絵本が売れる時期とかってあるんですか?」
    「プレゼントとして、3~4月の入園・入学・進級シーズンにと。それから、夏休み期間も、本を読む時間がもてることで、長編に挑戦する方など、多くご来店されます」
    「この時期にはこれが売れる、とかも?」

    「絵本は季節や行事に関係するものも多いですから、時期によって売れるというのはありますね。わかりやすい例だと、クリスマスの絵本とか」

     

    クリスマスのまえのばん (世界傑作絵本シリーズ)

    『クリスマスまえのばん』

     

    しかけえほん クリスマスって なあに (講談社の翻訳絵本)

    『クリスマスってなあに』

     

    「なるほど!……と思ったけど、この本なんて人気だから、一年中売れてません?」
    「まあ……おかげさまで、うちでは割と年中売れています(笑)」

     

    クリスマス特集の棚。子どもの頃こんな本屋に連れて来てもらったら、テンション上がっただろうな~

     

    こどもの本専門店、店長おすすめ絵本

    「ブックハウスカフェの売り上げランキングは分かったのですが、茅野さんの個人的なおすすめ絵本も知りたいです」

    「たくさんあるんですが……では、少しだけ紹介しますね」

     

    『まりーちゃんとひつじ』

    まりーちゃんとひつじ (岩波の子どもの本 (14))

    小さなまりーちゃんと羊のパタポンは大の仲よし。パタポンが子羊をたくさん産んでくれたらと、まりーちゃんは楽しみに待っています。そんなまりーちゃんにパタポンは…。

     

    小さいころプレゼントにいただいて、絵のかわいさにときめいたのを覚えています。

    小さいころの自分は、「昨日より今日、そして明日の自分が徐々に成長していく」というのを、絵本の理解度に沿って体験できるということを楽しんでいた記憶があります。「以前はこんな物語の工夫に気づいていなかった、気づいた今日の私、すごい!」みたいな。

    大人になった今はほのぼのとしたファンタジーに心が癒されたりして、ずっとそばにある本です。

    今は読み込みすぎてボロボロです。時代を超えて愛され続ける詩とイラストが魅力です。

     

     

    『ピアノ調律師』

    ピアノ調律師 (末盛千枝子ブックス)

    主人公デビーは、世界一のピアノ調律師のおじいさんと同じ調律師を目指します。

     

    わたしのバイブル。究極のシンプルな絵、そして訳がすばらしいです。

     

    『センス・オブ・ワンダー』

    センス・オブ・ワンダー

    美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性を育むために、子どもと一緒に自然を探検し、発見の喜びを味わう。

     

    頭をすっきりとさせたいときにおすすめです。

     

    『パンダ銭湯』

    パンダ銭湯

    パンダの銭湯があるのを知っていますか?あなたの知らないパンダの世界がここにあります。

     

    子供から大人まで一緒に楽しめる一冊!

     

    絵本の魅力って?

    「根本的なことをお聞きしますが、絵本の魅力って何でしょう?」

    「たくさんあるんですけれど、全年代で同じものを読めることですね。子どもから大人、おじいちゃんおばあちゃんまで、読み方がそれぞれで、感想が真逆になるということもありえるのが魅力でしょうか

    「確かに! 子供と大人で違う感想になったりするし、子供同士ですら正反対の感想になったりしますよね」
    「文芸書を大人が読むと、読み方・感想は様々あれど、物語の解釈自体はそれなりに似ていると思うのですが―」

    「そうですね。『こう読むべき』みたいな正解が何となく決められてますね」

    「絵本は文字が少ないため、絵や余白を深読みしたりすることで、想像を膨らます余地が多い。すると同じ絵本なのに驚くほど異なった読み方をする、ということもあるんです。面白いですよね」

    「大人になってから改めて読むと、『このセリフってこういう意味だったのか』って気づいたりもしますよね。不思議だなぁ」

     

    店内を歩いてるだけで、同行したカメラマンと「これ読んでたわ~」とかいって会話が弾む

     

    「ブックハウスカフェさんの目標ってあるんでしょうか」

    「大きく展開していくというよりは、地道に一日でも長く、変わらずこの場所にあり続けたいと思っています」

    「“変わらない”が目標……」

    「絵本は小さいころに読み、大人になって懐かしい再会をして、子どもの頃の記憶がよみがえることもあります。それには、10年20年の時間が必要です。そういった体験を、このお店で提供できたら嬉しいので

    「なるほど、変わらず同じお店で『子供の頃読んだこの本、懐かしいな~』って思えたら、最高ですね」

    「はい。そういった体験をした方にお子さまが生まれて、そのお子さまに、またお子さまが生まれて・・・と、3世代、4世代に渡ってご利用いただけたら、いいですね」
    「素敵ですね! 今日は楽しい話をありがとうございました!」

     

    まとめ

    というわけで今回はこどもの本専門店『ブックハウスカフェ』にお邪魔して、売れてる絵本や魅力を聞いてきました。

    みなさんも思い出の絵本を探しに行ってみてくださいね。めちゃめちゃ楽しいですよ!

     

    そしてそして、今回は……記事中に登場した絵本から3冊を読者の皆さんにプレゼントします!

     

    プレゼント1『はらぺこあおむし』

    大人気の「はらぺこあおむしのボードブック版」コンパクトなのでカバンにいれて持ち運べる!

     

    プレゼント2『100万回生きたねこ』

    大人が泣いちゃう!『100万回生きたねこ』クリスマスバージョンのカバー付き。

     

    プレゼント3『まりーちゃんとひつじ』

    そして茅野店長一押しの絵本『まりーちゃんとひつじ』をプレゼント! 絵がかわいい~!

     

    ▼応募方法

    ジモコロのTwitterアカウント、@jimocoroをフォローして、この記事のツイートをRTしてください。

    今回はプレゼントが3種類あるので、「はらぺこあおむし」「100万回生きたねこ」「まりーちゃんとひつじ」どれが欲しいのか書いてくださいね!

     

    当選はDMにてご連絡します。

    ※応募期間2020年2月28日まで

    イーアイデム

    この記事を書いた人

    オケモト
    オケモト

    1992年生まれ。静岡県出身のオモコロライター。街にあるオブジェや変わった遊具のある公園が好き。

    同じカテゴリーから記事を探す

    オススメ記事

      おすすめ

      こちらの記事もオススメ

        上へ戻る