ヤバい! うっかり「ひとりランチ族」になってしまった場合のやり過ごし方

こんにちは、関西にある広告会社に勤めている、どうでもよしこと申します。

2年前に「CMコンテって、漫画になるなあ」と思い「どうでもよしこさん」というゆるい漫画ブログを始めたところ、フワーっと人気が出て、ときどきこんな寄稿もさせていただけるようになりました。

で。なんと私は48才。もう大学を出て四半世紀(プラス1年)会社生活を送ってることになります。でも、長いようであっという間。今は小学4年生の男の子のお母さんになり子育てしながら働いています。

今まで、そりゃ会社生活はいろんな波がありましたよ。転職とか結婚とか出産とか。さらにパワハラやセクハラまでも。

でも、そんなそうそうたる?悩みの中で、一番つらかったのが、部内で喧嘩したり孤立したりして、昼ご飯をいっしょに食べる人がいなくなっちゃったときでしたね。ちっさい悩みのようでボディブローのようにジワジワと効いてくる。

私が働いている広告会社ってマイペースな人が多いんで、私も「ひとりで全然平気」って顔でいましたが、私、実はひとりランチ苦手で。

いや正直に言うと、ひとりランチを同僚に見られるのが苦手で。会社で友達いないんじゃないかって思われるのがいやな見栄っ張りでして。

割ときついのが、正月明けの初出勤のときにうっかりお昼がひとりになることですね。それがいやで有休とったりして。もうアホです。

そう、この26年間、時にみんなが私を通り過ぎてランチへ行ってしまう姿を、気にしないふり&忙しいふりして、せこくせこく乗り切ってまいりました。泣きたくなったこともありましたよ。そりゃ。で、そんなさみしいOLおばさん48才の私が、長年どのようにひとりランチを乗り切ってきたのか。アホみたいな技を伝授します。

朝食をお腹いっぱい食べる。

お腹がいっぱいだとあんまり焦らないし、今誘われてもお腹すいてないから行けないし。という自分への言い訳になります。あらあら若い人はお腹がすいて大変ね。速攻お昼ね。なーんて余裕たっぷりな気持ちに。それに結局空いてる時間にランチに行けるから、ちょっとトクした気持ちになったりするんです。でも結局、ランチもがっつり食べちゃってほんといつもお腹がいっぱいでした。

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お弁当持参&会社の周りをとにかく散歩。

手作りのお弁当を持参すると、あ、私今日お弁当だから。っていうデスクランチの言い訳にもなるし(誰にも誘われてないけど)、なんだか家庭的なイメージもアピールすることができます。でもデスクランチってすぐに食べ終わっちゃうので、昼休みなのにずーっと席で仕事するはめに。だから、会社の周りをひたすらぐるぐる歩いて気分転換していました。別に体力があり余っているわけじゃないけど、ちょっと体を動かして疲れると、悩んでる気持ちも落ち着くというか……。あとオシャレな店に入って試着しても、今昼休みだからもう行かなきゃ。っていう言い訳にもなり、店員さんから逃げやすいです。ただ、寒さ暑さに弱いんでひたすら地下街を歩き、エロいおっさん書店に迷いこんだこともあります……。


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インスタ映えするカフェへ行く。

いやいやいや。こんなことで見栄を張るなって言われそうですが、オシャレなカフェでオシャレな写真を撮ってInstagramにアップすると、なんだか「いいね!」とか沢山ついたりして。それでいいんじゃないでしょうか。あ、SNSって基本リアル友達がいない人のためにあると思うんです。それに、人と違うことをちょっとしてみると、ちょっと優越感を感じられるし、むしろひとりがおトクだと思えるから不思議なんですよね。

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5分前にランチへ行く。

何がつらいって、正午ちょっと過ぎて、そろそろみんながランチに行こうかっていうタイミングが、つらかったです。

今日は何にする? えー私昨日イタリアンだったー。みたいなカワイイ会話がうらやましくて。連れ立っていく人たちに混ぜてもらうことありました。でも、女子高生じゃあるまいし、もう立派なおばさんなのに、ランチごときにそんなに頭を下げてどうするのだろうかと思ったりして。で、私ランチの予定あるわっていう顔して、5分前にそそくさと財布を持って出かけたりしておりました……。

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打ち合わせ終わりでさりげなく誘う。

人はそんなにランチのことなど考えてないし、特に男の子は正直こだわりがなくて、誘うと結構いっしょに行ってくれたりするんですよね。このあとサクッとご飯行かない?なんつう流れで自然に定食屋へ。最近の若い男の子(若いっつうても30代後半)はとっても優しいし丁寧だし、それに女性のようにややこしい地雷がないので、失言も許してくれたりして。優しい男の子たちにずいぶん助けてもらったような気がします。

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すさんだ気持ちにならない“サクめし屋”をキープせよ。

前の会社のビルの地下に、夜は魚が美味しい居酒屋さん、昼は“サクめし”にちょうどいいお魚定食を出してくれる定食屋さんがあって、これは非常に助かりました。ここならひとりで食べていても、よしこさん今日は忙しいんだな。でもきちんとこういうとこで食事は摂るんだな。みたいな感じ。その隣にあったササっと品が出てくるさぬきうどん屋さんもよかったです。

こういう店がひとつあるだけでもだいぶ助かる。さあ探しましょう。定食屋に入りづらければ、サンドイッチのサブウェイとか。ファーストフードなんだけどヘルシーですさんだ気持ちにならないところ。いい感じの“サクめし屋”をキープして、ランチの孤独を乗り切っていきましょう。


どうですか、このせこいひとりランチ技。こういうちっさい悩みが大きな悩みに変わらないように、細かく細かく対処して、自分をそっとあやして生きていく。それが会社生活を長続きさせるコツなんであります。

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うっかりひとりランチ族になってしまった皆さま。今日も日本の片隅で、どうでもよしこ48才がせこいランチ技を繰り出していると思って、勇気を持ってやり過ごしていきましょう。今日のランチタイム。ひとりなのは、あなただけではありませんよー。さあ、ここはひとつ、笑って席を立ち、美味しいものでも食べにいきましょう。

著者:どうでもよしこid:doudemoyoshiko

どうでもよしこ

関西の広告会社のクリエイティブ部に勤める48才。小学4年生の男の子の母。漫画ブログ「どうでもよしこさん」は、毎週火・金曜に好評連載中。

ブログ:どうでもよしこさん