部屋の模様替えが好きなのがきっかけです。最初は家具の移動だけなのが、カーテンを変えてみたり、家具を買い換えてみたりと、だんだん雰囲気が変わっていくのが楽しくて、内装の仕事に就きたいと思いました。人それぞれリラックスできる環境は違うので、お客様が望む空間づくりのお手伝いをして、居心地の良いインテリアを提案していきたいと思っています。
お客様と各種業者の間に立つ仕事なので、場合によってはメモをとりながら話をじっくり聞いて交渉を進めます。デザインだけでなく価格の交渉をする時には押しの強さも必要になってくるので話術も鍛えました。打ち合わせをするのに図面を読んだり、専門用語や採光についての知識も必要なので建築関係の勉強もしました。壁紙、床、家具は色のバランスで雰囲気も変わるのでカラーコーディネーターの資格も取っています。
お客様はもちろんですが、上司から認めてもらえて仕事を任された時にやりがいを感じます。また、以前担当したお客様が「違う場所もお願いしたい」と相談に来られた時に喜びを感じました。自分が提案したオブジェのセンスを褒めてもらえると、ちゃんとお客様の意図を汲み取ることができていると実感して嬉しいです。
父親が大工だったこともあり子供の頃から建築やインテリアに興味がありました。外出先の建物の内装を見てもこれはどんな素材を使っているのか?構造はどうなっているのか?ということを無意識に考えていました。小さな頃から手先を動かして物を作ることが好きだったのも、自分が内装業に向いているのではないかと思った理由です。
素材の研究が進み次々に新しい内装建材が発売されるので、日々新しい施工スキルが身につきます。クライアントからの「こういう物はあるのか」という要望に的確に応えるために、インテリア関連のニュースには常にアンテナを張っています。古いお宅のリフォームに入る場合などは、昔の施工技術を目にすることもあり勉強になります。
内装を何もしていない殺風景な空間が、だんだんと美しい空間に生まれ変わって行くことが嬉しいです。また、リフォームの場合には家にお客様が住んでいる状態で作業することもあり、「綺麗になった」と感動していただく姿を間近で見ることができるのも大きなやりがいになります。リノベーション事例などで雑誌などに掲載されることもあり、大きな喜びになります。
内装とは建物内の仕上げ工程全般を指します。内装工事に用いられる資材は多種多様なのでクロス(壁紙)、床(フローリング、カーペット等)、タイル貼りなど多くの専門分野に分かれます。リフォームやリノベーションの場合は古いクロスや床を剥がす作業、修復する工程なども必要になります。建築関連の仕事は雨天の場合などは作業できないということが多いですが、内装工事は屋内なので天候に左右されずに作業を行うことができます。特殊な部材(例えばクロス貼りなら輸入壁紙など)は施工できる職人が限られているため施工単価も上がります、様々な技術を習得しておくとより仕事に有利になるでしょう。
内装工として働くには、未経験のまま内装工事業に入職して見習いとして仕事を覚えていくという方法と、職業訓練校などで基礎を学んでから入職するという方法があります。3-4年ほどで一人前の職人になると言われています。しっかりと技術を習得すれば独立も可能です。