新型コロナで「子供との過ごし方」に悩んだ私たち夫婦が、自粛生活中に見直したこと

文・イラスト ちょっ子

家族3人のイラスト

新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの生活スタイルは大きく変わりました。特に子供を持つ家庭では、以前よりも「親子で過ごす時間」が増えたはず。今後もしばらくは不安定な状況が続くと予想される中、家の中で子供とどう過ごすか、どう接していくか、引き続き悩んでいる人も多いでしょう。

小学3年生の息子を持ち、夫婦でイラストやデザインの仕事をしているちょっ子さんも、子供との過ごし方に悩んだ経験があるうちの一人。小学校の休校をきっかけに、それまでの生活スタイルを大きく見直したそうです。

効率的に仕事をこなしながらも子供と過ごす時間を確保するために、夫婦で相談したというちょっ子さん。そんな中で生まれたある工夫が、親子関係に“意外な変化”をもたらしたといいます。現在も親子で続けているというその習慣について、つづっていただきました。

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初めまして、ちょっ子と申します。夫と息子(現在小学3年生)との3人で暮らしており、その日常をブログにつづったりしています。

私たち夫婦は共働きで、自宅を事務所にデザインやイラスト制作などの仕事をしています。仕事と子育ての両立のため、息子が幼稚園の頃は延長保育、小学校に上がってからは学童保育のお世話になってきました。

新型コロナウイルスの流行で変わった、わが家の日常

息子が小学2年生の3学期を迎えてしばらくしたタイミングで、日本国内でも新型コロナウイルスが流行。3月には全国の小中高への臨時休校要請により、息子の通う小学校も急きょ休校の措置が取られることとなり、3学期はほぼ強制終了のような形となってしまいました。

3学期はほぼ強制終了

休校期間中も学童保育は開かれていましたが、感染のリスクを考え、わが家では息子を欠席させることに……。こうしていつまで続くか分からない休校と自粛に不安を抱いたまま、息子が常に家にいる生活が始まったのです。

私たち夫婦の仕事は、ありがたいことに新型コロナウイルスの影響で依頼が減ることもなく、これまでと同じように業務をこなす必要がありました。その間息子は宿題、それが終われば読書、ゲーム、テレビ、工作やお絵描きなど、ひたすら家の中で一人で時間をつぶしていたのでした。

息子への影響が心配

友達に会えない、一緒に遊ぶ兄弟もいない、祖父母にも会いに行けず、両親は仕事中ほとんどかまってくれない……。世間がなんとなく暗いムードに包まれる中、いつまでもこんな生活が続けば息子の心身に悪い影響が出るのでは? という焦りがつのりました。

息子のために、家族のスケジュールを見直す

仕事ももちろん大事だけど、今この時期に息子のケアを後回しにしてしまうと後でどんな影響が出てくるか……。夫婦で話し会い、息子と過ごすことにできるだけ重きを置いて、今後の生活を考え直すことにしました。

夫婦で相談

休校で圧倒的に息子に不足しているのは、太陽の光を浴びることと、体を動かすこと。夫の提案で、1日のスケジュールに「息子を外に連れ出し、家族で運動する」時間を最低2時間は組み込むことに。しかし通常通り仕事がある中、そんな時間はどこに……? そう、作るしかないのです。

こうして組んだ自粛生活中の基本のタイムスケジュールは

午前中は仕事に集中タイム

午前中は仕事に集中タイム。この時間に全てをかける勢いで、スピード・効率を意識し今まで以上に気合いを入れて作業に集中しました。

昼休憩を兼ねて外へ

お昼になると、休憩がてら外へ。幸いなことに自宅から車で少しの場所に穴場の公園や森林の広場、ウォーキングコースなど他人との接触を避けて自然と触れ合って過ごせる場所がいくつか点在していたので、日替わりで場所を変え出かけました。おにぎりなど簡単なものを作ったり、テイクアウトのお弁当を買って持っていき昼食を取った後は……

昼食後はひたすら遊ぶ

息子が苦手だった大縄跳びの練習や、野球(バッティング、キャッチボール)、バドミントン、ウォーキング、時には鬼ごっこでひたすら走り回るなど、思い切り体を動かして遊びました。

夕方までは再度仕事に集中タイム

帰宅後、夕方までは再度仕事に集中タイム。極力、夜は仕事をしない方針でやってきた私たちでしたが、この期間に限っては夕方までに終わらなかった仕事は夜に回し、とにかく外遊びの時間を捻出することを優先しました。

そこで発生するストレスももちろんあったし、正直に言うと太陽の下で運動するなんて大の苦手だった私。なので以前まで体を動かす遊びの相手はたいてい夫に任せてきたのですが、いざやってみると3人一緒の方が遊びの幅も広がるし、息子も楽しそう……。

息子のために頑張って体を動かす

こうなったらとことんやるしかない……! そう覚悟を決めて、雨の日以外はほぼ毎日この日課をこなしたのでした。

生活を変えてみると、親子それぞれに思わぬ変化が

この生活がしばらく続き、すっかり日々のルーティンと言えるほど定着した頃、私たち家族にはこんな変化が生まれていました。

息子は苦手だった大縄跳びを克服

息子は苦手だった大縄跳びを克服し、

野球の練習では打率がめきめき上がった

野球の練習では打率がめきめき上がりました。

もともとどちらかというとインドア系の遊びの方が好きだった息子。最初は「連れ出されている」感じだったのですが、いろんなことが上達してくると進んで外に出たがるようになっていました。以前は息子が家でゲームやテレビにばかり熱中することをあまりよく思っていませんでしたが、外でも十分遊んでいると思うと必要以上に気にならなくなり、見守る気持ちにも余裕が生まれたように思います。

息子の私に対する認識も変わってきたようです。今までは「おとなしい遊びの相手」だったのが、「一緒に走り回ったり、張り合う相手」に変わり、何かにつけて勝負を挑んでくるようになりました。

一緒に走り回ったり、張り合う相手に

家の中だけで過ごしていては無かったであろうコミュニケーションが生まれ、自然と親子の会話も増えたように感じています。

仕事の都合によっては昼間に外出できない日もありましたが、その都度夫と話し合って、遊びの時間を朝か夕方にずらす、時間を短縮するなど臨機応変にスケジュールを変更しました。もちろんこれは、もともと夫婦でずっと在宅勤務をしており、自分たちで仕事のスケジュール調整がしやすい環境にあったことが大きかったです。

有効な時間の使い方を常に意識することで仕事もなんとか効率的に進められたと思うし、メリハリのある生活を送ることができました。自粛によって運動不足や生活の乱れなどが懸念される中、私たち家族は逆に健康的になり、むしろ外に出る生活を送っていたのです。

自粛期間の中で逆に健康的に

そして休校が長引いたとしても「この調子だったら息子を預けなくてもなんとかやっていける」という結論に至り、欠席中だった学童保育所を退所させることにしました。

これまで欠かせなかった「子供の預け先」がもう不要になったことも、私たちにとっての大きな変化でした。

少しずつ自粛ムードが緩み始めて

6月、ついに約3カ月の長かった休校期間が明けました。息子は学校に行き、私と夫は家で仕事をするという普通の生活が戻ってきました。

学童保育をやめたぶん息子の帰りは早くなったので、仕事が忙しくなければ夕飯の時間まで3人で少し遊びに行ったり、休日も特に予定や用事がなければ自然の中に赴いて運動したり……。外で遊ぶことがすっかりわが家のスタンダードな過ごし方として定着し、今も続いています。また自粛生活を経て仕事を効率よくこなせるようになり、以前よりもメリハリをつけて取り組めるようになったと感じます。

自粛期間において、これまで通りに生活しづらくなったこと、失った楽しみも確かにありました。しかしあくまでわが家の場合ですが、思いがけずプラスの変化も生み出すことができました。今後また自粛ムードが高まることがあれば、同じように自分たちなりのやり方を模索し、乗り越えていきたいです。

著者:ちょっ子

ちょっ子

アラフォーのイラストレーターで一児の母。個性あふれる息子と夫との愉快な日常をつづった漫画ブログ「ちょっ子さん」、ゆるく更新中。

Twitter:@chokko_san ブログ:ちょっ子さん

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編集/はてな編集部