元気に「おはよう」と言うための、シンプルな「朝食」のすすめ

 マキ

はじめまして。シンプルライフ研究家のマキです。現在は小学生2人のお母さんとして、都内で家族4人暮らしをしています。

普段は広告代理店で働きながら、シンプルライフ研究家としての活動もしています。家事や料理に関する著書を発行したり、全国で講演活動をしたりして食の大切さや、家事量を減らすコツを伝えています。

不要なモノは持たない、不要な家事はしないとシンプルな家事を心がけている日々をつづったブログ「エコナセイカツ」があり、そのうちの一つに私の大切にしている「朝食」があります。

今回は、我が家の朝食事情にフォーカスしたお話をしたいなと思います。

朝食は「今日も一日がんばろう」という原動力

子どもの頃って、明日がくることが楽しみなことが多くなかったでしたか?

明日は体育でプールに入れるとか、明日の給食は好きなメニューだ、とか。小さなことを楽しみにできるって子どもの特権だと思うんです。

でも、いつのまにか大人になると毎日の通勤にうんざりし、起きるのがしんどくなってくる。私も例に漏れず、やさぐれた大人になってしまったわけですが(笑)、子どもの頃のように「次の日の朝」を楽しみにして起きたいなと思いました。

そのためにどうしたらいいか? と、試行錯誤した結果、朝食のパワーを借りることにしたんです。

つまり、「朝起きることが楽しみになる」ための朝ごはんづくりをはじめたのが今のスタイルの原型です。

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ある日の朝食

でも、朝食の力を借りよう! と思っても、豪華なメニューを日替わりで……というのは大変。余計に疲れてしまいます。できるだけ簡単に、でもテンションが上がる。そんな朝食作りのために私が心がけていることを紹介します。

時短食材をフル活用して、効率アップ

朝って、なんでこんなに時間がないんでしょう。もうちょっと早く起きればいいのにと思うのですが、その分寝ていたいのが正直なところ。だからこそ、時間をかけずにおいしい朝ごはんを楽しむため、たくさん工夫をしました。

料理時間を短くするためには、お買い物で何を買うかからはじまっているなと思いました。例えば、私の場合は時短食材を最大限活用しています。

具体的には、

  • 洗うだけで食べられるもの
    • キュウリやトマトなど、生で食べられる野菜。洗えばすぐに食べられるので冷蔵庫に常備しておきたい
  • 火を入れないで食べられるもの
    • 野菜や、フルーツ、豆腐など。朝からフライパンを使うと洗い物が増えてしまうので
  • 皮をむかないもの
    • 皮をむかずに調理できるナスやきのこ類は、下処理せず切って調理できる時短食材
  • 茹でたらそのまま食べられるもの
    • ブロッコリーやほうれん草など、ゆでておけばすぐ食べられるもの。事前にゆでておいて冷蔵庫に常備しておくのがオススメ
  • 包丁とまな板を使わないもの
    • 干物類や納豆など。包丁で切らずにそのまま使える食材も便利です

これらの時短食材を駆使し、あらかじめ事前準備をしておけば、朝食の支度は5分で完了します。

事前準備といっても難しいことは一切やっていません。

ベビーリーフやミニトマトを洗っておく、とうもろこしやブロッコリーを茹でておく……といった単純作業のみ。味付けはほとんどしません。休日など時間に余裕があるときに20分ほど時間を使い、まとめて下ごしらえをしています。

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下ごしらえをした食材たち

洗っておく、茹でておく、切っておく……これだけでOK。事前準備が完了したら、保存容器にしまっておくだけ。朝、何も考えずにこのままお皿に盛り付けるだけでいいのです。無理なく続けるために、考えることは最低限にしています。毎朝寝ぼけていても、大丈夫なぐらいやることを同じ動作にするんです。

個人的に朝食用に買っておくと、時短&テンションが上がる食材は、ミニトマト。大きいトマトを買うと食べるときにまな板や包丁を使う必要があるので、洗うだけで食べられるミニトマトを選ぶようにしています。カラフルなミニトマトも売られているので、いろどりを楽しむこともできます。

また、ベビーリーフもオススメです。サラダ=レタスを思い浮かべがちですが、レタスは食べきれないことも多いし、むく手間もあってついつい冷蔵庫に入れっぱなしになりがち。ベビーリーフなら適量を掴み取ってざっと水洗いするだけでいいので手軽に朝から野菜をたっぷり食べることができるんです。

フルーツでも、バナナやみかん、さくらんぼやいちごなど食べるときに包丁とまな板が不要な食材は探せばたくさんあります。必ずしも朝食に野菜とフルーツのセットを盛り込まなくてもいいと思いますが、野菜かフルーツどちらかだけでも、朝食プレートにのせたいところ。

ワンプレートに盛り込む「要素」はシステマティック化

私は洗い物がキライなので、洗い物を減らすため朝ごはんはワンプレートにすると決めています。

このワンプレートに盛り込む「要素」自体はシステマティック化するのがポイント。私の場合は、タンパク質、ビタミン・ミネラル、炭水化物の3つ満たしたものをワンプレートにのせています。

朝食

ある日の朝食。
タンパク質のハム、ビタミン・ミネラルの生野菜とフルーツ、炭水化物のおにぎり

いちいち、朝食のために献立を考えるのは面倒。なので、要素自体は毎日同じにし盛り付け方や使う食材を変えて、ちょっとした変化を楽しむようにしています。

たまにはこんな楽しみ方も

朝食を楽しむ方法として、私はお気に入りのパンを買ってくることも。「このパンを食べるために朝起きよう」といったモチベーションがあることで、やる気が出ないときも、ついつい朝ごはんを楽しみに早起きできちゃいます。

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好きなパンをセルフでとってね、の日

平日は「ぱぱっと」、休日は「ちょっとひと手間」な朝食も

朝食例

できるだけシンプルにして準備をすることで、朝の忙しい時間でも元気をチャージできるワンプレート朝食ができあがります。ただ、休日はちょっと手間をかけたご褒美朝ごはんを作ることも。

朝食

休日なら時間があるので、子どものリクエストに答えたレーズン蒸しパンをホットケーキミックスで作ったり、キャベツとベーコンのコンソメスープを煮込んだり、朝から火を使った料理をして、平日とのメリハリをつけています。

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ぜひ、お気に入りの大きめのお皿を使ってワンプレートに必要な栄養素を乗せてみてください。また、事前準備(野菜は買ってきたら洗っておいて、朝は盛り付けるだけにする、など)をすることで朝ごはん作りのハードルはずいぶんと下がると思います。

朝起きることが楽しみになる朝ごはんを作ってみませんか?

著者:マキ

マキ

シンプルライフ研究家。6歳と11歳の娘、夫と4人暮らし。東京都在住。広告代理店勤務のワーキングマザー。不要なものは持たないシンプルな暮らしを綴ったブログ「エコナセイカツ」主宰。『しない家事』(すばる舎)や『母から子に伝えたい 持たない四季の暮らし』(大和書房) 『虫のいい家家事』(宝島社)など、累計発行部数は23万部を超える。全国のNHK文化センターでの講演活動や、アパレルブランドの商品コラボなどで幅広く活躍中。
Blog:エコナセイカツ

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編集/はてな編集部