こんにちは、ライターのオケモトです。ゲーム全般が大好きです。

最近はボードゲームに代表される「アナログなゲーム」が人気ですね! みんなが集まった時にやればめちゃめちゃ盛り上がります。

 

ちなみに僕が好きなゲームは『おばけキャッチ』です。

ゲーム内容は、めくったカードに描かれた条件を見て、それに合致するフィギュアを素早く取るだけ。単純だけど判断力と反射神経を要求されるゲームです。

 

例えばめくったカードにこんな条件が描かれていたとしましょう―

 

・ネズミじゃないし白くない

・イスじゃないし青くない

この条件に合うたったひとつのフィギュアってわかります?

 

え~っと、わかった、緑のビンだ!……ってモタモタしてる間に他の人に取られた! みたいな感じで、盛り上がること必至。

僕は学童保育のバイトをしてるんですが、子どもたちはこのゲームを無限にやってます。

 

というわけで―

 

ドーン!

 

ババーン!

 

ボードゲームについてさらなる知識やおすすめを調べるために、ボードゲームカフェ、『ジェリージェリーカフェ』さんにやってきました!

 

ジェリージェリーカフェ

住所 東京都渋谷区宇田川町10-2 新東京ビル202

営業時間 13:00〜23:00

定休日 不定休

お店HP

 

お話を伺ったのはこちらのお二人。ジェリージェリーカフェの社長・白坂さん(右)と、広報のオギさん(左)

 

▼今回の記事のもくじ

【1ページ目】

・初心者おすすめ

ドブル

ハゲタカのえじき

インサイダーゲーム

・歴史的名作

カタン

ドミニオン

ディクシット

パンデミック

スコットランドヤード

・お店で人気

ベストアクト

ごきぶりポーカー

クアルト

チャオチャオ

 

【2ページ目】

チャオチャオを実際にプレイしてみる

プレイヤー|オケモト、原宿、加藤、ダ・ヴィンチ・恐山

 

偶然にも全員メガネになってしまいましたが、ボードゲーム好きがすべてメガネというわけではありません

 

「今日はよろしくお願いします! 素朴な疑問なんですが、ボードゲームっていつからあるんですか?」

「歴史の話ですか? う~ん、はっきりとは言えませんが『バックギャモン』や『マンカラ』は紀元前からあるので、相当古いと思いますよ」

「紀元前から人類はボードゲームやってたのか! 2000年以上経った最近になって、ボードゲームがすごく注目されてますよね」

「そうですね。ゲームそのものも写真映えしますし、みんなでゲームしていることをTwitterやインスタといったSNSにアップしたくなるんですよね。それを見た人が拡散してっていう流れはありますね」

「コロナ以降は在宅の時間が長いですから、夫婦や家族で楽しんでいる人も増えてると思います」

「なるほど。そもそもボードゲームの良さって何なんでしょう? テレビゲームと比べて何が違うんですかね」

「ボードゲームって人と対面しないと遊べないですよね? それが不便であるとともに大きな魅力で、コミュニケーションツールとして楽しめるのが良い部分だと思います」

「コミュニケーションツール! ただ、いくらおもしろいって薦めても、やらない人は永久にやってくれないんですよね……」

「初心者の人にとっては、まずルールを覚えるのが難しいというのがありますね。プレイするゲームは吟味する必要があると思います」

「では僕から、初心者でも楽しめるゲームや、歴史的な名作ゲーム、そしてお店で人気のゲームをご紹介しましょう!」

 

初心者おすすめのボードゲーム

ドブル

「では初心者用に、ルールは簡単だけどドハマリ確定のおもしろいゲームを紹介していきますね。まずは『ドブル』。カードに何種類かイラストが描いてあるんですが、2枚を比較すると必ず一組だけ同じ絵があるんですよ」

 


「同じ絵……なくない? ないやつもあるんじゃない?」
「絶対あります」
「あった!!! 絵の大きさがバラバラだから見つけにくいんだなあ。それにしても不思議な仕組みだ。どのカードとどのカードを選んでも、必ず一つ同じ絵がある」

「遊び方はいくつかあるんですが、もっとも簡単なのは、用意スタートでめくって同じ絵を発見して取り、たくさん集めた人が勝ちです」

「一瞬で絵を見つける瞬発力が必要なゲームですね。お子さんでも楽しめそう……いや、むしろお子さんのほうが得意そう」

 

↓この写真もカードを2枚を比較すると同じイラストがひとつだけあるので挑戦してみてください

ドブル|税込1,980円

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ハゲタカのえじき

「1~15までの数字が書かれたカードが配られ、その中から1枚を選んで一斉に出します。数字が一番大きかった人が勝ちっていうゲーム。シンプルですが、どのカードをいつ出すかの駆け引きが面白いです」

「前半に15や14といった強いカードばかり出してしまうと、後半ボロ負けします。また、15が最大だから絶対負けないかと思いきや、あいこの可能性があります」

「あいこだとどうなるんですか?」

「次に強い人が勝ちです」

「えーー! せっかく最強カードを使ったのに無駄になっちゃうんだ」

「負ける時はできるだけ小さい数字で負けるのがコツですね。どこで負けを選ぶか、あいこにならないようにするか、意外に頭を使います」

 

ハゲタカのえじき|税込1,500円

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インサイダーゲーム

「こちらは、人狼とクイズが一緒になったようなゲームです。出されたクイズに対して、『はい』か『いいえ』で答えられるような質問をして、正解に近づいていきます」

※人狼(汝は人狼なりや?)=複数人のプレイヤーにそれぞれ役割が割り振られ、誰がどの役なのかを当てるゲーム

「『それは食べられるものですか?』とか『生き物ですか?』みたいな質問をして答えに近づくタイプか

「時間内に正解にたどり着かないと全員が負けになってしまうんですが、プレイヤーの中で、“インサイダー”という役割を与えられた人だけは、クイズの答えを知ってるんです」

「あぁ~、なるほど! 答えがわかってるから、ひとりだけ的確な質問ができるんだ!」

「その通り。ただし『この人がインサイダーだ!』ってバレたら、インサイダーの負けになってしまいます。なので、不自然じゃない程度に的確な質問をするのが難しくもあり楽しいところですね」

 

インサイダーゲーム|税込2,420円

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歴史的ボードゲーム

カタン

「次は歴史的、革新的だったボードゲームをお教えしますね。まずはボードゲームをたしなむ人なら誰もが知ってるド定番、『カタン』です。名作中の名作ですね」

「『カタン』!名前は聞いたことあります。これどういうゲームなんですか?」

「陣取りゲーム的に島(カタン島)を開拓していきます。サイコロを振って手に入れた資源を使い、開拓地や都市を作っていくんですね。最終的に10点とったら勝ちです」

「カタンの斬新かつ楽しいところは資源を交渉できるということです。木を2枚あげるから羊を1枚くれ、みたいな。コミュニケーション力や交渉力が必要で、そこがとてもおもしろいんですよ」
「ボードゲーム好きな人も、最初にはまったのはカタンってパターンが多いですね。ジェリージェリーカフェでも、カタンがやりたくて来ましたって人がいます」

 

「この家のフィギュアもかわいいですねえ。こういうの大好き!」

「カタンみたいなボードゲームはこういった小物も魅力ですね」

 

カタン|税込4,180円

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ドミニオン

「こちらはみなさんがよく知っているトレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』のようなゲームです」

「『マジック:ザ・ギャザリング』!! 僕、大好きなんですよ。以前に取材も行ってます」

 

「ただし大きな違いがあります。トレーディングカードは、お金を出して良いカードを買い集めていきますけど、『ドミニオン』はこの箱に入ってるのがすべてです。買い足しはありません」

すべてのプレイヤーが同条件でスタートし、それをどう使うかという実力だけで勝利を掴む。これが世界的にヒットしました」

「コンボを決めて勝つのが最っっっ高に楽しいです」

「『マジック:ザ・ギャザリング』ファンとして、俄然興味が湧いてきたな」

 

ドミニオン|税込4,950円

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ディクシット

「このゲーム、カードのイラストや点数ボードが可愛いな~」

「『ディクシット』は連想ゲームと推理ゲームが混ざった感じですね」

「場に出された何枚かのカードの中から、一人のプレイヤーがとある一枚についての連想ワードを言っていきます。他プレイヤーは連想を聞いて、どのカードのことを言ってるのか当てるんです」

「??? 自分がどのカードのことを言ってるのか、他のプレイヤーにわからせればいいんですよね? じゃあカードを見たまま『青い家』みたいに直球で言えばいいのでは?」

「ところが、“全員に当てられてしまうと0点”というルールがあるんです。だから、正解がどれかは教えたいけど、全員がわかってしまう程ハッキリ言いすぎるとダメ、という絶妙なラインでヒントを出さなくてはならない。そのバランスがおもしろい」

 

「例えばこの、『男性が夜に新聞を読んでるカード』の場合は、『新聞』と言ってしまうと全員に正解されてしまうので、『情報』といった感じで、少し遠回しの言葉で伝えてみるとか」

「『新聞=情報……ということは、このカードかな?』と、気づく人だけ気づくわけですね。おもしろそ~! 言語のセンスが問われるゲームだ」

 

ディクシット|税込4,950円

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パンデミック

「地球規模で蔓延したウイルスから世界を救うため、みんなで協力してワクチンを作りましょう、というゲームです。今、コロナのせいでめちゃめちゃ売れてます

「このゲーム、全員で勝ちか、全員で負けかしかないんですよ。1位も2位もない。みんなで世界を救えるか、滅亡させてしまうかの二択なんです。対戦ではなく、協力系ゲームの火付け役ですね」

「争わなくていいんだ」

「争ないし、相談ができます。『私このカード持ってるから、一旦ロンドン行くわ』『いや待て、サンフランシスコがやばいからまずはそこへ』みたいな」

「役職が割り振られるので、各自がそれぞれ違うところで活躍の場がある。全員が一丸となって楽しめます」

「滅亡してしまっても、あそこを先にケアすればいけたんじゃないか? いやあっちからだ、みたいに反省点を出して、次こそ世界を救おうと思えるんですよ。協力ゲームのいいところですね」

「初心者の人は『慣れてないから絶対負ける!それがイヤ』ってケースも多い。協力っていうのはいいですね」

 

パンデミック|税込4,400円

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スコットランドヤード

「『スコットランドヤード』は、刑事役5人が怪盗役1人を追いかけるというゲームです」

「心理戦が楽しく、シンプルに面白い。怪盗役は顔色に出さずに逃げる場所を決めなければいけません。あっちに行くと見せかけてこっち!とかが決まると気持ちいい」

「仲の良いグループでやるとお互い性格がわかってますから、こいつはたぶんこういう行動をとるはず!っていうのが透けて見えて、駆け引きが楽しくなる」

「5対1だと怪盗が不利に思えるんですけど……」

「そうでもなくて、怪盗は一気にマスを移動できるバスや地下鉄を何回でも使用できるという特典があります。対して警察側は使用回数が限られているんです」

警察の経費少ないな! 犯罪者を捕まえるためなんだから経費をケチらないでよ!」

「『スコットランドヤード(ロンドン警視庁)』というタイトル通り、ロンドンが舞台のゲームなんですけど、東京を舞台にしたバージョンも発売されています」

 

東京バージョンはこんな感じ

 

「こちらです。『スコットランドヤード東京』っていう、ワケわかんない名前になってます(笑)」

「わっ、当たり前だけど知ってる場所だ~! 行ったことのある町だとイメージしやすいですね。『レインボーブリッジ封鎖できません!』とか言いて~」

 

スコットランドヤード|税込4,950円

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スコットランドヤード東京|税込4,950円

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お店で人気のボードゲーム

ベストアクト

「ここからはうちの店でよく遊ばれているゲームを紹介します。まずは『ベストアクト』。カードに書かれた一つの言葉を、演じている人の表情と声色で当てるゲームです」

「言葉を……表情と声色で当てる?」

「例えば同じ『はぁ』という言葉でも、“なんで?”という意味だったり、“感心”の意味だったりしますよね? めくったカードに書かれている言葉を、それぞれのプレイヤーが演じて、誰がどの意味の『はぁ』を言ったのか当てる、みたいなゲームです」

「あぁ、なるほど! 同じ『やばい』だけど、Aさんが言ったのは“危険”って意味じゃないか? Bさんが言ったのは“すごい”という意味かな?というのを当てるわけですね」

「どの意味なのかを見抜く目が必要になってきます。また、演技する人は当ててもらえるとポイントになるので、演技力も重要です」

ポイント欲しさに本気で演技する人の姿を見ると、自然にみんな笑っちゃいますよ!」

 

ベストアクト|税込2,200円

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ごきぶりポーカー

「『ごきぶりポーカー』は、ブラフゲーム(騙し合いゲーム)の名作ですね。ゴキブリやカメムシなど8種類の害虫カードを、対戦相手に押し付けます。1つの種類を4枚集めてしまったら負けです」

「害虫のカード押し付けられるのやだな~」

「これは○○ですと言って押し付けるんですが、押し付けられた側はそれが本当かどうか当てなきゃいけない。当たったら返せるけど、外れたら押し付けられてしまいます」

「スルーもできますが、スルーした人はそのカードを他の誰かに押し付けないといけません。これが意外と盛り上がります」

めちゃめちゃ疑心暗鬼になりそう」

 

ごきぶりポーカー|税込1,800円

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クアルト

「このチェスみたいなおしゃれなゲームは何ですか?」

「これは『クアルト』といって、五目並べならぬ、四目ならべですね。縦横斜めに4つそろえれば勝ちです」

「大きな特徴として、どっちの色が自分のコマかが決まっていません。形、色、穴の有無、高さ、どれかを4つそろえると勝ちなんです」

「ああ! そうなんだ。よく見ると一つ一つ駒の形が違いますね」

「自分の番にどの駒を置くかっていうのは選べなくて、相手に駒を指定してもらうんです。『指定されたのは黒で四角くて穴が開いてる駒か……ならあそこに置けば“四角”が4つ揃うぞ!』みたいな感じですね」

「自分が相手の駒を指定する時は、盤面のどこにどんなリーチがあるかすべて把握してないと、うっかり自分が負ける駒を指定してしまうってわけか」

「木製のシックなデザインなので、インテリアとして部屋に飾るのもおすすめですよ」

 

クアルト|税込6,600円

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チャオチャオ

「『チャオチャオ』はブラフすごろくゲームですね。サイコロを振って9マスの橋を渡りきるとゴール。それを三度繰り返せば勝ちです」

「9マスのすごろくを3回クリアすればいいだけ? 簡単すぎません?」

「ところがサイコロに癖があって……1~4の他に、本来なら5と6であるべき場所が『×』になってます。そのサイコロを他の人に見えないよう、筒の中で転がします」

「え? どうして?」

「出たサイコロの目に関しては自己申告なので、本当は1が出たのに4と嘘をついてもいいんです。また、『×』が出た場合は、絶対に嘘をつかなくてはいけません」

「他の人は申告された数字が嘘かどうかを指摘できます。トランプゲームの『ダウト』みたいな感じですね。嘘が見抜ければ、相手のコマを橋から落とせます」

「『4が出ました』っていう嘘だと、他プレイヤーも『4マスも進めさせたくないな』と思って『嘘だ!』と指摘するかもしれません。でも『1でした』っていう嘘だと、『1なら、まあいいか』となってスルーされやすいです」

「なるほど!! いかに『通りそうな嘘をつけるか』という駆け引きがおもしろそう~! ボードもかわいいし、これ欲しいな~」

 

チャオチャオ|税込2,400円

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最後に紹介してもらった『チャオチャオ』をぜひ遊んでみたい! ということで、その場で購入しました。

『ジェリージェリーカフェ』のお二人、良いゲームをたくさん紹介して頂いてありがとうございました!

 

よ~し! 編集部に持って帰って遊ぶぞ~!!

 

次ページでは、ボードゲーム好きで知られる編集部のライター4人(僕、原宿、加藤、恐山)で、実際に『チャオチャオ』を遊んでみます!

 

『チャオチャオ』で勝利するのは誰なのか?