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なんで皆、海外旅行に行くんですか? - 日本一「ふざけた」会社の社長がマジメに答えます(04)

シモダテツヤ Q&A

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22歳・男性からのお悩み

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私は大学4年生で、来年からは社会人です。

サークルOBから「学生のうちに海外旅行に行っといた方がいいよ」と言われるのですが、私はあまり海外に興味がありません。家族旅行でグアムに行ったことはあるのですが「まあ、こんなものかなぁ」という感じでした。

シモダさんは今、社員の方々と会社をサボってインドに行っていると伺いました。なぜそこまでして海外に行くのでしょうか? 私の知らない何かすごいことがあるのでしょうか? 教えてください!

 

シモダテツヤの回答

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この原稿を書いているのがちょうどインドから帰ってきて3時間のタイミングです。うちの会社は現在12名なのですが、あまり大人数だとコミュニケーションが希薄になると思い、2班に分けて渡印してきました。しかし、1日早く帰国したチームがもう働いているので、「さすがに顔だけ出しておこうかな…」と会社に行ってみたら、「この原稿を今日中に書け!」と社員に言われました。

 

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身体中に染み付いたマサラと牛の糞の香り。

それを清めることすらできずに仕事に巻き込まれる、これが社会人の悲しいところです。本当なら今ごろビール片手に、読み逃していた少年ジャンプの読者プレゼントコーナーのモデルがどんだけ奇抜な衣装を着させられているのかをホクホク顏で拝見していたところだというのに、残念ながらグアムに行ったことある人の「まあ、こんなものかなぁ」という感想を見させられているのです。行ったことねえわ! 贅沢言ってんな!

というわけで、話が初っ端から多少それてしまいましたが、僕の意見としては、あなたのサークルのOBがおっしゃっている「時間があるうちに海外旅行に行ったほうがいいよ」というのは経験した方が良いかと思います。

僕も学生時代、バックパックを背負って海外旅行に一人旅をちょろちょろと行っておりましたが、このときの経験が社会人になってからの「ちゃんとしなきゃゴミ」というプレッシャーを押しのける強さになり、ヘラヘラと調子良く生きていける基礎の部分を培えたと感じています。

海外で異文化に触れることで「こういうのもオッケーなんだな」と思えることは、今後出会う自分とは全然タイプの違う人とのコミュニケーションにも活きてきます。自分の感性以外のものを強制的に受け入れなければならない環境に身を置くというのは、そういった人間としての幅を作ってくれる貴重な経験になるでしょう。

 

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先ほどまで行っていたインドは、寝台車に指定席で乗っていても、全然関係ない、というか金を払わずに不正乗車してるインド人が普通に自分の席に座ってきます。「もう少し詰めてよ」みたいなことも平気で言ってきますし、いきなりパソコンを開いてそこで大音量の映画上映会をおっ始めて、就寝時間が過ぎても鑑賞していたりします。そして皆が寝静まったころにカレーを食い始めました。すごい感覚です。

また、牛と共存するバラナシという街があるのですが、町中、牛の糞で埋め尽くされています。踏まずに過ごすということは相当難しく、タンゴでも踊ろうものなら20秒後にはドラクエのドロヌーバみたいになることも容易です。そういった一つひとつのことに憤るよりも、「こういうものなんだ」と笑って受け入れることで、プンプンしないで過ごせる感性を持てるようになったほうが、人生楽しくなると思いませんか?

ちなみに、死ぬほど空腹で入ったインドのレストランで注文した料理が2時間出て来なかったときは怒らず泣きました。

 

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あなたのお悩みもお待ちしております

 

 

 

書いた人:シモダテツヤ

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1981年京都生まれ。Webクリエイター。バーグハンバーグバーグ代表取締役社長。 代表作は「イケてるしヤバい男 長島からのお知らせ」「インド人完全無視カレー」「分かりすぎて困る! 頭の悪い人向けの保険入門」など。著書に『日本一「ふざけた」会社の - ギリギリセーフな仕事術』がある。Twitterアカウント→@shimoda4md