建築の仕事に興味があったからです。建築に関係する仕事はたくさんありますが、建築板金技能士という国家資格が取得できると知り、板金の仕事に就くことにしました。あとは板金はほとんど高所で作業するのですが、高いところが怖くないのも向いていたと思います。板金は職人です。身体で覚え、技術を習得していかなくてはなりません。しかし、そこがこの仕事の面白いところでもあります。
高所でも臆することなくするすると動くことができます。また、板金は人の目に見える場所を手がけることが多いため、意識してキレイに見えるよう丁寧に作業する癖がつきました。夏でも冬でも外で作業するので、身体が強靭になり、体力もついたと思います。また、どんな角度や形でもぴたりと金属板を合わせられる技術は、日々熟練されていっています。
板金の仕事は経験を積めば積むほど能力が上がり、自分の技術力が向上していくことを肌で感じることができます。そのため、何歳になっても修行をしているようなものです。難しい依頼でも、ぴたりと金属板を合わせられたときには、自分を誇らしく思えます。また、つぎつぎ新しい現場で仕事をするため、新鮮な気持ちで仕事を続けることができます。
家業が塗装工なので、父が仕事をする姿をみて小さい頃から自然と将来はこの仕事をしたいと思っていました。壁を塗るだけでも工程があって、手を抜くとそれが仕上がりに表れてしまうのでいつでも真剣勝負なところも好きです。建築現場だけでなく、ホテルや個人の家などいろいろな場所で作業をするので、出会う人も幅広く、同じ仕事の繰り返しにならないというところも気に入っています。
情や人間関係が重視される世界で、人当たりよくしないと仕事が回ってこないこともあるので、いつでも笑顔で仕事を請けるようにしています。また納期や、報酬の交渉もしないといけないので迅速な判断力がつきます。ほかには傷を隠したり、模様をつける塗り方も覚えますし、色を自分で選んだり、塗料同士を混ぜて色を作ることもあるので色に関する知識も身につきます。
汚れや傷の目立っていたところがきれいな状態に蘇った時が嬉しいです。ほかにも作業している現場とは違う場所を「ここもついでにやってくれ」と追加で頼まれると、仕上がりに満足してもらってるからまた仕事がもらえるんだと嬉しくなります。
実家が小さい鉄工会社を営んでいた為、昔から溶接という仕事に対して親しみがありました。実際に自分で溶接作業をする機会もあり、金属と金属を溶接によって溶着し製品にしていく事に面白さを感じました。また溶接作業は工業業界全体で必ず必要な作業であり、工業業界全体を下から支えている存在であるという事に魅力を感じ、溶接という仕事を選びました。
溶接の仕事と一口にいっても、アーク溶接、ガス溶接など色々な種類があり、それぞれにやり方や特長、注意点があります。溶接の仕事をしているとそれら全てをひととおり経験できるので幅広い溶接のスキルが身に付きます。また金属の種類によっても溶接の選び方や作業方法が変わってくるので、金属の種類とそれぞれの特性についての知識も幅広く身に付きます。
金属同士をただ溶接することは、ある程度経験を積めば可能です。しかし見た目を綺麗に処理し強度も維持する為には、かなりの訓練が必要になってきます。溶接によって満足できる仕上がりの製品を作れた時にやりがいを感じます。
「板金」は、自動車の事故などでへこんだり、歪んでしまった部分を元の形に戻す仕事です。ハンマーや引っ張り機などの工具を使い、慎重に作業を進めます。また、交換が必要な部品を新しいものに交換したり、車の骨格となるフレームの修正も行います。
「塗装」は、自動車や建物の表面に塗料を塗る仕事です。傷ついた部分を研磨し、パテで埋めてから、スプレーガンやローラーを使って丁寧に塗料を塗っていきます。下地処理やマスキングなど、細かい作業も含まれます。
「溶接」は、自動車や機械の部品を溶接機を使って接合する仕事です。溶接の種類や素材によって異なる技術が必要となり、正確さと安全性が求められます。例えば、自動車のフレームの補強や、部品の取り付けなど、様々な作業を行います。