

ホラー映画大好き人間、と申します。
年を追うごとにどんどん暑が夏くなってきているので、身も心も涼しくなる(かもしれない)ホラー映画をいくつかご紹介したいと思います。
ひとくちにホラーといってもその形式は多種多様…。ということで、「ホラー+サブジャンル」という感じで少し細分化してみました。これで自分に合いそうなホラーが見つかるかもしれません。
【紹介してる映〜画】
・正統派なホラー「スマイル2」
・悪魔降臨なホラー「悪魔と夜ふかし」
・ギャグなホラー「デッドストリーム」
・エンタメなホラー「ハートアイズ」
・ヒトコワなホラー「グレタ」
・ジャパニーズなホラー「あのコはだぁれ?」
・陰鬱なホラー「ダーク・アンド・ウィケッド」
・スプラッターなホラー「死霊のはらわたライジング」
・超人体破壊なホラー「テリファー 終わらない惨劇」
正統派なホラー
スマイル2
【あらすじ】
薬物に溺れ、交通事故で1年活動休止していた歌姫スカイ・ライリーが復帰し、ライブも開催することになったが、重い腰の痛みを和らげるため強めの薬を求めて友人ルイスを訪ねる。しかし彼は突然幻影に怯えた挙句にニコニコ笑顔となり、そのまま顔面を破壊して自殺した。ショックを受けたライリーは、やがて自分もあの笑顔と幻覚に悩まされるようになる。果たしてこれは薬物の影響なのか、それとも…な話
なにかに取り憑かれてニコーっと笑いながら自殺してしまうという設定で大ヒットした「スマイル」の続編ですが、設定だけ受け継がれて前作とつながりが無いので単品で楽しめます。直球160kmのホラーとして相当完成度は高いです。しっかりとしたジャンプスケアを完備しながら、不穏すぎるBGMにカメラワーク、嫌〜な胸糞シーン、夢か現か全く分からないファンタスティック幻影…と、前作のヒットを受けてさらに洗練された職人の技が光る傑作です。音楽ライブを控えるアーティストだからこそ表現できた様々な展開もあっぱれです。
ちなみに「シャイニング」のあの顔でおなじみのレジェンド俳優ジャック・ニコルソンの息子が重要な役で出ているのですが、彼のニコニコ笑顔が完全にシャイニングと同じで、父の遺伝子が確実に受け継がれている…と感動すら覚えました。
悪魔降臨なホラー
悪魔と夜ふかし
【あらすじ】
70年代アメリカ。ジャック・デルロイは自身がMCを務めるトークショー「ナイト・オウルズ」の視聴率争いに苦戦していた。あるハロウィンの夜、視聴率挽回を狙おうと起死回生のオカルト企画が放送される。軽妙なトークのなか番組は進んでいくが、悪魔に取り憑かれた少女が登場しその能力を披露しようとした時、とんでもないことが生放送中に巻き起こる!これはトリックか現実か!?な話
生放送の事故で封印されたTV番組のマスターテープが見つかり、その強烈な映像を見ていく…という設定の悪魔降臨ホラー。70年代のテレビの画質&画角、スタジオの装飾やファッションなどなど、細部に渡る当時の雰囲気作りがまず素晴らしいです。こういうアメリカらしいトークショーは日本ではほぼ馴染みは無いですが、徹底して「当時の映像が見つかった」というていで進めてくれるリアリティが好みでした。
妻の死すらもお涙頂戴のネタにするくらい必死な視聴率アップ計画も上手くいかず、どうしても一番人気になれない司会者が視聴率のためにヤバ放送を強行してしまう流れも自然で、満を持してのスタジオに降臨する悪魔の御姿も最高潮!グロ描写・幻影描写・オカルト描写も申し分なく、目の覚める完成度でした。監督コンビの過去作「スケア・キャンペーン」も相当良かったのでこの調子でどんどんおもろ映画作ってほしいです。
ギャグなホラー
デッドストリーム
【あらすじ】
炎上系配信者のショーンは過激な企画でアカウント停止処分を食らい、スポンサー契約も打ち切られてしまった。ようやく復帰して収益化も復活したので、取り返すために曰く付きの廃屋に一晩滞在して生配信する企画を敢行。ビビりながらも探索を続けるが、絶対に壊してはいけなさそうなオブジェクトを壊してしまい、案の定やばいことが巻き起こってしまう。助けて〜!な話
劇場公開時に見に行けなくて、見たくて見たくてしゃあなかったけど全然配信してくれなくてお預けをくらってしまったPOVホラーコメディ。これは、マジで面白すぎます。ホラー好き人間からしてみると「手持ちカメラで登場人物が撮影する臨場感たっぷりの手法」に真新しさは感じないものの、驚かしつつもどこか笑わせてくれるホラー描写がオリジナリティに溢れててかなり良いです。
分かりやすい伏線からの気持ちの良い回収あり、次は何が巻き起こるのか分からない先の読めなさあり、ちょっと荒唐無稽過ぎる展開もおちゃらけ配信者のキャラクターのおかげで成立してる感じがありました。つまりつまり、最高!映画はこうあるべきですよね。
エンタメなホラー
ハートアイズ
【あらすじ】
目がハートのマスクをかぶった殺人鬼「ハートアイズ」がバレンタインデーだけに現れてカップルを惨殺する昨今、失恋し仕事も上手くいかないOLアリーは、ラブコメ漫画のようにイケメン男ジェイに出会い、惹かれていく。しかし奇しくも今日はバレンタインデー。カップルのような雰囲気を放ちすぎて、ハートアイズに狙われる!私たちまだカップルじゃないんですけど!な話
ハートのおめめの殺人鬼が迫り来るホラー。見る前は「つまらなさそ〜」と思ってたのですが、実際めちゃくちゃ良いです。映画の良さは見てみるまで分からない…。ラブ&コメディ、ホラー&スプラッター、相反する要素がお互いを高め合い、2+2が400ぐらいに増幅されている完成度でした。
殺人鬼にしつこく付け狙われるというベタなところに「その日出会ったワケアリ男女」の心の距離が絶妙に近づいて離れてまた近づいていく吊り橋効果的恋愛模様をのせてくれるのがなかなか新鮮。追われながらも一瞬の隙を突いて強引に差し込まれる人物の深掘りも映画的で良し。残酷描写もやりすぎない程度にそこそこ気合いも入ってて、とにかくバランス感覚がお見事でした。
「ワイルド・スピード」でしか見たことないミア役のジョーダナ・ブリュースターや、「ファイナル・デスティネーション」1作目の主役だったデヴォン・サワなど、オッとなるキャスティングの妙も冴え渡るし、ハートアイズの正体もなかなか裏があって最後までよかったです。ベースはあくまでラブコメというのも「エンタメ」として安心して見れますしね。オススメです!
ヒトコワなホラー
グレタ
【あらすじ】
母を亡くしたショックから抜け出せないフランシスは、ある日地下鉄内で忘れ物のバッグを見つける。中にあった身分証からグレタというおばさんの自宅に直接出向いて届けてあげたのだが、優しい雰囲気のおばさんに母を重ねて交流を深める。しかし次第にグレタのストーカーとしての異常さが際立っていき、距離を置こうとするが、あたおかおばさんはもう誰にも止められなかった…な話
「人間が一番怖いよね〜」という結論に至るヒトコワ系ホラーの中では究極におもろい逸品です。怖い!ストーカーはかなり擦られたジャンルでどうしても展開としては似通いがちになりますが、これは被害者役にクロエ・グレース・モレッツさん(キック・アスの)+親友ルームメイトにマイカ・モンローさん(イット・フォローズの)がキャスティングされてて、この2人の関係がとにかくめちゃくちゃ良いのです。陰と陽の2人がいてくれたおかげで「どうせこうなっちまうんだろな…」という頭の中にあった予想を覆して盛り上げてくれました。
フランシスに固執するストーカーおばさんは、開始20分でいきなりヤバさが露になるテンポの良さを皮切りに、そこからあらゆる手でフランシスを手中に収めようとする異常者としての描写が圧倒的に怖くて最高でした。現実的な怖さと映画らしいエンタメ的な怖さのバランスも巧みだし、一抹の物悲しさも持ち合わせながら、結局異常であることには変わりないから同情の余地無し!な極まったキャラクター造形でした。これより面白いストーカー映画があったら教えてください。
ジャパニーズなホラー
あのコはだぁれ?
【あらすじ】
夏休み。補習授業の担任を受け持つことになったほのか先生は、そこにいるはずのない女子生徒「さな」がいることに気づく。授業を受けていた生徒たちも歪な空気に包まれた果てに、謎の飛び降り事故が発生して生徒の一人が死んだ。事故を聞いて駆けつけた生徒たちの親に話を聞いてみると、どうやら30年前にも同じような事故が起きたらしい。果たしているはずのない「さな」とは何者なのか…?な話
日本のホラーの中ではかなり別次元にイッちゃってるホラーと個人的に思ってるのがコレです。ジャンプスケア一切無しでここまで怖く出来るの凄すぎ…。全編通じて「嫌さ」「歪さ」がめちゃくちゃ最高の濃度で混ざり合う幻惑に取り込まれて日常が少しずつ狂っていくホラー演出がもはやアーティスティック。とにかく不気味なシーンが延々続いて心がすり減ること必至!
キャスト面で言うと、渋谷凪咲さんは大喜利が得意でバラエティタレントとしてのイメージが先行しすぎていてホラー映画の主演としてはかなりマイナスになってるはずなのに、ストーリーのおもろさとホラー演出の凄さでそのハンデを軽く跳ね除けておりました(もちろん演技も下手さが目立つこともない)。こりゃ良いもんです。貞子、伽耶子に続き、さなも新たなホラーアイコンになって欲しいんですよね。
陰鬱なホラー
ダーク・アンド・ウィケッド
【あらすじ】
親元からそれぞれ離れて暮らすルイーズとマイケルの姉弟は、病床で寝たきりの父が長くないと聞きつけ久しぶりに実家に戻った。母が看病していたが、「来るなと言ったのに」と呟く。母の態度はやばく、頭がおかしくなったのかもしれない。その日、母は首を吊って死んだ。何で…。そして姉弟はその日以降恐ろしい幻覚を見るようになり、想像を絶する恐怖と深い絶望を味わう…な話
これ、評判もそこまで良いわけではないし見てる人も少ないんですが、個人的にめっちゃくちゃこえ〜………でした。でっけ〜音でビビらすという演出はなく、暗い雰囲気で内側から精神を破壊していくようなジクジクとした絶望的な恐怖描写がてんこ盛り。シャワーカーテンを開けるシーンがマジで笑っちゃうくらい怖かった…。
目に入るもの全てを疑いたくなる現象に悩まされるルイーズとマイケルがどんどん唇が紫になっていくやつれ具合もやばいし、とにかく全てのシーンが怖いのです。家の中にいるであろう「何か」が人知を超えすぎて、何であるか解明する気も見てる側に考察させる気も起こさせないほどの圧倒的な恐怖、是非味わっていただければと思います。久々に「マジで怖いと思えるホラー」が見れたという記憶が鮮烈に残っています…が、言い過ぎだったらごめんなさ〜い。
スプラッターなホラー
死霊のはらわたライジング
【あらすじ】
ボロアパートに住む、子供3人を育てるシングルマザーエリーのもとに疎遠だった妹ベスが訪ねてくる。複雑な家庭環境の話をしていた時、いきなり地震が発生。そして地割れにより何故かアパート地下に封印されていた「死者の書」を長男が見つけ、さらに死者を呼び覚ます呪文のレコードをうっかり再生して悪霊が目覚めて人間に憑依してしまう!な話
「死霊のはらわた」シリーズの正統続編で、サム・ライミやブルース・キャンベルも製作陣に入っている気合いを感じられる直球ストレートスプラッターホラー。劇中で使われた血糊の量が6500トンとのことで、つまりおもろいということですね。グロいし痛いしきしょいし不気味で最高。落ち着いた雰囲気の高尚なホラーが増えている昨今、こんなにド派手で分かりやすいホラーが見れるのは幸福と言ってよいでしょう。めちゃめちゃ満足度高いです!
登場人物の背景がほぼ深掘りされることなく、そして脈絡もなく地下にあった死者の書によって何の罪もない人がいきなり悪霊に取り憑かれるのはあまりにも可哀想過ぎるところはありますが、憑依されてからの奇行のミラクルプレーの数々は実にファンタジックで気持ちよく、次に何を見せてくれるのかという期待感と、その期待を裏切らない美しさすらある完成度でした。過去のシリーズには無いアクセルぶっ放しのクライマックスも必見中の必見…。極めつけは最近の映画は2時間半越えは当たり前の風潮にある中で潔いランタイム96分!もう非の打ち所がありません。ちなみに、「ストレンジャー・シングス」S5でホリー役をやったネル・フィッシャーさんもスクリームガールとして熱い立ち回りをしています。
超人体破壊なホラー
テリファー 終わらない惨劇
【あらすじ】
謎のピエロ連続殺人鬼アート・ザ・クラウンによる超残虐大量殺人が発生。凶行の果てに死んだクラウンは遺体安置所から蘇り、再び地獄が繰り返される。ハロウィンムードで盛り上がる街でターゲットとなるのは、父を亡くしたシエナと弟ジョナサンであった。クラウンの通る道には相変わらず肉塊しか残らない。果たしてシエナはクラウンを倒すことができるのか?な話
知る人ぞ知るめちゃグロホラー「テリファー」シリーズは現時点で三部作構成になっているのですが、個人的には二作目がかなり好きです。本当に頭がおかしいとしか思えないほど気合の入った殺しの異常領域は本当に凄まじいです。殴る、刺す、裂く、斬る、抜く、開く、食べると、あらゆる凶行が強烈過ぎ!クラウンのなぶり方が上手すぎるのか、ある人は崩壊寸前までグチャグチャにされるのにギリギリ生かされてるというのがマジでゾッとしてしまいました。地獄の方がまだ楽なんじゃないかと思えるほどに…。
対抗する人間側は、父の死を背負うコスプレイヤーの姉とクラウンについて研究する弟を軸に据えて、その周りの人間を少しずつ「破壊」していく…というながれ。一作目はマジでストーリー無くただただ殺戮ショーが開催していきましたが、ファンタジックな展開に舵を切ることでシナリオに厚みを増しつつ、前回との差別化もついて個人的には好みでした。三部作あるのでこれを機に、三作一気見してみるのも楽しいかもしれませんね。
>>Amazonプライムビデオで見れますが、本当にグロすぎるので見ない方がいいです<<
それではさようなら
以上、ジャンルをわけて9作ほど紹介させていただきました。「これもオススメでっせ」というのがあったら、是非教えてください!それではまた〜。




































