
皆さんこんにちは。 あぐ味です。

本日はここ、押上駅にやってきました……。

この押上駅は、ご存知、あのスカイツリーのふもとにある駅です。

スカイツリーといえば、墨田区押上一丁目にある全長634mの電波塔。
地上から450m地点には展望回廊があり、眼下に広がる街並みを見下ろしては「愚民どもが」と好きなだけ優越感に浸ることができます。
さて、そんなスカイツリーですが、皆さんは一度でもこう思ったことはありませんか?
「スカイツリーって倒れたりしないのかな」
「もしもスカイツリーが倒れたらどの辺まで届くの?」
……と。ちなみに私は常日頃思っています。

そこで本日は、そんな不安を体感するために、スカイツリーを中心とした半径634m…いわばスカイツリーが倒れてくるかもしれない範囲をお散歩してみようと思います。
とはいえ、私がずっとハラハラしてる顔を見せてもしょうがないので、

普通にスカイツリー周辺の街並みを楽しみたい、ライターのARuFaさんにもご一緒していただきます。よろしくお願いいたします。
「いきなり呼ばれた上に、よくわからない企画に参加させられてしまった」
「ARuFaさん、そうやって余裕をぶっこいていられるのも今のうちですよ……」

と、いうわけで、さっそくお散歩開始。
確かこの近くで上を見上げれば、スカイツリーが見えるはずだけど……
あっ!!!!!!

「デカーーい!!!!!!」
なにこれCG? なんで普通に下町の中にこんなのが立ってるの?
もし突然現れた巨人がこれを指でつついたりしたらと思うと……怖い! 怖すぎる!
「そんな怖い? かっこいいじゃん」
「……ARuFaさんって身長いくつですか?」
「164cmだけど」
「となると、スカイツリーは634mなので……ARuFaさん386.6人分の高さということになるんです! だとしたら怖いじゃないですか!」
「高さを人数で例える時に小数点をつけないでよ。0.6人分の奴が腰あたりでブッた切られてるじゃん」

「……そんなことより何かやってるよ! ご当地キャラクターフェスティバルだって!」

わぁ……! みんなご存知、台東区のまもり神こと「台東くん」だ…可愛いなぁ…!

でも……。

すぐ頭上にはヤツがいる……!
もし倒れてきたら、台東くんがモシャモシャーーン! となってしまう!

「こうしちゃいれない! 早くここから離れましょう!」
「え、なんで? もっとゆるキャラ見てたいんだけど」

「いいから行くんだよ!! 早く!!」
「え~、ゆるキャラ見たいよ~」

「ゆるキャラなら他にもいるわ馬鹿が!! 変なTシャツ野郎!!!」

(本当に変なTシャツだった)
ゆるキャラを見に行こう

……というわけで、我々は別のゆるキャラを求め、スカイツリーから徒歩5分の位置にある「おしなりくんの家」にやってきました。
【おしなりくんの家】
「墨田区おしなり商店街」のゆるキャラである『おしなりくん』の家。
観光案内所兼お休み処として運営しており、グッズや軽食などが販売されている。

中にはこの家の主、おしなりくんがちゃんと住んでいます(動かないけど)
モデルは在原業平という歌人で、この烏帽子はスカイツリーをイメージしてるんだとか。カワイイ!
「本当に他にもゆるキャラがいるんだ……しかもゆるキャラの家があるってすごいね」
「まあ、ここも634m範囲内なので、もしスカイツリーがアレなことになったらアレしちゃいますけどね」

「……あっ、でも頭がめっちゃフカフカだから、スカイツリーが直撃しても衝撃を吸収してくれるかも」
「イケるかな~?」
「スカイツリーの重さにもよりますけどね。5トンくらいならこのフカフカで何とかなる気がします。何故ならそのくらいフカフカだから」
「……あ、今調べたらスカイツリーの重さは」
「41,000トンだってさ」

ビクンビクンッ!!

「ダメだ無理だ、早く遠くへ行きましょう」
「だから倒れないって……あっ!」

「何か出店やってるよ! 出店好き~~~~!」

「出店~~~~~~!!!!」

「出店ウマ~~~~~~~い!!!!」

「(よく食欲湧くなぁ……。こんなにも危険な場所なのに……)」
「辛気臭い顔してないで、なんか食べなよ~~~」

「あ!そうだ! キュウリ買ってあげるよ!」


「ほら…こうやってキュウリとスカイツリーを並べたら、スカイツリーなんてちっぽけなものに思えてこない?」
「 (なにを言ってるんだろう?)」

…ちょうどその時、優しい屋台のおじさんが、「撮るよ撮るよ~!」と言って写真を撮ってくれたのですが、ヤバい構図になっていて笑ってしまいました。
とはいえ、押上の人々の温かみに触れたような気がしてホッコリしました。

ただ、私がスカイツリーが怖いこととは何ら関係もないので、 先へ急ぎます。
タワービュー通り周辺を散策

「へぇ~、タワービュー通りだって! その名の通り、スカイツリーがめちゃくちゃよく見えるね!」
「道が良い感じにまっすぐなので、ここにスカイツリーが倒れてきたら道にスッポリはまりそうですね」
「うん……」

「でももしそうなっても私が受け止めてやりますから! ARuFaさん、心配せずにこの道を歩いて下さい!」

「かかってこいやコラァ~~~~~!!!!」

「………」

スゥ~~~~~~~~~
「ちょっと! 待ってくださいよ!」

「ん…? なにここ! 道に突然砂場がある! おもしろい!」

「なるほど… 四方が建物で囲まれているし、完全なる“安全地帯“ですね。やっぱりスカイツリーが倒れてきたときのことが考えられているんですよ」
「思想が偏ってきてるなぁ…」

「あっ! これも! スカイツリーを受け止めるために用意された手ですよ!」
「手のカタチをしたオシャレなイスにしか見えないけどなぁ…」

…ふと上を見上げてみると、亀甲縛りにされている座布団も見つけましたが、恐らくこれもスカイツリーと何らかの関係があるものでしょう。
「あっ!」

「ARuFaさん、『わんぱく天国』がありますよ!」
「わんぱく天国? 何それ?」

【わんぱく天国】
押上駅から徒歩5分にある公園。
ロープスライダー、畑、池、工作室などがあり、都会の中のオアシス的遊び場。
「親子連れが多くて賑やかだね。いいところ~」
「でもここは……地図によると、スカイツリーからちょうど450m地点……」


「もしスカイツリーがこっちに倒れてきたら、あの天望回廊にちょうどブチ当たる場所なんです!」
「もういいから遊ぼうよ」

というわけで、わんぱく天国で遊んでみる我々。
わんぱく天国には様々な遊具があり、子ども達が思い思いに楽しんでいたのですが、私的に印象に残った遊具はこちらの…

力ずくで成長を止められている切株と、

めちゃくちゃ怖い人形でした。

とはいえ、タワービュー通りと同じように、わんぱく天国にも安全地帯があったので、もしもの時にはこの穴に逃げ込みましょう。

ただでさえ防御力の高い土管をさらに土に埋めてあるので、この中ならスカイツリーでも隕石でも余裕で防いでくれるでしょう。
ただ、スペース的には大人5人くらいしか入れないので、心配な人は常にこの中に住んでおくと良いと思います。そして警察に捕まって下さい。
ボーダーラインの634m地点!

「あぁっ!! ARuFaさん!!! 地図によるとここがスカイツリーからおよそ634m地点、つまりスカイツリーが倒れてきた時にちょうど先っぽらへんにあたる場所です!!」
「へぇ~、ちょうど『たばこと塩の博物館』っていう建物があるんだ」

【たばこと塩の博物館】
日本たばこ産業が運営する、たばこと塩の歴史・文化をテーマとした博物館。愛称は「タバシオ」。

「ここです、この辺りにあのスカイツリーの先っぽが!」

「あれがちょうどココに……?」

「…え、なにしてるの?」
「スカイツリーが倒れてきたときのシミュレーションです。先っぽがちょうどこの唇をかするので、スカイツリーとキッスができるってことですからね!」

※イメージ
「唇もげるんじゃない?」
「スカイツリーが倒れてきて、唇だけで済むのなら結果オーライですよ」
「ネガティブなのかポジティブなのかわからない」
スカイツリーの中に入ってみよう!

さて、634mのボーダーラインを満喫した後は、「逆にスカイツリーの中なら倒れても安全なんじゃ…?」と思ったため、スカイツリーに近づくことに。

ちなみに、その道中には昔ながらの駄菓子屋さんや、

今はあまり見ないガチャガチャがありました。さすが下町~~~!!!
「ARuFaさん、ガチャガチャやってみましょうよ」

「これやりましょう! 『ザ・バクダン』!」
「シンプルに物騒かよ」

というわけで、ガチャガチャを回した結果…

「火薬を詰めて投げると自爆する恐竜」が当たりました! この子が一体何をしたっていうんだろう…

「僕は、それこそ爆弾みたいなやつが当たりました」


「ウマい」
「えっ、何、急に怖い!!」

……さあ、そんなこんなでスカイツリーの前までやってきた我々。
それでは恐る恐る中へと入ってみたいと思います。

スカイツリーの内部に入ると、「世界各国のタワーの中でいかにスカイツリーがデカいか」という図がありました。比べてみるとダントツでスカイツリーがデカい……
こんなに高いんだから、倒れたときのこと想像しちゃうのもおかしくないよね…。

ん…? なんだこれ。
「ん? ARuFaさん! この丸ってなんですか?」
「柱の太さじゃない?」
「え!!?これが柱? 太い!!! 絶対倒れないじゃないですか!」
「うん、絶対倒れないんだよ」
「スカイツリー、絶対倒れないの!?!!」
「うん」
「まじかよ……!」

「安心した…。これで安心して、私も元の大きさに戻れます」
「え?」
「もしもスカイツリーを倒してしまったらと思うと、いつも不安で歩けなかったけど…」


ズモモモモモモモモモモ…………

シュゥゥゥ………

「ARuFaさん、少しの間だったけど、人間サイズの私にたくさんの楽しい思い出を与えてくれて、ありがとうございました」


「…………?」

「あ、本当だ! ちょっと押したくらいじゃ倒れない! よかったぁ…」
楽しい思い出をありがとう、ARuFaさん……そして押上……
これだけ丈夫なら、安心だね……

ドシーン、ドシーン………

ドシーン……ドシーン……

ドシーン…
(おしまい)
































