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「バイト探しを始めたいけれど、何から手をつければいいのか分からない」——そう悩む高校生は少なくありません。初めてのアルバイトは社会に出る第一歩であり、得られるものも大きいはずです。ただ、探し方やルールを知らないまま飛び込むと、思わぬトラブルを招くこともあります。
高校生のバイト探しは、おおまかに次の流れをイメージしておくと迷いません。
この順番が頭に入っているだけでも、焦らずスムーズにバイト探しを進められます。
求人には「高校生歓迎」「高校生不可」といった条件が書かれているケースが多くあります。まずは「高校生歓迎」や「高校生OK」と明記された求人を中心に探すのがおすすめです。こうした求人は高校生が働くことを前提にしているため、シフトや働ける時間を相談しやすい場合があります。
ただし、気になる求人が見つかっても、「高校生歓迎」という言葉だけで決めてしまうのは早すぎます。次のポイントには必ず目を通しましょう。
応募前にここを押さえておけば、「通うのが大変すぎる」「授業やテストと両立できない」といったミスマッチを防ぎやすくなります。
加えて、労働基準法では、満18歳未満は原則として22時以降に働くことができません。高校生の多くはこのルールに当てはまるため、求人のシフト時間や「勤務時間」の欄に22時以降の記載が目立つ仕事は、慎重に見たほうが安心です。
高校生がバイト探しに使える手段は、ひとつではありません。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合う探し方をいくつか組み合わせるのがおすすめです。
求人サイトや求人アプリを使う方法は、スマホひとつで探せる手軽さから広く使われています。スマホで「高校生 バイト」「高校生歓迎 求人」などと検索し、そのまま掲載されている求人に応募する——という流れです。
求人サイト・アプリを使うメリットは、次のような点です。
一方、手軽さの裏返しで、応募が集まる人気求人では競争率が高くなりやすいというデメリットもあります。条件が良くて応募が多い求人ほど、募集は早く締め切られがちです。「ここで働きたい」と思ったら、迷いすぎずに早めに応募するのがおすすめです。
求人サイトやアプリで探すときのコツは、次の3つです。
この3つを意識するだけでも、ミスマッチを減らし、ぐっと探しやすくなります。
求人サイトやアプリ以外の探し方も、高校生には意外と相性がいいものです。
地域の求人誌には、近所のスーパーやコンビニ、飲食店など、通いやすいお店の求人が数多く載っています。紙の求人誌でも、最近は高校生歓迎の欄が分かれていることがあり、見つけやすいのが利点です。
穴場になりやすいのが、店頭に貼られた「スタッフ募集」「アルバイト募集」の紙です。学校や自宅の近くでよく行くお店を歩いてみると、レジ横や入り口付近に小さく掲示されていることがあります。こうした店頭募集では、ネットに掲載されていない求人に出会えることがあります。
知人の紹介も、高校生のバイト探しではよく耳にする方法です。友だちや先輩、家族が働いているお店を紹介してもらえば、職場の雰囲気やシフトの入りやすさなど、リアルな情報を教えてもらえます。初めてのアルバイトで不安が多い人ほど、顔見知りが一人いるだけで働きやすさは変わるものです。紹介バイトも、おすすめの方法のひとつです。
ただし、紹介してもらったからといって、必ず採用されるわけではありません。求人の条件やシフト、ルールの説明は自分でもしっかり聞き、納得したうえで応募することが大切です。
バイト探しで「とりあえず時給が高いところ」「家から近いところ」といった理由だけで決めてしまうと、後から後悔することもあります。応募に進む前に、自分の中でいくつかの条件を整理しておきましょう。
高校生がアルバイトを選ぶうえで特に効いてくるのが、「通いやすさ」と「シフトの入りやすさ」の2つです。
通いやすさは、家からの距離だけで測れません。「学校からも通いやすいか」「最寄り駅からの距離」「夜でも明るく安全な道か」まで考えておくと安心です。テスト期間や部活の大会前など、普段とは違う時間に行き来する日もあります。「いつでも無理なく通えるか」を基準にすれば、失敗を減らすことにつながります。
シフトについては、学校生活との両立を最優先に考えましょう。授業・部活・塾・宿題・休息時間などを一度書き出してみて、「自分が本当に働ける時間帯」をはっきりさせてから求人を見ると、判断がぐっと楽になります。
たとえば、
こんなふうに自分の生活リズムに合う働き方を描いておけば、応募のときも面接のときも、希望をきちんと伝えることができます。
高校生が求人票で見落とせない項目は、主に次のようなものです。
時給については、自分の住む都道府県の最低賃金を下回っていないかも必ず確認しましょう。高校生であることを理由に、最低賃金を下回る金額で働かせることは認められていません。最低賃金の額は毎年改定されるため、応募する時点の最新額を各都道府県の労働局のサイトなどで確認するのが確実です。
とりわけ注意したいのが、22時以降の深夜帯に営業しているお店の求人です。満18歳未満の高校生は、原則として22時〜翌5時までの時間帯に働くことができません。「高校生歓迎」と書いてあっても、遅い時間のシフトを中心に人手を求めているお店だと、実際に働ける時間がわずかということもあります。
「時給がとても高い」「誰でもかんたんに稼げる」——こうした言葉が強調されている求人も、仕事内容や条件をよく確認する必要があります。高校生でも安心して働ける内容かどうか、面接で遠慮なく質問しましょう。
初めてアルバイトをする高校生にとって、研修制度やサポート体制の有無は大きな判断材料になります。求人の中に、
といった記載があれば、教えてもらいながら仕事を覚えやすい職場を見分ける手がかりになります。実際の研修内容は、面接で確認しましょう。
店長や先輩スタッフが高校生の新人に慣れている職場なら、「初日はどんな服装で行けばいい?」「注文を聞くときに緊張する」といった細かい不安も相談しやすくなります。アルバイトに慣れてきてからなら、少し忙しい仕事や責任の重い仕事にもチャレンジできます。ただ、1件目からあまりに厳しい職場を選ぶと、続けること自体が大変になってしまうこともあります。
長く続けやすいアルバイトにするためにも、「丁寧に教えてもらえるかどうか」「新人が仕事を覚えるための時間をしっかり取ってくれるか」は、求人を見る段階での判断材料にしてみてください。
高校生がアルバイトを始めるときに守るべきなのは、法律上のルールだけではありません。学校の決まりも、家庭の方針もあります。バイト探しを本格的に進める前に、一度しっかり確認しておきましょう。
最初に確認したいのが、通っている学校の校則です。学校によっては、
など、アルバイトに関するルールが決められていることがあります。校則で禁止されているのに内緒でバイトをして、後からばれてしまうと、処分の対象になる可能性もゼロではありません。
家庭のルールも同じくらい大切です。保護者は、あなたの健康や学業への影響を心配しています。「なぜバイトをしたいのか」「いつ・どこで・どのくらいの時間働くつもりなのか」「成績や部活とどう両立するのか」を自分の言葉で説明し、同意を得てからバイト探しを進めるようにしましょう。
労働基準法では、満18歳未満の人を「年少者」と呼び、働き方にいくつかの保護ルールを設けています。なお、2022年4月から民法上の成年年齢も18歳に引き下げられたため、現在は「未成年者」と「年少者」はどちらも18歳未満の人を指します。高校生の多くは、この「年少者」にあたります。
押さえておきたいのは、主に次の3つです。
よくある質問として、「高校生は22時以降にバイトできる?」というものがあります。法律上は、満18歳未満は原則として22時以降に働くことはできません。満18歳の誕生日を迎えた日以降は法律上の深夜業の制限はかからなくなりますが、18歳であっても深夜のアルバイトを禁止している校則がある学校もあります。保護者やお店側から見ても、高校生が深夜に働くのは安全面で不安が大きいものです。22時以降のシフトには入れない前提で考えておくとよいでしょう。
求人を見るときや面接のときには、「高校生は何時まで働けますか?」「22時前には必ず上がれますか?」と、はっきり確認しておくことが大切です。
高校生でも応募できるアルバイトの中には、少し身構えたほうがいい求人も混じっています。具体的には、
といった求人は、応募前に一度立ち止まって考える必要があります。
高校生が安心して働くうえで欠かせないのは、「どんな仕事を、どのくらいの時間、いくらの時給で働くのか」を具体的にイメージできることです。仕事内容がぼんやりしている求人や、条件が不自然に良すぎる求人は、避けるのが無難です。
もし気になる求人があっても、引っかかる点があれば保護者や先生に相談しましょう。「これはやめておいたほうがいい」と言われた場合には、無理に応募しないことです。
働きたい求人が見つかったら、いよいよ応募です。応募の仕方や面接の受け方を先に知っておくと、当日の緊張はぐっと和らぎます。
応募の方法は、多くの場合「応募フォーム」か「電話」のどちらかです。求人票に「お電話ください」と書かれていれば、指定された時間帯に電話をかけましょう。そのときは、
を簡潔に伝えられるよう準備しておくと、話がスムーズに進みます。
応募フォームから応募した場合は、数日以内にメールや電話で連絡が来ることが多いものです。連絡が来たら、面接の日程・場所・持ち物(履歴書が必要かどうか、筆記用具、身分証など)を忘れずメモしておきましょう。なお、18歳未満の人を雇う職場では年齢を確認する必要があるため、住民票記載事項証明書などの書類を求められることがあります。何が必要かは、事前に確認しておくと安心です。
高校生のバイト面接でよく聞かれるのは、
といったあたりです。「時給はいくらですか?」「高校生は何時まで働けますか?」「シフトはどのように決まりますか?」と、気になる点をこちらから質問してもOKです。
面接当日は、清潔感のある服装で、約束の時間より少し早めにお店に着くようにしましょう。第一印象が良ければ、「一緒に働きやすそうな高校生だな」と受け取ってもらいやすくなります。
住んでいる地域や時期によっては、「高校生歓迎」の求人が少ないと感じることもあります。その場合は、次のような工夫をしてみると、選択肢が広がることがあります。
探すエリアを少し広げてみましょう。自転車で通える範囲や、通学途中の駅周辺なども含めて探すと、候補の求人がぐっと多くなることがあります。通いやすさは大切ですが、「徒歩10分圏内」に限定してしまうと、選べる仕事がかなり少なくなってしまう地域もあるのです。
働きたい曜日や時間を少し柔軟にするのもひとつの方法です。多くの職場は、人手が必要な時間帯に入れる人を求めています。「土日のどちらかは必ず入れる」「平日は1日だけでもシフトに入れる」というように、自分が入れる曜日・時間を具体的に伝えることが、採用側の判断材料になります。
それから、「高校生歓迎」の表示がなくても、実際には18歳未満でも働ける仕事がある場合もあります。気になる求人があれば、「高校生でも応募できますか?」と問い合わせてみてもよいでしょう。ただし、その場合でも、勤務時間や仕事内容が高校生に合っているかをしっかり確認することが大切です。
校則でアルバイトが禁止されている高校も少なくありません。「友だちはみんなバイトしているのに」「おこづかいを自分で稼ぎたい」——そう思うかもしれませんが、校則に反してまで働くのはおすすめできません。
どうしてもアルバイトをしたい事情がある場合は、まずは担任の先生や進路指導の先生に相談してみましょう。学校によっては、
といった対応をしてくれることもあります。
学校で禁止されていても、家の手伝いや地域のボランティア活動を通じて、社会経験を積むことはできます。将来の就職や進学で「アルバイト経験がないから不利」ということは、必ずしもありません。自分の学校のルールを守りつつ、できる範囲で社会と関わる方法を考えてみることが大切です。
高校生のバイト探しは、ただ「お金を稼ぐため」だけの活動ではありません。社会のルールを学び、人と協力して働く経験を積む大切な機会でもあります。求人サイトやアプリ、店頭の貼り紙、知人の紹介——さまざまな方法を組み合わせながら、自分の生活に合ったアルバイトを見つけてみてください。
シフトや時間、時給だけでなく、通いやすさや学校生活との両立、安全性なども含めて総合的に判断しましょう。そうすれば、自分に合った仕事を見つけやすくなります。
(イーアイデム編集チーム)