
こんにちは。ヨッピーです!
いやー、昨年の大阪・関西万博は本当に楽しかったですね!
僕もどハマリして、東京在住のくせに10回以上は行きました!

2025年10月13日放送のミヤネ屋さんより。
最終日には雑なコスプレで会場に参上し、「ミヤネ屋」に取り上げてもらったりもしました。

ミャクミャク柄のズボンを履いた可愛い娘と大屋根リング。
そんな風に盛り上がりまくった万博ですが、その舞台裏を支えたのがクリエイターの方々です。
大屋根リングの設計者である建築家の藤本さん、「ミャクミャク」の生みの親であるデザイナーの山下さん、「こみゃく」の愛称で知られるキャラクターを考案したクリエイティブディレクターの引地さん、null²の落合陽一さん、そして……、

「株式会社人間」の花岡さんです


クリエイターとしての寿命が尽きとる
全然知られていない、株式会社人間の功績

完全に「終わった」感じになってるじゃないですか。
万博が忙しすぎて燃え尽きました。
でも、言っちゃなんですけど、万博が好きで通いまくってた人に「株式会社人間」って言っても「えっ、なにそれ?」ってなりますよね。みんな藤本さんや引地さんは知ってるのに、株式会社人間・花岡さんは知らない。
それは本当にそうなんですよ。あんなに頑張ったのに……。

株式会社人間・花岡さんが関わった、万博のお仕事あれこれ。

日付で並べていくとこうなる。さすがに細かすぎるのでのちほど聞きます。
僕はまあ、元々花岡さんの友達で、花岡さんが死ぬほど働いてるのを見てたから「あー、万博に凄まじい貢献をしとるな」っていうのを知ってるんですけど、イマイチ世間に伝わってないですよね。見ている人に伝わるように言いますと、例えばこれ。

このミャクミャク像を作ったのが株式会社人間なんですよね?
そうなんです。もちろんミャクミャクの生みの親はデザイナーの山下さんなんですが、原案だと平面のデータしかなかったので、3Dデータを起こして「もう少しお腹がぽっこりしてる方が可愛いな」と思って再デザインしてみたり。そして「高さの制限があるから横に寝かせた方が大きく作れるぞ」と思って作ったのがこれです。
「ミャクミャクはお腹がぽっこりしてた方が可愛い」っていう気付きはマジで天啓だと思うなぁ。あとはこれとかこれとか―


このへんでみんな写真撮ってましたよね。なのに作った花岡さんは全然知られてない。

「万博ポーズ」でお馴染みのこれも、万博会場の装飾プロジェクトのために集まったチームと一緒に作ったとか。
この作品も作ったのはMasanori Ushikiさんというアーティストの方なんですが、こういったひとつひとつの作品をまとめるプロデューサーとして動いてたっていう感じですね。
万博会場の工事中、大屋根リングの藤本さんから、「会場の賑やかしを考えて欲しい!」って言われて、僕らが色んなクリエイターさんにお願いして作って頂いたんですよ。


そして同時に、引地さんに「一緒にやりませんか」ってお願いして、引地さんに引き受けて頂いたことで華やかな会場が生まれました。



華やかになった会場!
やー、藤本さんは完全に慧眼でしたね。考えてみると、アート作品の数々が会場に無かったらかなり雰囲気は違っていた気がします。だいぶ寂しくなってたんじゃないかなぁ。あとは音楽もそうなんですよね。
そうですね。とは言え僕は「クリエイターの方々の活躍を横で見てた」くらいなんですが、ブルースイケダさん(JKD Collective)と川口智士さん(zizo)プロデュースのもと、7人のアーティストの方と一緒に作りました。
万博のサウンドスケープ例。この辺の音楽も株式会社人間が関わったそうです。
万博の花形はもちろん各国のパビリオンだったり大屋根リングだったりするので、僕たちは会場全体の装飾や音楽でドレッシングし、「雰囲気作り」を様々なアーティストの方々のお力を借りながら頑張った、っていう感じですね。
多大な貢献じゃないですか。
多大な貢献なんですよ。
いや本当にそう思いますよ。「万博、何が良かった?」って聞かれたら「アメリカのパビリオンが~」とかじゃなくて、「会場の雰囲気やね。あの雰囲気が最高なんや」って答えてましたもん。なのになんで知られてないんですか。
僕に聞かないでください。
なぜ花岡は燃え尽きたのか

万博はあの、会場全体の雰囲気がめっちゃ良かったからあそこまでハネたってのは絶対あると思うんです。そう考えると花岡さんの功績は決して小さくない。これが電通や博報堂みたいな大企業じゃなく、大阪の中小企業である「人間」が手掛けたっていうのは本当にすごいと思うんですけど……。
そう言って貰えると嬉しいんですけどね……。
それなのになんで元気がないんですか。
なんだろう。「忙しすぎた」みたいなのはあります。本当にめちゃくちゃな働き方をしてたので。さっき挙げて頂いたもの以外にも色々やってたんですよね。
「人間」の万博への関わり方もかなり興味深いですよね。ちょっと時系列で追ってみましょうか。

まずはこれですね。EXPO酒場。「万博が決まった」って言っても、大阪だけで盛り上がっててもしょうがないから、全国で万博の機運を高めていこう、という趣旨です。万博がどういうものなのかを全国あちこちでPRしていくっていう。
そう、これこれ。花岡さんに「来い」って言われて僕もお邪魔したんですけど、これって万博公式とかでもなんでもなく、自主企画なんですよね。
そう。僕らは大阪の会社なんで、万博の仕事が絶対やりたかったんですよ。そんなチャンス、一生に一度あるかないかじゃないですか。でもどこに行けば万博の仕事を貰えるかなんて全然わかれへんから、「とりあえず自分らで勝手にやってたらそのうち声がかかるかな」みたいなノリです。これを日本全国、130箇所でやってたんで労力で言えばけっこうすさまじいものがありますよ。あとはフリーペーパーも出したりしました。

一般社団法人demoexpoが出していたフリーペーパー「万博世代」。OsakaMetro主要駅で配布されていた。実はここから読めるので皆さんも読んでみよう
これも広告とか入れると調整で時間がかかったり面倒くさいので、ほぼ自費なんですよね。
「自費のフリーペーパー」ってどう考えても採算合わない。
500万円くらい赤字出したかな……。でも、そんな感じで勝手に色々やってたら万博に係わる人との繋がりが出来てくるんですよね。目論見通りでもあるんですけど。そんな感じでつながった人達と「demo!expo」っていう団体を立ち上げるんですよ。

今村さん(三菱総研)、岡本さん(オカムラ)、そして花岡(人間)が立ち上げメンバーなんですが、そこから出口さん(JR西日本SC開発)とか、関西大学の職員や奈良先端科学技術大学の大学生も含めて徐々に規模が大きくなっていくんです。万博関連の事業はdemo!expoに移管して、ここを中心にまた色んな事をやりはじめるんですよ。

こちらは終電後の大阪駅を一夜限りのダンスフロアにしたイベント。あちこちのニュースで取り上げられていたので知っている人もいるかもしれません。

こちらは近鉄電車の車内をパビリオンに見立て、大阪⇔奈良間を走る体験型のイベント。
言うときますけど、こんなんごくごく一部ですからね。詳しくはこのページに書いてありますが、めちゃくちゃな頻度でイベントを開催しました。
いやー、「こういう仕事」を普段やってる人から見ると「これはすごい」って思って貰えると思いますよ。鉄道会社と連携して何か仕掛けるって、超えなきゃいけないハードルが死ぬほどあることが簡単に想像できる。
でしょう。そして当初の狙い通り、万博の仕事に関わることが出来るようになったのはありがたいんですが、こんな感じで開催期間前はあちこちでイベントをやって、そのうち会場のデザインや音楽に関わるようになって、もちろん万博期間中も死ぬほど色んな仕事をやってたので、とにかくこの数年間は記憶が飛ぶ勢いで忙しかったんですよね。
「そら燃え尽きもするわ」って感じですか?

そうねえ……。
花岡さん、恐らくご本人が思っている以上に顔から生気が失われてますよ。これはヤバい。
いやね、万博の仕事は本当に楽しかったんです。心の底から「やって良かった」と思ってます。これまでの仕事とは明らかに規模が違うんですよ。我々は中小企業とは言え、大企業の大きな予算のお仕事を任せて頂いたりもしましたし、自治体の仕事も散々してきましたけど、万博ってやっぱり国民的プロジェクトなんですよ。関わる人間の数も、予算も、来るお客さんの数も、これまでの仕事とは段違いに多いんですよね。
ですよね。万博と並ぶようなプロジェクトってなったら、あとはオリンピックとかワールドカップとかそのくらい。
でしょう。そんな仕事に関わるチャンスって、人生に一度あるかないか、じゃないですか。そう考えると、僕の人生における代表作というか、万博がひとつの到達点だったのかも、って思うと、「ああ、この先の人生で、もうあれよりでっかい仕事は出来ないのかもしれない……」っていう喪失感みたいなものが強くて。
だから燃え尽きてるのか……。山王戦に勝った湘北みたいな……
そう。それに「万博頑張ったし、これで仕事が増えるかな」とか思ってたら意外とそうでもないっていう。そもそも、株式会社人間が万博を頑張ってたことを誰も知らんっていうね。
申し訳ないけど笑ってしまう。でも僕、その原因はなんとなくわかりますよ。万博批判がすごかった時に花岡さんが矢面に立ってなかったからじゃないですか? 大屋根リングの藤本さんとか、こみゃくの引地さんとか、2億円トイレの米澤さんなんかは開催前の万博批判の逆風をモロに食らう中で批判されて、そんな中でも一生懸命、丁寧に説明されてた印象があるんですけど、万博が開催されて「これええやん!」ってなったらその逆風がそのまんま賞賛に変わった、っていう。
あーー、なるほど。確かにそれはありそうやな~。でもこれはちょっと言い訳させて欲しいんですけど、僕そもそもSNSそんなにやってないんですよ!だから批判から逃げてたわけじゃなく、「議論に参加してなかった」くらいの感じで。SNSというよりは大阪の街中で、地上部隊として頑張ってました。
あとは、大阪出身のくせにいま東京に住んでる僕がこういう事言うのもあれなんですが、万博にさんざん通っている内に「これから大阪はもっと面白くなりそうだな」って思ったんですよね。
「万博」っていうのを核にして、色んな企業、クリエイター、自治体が結集してたわけじゃないですか?こういう人と人の繋がりが、今後また面白いプロジェクトとかが生まれる土壌になるんじゃないかと思って。
あ、それは本当にそうですね。「これからは大阪が面白いぞ」っていうのは間違いなくあると思います。株式会社人間も、万博をこなしたことで会社としての基礎体力みたいなものがめっちゃついたんですが、他の会社も同じじゃないですか。
「面白そうだけど、ハードルが高い」みたいな企画も、万博で乗り越えてきた実例があるわけですから、「ほな、やってみよ」っていう土壌が絶対出来てると思うんですよね。
そうそう。それに、そういう時にどの人に声をかけたら良いか、とかもなんとなくわかりますもんね。「これならこの人だな」とか「こういう話ならあの人に持って行こう」とか。
そうなんです。万博が終わってもこの繋がりは残りますからね。それが本当に、あらゆるところで効いて来ると思います。
大阪は、商人の町じゃないですか。商売している人たちが作った町が大阪なんですよ。その商売人たちが、万博を核としてみんなで一生懸命頑張って盛り上がった、と。ちょっとした「戦友」みたいな気持ちが共有されてると思うんですよね。その効果が出て来るのは5年後とか10年後とか、ちょっと長いスパンかもしれませんけど、でも間違いなく影響があると思うます。
そう考えたら燃え尽きてる場合じゃないでしょ。万博全体の雰囲気作りとか音楽作りとかがあれだけ出来たんだから、でっかいモール全体のプロデュースとかそういう仕事もやってくべきですよ。だって、万博で出来たんだから。
それはそうね……

もうちょっと頑張るか……。
本当に大丈夫かこの人……。
そんな風にちょっとだけやる気を出し始めた人間・花岡さんに何かしらの仕事を頼んでみよう!
ジモコロ及びヨッピーはこれからも株式会社人間を応援しています。株式会社人間
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この記事を書いたライター
大阪府生まれ。「オモコロ」「トゥギャッチ」「ぐるなび」「Yahoo! Japan」「ライブドアニュース」など、さまざまなWEBメディアで活躍中のライター。「WEBでウケること」の第一人者として、タイアップ広告案件なども多数手がける。

































