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「悪人」「怒り」など数多くの小説が映画化されてきたベストセラー作家・吉田修一と、『MOTHER マザー』『星の子』など多様なジャンルの話題作、問題作を世に送り出してきた大森立嗣監督が贈る、ヒューマン・ミステリー。モスクワ国際映画祭審査員特別賞ほか国内外で賞に輝いた『さよなら渓谷』以来となるタッグが実現した本作では、福士蒼汰×松本まりかを主演に、ある不審死事件をきっかけに、後戻りできないインモラルな関係に堕ちていく男女を描いた。琵琶湖近くの介護療養施設・もみじ園で、100歳の老人が不審な死を遂げる。殺人事件とにらんだ西湖署の若手刑事・濱中圭介は、ベテラン刑事とともに、職員への事情聴取を実施。やがて圭介は、その対象のひとりである介護士、豊田佳代の取り調べを進めていくうちに、佳代への歪んだ支配欲を抱くようになる。また、佳代も極限の恐怖のなかで内なる倒錯的な欲望に目覚めていくのだった。一方、東京からやってきた週刊誌記者が、17年前にこの地域で発生した薬害事件と、もみじ園で死亡した老人と旧満州との関連性を突き止める……。共演には、浅野忠信、福地桃子、財前直見、土屋希乃、穂志もえか、三田佳子らを迎え、実力派キャストが魅せる凄み、そして見事なアンサンブルを披露した。