その他のインタビュー

正栄工業株式会社

森 樹弥さん(19歳)

好きなことを仕事にするのに迷いはいらない。

 小学生の頃、夏休みの工作で金賞を取ったことがありました。高校卒業後は居酒屋でアルバイトする日々。腰を据えて好きなことを仕事にしたいと思っていまの仕事を見つけました。面接で会社を訪れて鉄板がカタチになるのを見て「ものづくりって面白そう!」と強く惹かれました。
 いまはレーザー加工を中心に担当しています。鉄箱と言われるフォークリフトのバッテリーケースづくりに奮闘中。新入社員にとって鉄箱の仕事は現場の登竜門です。製図にCADが必要なので、ここでイチから習得。図面通りに加工できるように機械でプログラムを組みます。ドイツ製のマシンなので、操作を覚えるのに苦労しました。いよいよ鉄板をレーザー加工機にセット。重い鉄板を運ぶのにもコツがあります。力任せにやってもダメなんだと学びました。鉄板が計算通りカタチになると達成感があります。
 尊敬するのは当社の課長です。2台あるレーザー加工機をどちらも使いこなせるし、CADやブレーキも完全にマスター。「現場でわからないことがあれば、すぐ課長に聞くんや」そんな風に周囲から頼りにされる方です。自分もブレーキ(曲げ)加工を教わっています。ものづくりは実際にやってみないと自分に向いているかわかりません。まずはやってみる気持ちが大切ですよ。

■正栄工業株式会社
1969年創業。正栄工業ではフォークリフトのバッテリーケース、新幹線や消防車の車両部品、レンチやスパナなどの工具を中心につくっている。レーザー加工、プレス・折り曲げから塗装の仕上げまでトータルで一貫したものづくりができるのが同社の強み。10~30代の技術者が多いのも特徴だ。若手を率いるのは46歳の久保社長。フレッシュな力が柔軟性のある現場を生み出している。

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