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阪本順治監督×吉永小百合による『北のカナリアたち』以来、13年ぶりのタッグで贈る壮大なスケールの冒険譚。女性初のエベレスト登頂を成し遂げた実在の登山家・田部井淳子の偉業にスポットを当て、家族や仲間とともに生きた一人の登山家の姿をオリジナルストーリーで描く。日本映画界を牽引する俳優・吉永小百合は、主人公・多部純子を演じ、今作で映画出演124本目にして、初めて登山家役に挑む。長年にわたり純子を支え続ける夫・正明には、佐藤浩市。純子の親友であり、エベレスト登頂の相棒でもある北山悦子役には、天海祐希。青年期の純子役は、俳優活動からアーティスト活動まで多方面で活躍する、のん。さらに、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずきなど実力派の俳優たちが顔を揃えた。1975年、エベレストの頂を目指す一人の女性がいた。着実に一歩ずつ、山頂へと歩みを進めるその人物の名は、多部純子。日本時間16時30分、純子は女性として初めて世界最高峰の頂に立った―。その偉業は世界を驚かせ、彼女自身、そして家族や友人たちにも眩い光をもたらしたが、同時に深い影も落とすこととなった。晩年、余命を宣告されながらも「苦しい時こそ笑う」と語り、その朗らかな笑顔で家族や友人、周囲の人々を包み込みながら、命を懸けて山に挑み続けた。登山家として、母として、妻として、そして一人の人間として…。