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木の上の軍隊

© 2025「木の上の軍隊」製作委員会

沖縄戦という悲惨な歴史において、「ガジュマルの樹上で2人の日本兵が生き延びた」という衝撃の実話を知った劇作家の井上ひさしが晩年に残したメモを原案に、劇作家の蓬莱竜太と演出家の栗山民也によってつくられた舞台「木の上の軍隊」を映画化。太平洋戦争末期、戦況が悪化の一途を辿り、爆撃にさらされる沖縄県伊江島。母の安否を知るべく防空壕の外に出てしまった新兵の安慶名セイジュンは、宮崎県から派遣された少尉の山下一雄と合流し、米軍から身を隠すためにガジュマルの上に登ることになる。いつ米軍に見つかるかわからない恐怖の中、僅かな食料を分け合う2人だったが、島を出たことがなくどこか呑気な安慶名と自分が日本を背負っているという厳格な性格の山下は話が合わず、その関係はぎくしゃくしていた。やがて日本の敗戦をもって終戦を迎えるが、樹上の2人はそれに気づかず孤独な戦争を続ける。日々心をすり減らしつつも、次第に安慶名と山下は互いを理解し始め、山下は安慶名に故郷に残した息子の姿を重ねるようになる。食料も減る中で祖国、日本への忠誠心が揺らぎ始めながらも、戦い続ける2人を待つものとは。沖縄出身の新進気鋭・平 一紘が監督・脚本を務め、モデルとなった2人の家族や戦争体験者への取材を重ねてリアリティを追求した。

監督・脚本:平 一紘
原作:「木の上の軍隊」(株式会社こまつ座・原案井上ひさし)
出演:堤 真一 山田裕貴
   津波竜斗 玉代㔟圭司 尚玄 岸本尚泰 城間やよい 川田広樹(ガレッジセール) 山西 惇

配給:ハピネットファントム・スタジオ

7月25日(金)より、全国ロードショー!