知ったかぶり47

知ったかぶり対談:とくべつ編①知らないからこそ行ける場所がある

デイリーポータルZがいろいろな場所で取材してきた記事を読むことで、その県の出身者に負けないくらいに知ったかぶりできるんじゃないか。それが知ったかぶり対談です。

今回はとくべつ編①として、これまで5回の記事を振り返りながらライター小堺さんにお話を聞きます。インタビューはデイリーポータルZ編集部安藤が担当します。

第一回 鳥取編 まさか鳥取でうどんを食べるとは
第二回 愛知編 名鉄のナナちゃん人形の股を覗いてはいけない
第三回 滋賀編 彦根の心霊スポットが本気で怖い
第四回 宮城編 冷やし中華の元祖店では具を自分で乗せる
第五回 神奈川編 小田原にはトリックアートみたいな不思議な景色がある

偶然の出会いがとにかく楽しい

  • これまでいろいろなところに行って地元の人を頼りに旅をしてきた小堺さんですが、とくに印象に残っている場所とかありますか。

  • それは難しい質問ですねー。それぞれに思い出深くて。

  • どこも内容が濃かったですからね。では僕の地元の愛知はどうでしたか。ういろう屋さんのかき氷が美味しそうだけど甘そうだなーと思いながら読んでいました。

老舗のういろう屋さんで食べられるかき氷

老舗のういろう屋さんで食べられるかき氷。帰りにおまけでういろうがもらえます。

  • あのかき氷はぜいたくでしたね。愛知ではイラストレーターの伊藤さんに偶然出会えたのも印象的でした。絵を頼りにその景色を見に行くのが面白かったです。

イラストレーター伊藤さん

イラストレーター伊藤さん。

伊藤さんの書いた堀川沿いのカフェ

伊藤さんの書いた堀川沿いのカフェに行ってみたい!

堀川沿いのカフェ

ここでした。絵の中に入ったみたい!

住んでいると見えないものもある

  • 小田原の時も思ったんですが、僕はいま神奈川県に住んでいて小田原もわりと近いのに、知らないことの方が多いんですよね。住んでいるといつでも行けると思って観光しなくなっちゃうのかも。

北条氏が築いたという堀

戦国時代、秀吉による小田原攻めからまちを守るために北条氏が築いたという堀。不思議な写真に!

  • そうかもしれないですね。あといきなり現地に行って地元の人に聞くっていうのもいいんでしょうね。思いもよらない情報が入ってきたりしますから。たいていは「なにかあったかな~」という感じが多いんですけどね。

  • そこに住んでいる人はわざわざ旅行で来てくれてる人にはいいところ見てもらいたいですから。やっぱりとっておきをお勧めしたくなります。

お勧めされたお店の人はだいたいいい人

  • それにしても知らない場所で地元の人にいきなり声かけるのって怖くないですか。

  • 地方に行くとぜんぜん人がいないことがあるので、出会えただけでラッキーって感じで声かけちゃいますね。

  • そうそう、鳥取でおばあちゃんに山をすすめられたのはおかしかったですね。

山

山を撮ったらいい、そもそもこのへんには山しかない、と。

  • あれも周りにあのおばあちゃんしかいなかったんですよ。えいや、って声をかけたら草むらから鎌を手に出てきてくれました。

  • そして山を撮れと勧められる。

  • これも「地元の人頼りの旅」の醍醐味ですな。あとですね、誰かが勧めるお店の人はだいたいいい人が多いですね。なので一人お話聞けるとその後はずっとうまくいくことが多いです。

喫茶店「グリット」の伊藤さん。

小田原でおすすめされた喫茶店「グリット」の伊藤さん。
奥さんがいないときにはこっそりパンに目玉を付けてくれたりします。

  • なるほど、人から勧められるようなお店はそもそも人が優しいんですね。

勧められても食べられないことも

  • 仙台ではどうして名物の牛タンを食べなかったんですか。

  • 牛タン!めっちゃ勧められたので最後にとっておいたんですよ。で、最後の最後で行ってみたら長蛇の列で、帰りの新幹線に乗り遅れそうだったので泣く泣く諦めました。

  • そんな裏話があったんですね。でも代わりに仙台では野球場の雰囲気が最高でした。

Koboパーク宮城

楽天の球場「Koboパーク宮城」、の横にあるグリコパークの観覧車から試合が見られる!

  • あの野球場が見下ろせる観覧車はすごくいいんですが、地元の人でもわりと乗ったことのない人が多いんじゃないかと思いますね。あんなにいいのに、もったいない。

人が良すぎる、滋賀

  • 滋賀の人はとにかく親切で、すごくおしゃべりだった印象があります。話を聞くと「じゃあ僕もついていきましょうか」とか「これからその人紹介しますよ」とか、びっくりするほど親身になってくれて。

おすすめの食事処を教えてくれたおじさん。

滋賀県彦根市にて。おすすめの食事処を教えてくれたおじさん。

  • なんだろう滋賀、人が良すぎるんですかね。

手打ち蕎麦屋さん「文久蔵」

おじさんに教えられた手打ち蕎麦屋さん「文久蔵」にて。
お店の外観は3階建だと「ばれない」よう、2階建て風に作られている。
作られた江戸時代は3階建てが贅沢とされていた。

知らないからこそ行けることもある

  • こういう旅って誰かと約束があるわけでもないので、ほんとふらっと行けていいと思うんですよね。

  • 計画いっさいナシですからね!でもおかげで知っていたらいかないような場所にも行けちゃうと思うんです。ほら、事前に知っていると「遠い!」とか「怖い!」とか思って躊躇しちゃう場所ってあるじゃないですか。

  • 確かに、知らないからこそ行ける、っていうのはあるかもしれないですね。心霊スポットなんて、知っていたら絶対に行きたくないですから。

トンネル

よく知らないから行けた!近くには廃墟があって怖さはさらに倍。

  • 来月は佐賀ですね。

  • そう!遠いのでちょっと心配です。

  • 小堺さんのスタイルだとどこへ行ってもすっと地元に馴染んじゃいそうなので、大丈夫ですよ。

ラクダ

鳥取ではラクダに乗り

下水道

仙台では下水道に潜った。

  • いい出会いがあるといいな~。

  • レポートを楽しみにしています!

【次回予告】 佐賀県(11月16日公開予定)!

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小堺丸子
小堺丸子 (こざかいまるこ)

東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われるが実は新潟と茨城のハーフ。 好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」。デイリーポータルZでは「地元の人頼りの旅」シリーズ、「知らない人のランチについていってみる」など、コミュニケーション能力の高さを発揮した記事が人気。代表作として「パンツとバレない帽子をつくる」など。

記事「パンツとバレない帽子をつくる」

https://dailyportalz.jp/kiji/160525196622
デイリーポータルZでの記事一覧
https://dailyportalz.jp/writer/kijilist/177

安藤昌教
安藤昌教

デイリーポータルZ編集部
1975年生まれ。愛知県出身。
前職は国立研究所にて高速炉の研究に従事。その後、氣志團バックダンサー、コーヒーショップ経営、等を経てデイリーポータルZ編集部に。
ものをむかずに食べる「むかない安藤」としての活動も6年目に突入。

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