知ったかぶり47

知ったかぶり対談 第七回:静岡県「あなたの知らない静岡の給食事情」

デイリーポータルZがいろいろな場所で取材してきた記事を読むことで、その県の出身者に負けないくらい知ったかぶりできるんじゃないか。それが知ったかぶり対談です。

第7回目は静岡県。出身者はイラストレーターの柴山ヒデアキさん。インタビューはデイリーポータルZ編集部安藤が担当します。

静岡は広いし伊豆は別格

  • 柴山さんは静岡県のどのあたりのご出身でしょう。

  • 静岡市なのでちょうどど真ん中あたりですね。

  • 静岡って広いんですよね。僕はいま神奈川に住んでいて、実家のある愛知まで車で行こうとすると、いつまでたっても静岡を走っている気がします。

  • 新幹線乗っていてもずっと静岡ですからね。北の方は山梨や長野と接していたりするし。ぼくも静岡出身ですが、東西には行ったこともない土地が多いですよ。たとえば伊豆とか。

  • 伊豆は別世界感ありますね。ハリネズミがいたり理想郷があったりしてます。

伊豆でハリネズミを探す

「伊豆でハリネズミを探す」

”理想郷”が伊豆半島に存在した

「”理想郷”が伊豆半島に存在した」

  • 伊豆はあの半島だけで一県くらいあるから。たぶん県民でもよく知らないことが多いと思いますよ。

  • 静岡県在住のライター鈴木さくらさんも、伊豆半島にポットホールを見に行った日が大雨だったにもかかわらず「同じ県内とは思えないほど離れているので簡単に日程変更できないのだ」と言って決行していました。

これぞ自然の神秘!!ポットホールに大感激

「これぞ自然の神秘!!ポットホールに大感激」

  • その表現は伊豆のおそろしさをよく表していると思います。

おでんはどこまでも濃く

  • デイリーポータルZでも静岡県で取材をした記事はたくさん見つかったんですが、なにしろ食べ物についての記事が多いような気がしています。独特の文化があるんでしょうか?僕は愛知と神奈川、両隣に住んだことがありながら、記事を読むまでまったく知らない食べ物がありましたから。

  • 食べ物も県内の東西でずいぶん違いがあると思いますよ。静岡の食べ物でぼくが馴染み深いのはやっぱり静岡おでんですね。

静岡「おでん街」へ行く

「静岡『おでん街』へ行く」

  • つゆが黒い!おでんは自宅で作っても黒いんですか。

  • 黒いですね。あの黒さがスタンダードだと思っていました。なので東京に出てきてからおでんが薄味で困っています。

  • あの黒さは見た目だけでなく味もちゃんと濃いんですね。愛知ではおでんに味噌かけて食べたりしてるので人のこと言えないですが。

  • 「天神屋」という総菜チェーン店の静岡おでんは味噌をかけますよ。それが愛知の影響なのかはわかりませんが、静岡は西の文化は愛知、東は神奈川に影響されているような気がしますね。ぼくの生まれた静岡市はちょうど真ん中なので特に変わった特徴がないのかも。
    それから黒はんぺんはフライが美味いですよ。

  • それはわれわれも記事にしていますよ!

静岡・黒はんぺんはフライにしたほうが美味い?

「静岡・黒はんぺんはフライにしたほうが美味い?」

  • あー、これこれ。そのままをわさび醤油で食べてもいいけど、フライがベストです。

  • 美味そうだなー。最近全国的に人気になった「さわやか」はどうですか。

さわやかのハンバーグを通っぽく食べる

「さわやかのハンバーグを通っぽく食べる」

  • さわやかはですね、ぼくが東京に出てきた後で評判になったので子どもの頃は知らなかったんです。実はデイリーで紹介していた「五味八珍」も入ったことなかったですね。

静岡の知られざるファミレス「五味八珍」

「静岡の知られざるファミレス『五味八珍』」

  • あとからできた地元の名物って意外なほど知らないんですよね。ぼくも愛知には高校までしかいなかったから、あんかけスパとか食べたことなかったですから。

お茶にはなにしろ厳しい

  • 静岡はすぐ沖が深海になっていて、おかげでへんな魚が捕れるんだって魚好きのライターが言っていました。

超新食感!浜辺で拾える深海魚「ミズウオ」を食べる

「超新食感!浜辺で拾える深海魚『ミズウオ』を食べる」

  • これも実は最近知ったんですよね。オンデンザメのテレビ観てはじめて「実家の近くの海ってこんなに深いのか!」って知りましたから。

  • 普段の生活では海の深さとかあまり意識しないですもんね。身近なところでいくとこれ知ってましたか?ウス茶糖です。

絶品!だけど食べにくい!有明海の珍魚「ヒラ」

「魅惑の甘いお茶『ウス茶糖』」

  • あー、これねー。これは子どもの頃からよく飲んでましたよ。ぼくはこれも全国区だと思っていましたが。

  • いやたぶん静岡だけだと思いますよ。東南アジアとかに行くとお茶に砂糖が入っているんですが、そんな感じなのかな。

  • そうですね、甘いお茶です。静岡の人はお茶にはうるさいですよ。ペットボトルのお茶は認めない!あれはお茶の名を語る何かです。

  • 静岡で育つとやっぱりお茶の味がわかる子どもになるんですか?隣の愛知では麦茶しか飲んだことなかったですが。

  • え!飲まないの?緑茶。え??

  • ぼくは今でも麦茶を中心に飲んでいますよ。

静岡県民はお茶を買ったことがない人が多い

「静岡県民はお茶を買ったことがない人が多い」

  • 茶葉から淹れたものはペットボトルのお茶とは別の飲み物なんですよね。ということは安藤さん、茶の実相撲も知らない?

  • なんですかそれは。

  • お茶の実って丸いドングリみたいな実なんですが、それぞれが厳選したエースを持ち寄って相手のお茶の実にギュッと押し当てるんです。へこんだ方が負け。中学生くらいまではみんな夢中でやっていました。
    あとは地蜘蛛vsナメクジという遊びもありましたが、これはさらに狭い話なのでまた今度にします。

  • ちょっとわからなすぎて最高ですね。

あなたの知らない静岡の給食事情

  • 変わっているというと静岡は給食のごはんがアルミパックに一人分ずつ入っていました。

  • 機内食みたいな感じですか?

  • そうそう。基本的にプレートにおかずを盛る部分とご飯パックの凹みがあって、ここにピッタリはまるサイズのご飯パックが一人ずつ配布されます。

  • それは見たことないなー。さくらごはんは給食に出てましたか?

醤油を入れて炊いた「さくらごはん」のうまさ

「醤油を入れて炊いた『さくらごはん』のうまさ」

  • これは給食で食べてたやつですね。逆に給食でしか食べたことない。

  • 給食でもやはり緑茶が出るんですか?

  • 緑茶ですね。巨大なやかんで運ばれてきて、希望者だけ飲んでたかな。あとは3時間目の休み時間にみかんジュースが配られます。おやつ代わりに。

  • うらやましい!ぼくらは水道の水飲んでましたよ。

  • 地元の給食が変わってるとかって、住んでる子どもたちは認識してないですよね。外に出てからやっと気づくことだと思います。

柴山さん、ありがとうございました。

次回は福岡県を知ったかぶります(1月18日公開予定)。おたのしみに!

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柴山ヒデアキ
柴山ヒデアキ

アルフハイムスタジオ代表。イラストレーター。
「イラストレーションは明快な理解を促す手段である」という観点から、複数のタッチを使用し、それぞれの業界・用途・メディアに最適なビジュアルを提供することがポリシー。近年は後進の育成と業界の健全化に力を入れるため、学校等での臨時講義も行っている。
趣味はマラソンと和装。

安藤昌教
安藤昌教

デイリーポータルZ編集部
1975年生まれ。愛知県出身。
前職は国立研究所にて高速炉の研究に従事。その後、氣志團バックダンサー、コーヒーショップ経営、等を経てデイリーポータルZ編集部に。
ものをむかずに食べる「むかない安藤」としての活動も6年目に突入。

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