知ったかぶり47

知ったかぶり対談 第十六回:岩手県岩手の人にパンを語らせてはいけない

デイリーポータルZがいろいろな場所で取材してきた記事を読むことで、その県の出身者に負けないくらい知ったかぶりできるんじゃないか。それが知ったかぶり対談です。

今回は岩手県出身のコミュニケーションプランナー・阿部元貴さんに登場してもらいました。インタビューはデイリーポータルZ編集部安藤が担当します。

じゃじゃ麺、じぇじぇじぇ

  • 阿部さんは岩手のどちら出身ですか。

  • 盛岡市です。実家は盛岡駅から歩いてすぐの場所です。

  • 都会っ子じゃないですか。盛岡といえばやっぱり冷麺ですか。

盛岡といえばやっぱり冷麺なのか

盛岡といえばやっぱり冷麺なのか「盛岡三大麺を東京で食べる

  • 冷麺ですね。冷麺なんですけど、盛岡のソウルフードという意味では「じゃじゃ麺」の方がしっくりくるような気がしています。

盛岡のソウルフード、じゃじゃ麺

盛岡のソウルフード、じゃじゃ麺「冷麺以外の盛岡名物を食らう

  • じゃじゃ麺というのはジャージャー麺は違うんですよね。知ってて言っていますが。

  • 違います!そこ間違えられると岩手の人は許さないからな。

  • 危なかった。「じゃじゃ麺」とか「じぇじぇじぇ」とか、岩手ではじゃ行が使われることが多いんですか。

  • じぇじぇ!確かにそうですね。驚いたときとかには「じぇじぇ」って言います。内陸に住んでるおじさんなんかは「じゃじゃ」って言ってた気もしますが。

  • じゃじゃ!ちょっとかわいい。

福田パンはコッペパンではなく、パン

  • 岩手を離れて、たまにどうしても食べたくなるものとかってありますか?

  • じゃじゃ麺以外だと、そうですね、「福田パン」ですかね。

これが福田パン

これが福田パン「麺が好き?いや小麦粉が好きなのだ、盛岡は

  • これかー。コッペパンってたまに食べると美味いですもんね。

  • そこなんですけどね、安藤さん。われわれは福田パンをコッペパンとしては食べていないんですよ(ちょっとキレ気味に)。

  • どういうことですか、そしたらなんだと思って食べているんですか。

  • 福田パンです。つまりコッペパンを知る前から、もっと言えば生まれた時からそこにパンとして存在していた、それが福田パンなんです。だからコッペパンというよりパンとして食べているんです。

  • ちょっと言ってることがわからないんですが、でも見た目はコッペパンですよね。

  • 福田パンです。ならば聞きますが、安藤さんは福田パンを食べたことがありますか?

  • ないと思います。

  • 食べたらわかってもらえると思いますが、ふかふかなんです。

  • ふかふかなんですか。福田パンはこのお店でしか食べられないんですか。

福田パンはここでしか食べられないのだろうか

福田パンはここでしか食べられないのだろうか「麺が好き?いや小麦粉が好きなのだ、盛岡は

  • いえ、岩手ならば福田パンはスーパーとかでも売られています。その普通に売られている状態こそが福田パンなんです。

  • そこまで言われると食べたいですね。関東では食べられないんでしょうか。

  • 残念ながら関東では食べられないですね。でも福田パンに感動した吉田さんという方がいまして、修行して亀有に吉田パンというお店を作りました。ここは福田パンが唯一認めたパン屋なんじゃないかと思います。それに比べて**パンとかパンの**なんかはね、似て非なるものですよ。それはコッペパンであって福田パンではない。つまり福田パンは福田パンだから福田パンなんです。

  • (これはきりがないぞ)。そういえばコッペパンって各地でじわじわ流行ってきてますよね。前に千葉でも食べましたよ。

千葉駅カワシマパン

千葉駅カワシマパン「投稿頼りの旅 in 千葉

  • はい。コッペパンとしてならばどこで流行ろうと全然いいんです。福田パンインスパイヤとしてコッペパンを売ってはいけないという話です。

  • 福田パン、たまらなく食べたくなったのは確かです。あと岩手の人にパンの話をするときには気を付けるようにします。

リアス式海岸はギザギザなのか

  • 岩手といえばリアス式海岸ですが、小学校で習ったように本当にギザギザしているのか、見に行ったことがあります。噂にたがわずギザギザでした。

リアス式はギザギザでした

リアス式はギザギザでした「リアス式海岸はギザギザしているのか

  • これは釜石ですね。確かにギザギザしていますが、リアス式海岸を楽しみたいならもっと北の方がオススメです。たとえば久慈のあたりとか。

いいリアス式海岸

いいリアス式海岸「田野畑村観光情報

  • なるほど、これはいいギザギザだ。

  • でも内陸から沿岸部に行くとなにしろ遠いんですよね。平気で車で2時間とか3時間とかかかる。なので僕はトドヶ崎にも行ったことがないんです。

ここが本州最東端のトドヶ崎

ここが本州最東端のトドヶ崎「最先端の地「トドヶ崎」で最先端の養命酒を発表する

  • トドヶ崎って地元の人でもめったに行かないみたいですね。本州の最東端なのにまったく観光地化されていないのが意外でした。

  • 岩手の人でも行ったって話あまり聞いたことないですから。

  • トドヶ崎は行くのがあまりにもハードなので、最東端の証明書が実は手前の宮古の駅でもらえちゃうんです。

  • 発行するの早すぎでしょう。

  • だってトドヶ崎には証明書出してくれる人とかいませんから。

  • そのハードルの高さが逆に魅力的に感じてきました。

阿部さん、ありがとうございました。

【次回予告】 次回は茨城県を知ったかぶります。(10月18日公開予定)!

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阿部元貴
阿部元貴(あべげんき)

岩手県盛岡市出身。イノラボのやっちゃいけないこと担当。
大学卒業後、ゲーム会社、テレビ局、起業、を経て現職。
春と秋はキャンプをしていて、夏は海、冬は山にいる。
道の駅と温泉が好き。

\やっちゃいけない/人のつまみを食べる
https://innolab.jp/work/652

電通報 プロフィール
https://dentsu-ho.com/people/934

安藤昌教
安藤昌教

デイリーポータルZ編集部
1975年生まれ。愛知県出身。
前職は国立研究所にて高速炉の研究に従事。その後、氣志團バックダンサー、コーヒーショップ経営、等を経てデイリーポータルZ編集部に。
ものをむかずに食べる「むかない安藤」としての活動も6年目に突入。

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