知ったかぶり47

おれたちほぼ赤穂浪士

• まず怒璃瑠さんなんですが、読者もいろいろと聞きたいことがあるかと思いまして。

• なんでもどうぞ。

• 頭のたまに金色の部分、それはどうなっているんですか。

• まんじっスね。ブリーチしてます。

まんじっス。

• パンチパーマで傷んだ髪をさらにしばきあげています。

• ありがとうございます。あとこの報道って書いた腕章は？

報道っス。

• 自分で作りました。こういう格好してると街でからまれることがあるので、そんなときは「報道っス」っていって逃げてます。

• それは余計に面倒なことにならないんですか。川崎さんは俳優さんということで、怒璃瑠さんとはどのような関係で。

• 地元が同じなんです。兵庫県の赤穂市っていうところで生まれ育ちました。

• 赤穂市って赤穂浪士の？

• そうです、おれらほぼ赤穂浪士なんです

• そうですか、ただものではないなとは思っていました。兵庫県にいた頃はなにをされていたんですか。

• 音楽活動をしていました。ロックバンドのボーカルを。あとはダンスなんかも。

• 僕はとくになにもしていなかったですね。

• かつてないほど濃いお二人に来てもらってうれしいです。今日はよろしくお願いします。

• てぃーーっす。

• よろしくお願いします。

新神戸駅から5分で滝

• 兵庫にはたまに帰ったりしてますか。

• 年一くらいっスかねー。東京楽しいから、帰りたくなくなっちゃって。

• 僕は兵庫でも俳優の仕事をさせてもらっているので、たまに帰っています。

• 新神戸駅の近くに滝があるのを知ってましたか。

新幹線の駅の近くに滝がある
「JR新神戸駅から徒歩5分の滝を見に行った」より

• 知らんかったなー。滝があるんや。神戸どうなっとるんや。

• いつも新幹線で帰るので新神戸は通るんですが、降りたことはなかったですね。

• 新幹線で兵庫に帰っても滝には行かないんですね。

• あのへんなんもないからなー、通るけどまず降りないっスね。知ったからといって、ほないっちょ滝行こか、とはならんし。

兵庫といえばカツめしと明石焼き

• カツめしはどうですか？瀬戸内のあたりではカツをご飯に乗せる文化があると聞きましたが。

これがかつめし。
「兵庫加古川かつめし巡り」より

• これはよく食べてましたよ。家でも定食屋でも、普通に食べますね。

• え、かつめしって東京にないんスか。普通にあると思っとったわ。

• かつめしは加古川ですよね。兵庫は東西に長いから神戸と姫路とでは文化が違うんです。僕らが住んでいた赤穂市は西のはずれで、文化的にはほぼ岡山でした。

• ないんかー、かつめし。東京で食えへんのかー。寂しい話や。

• 明石焼きも関東だとあまり見かけないですよね。たこ焼きはそこらじゅうにあるけど。

これが明石焼き。
「明石・たこコレクション」より

• ああ、ないなー、明石焼き。めっちゃ好きなんやけどな。これこそ東京ではほっとんど見ないな。

• この赤いプレートみたいな皿も家にありましたよ。食べたいですね、明石焼き。

• 食いたいなー。明石のパーキングでようくうたわー。

• 急に帰りたくなってませんか。

• 帰りたいなー。なんやかんや言って、いいところやしな、兵庫は。

麺類がとにかく違う

• 他にも東京になくて懐かしい食べ物とかってあります？

• なんやろうな、「まねき」の駅そばかな。姫路駅にある立ち食いそばで、中華麺みたいな麺にうどんの出汁がかかっとって、それを電車まっとるうちにガーっと食うのがうまくって。

• まねきは確かに恋しいですね。

• あとは姫路に「ずんどう屋」っていうラーメン屋があるんやけど、そこが好きやった。高菜がめちゃうまくて。東京に出てきてからは、ほら「家系」とか、おれあかんねや。細麺にとんこつがラーメンやろ、思って。

• 麺類の違いはありますね。関西だとうどんも出汁が黒くないし、牛骨ラーメンも関東にはあまりないですよね。あとホルモンうどんなんかも。

• ホルモンうどんなー、あれうまいのに関東にないよな。

ホルモンうどん。これは岡山ですが。
「岡山県の津山ホルモンうどんはうまかった」より

• 二人とも東京では何を食べて暮らしているんですか。

• コンビニやな。最高やで、コンビニは。

太陽公園では石像が動く？

• 太陽公園は行ったことありますか？

石像だらけの太陽公園。
「石像テーマパーク、太陽公園」より

• これなー、ここはたぶん行ったことあるわー。子どもの頃に親に連れられて行った気がする。

• 僕もあると思います。あの辺では有名ですよね。

• 高校の頃、夜になると石像が動くって噂やった。おそろしいとこやな、って思って。

• ピラミッドや城があったりするみたいですからね。動くかどうかは置いておいて、子どもの頃に見たら確かに忘れられなくなりそう。

播州弁はクセがすごい

• 怒璃瑠さんは上京してからずっとその方向性なんですか？

• 半年前までは普通だったんですよ。でもライター業はじめて、旧車会のイベントの取材とか行くようになって、それならこっちの方がいいかなって思って。でパンチにしてみたら、今度はいろんなところから声かけてもらえるようになってきたので、それからはずっとパンチですね。

• 特に会社から強制されているわけではなく。

• はい。自分からすすんでやっています。

• 川崎さんの俳優業にはなにか制限とかあったりするんですか。

• うちの事務所はとくに厳しくはないですが、一度プロフィール写真を撮ってしまうと勝手に髪型とか変えることができなくなりますね。写真のままをキープしなきゃいけないので、ひげを伸ばしたりとか眉をカットしたりも勝手にはダメです。

• 二人ともこうやって話している分にはほとんど方言が出ないんですね（最初の方の怒璃瑠さんの方言はキャラクター設定です）。

• 二人で話してる時には方言出ますよ。僕らが育った赤穂市には赤穂だけの言葉があって、これが播州弁に似ていてすごくクセが強いんです。

• おじいちゃんとかほんとひどいですからね。「われこら、どないゆうとんど」みたいな。それに比べると大阪弁とかきれいな言葉だなー、って思っていました。

• 怒璃瑠さんも川崎さんも、実はものすごい礼儀正しい人たちなんですよね。これからもそれぞれのキャラで頑張ってください。

• 押忍！

• ありがとうございます！

怒璃瑠さん、川崎さん、ありがとうございました。

次回は投稿頼りの旅、千葉県を知ったかぶります。（6月21日公開予定）！