知ったかぶり47

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2020.12.17

知ったかぶり対談 第三十九回:青森県トマトにも砂糖をどばどばかけます

デイリーポータルZがいろいろな場所で取材してきた記事を読むことで、その県の出身者に負けないくらいに知ったかぶりできるんじゃないか。それが知ったかぶり対談です。

今回は青森県。青森県津軽地方出身でうんこ編集者の駒井さんにお話を聞きました。インタビューはデイリーポータルZ編集部安藤が担当します。

うんこ編集者とは

  • まず駒井さんのこの「うんこ編集者」というところから聞いてもいいでしょうか。

  • そこですよね。うんこ編集者は弊社(文響社)で発行している「うんこドリル」シリーズの編集業務を行っています。他にも社内にはうんこアンバサダーという役職があったりします。

  • すばらしい役職!実はうちの子どももうんこドリルにはお世話になっていまして。あれって一見ふざけているようで、中身はかなりしっかりした勉強ドリルなんですよね。

  • ありがとうございます!そうなんです、中身はかなりしっかりと真面目に作っています。うんこドリルが学力や学習意欲向上につながっているという研究データもありますので(https://bunkyosha.com/news/unko2020)、実はまじめに勉強したいという方にもおすすめなんです。宣伝で恐縮ですが…。

津軽地方と南部地方は仲が悪い?

  • このままだとずっとうんこ編集部の話を聞いてしまいそうなので本題に移らせてください。駒井さんは青森県のご出身ということで。

  • はい!津軽地方が出身です。18歳まで青森で過ごしました。

上京した青森県民(津軽地方)あるある

上京した青森県民(津軽地方)あるある

  • この記事によると、津軽地方と南部地方とは仲が良くないらしいんですが、本当ですか?

  • 悪いかな、悪くないですよ!でも気候や文化は確かに違いますね。風の質が津軽と八戸では違う気がします。

  • 僕は愛知県出身で、やはり尾張と三河とではいろいろあるのでご察しします。風が違う、というのは気温的に津軽の方が寒いということなんですか。

  • 津軽の方が雪はたくさん積もりますが、風は八戸の方が冷たい気がするんですよね。でも仲はそんなに悪くないですよ!(強調)

トマトにも砂糖をどばどばかけます

  • 青森の茶碗蒸しが甘いっていうのは本当ですか。

甘い上に栗の甘露煮が入っている。

甘い上に栗の甘露煮が入っている。

  • 甘いですね。茶碗蒸しも赤飯も甘いです。それどころか我が家では餅にもトマトにも砂糖をどばどばかけていました。さすがに甘すぎて思春期の頃は食べられなかったなあ。

  • どばどばですか。

  • これは祖父母の影響なんだと思うんですが、それこそどばどばかけてましたね。

  • 青森の人ってお酒が好きだし鮭とばとか、しょっぱいものが好きなイメージだったんですが。

  • 甘いものもしょっぱいものも好きなんです。たぶん料理の味を濃くしたがる傾向があるんじゃないでしょうか。サービス精神なのかな。私は個人的に薄味が好きなんですが…。

  • 甘い茶碗蒸し以外に青森の食べ物でたまに食べたくなるものとかってあります?

  • 貝焼き味噌という料理がありまして、あれ食べたいですねー。ホタテの貝にたまごや味噌なんかを乗せて焼いた料理です。

  • それはまた濃くて美味そうな。

  • 濃いですよー、ご飯に合います。あとはイカメンチっていう料理も美味いです。

これは伊豆のイカメンチ。(イカメンチ&ちんちん揚げ伊豆練り物めぐり)

これは伊豆のイカメンチ。(イカメンチ&ちんちん揚げ伊豆練り物めぐり

  • この前取材で八戸に行った時に食べた鯖の刺身も最高に美味かったんですよね。青森、スター級の食べ物が揃っててずるくないですか。

  • そうですね。せんべい汁もバラ焼きも、思い出すといろいろ食べたくなります。

青森のなんでもでかくする文化

コンビニ「オレンジハート」のハンバーガーが大きすぎる

コンビニ「オレンジハート」のハンバーガーが大きすぎる

  • ハンバーガーが大きすぎるというコンビニ、オレンジハートはなじみがありますか。

  • オレンジハート!懐かしいです。叔母が店舗経営していた時期があって、手作りでおにぎりを作っていたのを覚えています。子どもだったのでそんなに大きかったかどうかは覚えていないんですが。

  • ずっと見てるとこのサイズが当たり前になっちゃうんですかね。

とはいえこのサイズはすごい。

とはいえこのサイズはすごい。

  • どうなんでしょう。でもでかい食べ物ってオレンジハート以外にも青森には多くて。たとえば私の地元では焼きそばパンがこんなです。

道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」HPより

道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」HPより

  • すごい。

  • 子どものころはそのでかさがよくわからなかったんですが、青森を離れてから見るとやっぱりでかいですよね。

  • でかいですよこれは。他にもシュークリームもメロンパンも信じられないくらいにでかい。青森の人は身長が5メートルくらいあるんですか。

  • 身長はふつうだと思うんだけどなあ。でかいパンやらケーキやらはもちろん一人では食べきれないのでシェアすることになりますね。少ないってがっかりされたくないから少しずつ大きくしていった結果なのかもしれません。これもいわばサービス精神が旺盛な青森県民ならではというか。

  • そういえばねぶたもでかいですからね。

青森のねぶた。

青森のねぶた。

  • 津軽は立佞武多(たちねぶた)なんですが、これは方向転換の時が一番ドキドキします。なにせ見上げると首が疲れるくらいでかいですから。あとは雨が降りそうなときも。

  • そうか、あれって紙なんですよね。雨降ったら大変だ!

  • 多少の雨なら大丈夫らしいんですけど、なにしろあのでかさですからね。

  • 青森は何もかもがでかい、っていうことで覚えておきます。

田んぼアートもこのサイズ感!(青森でかいものめぐり)

田んぼアートもこのサイズ感!(青森でかいものめぐり)

駒井さん、ありがとうございました!

【次回予告】次回は1月21日公開予定です!

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駒井 一基(こまい かずき)
駒井一基(こまいかずき)

うんこ編集者。1985年青森県北津軽郡鶴田町生まれ。
青森県立五所川原高校卒業後、故郷を離れ山形大学へ。学生時代はラジオ・雑誌へのネタ投稿に打ち込み、ネタ投稿者(ハガキ職人)が主役のイベントを開催するなど活動。
その後上京し、編集プロダクション等を経て2020年3月に株式会社文響社へ入社。「うんこドリル」シリーズを制作するうんこ編集部所属となる。

うんこ学園
https://unkogakuen.com/
駒井 一基@うんこ編集者
https://twitter.com/unko_editor

安藤昌教
安藤昌教

デイリーポータルZ編集部
1975年生まれ。愛知県出身。
前職は国立研究所にて高速炉の研究に従事。その後、氣志團バックダンサー、コーヒーショップ経営、等を経てデイリーポータルZ編集部に。
ものをむかずに食べる「むかない安藤」としての活動も8年目に突入。

今回話題にもならなかった青森県の記事(デイリーポータルZのサイトに移動します)

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