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2022.05.19
知ったかぶり対談 第五十四回:島根県隠岐の島は独立したことがある
デイリーポータルZがいろいろな場所で取材してきた記事を読むことで、その県の出身者に負けないくらいに知ったかぶりできるんじゃないか。それが知ったかぶり対談です。
今回は島根県。島根県出身のライターさくらいみかさんに話を聞きました。インタビューはデイリーポータルZ編集部安藤が担当します。
上京してしばらくは島根の動画ばかり見てました
いきなりですが、さくらいさんって島根に対する地元愛みたいなものがすごいですよね。
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え!そうですか、そんなことないと思うんだけどな。
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これまでさくらいさんがデイリーポータルZに書いてきた島根県の記事を読むと、並々ならぬ地元愛を感じるんです。だって空港の記事にしても、統計的なこと言ってそうに見えて、どう考えても島根に有利な算出方法ですから。
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そんなこと言ったって事実なんだから仕方がないじゃないですか!
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いや、別に責めてるわけではなく、島根を愛してるんだなって伝わってくるんです。
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まあ、たしかにそうですね。上京してしばらくは島根の映像ばっか見てたような気がしますから。
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愛ですよ、それは。
さくらいさんが書いた島根の記事より
(記事:「鳥取にすらあるのに島根にないチェーン店めぐり」より)
さくらいさんはとにかく島根愛の強い記事を書いています
(記事:「田舎と都会で「何人で1空港使ってるか」をくらべた」より)
島根と鳥取を間違えないよう、リーゼントまで作った
(記事:「島根・鳥取をリーゼントにしたい」より)
新しいお店には並びたくなる
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最近の島根はどうですか。実は僕の母が島根出身なので、子どものころは夏休みに毎年遊びに行ってたんですが、ここ数年行ってなくて。
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ちょっと前ですがついにドトールができました。
2013年の時点ではドトールはまだなかった。2015年にできました。
(記事:「鳥取にすらあるのに島根にないチェーン店めぐり」より)
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そういえばスタバは鳥取より先でしたね。どうしても鳥取と比べてしまうけど。
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鳥取は最後までスタバなしで粘ってましたが、いまではもうこっち側(スタバあり)です。新しいお店ができるとものすごく並ぶのも島根の特徴ですね。たとえばアニメイトが出来たときの様子がこちらです。
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並んでまで何を買いに行くんですか。
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並びたいだけなのかも。バーガーキングが出来た時も行列でした。でもこれって地方あるあるなんじゃないですかね。
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どうなんでしょう。たしかに僕も、地元の隣町にユニクロが出来たときには30分くらいかけてケッタで行きましたが。
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ケッタで!愛知の人だ。
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なんですか、じゃあケッタのこと島根ではなんていうんですか。
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え、ふつうにチャリですけど。
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そんなちまちました小銭みたいな呼び方で。
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でも東京もチャリですよね。
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愛知ではケッタです。ケッタマシーンです。中学はケッタ通学だったので毎日がケッタレースでした。
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ケッタレース?
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直訳すると自転車通学ですね。島根って文化圏としては関西ではないんですか。
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たまに関西っぽい言い回しを使うこともあるかもですが、完全に関西文化ではないですね。押しピンとかって関西?
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押しピン?知らない!
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画びょうのことですね。あとカッターシャツとかも。
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押しピンは使わなかったけどカッターシャツは愛知でも言ってた気がしますよ。
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関西発の言葉らしいですよ。あと「塩辛い」ことを「からい」って言いますね。あれも関西風なのかな。
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そうかも。うちの親は「しょっからい」って言ってた気がします。
アニメイトが出来た日
(写真:さくらいさん提供)
バーガーキングが出来た日
(写真:さくらいさん提供)
板わかめのちょうどいい「からさ」
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上京してからもたまに食べたくなる島根の食べ物とかってありますか。
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やっぱり板わかめですかね。あれは島根ではおやつでよく食べてました。
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美味しいですよね。うちもよくばあちゃんちから送られてきましたが、他県では売ってないんですよね。
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そうなんです。うちはタッパーに入れてて、学校から帰ったら食卓に出してバリバリ食べてました。県外に出てあれが売られてないと知って衝撃だったなー。
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昆布的なものはあるけど、ああやって薄くて単体でバリバリ食べられるものは他にないですね。
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味もちょうどいい「からさ」なんです。
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そうか、こういうときに「からさ」を使うんですね。たしかにあれはちょうどいいからさだ。
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酒のつまみにもなるし、かけらをご飯にまぶしたりしても美味しいんです。食べたくなってきた。
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食べたくなってきましたね。
これが名物板わかめ
(記事:「鳥取・島根名産「板わかめ」の美味しさを皆様に知っていただきたい」より)
ご飯にまぶしても最高。
隠岐の島は独立したことがある
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さくらいさん、隠岐の島は行きましたか。あそこやばいですよ。
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まだ行ったことないんです!このアメフラシの取材のときにお声がけいただいたんですが、都合がつかなくて安藤さんになったんですよね。行ってみたかった…。
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そうでしたね。観光協会のホームページにも「一生に一度は」って書いてあったんですが、まあなかなか行かないと思います。でも行ってみたら、なんというか、海外というか、それよりもっと別世界でした。説明がむずかしいんですが、とにかく行ってほしい。隠岐の島は一度日本から独立したことがあるらしいですよ。
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え!
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独立したんです、80日間(隠岐維新。隠岐の島町HPより)。
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えらいこっちゃ。でも80日間で落ち着いたんですね…。いつか行きたいなと思って調べたことはあったんですが…。今度こそ行ってみます!
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ぜひアメフラシを食べてきてください。
ぜったい行くべき島、隠岐の島
(記事:「隠岐の島でアメフラシを食べる」より)
隠岐の島ではアメフラシ料理が食べられます。
(記事:「隠岐の島でアメフラシを食べる」より)
さくらいさん、ありがとうございました!
【次回予告】次回は6月23日公開予定です!
他の記事を見る- さくらいみか
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島根県生まれ。会社員をしつつたまにライターや編み物をしています。趣味で島根の同人誌を出したり、島根のお土産を勝手に作って販売したりもしています。将来は忍者屋敷に住みたい。
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- 安藤昌教
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デイリーポータルZ編集部
1975年生まれ。愛知県出身。
前職は国立研究所にて高速炉の研究に従事。その後、氣志團バックダンサー、コーヒーショップ経営、等を経てデイリーポータルZ編集部に。
ものをむかずに食べる「むかない安藤」としての活動も8年目に突入。むかない安藤
https://www.youtube.com/playlist?list=PLI3lg7RZciQwJbfwfbzoo-ntIQV5IAEYhデイリーポータルZ編集部としてのプロフィール
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