知ったかぶり47

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2018.10.18

知ったかぶり対談 第十七回:茨城県未来は干し芋とドクターペッパーの味

デイリーポータルZがいろいろな場所で取材してきた記事を読むことで、その県の出身者に負けないくらい知ったかぶりできるんじゃないか。それが知ったかぶり対談です。

今回はボードゲームデザイナー T・斎藤さんに登場してもらいました。インタビューはデイリーポータルZ編集部安藤が担当します。

万博で変わった「陸の孤島」

  • 斎藤さんは生まれが茨城県なんですか?

  • 生まれたのは千葉の松戸なんですが、3歳の頃に父親の転勤でつくばにきました。当時は桜村という住所だったと思います。

  • 斎藤さんも記事に書いていますが(斎藤さんはライターでもあります)、当時はつくばエクスプレスもなかったわけですよね。当時のつくばのことって覚えていますか?

つくばエクスプレスができた当時の研究学園駅前の様子

つくばエクスプレスができた当時の研究学園駅前の様子「つくばエクスプレスが本当にできた

  • それはもうなにもなかったですよ。本格的な買い物は土浦まで行かないとダメでしたね。鉄道もなくて陸の孤島と呼ばれていました。

  • やっぱりつくば万博でいろいろ変わったんですかね。

つくば科学万博のキャラ「コスモ星丸」

つくば科学万博のキャラ「コスモ星丸」「32年間眠りつづけた「コスモ星丸」を発掘した

  • そうですね、万博はすごかったです。万博の期間限定の立体交差が作られたりトンネルが掘られたりしましたからね。あと専用の駅が追加されたりとか。立体交差は万博が終わったら壊されていました。

  • 僕も親に泣きついて連れて行ってもらった記憶があります。近くに住んでいるとあの熱狂が身近で起きているんですもんね。斎藤さん、会場には行きましたか。

  • 8回行きました。国内のパビリオンはすべて周ったと思います。

  • すごい。そしてパビリオンって言葉を久しぶりに聞きました。

  • いま言わないですね、パビリオン。当時の写真を見るとコンパニオンさんの服がちょっと変なんですが、当時はすべて含めて「未来」でしたからね。いろんな意味で中学生だった私には刺激的でした。

  • つくばの「未来」っぽさですが、この記事ではライターの大山さんがつくばはもう未来都市ではない、と言っていました。30年経って未来が熟成されたんだと。

30年経つと未来も熟成される。

30年経つと未来も熟成される。「つくばはもう未来都市じゃなかった

  • この記事、私が子ども時代を過ごしたエリアがピンポイントで写りまくっているんですよね。いまでも当時遊んでいた風景を夢に見たりするんですが、その風景が記事に出ていてびっくりしました。

  • 僕も水戸と大洗に住んでいたことがあって、当時彼女がつくばにいたのでよく通っていたんです。つくばってたしかに未来なんだけど、今ではすでに本当の未来がそれを追い越そうとしていて、おかげでちょっとなんて言っていいのかわからない、パラレルワールド感があるんですよね。

  • やはり人工都市ですからね。ところでつくばの姉さんビルって知ってますか?

  • 知らないです。

  • よく怪談に使われていた怖いビルです。

  • 怖いから調べるのやめておきます。人面犬もたしかつくば発祥じゃないですかね。外から見ると研究所がたくさんあって、なにをやっているのかわからない雰囲気がありましたね。

干し芋とドクターペッパー

  • 斎藤さんは茨城を離れて今は長崎にお住まいですが、たまにどうしても食べたくなる茨城の食べ物ってありますか。

  • 干し芋ですかね。あとドクターペッパー。

  • ドクターペッパーって茨城なんですか?

  • 千葉という意見もありますが、私は茨城の飲み物だと思っています。マックスコーヒーも茨城です。

とにかく甘さが自慢のマックスコーヒー。

とにかく甘さが自慢のマックスコーヒー。「自宅でマックスコーヒーの味を再現する方法

  • ゆにろーずはどうですか。僕は茨城に住んでいたころよく行きました。にんにくがたくさん入っていて、風邪ひいたかなって思ったらゆにろーず食べて治していました。

風呂に入れるラーメン屋「ゆにろーず」の秘密

風呂に入れるラーメン屋「ゆにろーず」の秘密

  • これは実はまったく知らなかったですね。風呂とラーメンの取り合わせも謎です。

  • ロードサイドのラーメン店なので長距離トラックの運転手さんなんかがお客に多くて、それで風呂に入れると嬉しいんでしょうね。

  • いま調べたら宿泊できる店舗もありますね、ゆにろーず。すごいラーメン屋だ。

リアルパワースポット筑波山

  • 他に茨城といえばこれ、みたいなオススメってありますか。

  • ベタかもしれないですが筑波山ですね。今年の正月に登ったんですが、山頂から富士山がきれいに拝めて、なぜかそれから良いことが次々と起こる気がして。

見るからにパワースポット

見るからにパワースポット「筑波山『ガマ洞窟』レポート

  • リアルパワースポットだ。

  • 反対側には真っ赤な月が見えていて、そっちも神々しい景色でした。ロープウェイも味わい深いですしガマの油も売ってるし、筑波山はみんなも行った方がいいですよ。

  • 僕も一度だけ登ったことがあるんですが、わりと本気の山ですよね。

  • はい、足腰にきます。たいへんだろうな、と思って用心して行くとちょうどいいレベルじゃないですかね。

T・斎藤さん、ありがとうございました。

【次回予告】次回は京都府を知ったかぶります。(11月15日公開予定)!

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T・斎藤
T・斎藤

1971年生まれ。茨城県つくば市出身。
2001年より長崎在住。システムエンジニア。
DPZライターとして九州のローカルネタを中心に数多くリポート。
趣味が高じてボードゲーム作家としても活躍中。

長崎ガイド
https://www.nagasaki.web-saito.net/

BrainBrainGames
https://boardgame.web-saito.net/

安藤昌教
安藤昌教

デイリーポータルZ編集部
1975年生まれ。愛知県出身。
前職は国立研究所にて高速炉の研究に従事。その後、氣志團バックダンサー、コーヒーショップ経営、等を経てデイリーポータルZ編集部に。
ものをむかずに食べる「むかない安藤」としての活動も6年目に突入。

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