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フランスで年間興行ランキングNo.1を獲得し、日本でも異例の大ヒットを記録した『最強のふたり』。世界を笑いと涙で元気にしたエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのふたりの監督が、歴史的に前例のない“今”を生き抜く私たちを応援するために、待ちに待った最新作を届けてくれた。
フランスで公開されるや、動員数200万人を突破。スペインのサンセバスチャン映画祭で観客賞に輝き、セザール賞では9部門にノミネートされ、ヨーロッパ各国で熱狂的に愛された今度の主人公も、実在するふたりの男たちがモデルだ。今から26年前、駆け出しの監督だったトレダノとナカシュが、既に活動を始めていたふたりに出会って深い感銘を受け、「いつか必ず映画にする」と誓った男たちなのだ。ブリュノを演じるのは、『たかが世界の終わり』でセザール賞にノミネートされた、フランスの名優ヴァンサン・カッセル。トガったキャラクターが多かったカッセルが、愛情深い人間性を滲ませて、観る者の心にも温かな灯をともしてくれる。ブリュノと手を組むマリクには、『ヒポクラテスの子供達』でセザール賞を受賞し、『ゼロ・ダーク・サーティ』でも評価されたレダ・カテブ。居場所のない子供たちに、チャンスをつかませようと導く姿には胸が熱くなる。「なぜ、そこまでして他人のために奔走するのか?」という問いの答えとなる数々のエピソードは、人と人のつながりが分断され、様々な価値観が再構築されようとしているこの時代において、我々の胸を強く揺さぶり、優しい衝動を呼び覚ましてくれる。
STORY
ブリュノは今日も朝から大忙し。自閉症の青少年を支援する団体〈正義の声〉を運営しているのだが、どんな問題を抱えていても断らないために、各所で見放された子供たちで施設はいつもいっぱいだ。〈正義の声〉で働くのは、ブリュノの友人のマルクが運営する団体〈寄港〉で教育されたドロップアウトした若者たち。黙っていればコワモテのふたりだが、「何とかする」の口癖と大きく包み込む笑顔で、社会からはじかれた子供たちを、まとめて救おうとしているのだ。その成果は現れ、最悪の問題児だったディランと、最も重症のヴァランタンの間に、絆が芽生えようとしていた。だが、無認可・赤字経営の〈正義の声〉に監査が入ることになり、閉鎖の危機に迫られる。さらに、ディランが目を離した隙にヴァランタンが失踪するという事件が起きてしまう――。
監督・脚本:エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ
出演:ヴァンサン・カッセル レダ・カテブ
配給:ギャガ
9月11日(金)より、全国順次ロードショー!